麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

だるまさんと、ファンディング

2020年10月29日 | 俳優座

10月17日付弊ブログで『火の殉難』
クラウドファンディング開始と記した。

さて『火の~』主人公高橋是清は
ファンディング=資金調達の達人。

真骨頂は、日銀副総裁時代の
日露戦争のそれであった

当時の国内マーケットは貧しく、
活路は海外しかなかった…。
しかし、例えば同盟国の英国投資家は
兵力差から日本の敗北を予想し、
建前として軍費提供は中立違反と
ファンディングに応じない。
高橋は、そんな投資家のNOを論破し、
資金調達を成功させた。

日露戦争といえば当然ながら
「二百三高地」はじめ戦闘の前線が
イメージさせるわけだが、
「だるまさん」は別のかたちで戦い、
結果、日銀総裁の椅子に座り、
さらに政界へと進んでいった。

・・・誤解を招きそうなので、
あえて書くが「戦争は駄目」。
是清の資金調達のくだりは、
賛美ではなく歴史的事実として
書かせていただきました。



そんな是清は「運のいい男」と
自らを評していますが、
投資に失敗し無一文になった彼を
日銀に招いたのが、川田小一郎。

1836年(江戸・天保)に土佐の
郷士の家に生まれた川田は、
正規の教育は受けないながら
藩の会計方で力を発揮し、
70年(明治3年)には藩営の
海運業社の民営化に伴い、
社主・岩崎弥太郎を補佐。

弥太郎は言わずもがな、
三菱財閥の創始者である。
弥太郎死後は弥之助を助け、
久弥の代に世代交代を唱え
第一線から退く。…退きながら、
松方正義の推薦で第3代日銀総裁に。

その折、是清を日本銀行へ。
おっと。
「日銀の法王」と呼ばれた男の
ボリュームが大きすぎたな…。

横道ついでに、映画『二百三高地』。
乃木希典役で仲代達矢、
陸軍師団長・大迫尚敏に浜田寅彦、
陸軍兵の一人・牛若寅太郎に佐藤允、
官僚・神鞭知常には原田清人などなど
俳優座ゆかりの男優も多く出演。

そして、音楽監督は山本直純。
彼が声掛けしたのが、さだまさし。
これも、川田と高橋の関係に似る。

生まれたのが主題歌『防人の詩』。
売上枚数65万枚、オリコン最高位2位の
ヒット曲となったが、
挿入歌の『聖夜』が隠れた名曲。

二百三高地の前線で戦う主人公
小賀武志(あおい輝彦)と
日本で教壇に立つ、許嫁の佐知
(夏目雅子)を交互に映し、
そのバックに流れるのが『聖夜』。

静かに静かに雪のふる夜は
私の愛だけが道にまよう
・・・そんな一節もある。
そして、この詩は本作とも繋がる。

その繋がりは是非会場でお確かめあれ。

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だるまさんの、養祖母

2020年10月25日 | 俳優座


劇団俳優座No.343『火の殉難』
作/古川健(劇団チョコレートケーキ)
演出/川口啓史
時/2020年11月6日~22日
於/俳優座5階稽古場

稀代の財政家・高橋是清に始まり
登場人物14名を紹介してきましたが、
トリを飾るのは、是清の養父母
喜代子を演じる岩崎加根子である。

実は今日、25日は88回目の誕生日。
ただ本日は稽古がお休みなので……



昨日フライングでお祝い
猫好きな加根子さんに、
便箋や栞などなどネコグッズ
と色紙~座組の一枚に加え、
制作・映放・総務等常勤者の一枚~を。





ぽろりと88と書いたが、米寿である。
八十八で「米」という字ができるから
米寿とは、本当によく考えたものだ。
ちなみに是清は81歳で命を奪われた。

幼名は和喜次(わきじ)。
彼を育てたのが養子にだされた先の
岩崎演じる喜代子・・・。

そして劇団代表の岩崎加根子自身、
俳優座を育てている一人だ。

この夏、東北・関越を『八月に乾杯』で巡り、
来年は長野、神奈川、埼玉、群馬と
『血のように真っ赤な夕陽』で巡演する。



これは昨日の駄目出しの図。
舞台上が演出の川口。
毎日、一度は通すところまで
芝居は固まってきております。

そして、明日は衣裳パレード。
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山彦ものがたり

2020年10月24日 | 鑑賞
劇団朋友の『山彦ものがたり』を観た。



1975年の初演から45年、様々な形で
上演されてきた音楽劇である。
誰もが知るおとぎ話をモチーフにした
人間賛歌が、今回は新たなかたちで!

作/有吉佐和子  演出/西川信廣
時/2020年10月23日(金)~25日(日)
於/俳優座劇場



そんな『山彦~』に私が関わったのは
2010年の秋「山彦の会」の舞台だった。

製作母体名からも滲み出ているように
『山彦ものがたり』を上演すべく
立ち上がったカンパニーで、
片山忠彦という昔かたぎの
演劇プロデューサーが精魂込めた作品の
末席に居られたことは、
今更だが本当に幸せな時間だったと思う。

2010シーズンは大阪~和歌山~奈良~三重、
一府三県の小中学校を巡ったが、
結果的に≪山彦の会の山彦ものがたり≫は
それが最期になった。

その時、座の中心となった「ペーさん」こと
鈴木慎平さんと昨夜、ばったり。
2020年10月23日、朋友の初日に
彼も足を運んでいたのだ。

ぺーさんは『山彦ものがたり』の
75年の一等最初から関わっていた俳優。
10年前の山彦の会版では、浦島太郎など
主要な役どころを演じていた。

主要な役どころといえば。
昨夜のオープニング。
華やかな歌声を響かせたのは、
舟場未生

彼女とはピタパタ『オトカ』で御一緒
……というか、ピタパタの主宰に
芝居を観もせずに推薦したのは私だ。
とはいえ、飲み屋で意気投合した、
みたいな理由ではない。
日韓演劇交流センターの公演に、
演出助手として汗した彼女の姿に
情熱とセンスを感じてのオファー。

その判断に間違いはなく『オトカ』は
ピタピタの公演の最高傑作になった。


そして昨夜の『山彦~』の舞台に
さらに成長した女優の姿があった。

フィルムとして永遠に残る映画
(勿論リメイクもあるけれど…)
かたや日々かたちを変える演劇の特性を
改めて認識した夜でした。

作品構成の変容とは別に、
個の変貌の発見は演劇の魅力のひとつと
言い換えることも可能な秋冬の狭間の夜。
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だるまさんの、、、小休止

2020年10月22日 | 俳優座

高橋是清邸の飾り硝子。

昨日は女優陣の華やかな写真を
幾枚かお届けしましたが、
「江戸東京たてもの園」の是清邸を
前日より少し詳しく紹介します。


まずは玄関。

入ってすぐの部屋は唯一の洋間。
食堂やダイニングとして使っていたそう。
現在は是清の年表などを展示。



その中には御屋敷の平面図も。
移築されたのは一部のみ。
(色の濃い部分)


二階。


二階からの風景。

おまけ。

是清邸は園の中央エリア。
東エリアに入ってすぐに市電。
新橋~渋谷間を走った車両で、
奇しくも六本木も停車駅の一つ。

おまけのおまけ。
軍人役の馬場太史は交番前で
おまわりさん気取り。


だるまさん、というより
筆者の小休止の回でした
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だるまさんが……忙しく

2020年10月21日 | 俳優座
10月20日火曜日。
昨日は忙しい(せわしい)一日。


劇団俳優座『火の殉難』

11:00~第二稽古場
有料動画配信打ち合わせ

12:00~応接室
東京中日新聞取材

12:30~第一稽古場
小道具搬入

13:00~第一稽古場
PCR検査(キャスト、スタッフ一部)

13:30~第一稽古場
『火の殉難』稽古開始

10月も残すところ10日となり、
動きが激しくなってきました。

配信打合せと取材は一部並行していて、
二つが進行するなか搬入されて……。
美術と照明プランナーも稽古場に。
今日は衣裳プランナーが。

細かい話になれば、当日パンフレットの
役者の一言の原稿締切日だったり。



上はセットではなく、19日に見た
高橋是清邸(江戸東京たてもの園)。
以下、前半の慌ただしさと対照的に
たてもの園での写真をインスタ風に
並べてご覧いただきましょう・・・


是清夫人役、坪井木の実

是清の養祖母役、岩崎加根子



是清の長男夫人役、山本順子

是清邸女中役、平田朝音


是清の四女役、井口稀乃


・・・今回は女優陣のみで。
と、女優陣といえば。
11月19日14時の回のアフタートークは
この五人で行う予定です。

ちなみに、この回は一番の売れ行き。
お求めはお早めに

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だるまさんの御屋敷

2020年10月19日 | 俳優座
今日19日、高橋是清邸を見学。



もとは赤坂にあった御屋敷が
今は「江戸東京たてもの園」に
移築されている。
東京都小金井市にある施設だ。

月曜日は休園日だが特別に許可を貰い。

最初の写真は邸内を観たあと
記念にパシャリ。学芸員さんも一緒に。

勿論、文献にはあたって勉強はしていた。
けれど、やはり本物を見ると……



例えば釘隠し。
釘の頭を隠す日本建築の伝統技法だが、
是清のこだわりが家の隅々に見られた。
或いは、人柄を感じる書に触れて。
(ちなみにレプリカです)



これまで以上に「だるまさん」の
姿が立体的になった。

また、移築されたのは一部分だが、
それも充分に巨大なのである。





こちらは外観。
赤坂にあった庭を忠実に再現した
庭から撮った一枚。

この頃(見学から一時間ほど)になると
役者のテンションもかなり上がって。
撮影会っぽくなってきたり……



坪井木の実を撮る平田朝音を
写す井口稀乃……をパシャリ。



COVID-19の影響は、ここ「たてもの園」にも。
沢山の歴史的建造物があるなか、
是清邸など館内に入れない施設が一部ある。

今回、俳優座が高橋是清の舞台を、
ということで休園日に特別に見せて頂いた。

芝居に力を与えてくれる充実のひととき。
踵を返して六本木へ。
稽古は順風。初日まで二週間強。
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だるまさんの……くらふぁん

2020年10月17日 | 俳優座
「だるまさん」こと、高橋是清は
若くして渡米しており英語は堪能だった。
ではあるけれど、彼の生きた時代に
「クラウドファンディング」はなかった。

【群衆(クラウド)と資金調達
(ファンディング)を組み合わせた造語で
インターネットを介して不特定多数の
人々から少額ずつ資金を調達すること】
と説明するのは、日本最初のクラファン
「キャンプファイヤー」。

俳優座の前回公演No.342『心の嘘』では
同社のプラットフォームから展開。

初めて俳優座がクラファンを導入した
No.341『マクベスの悲劇』では
【購入で応援のきもちを伝える
アタラシイ買い物体験】と謳った
「Makuake」から支援を呼び掛けた。

そして今回は、
「ワンダーストリーム」と組む。

OGPイメージ

俳優座演劇の熱を絶やさない~火の殉難~

Wonder Stream

 


まだ新進のプラットフォームである。
そこには「ワンダー」な出会いがあった。

まず俳優座から歩いて「秒」の場所に
本社があり、先方からアプローチがあった。
担当者が田中氏で、それを受けた弊社の
制作が偶然にも田中だった。
勿論、それだけで決めるはずはない。
熱意やフットワークが大きかった。

さて。
今更だが『火の殉難』の主人公が是清で
制作担当に、田中とともに私もいて、
要は主人公一家と制作の片方が「高橋」。

日本で三番目と四番目に多い姓だから
驚きは少ないともいえるけれど……。



「ワンダーストリーム」は
【新型コロナウイルスにより
壊滅的な被害を受けた日本経済を
立て直すために始動しました。
(中略)
チャレンジは成功の第一歩。
その舞台は強風です。
そう、あなたを後押しするために。
Wonder Stream=驚異の追い風!】
という思いから始まった
クラウドファンディングだそうだ。

俳優座『火の殉難』も、
驚異の追い風に乗るべく、
本日も稽古に励みます
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だるまさんちの女中さん

2020年10月15日 | 俳優座


劇団俳優座『火の殉難』
2020年11月6日~22日
俳優座5階稽古場

本作主人公の高橋是清邸は、今
「江戸東京たてもの園」にある。
総栂普請(そうつがぶしん)の洋間。
寄木張りの床で、2.26事件の現場となった
2階部分も見ることができる。
※現在はCOVID-19の影響で内覧不可。
 ちなみにツガという植物で装った建築。

大きな御屋敷である。女中さんもいて、
本作では平田朝音が演じる。

その平田と、高橋是清の長男夫人
愛子役の山本順子、さらには
是清の養父母役の岩崎加根子で
近々別のイベントに出演する。

平和祈念展示資料館
『秋のオンライン演劇公演』
10月の毎土曜日、14時からの配信。
俳優座はその第三弾、24日配信の
『生徒との約束をつらぬいて』を担当。

昨日も『火の~』稽古後、
三人は『生徒との~』読み合わせを。
資料館の熊倉氏も立ち会っていただき…。

10/24 朗読公演 予告

上記が、館で作っていただいた予告編。
ほとんど素材がないので地味な作り

一方、館自体の紹介映像が気合が入っている。
それが下掲。

「きっと、誰かを連れて行きたくなる。」平和祈念展示資料館

と、新宿住友三角ビルにある
平和祈念展示資料館の件くだりは
これくらいにして・・・
『火の殉難』の話に戻ります。

既に女優陣は、自前の着物を稽古着に
大正昭和の空気感を醸し出しています。
特に平田の着こなしは流石だ。



最後になったが役名は「阿部千代」。
なんだか耳馴染みのある音である。
「あべちよ」……阿部知代……
そんなアナウンサーが確かいた。
古典芸能にも精通し、着物も着こなす
そんな印象があるが、勘違いだったか?

兎にも角にも。
俳優座の「あべちよ」は、
ピリリと効いた女中頭である。
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だるまさんの……同輩。

2020年10月14日 | 俳優座


高橋是清は第20代内閣総理大臣。
だるまさんと呼ばれ、2.26に斃れた。

第29代内閣総理大臣の犬養毅は
平民宰相と称され、5.15に斃れた。

だるまさんは1854年生まれ、
平民宰相は1855年生まれ。
ともに幕末に生を受けて、
昭和のクーデターで命を消した
日本の政治家である。

後者の犬養は、長らく少数党で活動。
維新から続く藩閥政府に反対し
政党政治への転換に心血を注いだ。
それゆえ呼ばれたのは、
尾崎行雄とともに「憲政の神様」。

ちなみに、所属した政党は、
立憲改進党、中国進歩党、進歩党、
憲政党、憲政本党、立憲国民党、
革新倶楽部、立憲政友会……。

昨今の野党の離合集散も何ともはやだが、
議会政治の黎明期にも(…だからこそ?)
あった動きで、その中心の一人が犬養。

文部大臣、逓信大臣は務め、
前段の党では代表や総裁などを歴任。
しかし総理の道は遠く、
その椅子に就いたのは78歳だった。



先月終幕したばかりの俳優座公演
『心の嘘』に続いて連投となる
加藤佳男が「話せばわかる」の
名言を遺した政治家を担います。

言わずもがな。5.15事件。
1932年、官邸に乱入した青年将校に
犬養が発した言葉。



さて本作『火の殉難』は
その四年後から始まり、
時代を行きつ戻りつ進んでいきます。

ミザンセーヌも固まりはじめ、
スタッフが顔を見せることも増えた。
パンフレットの稽古場写真も収めた。
着々と前進している。

12日にはチケットも発売が始まっている。
なお取り扱いは、劇団のほか、
ローソンチケット、カンフェティ、
こりっちで。



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同じ鞄

2020年10月13日 | 身辺雑記
いつもより少しだけ早く出た月曜日。

いつものように、工事現場の前を過ぎ、
大通りの手前で路地に折れる。
数年前、ある事件があって一時期
マスコミがたかっていたマンションは
すっかり静寂を取り戻している。

隣接する区立の公園。
ゲートボールが盛んだったけれど
COVID-19禍、影を潜めて、
最近は、中南米系の屈強の男性達が
バレーボールやバドミントンに
興じることが多くなった…。

路地はショートカットするかたちで
先程の大通りに当たり、
横断歩道のある五差路に出る。

渡った場所に並ぶ自販機三つ。
でも買うのは決まって一番端のKIRIN。
冬ならホットのブラックだが、
夏場は色々と浮気する。
今時は冷たいブラックの頻度が高い。

そして直進すれば駅である。
地下に伸びるエスカレータ。
いつもより少しだけ早く出た今日、
上ってくる女性が、まったく同じ鞄。

かみさんが韓流タレント目当てで買った
ファッション誌のおまけの肩掛け鞄。
つまり、そこそこ出回っている筈だが、
実際すれちがうのは初めてだ。
彼女も気づいただろうか……。

エスカレータを降りきれば改札。
PASMOをタッチして、右階段を降りる。
そうして、いつものように、
地下鉄のホームをずんずん歩く。
乗り換えに便利な車輌まで。

いつもなら一台待って座って行くが、
初めての時間、思ったより密ではないので
二番線に停まっている02系に乗った。
そう、始発駅である。

一番線に次発が到着すると、
まもなく銀色に赤ラインは発車する。

双子にしか見えない高校生が
マスク越しにかしましい場所に、
今日は壮年のカップル。
対照的に会話がない。

けれども。
会話のない夫婦(飽くまで推測)は
無言で会話をしていて、
むしろ毎日会う女子学生トークの方が
中身がないのかも、と唐突に思う。

反対に近しいのは。
若い二人のセーラー服の三本線とリボンが
濃いピーコックグリーンで、
壮年夫婦(飽くまで推測)の
男性はモスグリーンのゴルフパンツ
(正確にいえば、薄い黄系のチェック)
女性は大きなエメラルド色のピアス、
上着の脇にミントグリーンが走っていて、
靴も、しいていえば緑系のパンプス。
・・・偶然だが色みが似ていた。

いつもより少しだけ早く出た月曜日。
いつもより少しだけ風景が違っていた。
そして。
いつも通りの中に違いを見い出すことが
演劇制作者には必要なんだろう……。

解っていながら難しいのだけれど。

※今回のblogは八割方フィクションです。


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