『はじめてのおつかい』という
テレビ番組がある。
1991年から続く人気シリーズだ。
肩の力を抜いて見られ、
笑えて、そして泣ける
その視聴率は最高26.1%。
平均して15~20%を叩き出す。
子供達の成長する姿はもちろん、
親子関係、子育てのあり方を
内在する「深さ」が長寿の秘密か。





青年座『横濱短篇ホテル』を観劇。
(作/マキノノゾミ、演出/宮田慶子、
於/紀伊国屋ホール)
この舞台も肩の力を抜いて見られ、
笑えて、泣ける舞台でした。
高校演劇部の部長である
柳井フミヨ(小暮智美、津田真澄)と
副部長の奥山ハルコ
(香椎凛、椿真由美)の成長譚
……もしくは成長しない譚
*( )内は俳優名。
ダブルキャストではなく、
高校時代を前者、
その後を後者が演じた。
そして一見軽い作品の奥に、
人生とは、友情とは等々が
埋められた良質な作品に
見事に仕上がっていた。
カーテンコール。
客席からの熱のこもった拍手は
この舞台が今後全国各地で
観客を魅了するだろうことを
確信させた。
さて。
タイトルで言い張る通り
短篇(七本)からなる『横濱~』の
二本目で、映画監督の芳崎正志
(小豆畑雅一)にフミヨが
自身のシナリオを託す場面がある。
彼は彼女の本にはリアリティがない、
とその場で人間観察の課題を課す。
ここでも彼女の答えはペケなのだが、
それが実は的を射ていたことを
観客は知ることになる。
なんてことはないシーンだが、
この作品の「リアリティのなさ」
を早々に補完する巧みな構成だ。
おっと、言葉が足らないか。
ここで言うのは良い意味での
「リアリティのなさ」であり、
観客の脳内の「リアリティ」の
範囲を拡張させる働きの妙
この巧みなフィールド(戯曲)で
前述の四女優に加え、
フミヨの夫・杉浦洋介(横堀悦夫)
ハルコの二度目の夫・大野木健太
(大家仁志)も躍動する。
「THE青年座」とも言うべき、
見終えて元気になるところもまた
近石真介の巧妙なナレーションの
バラエティに通じたりして……。


テレビ番組がある。
1991年から続く人気シリーズだ。
肩の力を抜いて見られ、


その視聴率は最高26.1%。
平均して15~20%を叩き出す。
子供達の成長する姿はもちろん、
親子関係、子育てのあり方を
内在する「深さ」が長寿の秘密か。





青年座『横濱短篇ホテル』を観劇。
(作/マキノノゾミ、演出/宮田慶子、
於/紀伊国屋ホール)
この舞台も肩の力を抜いて見られ、
笑えて、泣ける舞台でした。
高校演劇部の部長である
柳井フミヨ(小暮智美、津田真澄)と
副部長の奥山ハルコ
(香椎凛、椿真由美)の成長譚
……もしくは成長しない譚

*( )内は俳優名。
ダブルキャストではなく、
高校時代を前者、
その後を後者が演じた。
そして一見軽い作品の奥に、
人生とは、友情とは等々が
埋められた良質な作品に
見事に仕上がっていた。
カーテンコール。
客席からの熱のこもった拍手は
この舞台が今後全国各地で
観客を魅了するだろうことを
確信させた。
さて。
タイトルで言い張る通り
短篇(七本)からなる『横濱~』の
二本目で、映画監督の芳崎正志
(小豆畑雅一)にフミヨが
自身のシナリオを託す場面がある。
彼は彼女の本にはリアリティがない、
とその場で人間観察の課題を課す。
ここでも彼女の答えはペケなのだが、
それが実は的を射ていたことを
観客は知ることになる。
なんてことはないシーンだが、
この作品の「リアリティのなさ」
を早々に補完する巧みな構成だ。
おっと、言葉が足らないか。
ここで言うのは良い意味での
「リアリティのなさ」であり、
観客の脳内の「リアリティ」の
範囲を拡張させる働きの妙

この巧みなフィールド(戯曲)で
前述の四女優に加え、
フミヨの夫・杉浦洋介(横堀悦夫)
ハルコの二度目の夫・大野木健太
(大家仁志)も躍動する。
「THE青年座」とも言うべき、
見終えて元気になるところもまた
近石真介の巧妙なナレーションの
バラエティに通じたりして……。

