♪かきねのかきねのまがりかど~
たきびだたきびだおちばたき♪♪
有名な童謡です。
曲名は「たきび」だけれど、今日書きたいのは
垣根についてです。
他国のドラマを見たあとに聞くのは
「役者がうまい」という声。
演劇界の隅っこにいる身として、
というか多くの業界人がほぼ口を揃えるのは
「日本は俳優養成機関がない」。
民間の養成所はもちろん一杯あるのだが、
かの芸大で、美術や音楽は教えているのに
演劇科自体が存在しないことに始まり、
俳優及び周辺プロフェッショナルの育成に
我が国は「公」が消極的である。
一方、演劇自身が歴史において「公」と対立し、
干渉を拒んだという側面もあった。
そして結果、四角四面の俳優ではない、
個性豊かな役者が誕生してきたプラス面もある。
そもそも、教えてうまくなるのかって視点も
あったりするのだけれど、それは脇に置こう。
非四角四面の俳優というのは、
歌手モデル芸人アスリートなど他業種出身を差す。
この出自ながら素晴らしい演技をする方、
或いは役にドンピシャで輝く方も沢山いて、
それを否定する気はさらさらない。
そもそも表現者だから根は一緒である。
ただ誰でも彼でもってわけにはいかない。
・・・という垣根。
フォーカスを絞ると。
専門機関で学んだり歴史ある集団に属さずとも
人を集めて場所を借りれば公演は打てる。
こちらの垣根の低さにも功罪はあって……
とてつもない才能が現れるチャンス
(やる側にも看る側にも)が保障される一方、
とてつもなくツマラナイ舞台が
法的罰則を受けずに上演され、
「演劇二度とみない」という被害者が増す
玉石混交の問題。
♪あたりだろうか、はずれかな~
相談しながら歩いてる
相談したって解らない♪♪
童謡ならぬ動揺する月末であるε=ε=┏(・_・)┛
*相談しながら……
1番、きたかぜぴいぷう ふいている♪
2番、しもやけおててが もうかゆい♪
に比べて余り印象がないとは思いますが、
3番は「そうだんしながら あるいてる」
なのです(5番も)。蛇足ながら。