花に名前で他の意味の言葉を連想することがある。大抵は良い意味の言葉ではない。例えば木瓜(ボケ)である。春先に咲くとっても綺麗な花であるが大阪に3年近くいたこともあるかどうしても”ボケ!アホ!マヌケ!”に繋がってしまう▼待ちに待ったこの花も少しそういうところがある。ロウバイ(蝋梅)である。これも過去の経験からか”狼狽する”のロウバイを思い出す。あまり良い人生を歩んでいないと言うことか▼やっと、本当にやっと咲き始めた。種類にも寄るのかご近所の庭先では見かけるのだが我が家ではなかなか咲かなかった。花弁が蝋の色に似ているからと言うのが語源のようだが渡ってきた中国での名も蝋梅とのことだ。”蝋梅や薄雪庭を刷きのこす”と言う句がある。水原秋桜子である▼名前で言えば魚の方が面白い、おかしいのが多い。ウマズラ、アラ、イボダイにブリも考えるとおかしい。更に人の名前のようなスズキ、クロカワ、サヨリ等など・・・。今日は旧正月である。狼狽ではなく蝋梅でも見ながら梅酒でお祝いの一杯か。