武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

世田谷一家惨殺、Mの悲劇 (下)

2010年12月24日 | 人間の欲望

世田谷一家惨殺、Mの悲劇(下)


2階から1階へ転落した「みきおさん」は、必死に体勢を立て直し、その階段を再び上り始めた。それに気付いた犯人・韓も階段を降り、その途中でもみ合いになった。

しかし、みきおさんに勝てる力は残されていなかった。揉み合いの最中、みきおさんの指が切り取られ、絶望の淵に追い込まれたまま、次に韓は、みきおさんの胸と腹の境目、みぞおちにナイフを深く突き刺し、とどめを刺した。そして、みきおさんは静かに階段を滑り落ちて行った。ところが韓は階下まで降り、死亡した「みきおさん」をさらに執拗にナイフで突き刺したことが司法解剖で判明した。
犯人グループの襲撃目的は、金塊12.5Kgを3本奪うことだったという。というのは宮沢家にインゴットが蔵匿されているという情報をつかんでいた。当時の価格で約7千5百万円、(2010年価格約1億4千万円)。
そして韓は一家4人を殺害してから、外に隠れていた中国人2人を中に引き入れた。襲撃者3人は宮沢家の1階から3階までしらみ潰しに金塊を探したが、結果的にインゴットは見つからなかった。代わりに財布や戸棚から20万円以上の現金を奪った。
そして次に韓は宮沢家のパソコンを使い、インターネットをやり始めた。ネットの訪問先は、埼玉県内のある研究所、宮崎県内の化学工場、祖師谷留学生会館、そして劇団四季のホームページ(劇団四季には多数の韓国人俳優が所属している)、それからメールを一通、ある所へ送った。メールの内容は、金塊がなかったことに対するクレーム、そして勝ち誇ったような事件報告。そしてメールは送信後に消去された。
今から10年前の2000年という時代、警察はインターネットに関する知識は皆無であった。知識と経験がない分、ベテラン捜査官の捜査対象外であった。このことは重大な犯人の手掛かりを初動捜査で見逃していたことになる。なぜならクリミナルグループは、ネット上で情報交換と連絡を行なっていたからだ。今の時代それは普通のことだが、2000年当時は、まだネットの草創期であったという背景がある。
一方、ネット以外に犯人の遺留品は、指紋、血液A型、汗の油脂、靴跡、衣服、バッグなど多数残されており、犯人検挙は時間の問題だという油断が捜査本部にあったといわれる。
さて主犯の韓、当初3人で襲撃する計画を立てていたが、韓は中国人2人が怖気付いたことを察知し、一人で襲撃をすることに急遽変更した。
韓は何の躊躇もなく冷酷に、宮沢さん夫婦と娘の3人を、アーミーナイフと関孫六の刺身包丁(銀寿)で何度も切り裂き、メッタ刺しにして、6歳の息子を鼻から血を大量に噴き出すほどに圧迫絞殺した。韓はハンカチ大の布の真ん中に穴を開け、その部分で包丁の柄を包んでいた。それは滑り止めの方法だが、訓練を受けたプロが用いるやり方だ。布の色は黒。そして襲撃時には、同じ黒の布で顔を覆っていたと見られる。
それらの黒い布は現場に残されていた。韓は一家を惨殺後、外に隠れていた中国人2人を屋内に引き入れた。3人は冷蔵庫にあったバニラアイスとメロンを食べ、2Lペットボトルのお茶を飲み、翌朝の午前10時頃まで宮沢家に潜んでいた。
さて朝になった。大晦日の午前である。隣に住む泰子さんの母親が胸騒ぎを覚え、宮沢家を訪れた。玄関を開けた瞬間、目に飛び込んで来たのは、散乱した書類と文房具の山、そして、その山の中から異様に白い、みきおさんの素足が突き出ていたという。犯人たちは、多くの遺留品、血痕、指紋、排泄物をそのままにして姿を消した。犯人達が捕捉されない自信と傲慢さの表れではないか。そして自己顕示欲。邪悪な蛇のような冷酷さと訓練された技能を持つテロリストの影が浮かび上がってくる。フランス香水ドラッカーノアールをつけていた韓。

(完)


★みきおさんの父良行さん(82)と母節子さん(79)は訴える、「息子夫婦と孫達は良い家庭だった。それが一瞬にして壊されてしまった。うまく言葉にできないほど悔しいし、悲しい」。そして「人を殺した事件に時効なんかない」と、涙ながらに訴えた。
なお、この事件の公訴時効は、法改正前であった為、2015年になる。この事件に関する情報提供者には警察庁から1千万円の褒賞金が出る。

★事件から10年が過ぎようとしている。日本の警察は何をやっているのか。
動かぬ物的証拠として、事件現場、大阪のアパート、韓国ソウルの実家において採取された犯人・韓の指紋の一致がある。 だとすると、桜田門は既に殺人者のプロファイリングは終了しているはずだ。国際指名手配のアクションを起こさない理由とは何か。

ここで焦点を変える、事件から足掛け3年の2003年8月24日、日本の警視総監である石川重明が韓国ソウルへ出張し、国際組織犯罪対策について韓国警察のトップと会談を持ったという記事を共同通信が当時発表した。警視庁のトップが業務で外国を訪問するというのはそれまでになく、前代未聞だという。その会談の本当の中身は何だったのか。世田谷事件の犯人隠蔽、政治決着ではなかったのか。そういう疑惑がふと頭をよぎる。血の惨劇の犯人が韓国人だとすれば、センセーショナルな日韓問題になり政治問題になる。もし韓国側が、それを封殺しようとしたならば、桜田門の動きを封じることができる時の権力者は誰なのか。桜田門を黙らせ、霞ヶ関に話を通し、闇の中に事件を葬ろうとしたコリアコネクション。
★日本と韓国の間には日韓議員連盟がある。 当時の日韓議員連盟のメンバーを確認すると、自民党のボス連中が名を連ねているが、2001年から2010年まで長く日韓会長の座にあったのが森喜郎だ。森喜郎は小渕恵三の跡を継ぎ、2000年4月から2001年4月の1年間、総理の椅子に座った。そしてその後も、自民党の清和会会長として権勢を振るった。
★宮沢家の近況、2010年12月17日。
宮沢さんの父、良行さんと母、節子さんが、先週の12月17日、埼玉県新座市内の霊園で、4人が眠る墓に花を手向け冥福を祈った。

良行さんは「10年経っても悔しい思いは変わらない。こんなことをすれば必ず捕まると、国民に証明する捜査をしてほしい」。

良行さん夫妻は、4人の誕生日にも墓前を訪れているといい、孫のにいなちゃんの思い出として、「送ったカニを(おいしい)と喜んでくれた」などと振り返り、目を潤ませていたという。

★最後に主犯の韓国人・韓と中国人グループに告ぐ。

「天網恢恢疎にして漏らさず」。
天の力と執念によって、この忌まわしい惨殺事件を追い詰める。この事件に時効はない。必ずお前たちは捕まる。お前たちの手は赤い血で汚れ、いくら洗ってもその汚れを落すことはできぬ。
地獄の扉が口を開けてお前たちを待っているぞ。
(ムラマサ、鋭く斬る)

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