花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

水生植物3種 オモダカ他 メハジキ キキョウ チコリ 半夏生

2024年06月28日 | 果実・花

 水生植物の1種目はメダカが好きな草花と聞くオモダカだ。各容器に鉢植えを入れている。真っ直ぐ高く伸びた花茎に白く小さい花が咲き始めた。キレイな花だが高く伸びすぎ鳥から金魚・メダカを守る囲い・張り巡らしたテグスを乱す。花が咲き終わったらハサミで切り除く。

   

 水生植物2種目はコウホネだ。今の時期に黄色の花を付ける。コウホネ(河骨)は水中、泥の中に伸びる根が動物の骨に似ていることからの名だ。以前に紹介した根がエビに似ていることの名エビネ(海老根)と同じ理屈だ。3種目はカラー、白色だけでなくこんな色もある。

   

 暑い時期に咲く花は花茎が長く伸びる草花が多い。代表格はヒマワリ、そしてユリ類も長く伸びた茎の先に咲く。玄関先、長く伸びた茎の葉ごとに咲く花がある、メハジキ(目弾き)だ。昔の子供の遊びからの名前のようだが目に挟んで遠くへ飛ばすと言う遊びは記憶がない。

  

 暑い夏、清々しい花が咲いた、桔梗だ。多年草であることから毎年、今頃同じ場所で咲いてくれる。

  

  見たことない花だ。長い茎の葉ごとにポツポツと咲いている。何の花?チコリ(あるいはチゴリ)と言う野菜から出た芽を放置していたらこんな花が、と言うことらしい。チコリは岐阜県中津川市の名産品だ。

  

 白い花が、と言いたいところだがこれは白くなった葉、半夏生だ。2枚目の写真に白い穂状の花が見える。強い花で毎年、かなり抜いて取り除くようだが今年も芝生の中にここまでの光景を見せる。

  

 半夏生名の由来は半分化粧したように見えるからと言われている。が、七十二項の一つに“半夏生”と言うのがあり、この頃に最上部の葉が白くなる頃からの説もある。実はこの”半夏生”、ちょっとややこしい。先ず七十二項の“半夏生”は”半夏が生え始めるころ”を表し、”田植えはこの頃までに終わらせる”の意味がある。では半夏とは?となる。半夏はサトイモ科のカラスビシャクの別名で七十二項の半夏生は”半夏が生ず”でカラスビシャクが生える頃を表している。ここに紹介する写真の草花半夏生はドクダミ科の花で薬草でもある。七十二項の半夏生”半夏(カラスビシャク)が生える頃”に葉が白くなることで片白草の別名として半夏生と呼ばれたようだ。

が、今では葉が白くなる半夏生の花が広く知られている事もあるか、片白草(半夏生)の葉が白くなる頃を七十二項半夏生と思っている人が多いのではないかと思う。そういう私もその一人だった・・・が、同じ頃だから、”まっ、いいか”と思うのは歳のせいか性格か・・・。因みに今年の七十二項半夏生は7月1日から5日である。

 

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木苺 アスチルベ ゼニアオイ 夕化粧 ビワ&アンズの実 ジャコウアゲハのサナギ

2024年06月23日 | 景色

 木苺を育てている。ジャムを造るのが目的のようだが、つまみ食いに良い大きさでついつい・・・。黄色と赤色の2種あるが黄色の方がスッキリした味で美味しいように思う。

   

 鉢植えのようだが記憶にない花が咲いている。多分、友人から貰って来た花だろう。調べてみるとアスチルベの名だ。ユキノシタ科の多年草の植物でアワモリソウ・ショウマの別名があるようだ。

  

 6月でこの暑さ、茎が長く伸びた夏らしい花が咲き始めた。アオイ科のゼニアオイ属の花のようだ。ゼニアオイは30種類近くあるようだ。花弁間が空いている花、多少とも涼しさがある。

  

 ピンク色の小さい花があちこちで咲いている。こぼれ種で広がったようで夕化粧の名だ。午後遅くに開き始め艶っぽい花色からの名のようだが結構、朝から咲いているのを見る。色もそうだが花が小さく艶っぽさを感じる。

 春先に咲き始めた花が実るのがこの頃。が、初冬に咲き始め約半年かけて実る果物もある、ビワだ。実の甘さからか虫がつきやすいため4月初めぐらいまでに袋掛けをしている。実の後ろにまだ袋も見える。そして初春の花から実った杏子(アンズ)も完熟状態になってきた。酸味があるがジャムにすると爽やかさを感じる。

  

越冬したジャコウアゲハのサナギが羽化し始めたのは4月半ば、それらの蝶が産みつけた卵が幼虫となりサナギになり始めたのが5月終わりから6月初旬。ここにきて第2世代のジャコウアゲハが飛び始めた。

  

 ”朝顔やつるべとられてもらひ水”と言う加賀の千代女の有名な句がある。ジャコウアゲハのサナギでも同じようなことが・・・。1枚目は水道蛇口近くでサナギが出来ている。ジャコウアゲハの餌となるウマノスズクサを育てている場所からは7,8m離れている。地上か壁を伝い、ここまで来たようだ。そして問題は2枚目、これは近くに置いていた作業用の三脚に付いたサナギだ。このままでは使用できないので捕獲し室内に移動した。以前には軽トラのタイヤでサナギとなったこともあった。サナギは少しでも固く安定したものに付き、サナギになる習性があるようで草花に付く場合でも葉より茎に付くことが多い。車の他、台車・三脚・杭などを使用する前にチェックする習慣が身についてきた。

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沙羅 ヒメイワダレソウ 花菖蒲 アジサイ 花とガク

2024年06月15日 | 果実・花

  梅雨入り前の青空に屋根まで伸びた木の先で沙羅(シャラ)が咲き始めた。白い花は青空では格別に美しい。一夜花で別名夏椿の花、1日で落ちるにはもったいない花だ。

   

 道路脇を燐家に向かい広がったヒメイワダレソウ(姫岩垂草)が水路方向にも広がって来た。燐家との間を流れるこの水路は部落管理の官地で水路の上側は我が家、下は隣の家が草刈りを受け持っている。背丈の低いヒメイワダレソウで他の草が生えなくなると助かるのだが・・・。

  

 いずれ菖蒲か杜若、ではないがぱっと見には区別がつかないもう1種の花が咲いた、花菖蒲(ハナショウブだ。比較すると他の似た花よりは花弁が大きく華やかさは1番かも。

 今年は梅雨入りが遅れていて中部地方は来週もどうだかと言う予報だ。6月だと言うのにあまりの暑さ、鬱陶しいい雨の季節である梅雨入りを待つと言う例年にはない気持ちになっている。雨の似合う花のアジサイには待ち遠しい梅雨入りか。アジサイとは不思議な花とつくづく思う。周りで花に見えるのは萼(ガク)でその中に見える小さく咲くのが花だ。ガクは装飾花の名がある。

    

 そしてこちらの西洋アジサイも同じのようだ。違いはガクの出来方だ。見えているのは花ではなく萼、装飾花で本当の花は萼をめくると中に見える。

  

 花は一般に花弁、雌しべ、雄しべで構成されている。その外側にガクが存在するのが一般的だがアジサイはこれが別に構成されていると言う珍しい花ということか。花弁に見えるがそれが萼(がく)あるいは苞(ほう)と言う花は少なからずあるようだ。1枚目は過日に紹介したヤマボウシだが、白く4枚の花弁らしく見えているのは総苞片の名がある。真ん中は小さい花の密集で実になるときは集合果と呼ぶようだ。因みにハナミズキも同じ構成のようだ。

もう1枚、ご存じの十薬の別名がある薬草ドクダミの花だ。この白く花弁に見える4枚の片、これも実は花ではなく総苞片のようだ。

 アジサイもヤマボウシも萼あるいは苞は時を経て色の変化はあるものの長い期間残り、いつまでも花が咲いているように見える。西洋アジサイなどは最後は立ち姿がライフラワーのようになることがある。花の構成は雄しべと雌しべ等々・・・と知識としてはあったが萼がこんな形で見え、更に苞の存在など奥深さを知らされた。まだ知識は完全ではない。ホー、ホーと感心しているが、いつかガクガクと崩れることを心配する。両性花と装飾花の2種類で構成される面白い花アジサイ、”夏の夜の夢”で終わらずもう少ししっかり学びたい。

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フェイジョア 柘榴(ザクロ) ツツジ カラー ニゲラ アルストロメリア 

2024年06月12日 | 果実・花

 如何にも南国風と言う花が咲き始めた。中南米原産のフェイジョアだ。鮮やか過ぎてマジマジと見たことがなかったがこうして見ると綺麗な花だ。この後、緑色の楕円形の実がなり、晩秋ぐらいに食べごろになる。花は好きになれないが実は大好きと言う人もいる。半分に切り、スプーンで掬って食べる。甘酸っぱい香りと味で、美味しい。

  

 

 こちらにも鮮やかな花が咲いた。ザクロ(柘榴)2種だ。最初の花は実が生るザクロで、八重の花は花ザクロで食べられる実にはならない。ザクロの実は子供時に憧れたものだが近年は酸っぱ過ぎてとても食べられない。

  

 去年は花後直ぐに剪定したツツジ、功を奏したか今年はそれなりに咲いた。それまでは晩秋の頃に大きな木を剪定する頃に一緒に切っていたが花数が少なくなったので早めた。サツキはもう終わり、ツツジも咲き終わり間もなく剪定の時期になる。

  

 金魚・メダカを飼っていることもあるが水生植物もボチボチある。その一つ、カラーの花だ。以前より“カラー”と言う名は日本名かと気になっていた。調べてみるとカラーは英名で日本名ではオランダカイウの名があるようだ。カイウは海芋で”海を渡って来た芋”の意味のようだ。サトイモ科の植物だ。

 ニゲラの花があちこちで咲いている。種に毒性があり繁殖力が強いことから育てるには子供・ペットがいる家は注意が必要との記述もある。花後、真ん中に出来る果実に黒いゴマのような種子が出来ることから黒種草の和名がある。

  

 今回は鮮やかな花が多いがもう一つ、アルストロメリアだ。我が郷の周りの町々では色々な花が育てられていてユリ・バラ・ボタン園などがある。アルストロメリアの生産では南隣の神戸町(ごうどちょう)が力を入れている。

  

 ところで、このアルストロメリア、面白い特性がある。よく見ると中心の茎から伸びているそれぞれの葉が一回転している。どちらが本来の表かわからないが面白く楽しい習性だ。以前、フウチソウ(風知草)の葉が回転していることを紹介したことがあるが、この葉が回転する理由はよくわかっていないようで、イネ科の植物では時々あるようだ。以前からそうなっているのだろうが大発見した気になる、間もなく咲き始めるネジバナ(捩花)は茎が舞う。面白い植物を見つけるのは楽しい。

 

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池田町のホタル ヤマボウシ テイカカズラ ホタルブクロ 朴ノ木 アケビ・ムベ・ポポーの実成 コンニャクの花 

2024年06月08日 | 果実・花

 ひらひらと4枚葉で円盤のように見える花が咲いている。ヤマボウシ(山法師)の花だ。1ヶ月ほど早く咲くハナミズキと花の形状が似ているがヤマボウシの花弁は若干尖った形状だ。ハナミズキの実は美味しくないようだが、ヤマボウシの実は熟して赤みが黒ずんでくると甘く美味しい。

  

 西に張られたフェンス沿いに白い花が無数に咲いた、テイカカズラだ。漢名は定家蔓、歌人藤原定家が思いを寄せていた後白河天皇の娘のお墓に絡みついた蔓に付けられたの名のようだ。風車のような可愛らしい花が長く咲き続ける。

  

 昔、子供たちが蛍を捕まえたときに入れて、花弁からぼんやり見える光を楽しんだと言われている花、ホタルブクロだ。強い花であちこちに紫色と白色の花が咲いている。我が郷の蛍は今が最盛期。この2,3年、蛍が最も飛んでいる場所は大津谷のキャンプ場の下流だ。特に200mほど下流に架かる橋からは乱舞状態を楽しめる。以前、多く飛んでいた池田高校横の水路・杭瀬川は今年は少なかった。

  

 大きな葉に守られるように咲く朴ノ木の花だ。日本の木の花ではタイサンボクと並び1,2位を競う大きさだ。朴ノ木は岐阜県の名産品朴葉寿司に用いられる。我が家でも時々、バラずしを載せて頂く。

  

 以前、花を紹介したアケビ・ムベそしてポポーが可愛い実を見せている。先ずアケビだ、受粉が上手く出来た花ではこんな風に5,6個の実りが見える。そしてムベ(郁子)は蔓から上向きに実が生る。最後にポポーだ。写真はアケビと同じようにたくさん生っているが1,2個づつ生ったものが多い。アケビ・ポポーそしてムベの順で初秋から実り始め、最後の郁子は晩秋まで生っている。

      

 先日、紹介した忍冬(別名スイカズラ)の白い花が咲いた。これは野に咲いていたものを数年前に持ち帰り育てたものだ。テイカカズラも野で見かけるが育てた花々を野で見つけるのは嬉しい。園芸種に比べ野の花は、蔓・葉・花とも堅く強い感じがする。

 畑のあちこちににょきにょきと伸びた茎?花?と首をかしげるものがある、コンニャクの花だ。コンニャクは根に出来たコンニャク玉と言われる芋を湯がいてあく抜きをし、食べるのだが2,3年を要する。

  

 何処に植えられているか植えた本人も忘れるようでニョキニョキと芽を出しつけた花にはギョッとすることがある。コンニャクの花を紹介すると暫くコンニャクは食べられないと言う人もいるぐらいだ。こうして出来たコンニャク、無添加なこともあるか育てたものはとても美味だ。が、あまり偉そうなことは言えない、私は食べるだけの人・・・。    

 

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