1月末頃の地元イベントで入手したカラーブックスから

「日本電車発達史」(吉川文夫著)
カラーブックスの鉄道ネタは基本的に発行当時の最新の鉄道を中心に国鉄や各私鉄の沿革を後半のモノクロページでざっと流すというのが普通の形式です。
ですからたいていの場合は(発行年次に合わせて)昭和50年代か60年代の車両ばかりが俯瞰されているわけで、当時のオールドファンにはやや食い足りなかったかと思われます。
ですが本書はそうした形式と異なり日本の電車第一号となった明治時代の創業当時の京都市電から始まり、明治、大正、昭和(本書の初版は平成元年)の歴史を俯瞰しながら、その時代時代を象徴する様な車両を年代順に並べる構成となっています。
他の鉄道本なら当たり前なのですが、ことカラーブックスの場合この形式はかなり新鮮に映ります。
しかも文庫サイズなので手軽に読めるというのも身上。
オールドファンには懐かしいであろう、近鉄のモ200(かつてのデボ1)とか東武のデハ7とかの昭和20年代、30年代に撮られた車両の写真などはこういう形式の本でなければ「カラーブックスでカラー写真を拝めなかった」でしょうからこれだけでまず嬉しい。
さすがに発行年代が年代なだけに「205系通勤電車が最新鋭」になってしまうのですが、電車の世界は他の乗り物に比べて実に変転が激しいのでそれまでの時代の俯瞰だけでも十分楽しめる内容になっていると思います。

「日本電車発達史」(吉川文夫著)
カラーブックスの鉄道ネタは基本的に発行当時の最新の鉄道を中心に国鉄や各私鉄の沿革を後半のモノクロページでざっと流すというのが普通の形式です。
ですからたいていの場合は(発行年次に合わせて)昭和50年代か60年代の車両ばかりが俯瞰されているわけで、当時のオールドファンにはやや食い足りなかったかと思われます。
ですが本書はそうした形式と異なり日本の電車第一号となった明治時代の創業当時の京都市電から始まり、明治、大正、昭和(本書の初版は平成元年)の歴史を俯瞰しながら、その時代時代を象徴する様な車両を年代順に並べる構成となっています。
他の鉄道本なら当たり前なのですが、ことカラーブックスの場合この形式はかなり新鮮に映ります。
しかも文庫サイズなので手軽に読めるというのも身上。
オールドファンには懐かしいであろう、近鉄のモ200(かつてのデボ1)とか東武のデハ7とかの昭和20年代、30年代に撮られた車両の写真などはこういう形式の本でなければ「カラーブックスでカラー写真を拝めなかった」でしょうからこれだけでまず嬉しい。
さすがに発行年代が年代なだけに「205系通勤電車が最新鋭」になってしまうのですが、電車の世界は他の乗り物に比べて実に変転が激しいのでそれまでの時代の俯瞰だけでも十分楽しめる内容になっていると思います。