弊団の齋藤隆介と、民藝の齊藤尊史さん、
弊団の山田定世と、青年劇場の山田秀人さん。
29名もキャストがいたから、重なる苗字もあった
新劇交流プロジェクトⅡ『美しきものの伝説』。
さる26日、皆様のご支援のもと無事終幕いたしました。
たまさか、遠い昔に所属していた東演から7名、
今居る俳優座からも7名と見知った顔の多い座組、
でもあったりして。
そういうわけで、芸術的見地をこえたところで
感ずるところもある舞台になってしまった。
例えばカーテンコール。
東演同期入団で、役者として主に脇役を担い、
裏でも道具方として座を支えてきた
星野(尾行役)と奥山(男優A役)が上手ベンチに
背中合わせに座る絵面が染みたのである。
同じくカーテンコール。
俳優座から出演のなか一番座歴の浅い高宮(女優F役)が
名優・渡辺美佐子さんの隣という好位置に立ったのち、
今後、座をともに背負うだろう増田(女優E役)の横に移動。
これがまた嬉しい絵柄だったりした
その一例うしろ。
盆舞台の中央…いわゆる、どセンターには、東演の、
現在の二枚看板能登(四分六役)と南保(クロポトキン役)が屹立、
そこに俳優座・荒木(野枝役)も凛と加わっていた。
ほかにも、並びの中に色々なドラマがあり……泣けた
と。
アンサンブル極まる舞台の、個人的なあれこれはあくまで異色。
同時に『美しきものの~』への思い入れが、
13ステージ×300人分存在したのだろうとも今更思う。
(撮影:成毛彰浩)
それが「もう」なのか「まだ」なのか、4日前のこと。
「やっぱ、おまつりはいいね」ここ数日、
新劇交流プロジェクトを「祭」と捉える声がなんと多いことか。
まつり、祭、政・・・
お届けした芝居は政(まつり)とも近しい作品。
まさに「初演」は政治の季節に上演され、
COVID-19禍延期され、結果的に参院選直前の上演に!
これも「たまさか」なのだろうけれど、、、。
その話は別稿にて
おっと。
タイトルのさいとう、やまだは出演者に重なった苗字。
わたなべは、松井須磨子を演じた渡辺美佐子さんと、
尺八指導が渡辺淳さんの重なり。
というのを、危うく書き忘れるところだった。