
私が初めて秋葉原と言う場所を意識したのは中学の時に上京してラジオを買ってもらった時でした。
田舎者には「電気屋さんだけでできている街」というのが当時は結構なカルチャーショックでしたし、そこに黒山の人だかりができていると言うのも驚きでした。
(まあ、その前にアメ横につきあって「電車の駅と駅の間が全部商店街」と言うのに驚かされたりもしたのですが)
その夜、ホテルで観たテレビで「石丸電気」のCFを観た時にも「田舎のデパート一軒分のビルが丸ごと電気屋さん」と言うのに二度びっくりする訳です。
その後、現住地に移り住んでからも「大晦日の夜に実家用のビデオデッキを買ってその足で最終の新幹線に持ち込んだ」とか「地元の電気屋にない特大サイズのホットプレートを買って持ち帰った」「最上階のLDコーナーでマイナーな映画ソフトを買った時に全く関係のないアニメのポスターが付いてきた」など、思い出には事欠かない店のひとつとなりました(笑)

今回こんな話から始まるのは先日出たジオコレのビルのひとつが「本丸電気」だったりするからです。
昨年の暮れに「駅前再開発」と称してに続いて近代型のビルが三棟リリースされました。
以前リリースされた「ぺデストリアンデッキ」と併せて近代的なビル街が組めるわけです。
で、中でも一番大きいビルのイメージは確かに「電気街にでもありそうな背高のっぽ」のそれなのです。
今の秋葉に行ってもこういうタイプの電気屋さんは激減してしまいましたが私にとっては懐かしい物に見えました。

もうひとセットは半分の敷地面積で二棟のビルがセットになっていますが、これも確かに最近の街並みで見かけるタイプのものです。
地価の高い都会ほどこの手のビルの比率が高まるものですがこんなのまでリリースされるとはジオコレ恐るべし。これならレイアウトの既存のビル街のわずかな隙間を縫ってこっそり紛れ込ませる事すらできそうな気がします。
パッケージの作例にある様なジオコレの「昭和のビル」との組み合わせも悪くありませんがウェザリング等でトーンを揃えれば(造形のラフさによる落差をカバーするために)ジオタウンの近代ビルなんかと併せるのも悪くはありません。

それにしてもここまで出すのならそろそろ「都会のターミナル駅ビル」なんてのも出そうで怖いです。