光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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少し変わった鉄道マンガから 「ぱらのま」

2020-03-17 05:38:09 | 書籍
 今回はレイアウトや鉄道模型と直接関連しないのですが、鉄道旅ネタマンガから一席
 正月の帰省の折、知人から「こんな漫画がある」と紹介された物です。

 白泉社から出ているkashmir作「ぱらのま」
 以前紹介した「鉄道少女漫画」と同じ楽園comicsのひとつです。

 内容はニートだか女子大生だかよくわからない主人公が気の向くままに鉄道やバスを使って首都圏からの日帰り旅、あるいは温泉旅を楽しむ。端的に言えばそれだけの内容。
 ですが、作者の資質からか旅の行程をのんびりと揺蕩う感じが全編を覆っていて、とてものんびりとした気分になれるマンガです。

 ある時は新宿の駅弁大会の帰りに旅先で駅弁が食べたくなり駅弁を抱えたまま新宿から富士急を乗り継いで河口湖に出かけたり、またある時にはあったかい所に行きたいというだけの理由で、名鉄近鉄を乗り継いで三岐線の工場街を突っ切る所に萌えたりするといういい加減さ。

 ですがそのいい加減なところが妙に和まされます(笑)

 それらの旅が基本主人公のモノローグで進行する辺り旅版「孤独のグルメ」の様相を呈しています
(ですから案外実写ドラマでやったらそれなりに様になるかもしれない)
それでいてこの種の漫画によくある、専門用語や隠語で武装しがちな鉄道関連の蘊蓄も最小限のモノローグでさらりと流してしまう辺りにスマートな印象も受けます。

 で、勧められるままに読み進んでいるのですが、何というかこののほほんとした旅のイメージ、何となくレイアウトの風景じみている気がしないでもありません。
 なので本作をモチーフに何かミニシーンを作ってみたくなる気にはさせてくれます。