アトリエ・センターフォワードvol.11
『あられもない貴婦人』
(作・演出/矢内文章、於/シアター風姿花伝)
昨日も書いたように上々の滑り出しで
本日二日目を迎えます。
そんな今日……6月29日は、まず
僕の産まれた年に来日した英国の
ロックグループが「あの」浴衣を着て
日本に降り立ったので「ビートルズ記念日」
佃煮の発祥の地である東京佃島の氏神
住吉神社が創建されたのが1646年の今日
であることから「佃煮の日」でもある。
そして。
1928年には治安維持法改正。
(反国体の結社行為に死刑・無期刑を追加)
1932年警視庁が特別高等警察課を部に昇格
(いわゆる「特高」の強化)が成った日。
『あられもない貴婦人』という題名からは
想像しがたいかもしれませんが……
上記のきな臭い国の動きの流れから
戦争へと突き進んだ日本がついに敗れ、
GHQの占領下となった東京が、
本作の舞台である(1950年7月)。
《個人では抗えない大きな流れのなかで
必死に闘う人々》を描く矢内文章の
オリジナル作品を上演するために結成された
ACFの目指すものは《硬質でいて軽やか、
精緻かつダイナミックな表現》
また。
集団に冠した《センターフォワード》は、
サッカーを愛してやまない代表・矢内が、
舞台上での大胆かつ繊細なプレイを目指し
もっともこだわりを持つポジションから。
そういう点から言うと・・・
1958年ワールドカップ・スウェーデン大会で
ブラジルが初優勝した日も今日6月29日だ