タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

チゴハヤブサの渡り

2011年02月06日 | タカの渡り
英語に堪能なら良いのですが、、、

 タカ長はARRCNに所属しています。そのARRCNから興味あるメール情報が今朝はいりました。チゴハヤブサの渡りの衛星追跡に成功したと言う情報です。と言っても日本ではありません。研究したのはドイツの研究チームです。

 ドイツで繁殖しアフリカで越冬しているチゴハヤブサの成鳥の衛生追跡の結果です。

 当然のことですがそのペーパーは英語です。英語能力には大いに疑問のあるタカ長ですが、とりあえず何とかその要約だけでも理解できないかとトライしてみました。その概要を紹介します。

 つまり、本論文からみると「概要の概要」と言うことになります。そのためその研究の詳細は分からないでしょうが、話のタネとしてその冒頭の部分を紹介します。

  

 この写真は韓国のキム・ソンヒョン研究員のものです。本文とはまったく関係ありません。


Two complete migration cycles of an adult Hobby tracked by satellite
                            Bernd-Ulrech Meyburgほか

これまでに生産された最も小さい衛星トランスミッター、わずか5gのプロットタイプのものが2008年8月にドイツで1羽のチゴハヤブサ(Falco sububuteo)・成鳥に装着されました。そして春・秋各2回の記録をとることに成功しました。

 その4本の渡りルートは繁殖地と越冬地を結ぶ直線より西側になりました。
 2010年春の渡りルートは2009年秋の渡りルートより最高2150m西になり、実際上は「渡りループを形成しました。

 2008年/2009年に繁殖地からジンバブエの最南の到着地点までの直線距離は10,065kmでした。

 渡りにおける最も速いスピードは2010年春マリとモロッコの間で記録されました。このときは1,243kmを2日間でカバーしました。

 また2010年春、モロッコから南フランスへの渡り(1,032kmを2日間でカバー)では夜渡りました。そのときジブラルタル近くの地中海の上で修正が行われました。
 (修正の意味はこの要約では良く分かりません~タカ長)

 サハラ砂漠を横断するのにそれぞれの渡りで4日から4.5日かかりました。


 以下越冬中の状況などが記載されています。

 本文は15ページにわたる長文でタカ長の能力では斜め読みも出来ません。これから辞書を参考にボツボツ読んでみるつもりです。

 2009年のサイクルが報告されています。それによりますと、、、、

        49.3%      越冬地
         7.2%      春の渡り
        32.3%      繁殖地
        11.2%      秋の渡り
 

 あります。また、気になる渡りのスピードですが、、、、、

        1日     最小で   95km
              最大   481km
              平均   248km

 と書かれています。

 日本でもタカの渡りの衛生追跡は私たちが知る以上に行われているようです。しかし、その研究結果は私たちの目に届かないところにあります。

 その意味ではこの研究結果が早い段階で世界に公開されたことに敬意を表したいと思います。