光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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TOMIXのリニューアル版タキ3000

2021-11-05 05:14:40 | 車両・客車・貨車

 久しぶりに入手した新車ネタ。
 まず余談ですが、先日現住地からほど近い駅前に開店したヨ●バシカメラ、家からは車で結構な距離なのですが、気が付いてみると10日に一度くらいのペースで押しかけています。

 鉄道模型をはじめとするホビー系の品揃えが良いのはまあ、予想通りでしたし、実際これまでは地元のショップで扱っていないアイテムばかりを買っていたのですが、ここのわたしにとって1番のメリットは「家電製品やスマホのパーツ、プリンターのインクなんかを買って貯まったポイントがそのまま鉄道模型の購入にも使える点」にあります。
 これらのサプライ品や家電系の買い物だとわたしだけでなく家族が使うものも買う訳なのでポイントの貯まりが早く、それだけ回せるポイントも増えるわけで。
 とはいえ、予約してまでして欲しいものだったら行きつけのショップで済ませますし、最近は上京の機会が激減しているのでいわゆる衝動買いの機会も減っていることもあって、ポイント買いするアイテムはほとんど衝動買いに近いアイテムになりますw

 今回拾ったのがTOMIXのタキ3000の2両セット。定価で4000円以上というのはNゲージの貨車のお値段としては仰天物。ポイントでも貯まっていないとまず手を出さな買ったであろう代物でした。

 実車は昭和の時代に主に米軍の燃料輸送様に用意されたタンク貨車。
「タキ3000」の表記以外は横文字のオンパレードで「アメリカのレイアウトに紛れ込んだ日本の貨車」みたいな雰囲気が漂う不思議な車両です。
(8両セットの方は実車の事情からもう少し地味なレタリングだそうですがこちらもバラ売りしてくれれば良いのに)

 ですが今回のわたしの注目点は実はそこではありません。
 50年前のトミーナインスケールで最初のボギー貨車としてリリースされたのがこのタイプのタキ3000。当のTOMIXまでが「45年目のリニューアル」を宣伝しているくらいです。
 これがもう少し安かったらもっと手軽に買えたでしょうが、ポイント買いでもなければ手を出せなかったでしょう。

 最初期のタキ3000はお値段こそ450円という安さだったものの造形がラフだった事、同時期にKATOがリリースしたタキ3000とは同形式で形態が異なるタイプなのにサイズや造形の落差が大きく、そのままKATOのタキとは繋いで使えなかった事などが祟って割合早いうちに廃れてしまったアイテムでした。

 今回のリニューアル版はその45年前のタキ3000に近いプロトタイプなのでまさにバージョンアップ版と言ってもいいでしょう。
帰宅後早速当時もののタキ3000とKATOのタキ3000を併結させて比較してみます。

 45年前のナインスケールのモデルは妙に腰が高く、造形も当時の目で見ても結構ラフなものです。特に手すり周りの太さは目立ちますがタンクそのものの形状はごく単純なだけに単独で見ればそれなりに我慢できるレベルと思います。

 ただ、台車の転がり抵抗は大きいので専用列車の長編成でもやろうものなら物によっては機関車が息を切らしそうです。
 KATOのタキは手すり周りの造形は今でも通用するくらいの精密感。腰高の傾向も少なく、台車の転がりもスムーズでしたから、あの当時と言わず今でも一級品として通用するレベルでした。

 対して今回のタキ3000はKATOよりもさらに腰が低く、タンク貨車らしいどっしり感を感じさせるのが特徴です。台車の転がりは3車の中で最もスムーズ。と言うか、目でわからないくらいの僅かの線路の凹凸でもするすると転がってゆきます(おかげで線路が微妙に波打っているモジュールでは静止状態の写真がなかなか撮れない汗)

 貨車そのものはあまりにマニアックな題材なので誰にでもお勧めしかねるところがあるのですが、今回のものをベースにした「普通のタキ3000」がリリースされれば歓迎されるに違いありません。
 KATOの仕様との併結も造形の落差が少ないので十分楽しめそうですし。