ひょいとつけたEテレ。
講談は「大石東下り~赤穂義士本伝より」
語るは神田松鯉。
いよいよ江戸に向かう大石内蔵助が
神奈川宿へ入る場面。
そう、こちらは「本伝」にて蔵之助や
主税が登場いたします。
垣見五郎衛門がキーパーソン。
禁裏御用の垣見の名で内蔵助が東下りする、
そこで本人と遭遇してしまい……が大筋。
で、この手のクラシックにありがちな
細かな筋立がたくさんあるのです。
今日みたのは、人足を赤穂義士の一人が
誤って殺した(実は生きている)掴みから
偽垣見の大石と、本物垣見の対決へ。
ここからも幾つかパターンがある中の
垣見が本人を証明する書付を大石に見せ、
大石は「我、内蔵助なり」と垣見に。
と全てを察し本物が「私が偽物」と言う。
このやり取り、役人や宿場主人など
ギャラリーに囲まれているのが味噌なのだ。
てなわけで昨日に続き、遊戯空間
全段通し『仮名手本忠臣蔵』の話になる。
今年も内蔵助にあたる大星由良助には
初演以来不動の佐々木梅治。
佐々木はあわせて与市兵衛女房も四年連続。
主宰の篠本賢一も、義士に協力して
武器等を用立てる大商人・天河屋を
変わらず演じるのだが、逆に言うと
「再々々演」を迎えるなかで
同役を通して担う役者は他にいない。
新陳代謝よく新鮮な『忠臣蔵』を届けたい。
例えば丸本育寿。
初演時、大星力弥と寺岡平右衛門、
再演では塩谷判官と平右衛門に、
昨年の再々演で千崎弥五郎を演じ、
今年、二度目の塩谷判官に、という具合だ。
ちなみに由良助らの主君・塩谷判官が
赤穂藩主の浅野内匠頭にあたる。
仇の吉良上野介は『仮名手本』では高師直。
その腰巾着が鷺坂伴内という曲者。
この役は、初演と再演では久堂秀明、
昨年は柳鶴英雄が、そして今年は草野峻平、
と変遷を経た配役を施している。
同様に。
大石主税にあたる大星力弥の許嫁・小浪は
川合奈緒美、大黒谷まい、藤巻るもから
再々々演では花村さやかにバトンが渡った。
初演で早野勘平の妻となるお軽役の
花村が久しぶりに遊戯空間の舞台に立つ。
新味だけではバランスが悪い。
顔世御前とお石を演じる観世葉子、
をはり万造が加古川本蔵、斧九太夫、
戸無瀬の神保麻奈は、2013年から三期目。
ベテラン陣は同じ役を重ねて、
作品に厚みを持たせるのだ。
そんな陣容で、十二月八日の初日に向けて
今日も稽古で汗を流します。
詳しくはhttp://www.yugikukan.com
講談は「大石東下り~赤穂義士本伝より」
語るは神田松鯉。
いよいよ江戸に向かう大石内蔵助が
神奈川宿へ入る場面。
そう、こちらは「本伝」にて蔵之助や
主税が登場いたします。
垣見五郎衛門がキーパーソン。
禁裏御用の垣見の名で内蔵助が東下りする、
そこで本人と遭遇してしまい……が大筋。
で、この手のクラシックにありがちな
細かな筋立がたくさんあるのです。
今日みたのは、人足を赤穂義士の一人が
誤って殺した(実は生きている)掴みから
偽垣見の大石と、本物垣見の対決へ。
ここからも幾つかパターンがある中の
垣見が本人を証明する書付を大石に見せ、
大石は「我、内蔵助なり」と垣見に。
と全てを察し本物が「私が偽物」と言う。
このやり取り、役人や宿場主人など
ギャラリーに囲まれているのが味噌なのだ。
てなわけで昨日に続き、遊戯空間
全段通し『仮名手本忠臣蔵』の話になる。
今年も内蔵助にあたる大星由良助には
初演以来不動の佐々木梅治。
佐々木はあわせて与市兵衛女房も四年連続。
主宰の篠本賢一も、義士に協力して
武器等を用立てる大商人・天河屋を
変わらず演じるのだが、逆に言うと
「再々々演」を迎えるなかで
同役を通して担う役者は他にいない。
新陳代謝よく新鮮な『忠臣蔵』を届けたい。
例えば丸本育寿。
初演時、大星力弥と寺岡平右衛門、
再演では塩谷判官と平右衛門に、
昨年の再々演で千崎弥五郎を演じ、
今年、二度目の塩谷判官に、という具合だ。
ちなみに由良助らの主君・塩谷判官が
赤穂藩主の浅野内匠頭にあたる。
仇の吉良上野介は『仮名手本』では高師直。
その腰巾着が鷺坂伴内という曲者。
この役は、初演と再演では久堂秀明、
昨年は柳鶴英雄が、そして今年は草野峻平、
と変遷を経た配役を施している。
同様に。
大石主税にあたる大星力弥の許嫁・小浪は
川合奈緒美、大黒谷まい、藤巻るもから
再々々演では花村さやかにバトンが渡った。
初演で早野勘平の妻となるお軽役の
花村が久しぶりに遊戯空間の舞台に立つ。
新味だけではバランスが悪い。
顔世御前とお石を演じる観世葉子、
をはり万造が加古川本蔵、斧九太夫、
戸無瀬の神保麻奈は、2013年から三期目。
ベテラン陣は同じ役を重ねて、
作品に厚みを持たせるのだ。
そんな陣容で、十二月八日の初日に向けて
今日も稽古で汗を流します。
詳しくはhttp://www.yugikukan.com