タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月25日

2010年09月25日 | タカの渡り観察
何かがおかしい今年の渡り

 昨日ハチクマを172観察して「遠い、高い、少ない」とぼやいたら、今日はそれ以上悲惨な状態になりました。少なくともタカ長観察地で見る限り「今年はおかしいよ」と言わざるを得ない状態になっています。

 今日は富士山の麓からお客さんがありました。お目当てはもちろんハチクマです。しかし、そのハチクマがまったくと言っていいくらい飛ばないのですから、、、、、。

 飛ばないものは撮れないので今日はハチクマの写真はありません。かわりに撮ったと言っても遠くて、、、、、



 タカ長カメラの射程外なのでこの程度の写真しか撮れませんでした。A山の近くを飛んでいるミサゴです。このようなものしか撮れないのです。

 昨年の今日は1447羽のハチクマを記録していますが、今日はそれより1400羽以上少ないのですからコメントのしようがありません。



 暇で暇でウトウトしているところを誰かに撮られてしまいました。右側がタカ長です。

 いい気持ちになっていたら突然目の前からタカが飛んで来た、と言う仲間の声。あわててカメラを構えたときは観察地の背後に飛び去るところでした。



 何とかゲットできたボケボケのツミです。

 さて最初の話題です。広島県内の仲間からの情報でも、西からの情報でもどこも飛んでいないのです。通常ならこの時期のこの天気で三桁の渡りが見られないなんて考えられないのですが、しかし、事実は事実、飛んでくれないのです。

 この結果はシーズン終了後あらためて検証しないといけないと仲間と話し合っています。

今日の観察結果

  9月25日     晴

   観察者    Iz ジューヤク タカ長 タカカノ トビ吉 カメ吉 カンヌシ ひげじい ほか
   観察時間   7:00~17:00

    ハチクマ            29
    サシバ              4
    ツミ         西向き   1
    大型不明             1

  タカ長観察地の北にある林道で観察している仲間から「こちらはゼロでございます。謹んでご報告申し上げます」と言うご丁重な連絡が昼前に入りました。皆さんあきれ返っているのですね。

関門地区の情報

  観察地     下関市火の山

  観察者     アル長 シンちゃん
  観察時間    8:00~15:00

     ハチクマ         37
     ノスリ           2
     サシバ           1
     ハイタカSP         1

   今日の渡りは完全な午前型、午後はまったく飛ばなかったそうです。

観察地     北九州市皿倉山

  観察者     ウニ ウニカレ  ほか
  観察時間    8:00~17:00

    ハチクマ          25
    サシバ            2
    チョウゲンボウ        4
    チゴハヤブサ         1

  北よりの風が強く寒い。正午に19℃だった気温が16時には16.5℃に下がる。ハチクマは比較的近くを飛んだようです。

観察地     宇部市霜降山

    ハチクマ           8
    ハイタカSP          1

  こちらも飛んだのは午前だけ。午後はまったく飛ばなかったと言う連絡が入りました。


 このブログの更新をしている時、塩尾寺(えんぺいじ)で観察している仲間からハチクマが70くらい飛んだ、と言う電話が入りました。

 西を向いても東を見ても良いことが何もなかった今日ですが、唯一この情報が救いになりました。神戸で見たハチクマがタカ長観察地に現れてくれるかどうかはまったく分かりませんが、東のほうで飛んでくれたと言う情報は心の支えになります。

 明日のよき日を願って休むことにします。

 このブログの更新を終えて信州の情報をネットで見ると嬉しい数字が並んでいました。サシバが3320、ハチクマが752羽など総計4220羽の渡り。

 このハチクマがタカ長観察地に現れるのは明日以降になりそうですが、とにかく期待が持てる情報です。この情報を心の支えに明日以降も頑張ることにします。