タンラ渓谷木橋まで下りてしまえばあとは楽勝、、、、、と何となく思っていて、とにかくそこまでと頑張ってきたのですが、、、、、
橋の渡ったとたんこの登り、、、、、気分的には相当こたえる登りでした。
しかし、それを登ってしまえばこれといったアップダウンもなくて、、、、、
問題ない下りがつづきます。しかし、ここからが「要注意」なのです。
もう90%以上終わってしまったというこころの隙を見せると、なんでもないところで転倒して怪我、、、、、、というようなことはよくあることなのです。
このような渓谷風景を横見に楽しみながら、足元だけには注意をして最後の頑張りです。
そしてついに、、、、、前方に横断幕が見えてきて、、、、、、、
10時間コースの山歩きが終わりました。17時30分でした。
11時間30分かかったことになりますが、本当は最後のところで小さな親切をしていたので30分くらい遅くなっているのです。
山頂を出発するときからオリモクで鳥を見ている鳥友と電話連絡しながら、観音寺登山口に帰着する時間を伝え、その時間に合わせて迎えにきてもらうことにしていたのですが、、、、
最後のところで連絡しなかったの少し心配させたことになっていたのです。
それというのも、、、、最後のところで両親に連れられて来ていた女子高生らいしい人が足を捻挫して困っているのに遭遇し、簡単な応急処置をしていたのです。
私たちのパーティには内科医ですが一応医者もおり、看護師もいるので最低限の処置はできるのです。言葉が通じない中での処置でしたが、この人はお医者さんだといってあげたら本人の顔が一瞬に変わったのを覚えています。たとえ内科医であっても、ずぶの素人でないことが分かり安心したのでしょう。
足を痛めて苦労をしていたとはいえ、とつぜん通りかかった日本人に声をかけられ、意思疎通が十分できない中で応急処置を始められたのですから、私たちにどのように対応してよいのか、ご両親を含めて本人も戸惑われたのは当然のことですね。
他意あってこのことを紹介するのではないのですが、要は11時間あるいてもこのようなことをする体力気力が残って言うことなのです。
それにしてもあのお嬢さん、あそこからまだ距離もあったので大事に至ることなく下山できたか、私たちはそのことをずっと気にかけていました。本当に後遺症など残らないことをいまでも願っています。
韓国の主要な山の登山口にはエアーで靴などの汚れを吹き飛ばす装置があり、、、
私たちももちろんハルラ山の埃を飛ばして、鳥友が乗ってきてくれた車に乗りこみました。これで無事にハルラ山、ソンパナク登山口から登り観音寺登山口に下りる10時間コースが終わりです。
このコースを歩ききったことで、タカカノらは済州島に来た甲斐があったと喜んでいました。そのうえ二日後にはヨンシルコースを登りオリモクコースに下りることができたのですから、2014年9月の済州島は、登山に関しては万々歳の結果になりました。