花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

2023年3月22日 瀧樹(タキ)神社 ユキワリイチゲ(雪割一華)カタバミ(片喰) 田村神社

2023年04月01日 | 旅行

 4月に入った今日、我が郷は今年初の夏日になった。前月3月も暖かい日が続いたがその1日(22日)を使い滋賀県までドライブに出掛けた。目的は滋賀県の神社に群生すると言う花を見んがためである。訪れたのは滋賀県甲賀市にある瀧樹神社だ。甲賀市も”こうかし”で間違いやすいが、この神社名も難しい、タギ神社が正しいようだ。

  

 目的は群生すると言うユキワリイチゲ(雪割一華)だ。神社鳥居横の駐車場らしき広場に車を止め、鳥居を潜る。木々に覆われた参道をかなり歩く。群生地がよくわからない。と、神社矢の建物から下がった場所に人の姿が見える。あそこか、とそちらに向かう。木漏れ日に白い花が見える。これだー!

  

 キクザキイチゲと言う花があるがこれに似ている。が、花弁が重なっていて八重の花に見える。白い花弁に薄い紫色のすじでかかった、何とも可憐な花だ。

  

 夢中で写真を撮っているとオヤッと思う花が。カタバミ(片喰)のようだ。カタバミは広く咲くユキワリイチゲの一角に重なるように咲いていた。

  

 ユキワリイチゲが群生する傍に水は殆ど流れていない川があった。暖かさに誘われて川堤防を歩く。そこから帰り難くもう1度、群生地に戻り再度写真を撮りながら本殿に向かう。参拝をして瀧樹神社を後にした。

  

 帰り道になる1号線に入る信号に戻ると右方向の矢印と共に”田村神社 4Km”の看板を見つけた。田村神社が滋賀県にあるのを知り、参拝に訪れたのはかれこれ30数年前になる。”それは行かなければ”と帰る方角とは逆だがそちらに曲がる。ここが入り口、灯篭に”田村社”の文字が見える。鳥居には”正一位田村大明神”の文字。この神社は坂上田村麻呂が祀られている。車のハンドルに付いていた30数年前のお守りを神社に返し、新しいお守りを頂いた。

  

 今回の旅、車のナビで“瀧樹神社”を入力したが出てこず住所で目的地入力した。ナビは名神を草津まで行き、そこから新名神に入り向かうコースの案内だった。近年、あまり車で遠出をしていないこともありナビの通りに走ったが遠く感じた。で、帰り道は以前と言っても30数年前に田村神社を参拝した時に八日市から行ったことを思い出し、ナビで八日市インターを入れて走った。一般道だが広い道で走りやすい上に距離的には随分近く感じた。岐阜から行く場合は八日市で降りて向かうのが正解のように感じた。田村神社で健康お守りを入手し、お詣りは30数年のお礼とともに今後、頭痛が少なくなることをお願いした。来年にお礼参りが出来ることを切に願った春の一日旅だった。

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5月31日(旧5月2日)小満末候 麦秋至(むぎのとき いたる) 慈光院(大和郡山市) 栄山寺(五條市)ヤマボウシ スイカズラ(忍冬)朴ノ木の花  

2022年05月30日 | 旅行

 梅雨が間近い。今朝は良い天気と言えるが春霞で遠くの山嶺がどんよりとしていた。家の西側、見上げるとピンク色の花が見える、ヤマボウシ(山法師)だ。白色は下の方まで花があるがこちらは高い位置にしか花が咲いていない。仕方ない脚立だ。足元に気を付けながらパチリ、綺麗。

  

 もう一つ、見上げる必要がある花が咲いた、朴ノ木の花だ。2階のベランダに急ぎ上がる。もうかなり傷んだ花が多い。何とか間に合った。朴ノ木は木では一番大きい花と聞いている。私の知るところではタイサンボクの花も大きい。朴ノ木は葉も大きく、岐阜県では葉で包んだ朴葉寿司が有名だ。

  

 こちらは通りに面した場所で咲き始めたスイカズラだ冬を耐えて咲く花で忍冬の別名がある。近くの神社にも咲いていた。こちらは蕾時ピンク色が見えない、白いようだ。

  

 先日、会社時代の先輩が誘ってくれ、半年ぶりに寺巡りに行ってきた。今回は2ヵ所、写真は2番目にお詣りした栄山寺だ。奈良県五條市にある。奈良時代から1300年続く南朝の古刹のようだ。写真は重要文化財の七重石塔婆だ。そして国宝の八角円堂だ。御本尊特別開帳の他八角円堂内陣特別拝観中(5月29日まで)だったので八角円堂の中まで拝観できた。

  

 最初に訪れた寺、大和郡山市にある慈光院だ。水打ちした石だたみを進むと茅葺の楼門があった。慈光院は当地大名片桐石見守貞昌(石州)が父貞隆の菩提寺として建立した。貞隆の兄は片桐 且元、豊臣秀吉の直参家臣で賤ヶ岳7本槍の1人。秀頼と家康との間の交渉を担当したことでも知られている。石州は茶人、丸く刈られたツツジなどの庭園を眺められる茶席でお茶を頂いた。

  

 このお寺、よく見る”撮影禁止”の立て札が何処にも見当たらない。撮ってもいいのかと疑心暗鬼になりながら石州・釈迦如来・開山玉船和尚像を参拝した。今回は別室のこれまた落ち着いた庭が見える部屋でお食事を頂いた。慈光院と銘打たれたお盆を撮りたくてシャッターを押した。この後、稲庭うどんの元祖との説があるうどんの喉越しの良さが記憶に残る。

  

 5月31日は小満末候 麦秋至(むぎのとき いたる)、黄金色に色づいた麦の穂が実る頃の意味だ。”麦秋”は麦にとって実る頃、麦の秋と言うことのようで俳句では初夏の季語だ。近年、麦を作るところが少なくなり麦の穂が橙色に実る光景を見るとほホッとする。田に水が入る前、正に今がその時だ。今回の寺巡り、昨年秋の紅葉で室生寺・長谷寺・談山神社をお詣りした時と同じメンバーで訪れた。寺巡りと書いたが今回はこの2寺のみ。特に慈光院ではお茶・昼食を頂いたのもあるが2時間以上滞在させてもらった、心安らぐひと時だった。前回の旅が室生寺・長谷寺など階段が多く、しかも長かった。帰るときに車の中で何時も行先を企画してくれている人に”○○さん、次回は階段のないところをお願いします”と同行者の1人が言っていたことを思い出した。その時、私は大丈夫!と言う顔をしていたが実は・・・足も腰も限界に近かった。今回は全く問題なし!思い出に残る寺そして何よりも階段のない寺、ありがとうございました。

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紅葉観光旅 室生寺 長谷寺 談山神社 聖林寺

2021年11月26日 | 旅行

 深まる秋、紅葉も見納めが近いかと感じ始めた11月24日、誘って来れる人がいて久しぶりに車で神社仏閣巡りに出掛けた。安八町を8時に出発、最初の目的地室生寺に向け、揖斐川堤防道路を下流(南)に走り、東桑名ICから西名阪に。到着は10時半を少し回っていた。駐車場を出ると紅葉が目に飛び込む。門を潜り受付を済ませ境内に入り先ず新しくできた寶仏殿に入る。国宝の十一面観音立像・釈迦如来坐像などを拝観、それから金堂に向かう。長~い階段(鎧坂)の上、モミジに囲まれた金堂が見える。

  

 国宝の金堂・本堂で釈迦如来立像(国宝)そして如意輪観音菩薩像・十二神将等々を拝観した後、五重塔を拝み見る場所に。室生寺は十数年ぶりだが五重塔の美しさは変わらない。最小の五重塔(16.1m)だが階段の下から仰ぐ姿に立ちすくすばかりだ。五重塔を仰ぎ見た位置から火砲を見る。金堂・弥勒堂とモミジとの調和が美しい。

  

 長谷寺の駐車場に車を止め昼食を取る。この後、長い回廊が待ち受ける、力を付けなくっちゃ。400段近くある階段、段差が小さいことが救いではあるが・・・何回か立ち止まりながらだがやっと本堂(礼堂)に付く。ここまで来てやっと紅葉の美しさに気付く。本堂舞台から見る五重塔と紅葉の光景だ。

  

 舞台の周りもモミジがすっかり紅葉している。舞台を見ながら階段ではなく比較的、楽に降りられる坂道側を廻る。

  

 旅の終わりは大和多武峰談山神社である。蘇我入鹿を如何に討つかの中大兄皇子と藤原鎌足の談合の地であることを忘れ、紅葉そして十三重塔に見入る。本殿の周り、高さを競うようなモミジが取り囲む。

  

 本殿を廻り、もう一度十三重塔の前に向かう。紅葉に囲まれ彩られた室生寺の五重塔・談山神社の十三重塔等々、今の私の記憶力でも暫くは心に残りそうだ。

  

 当初の予定では談山神社に行く前に時間が許せばこのお寺の十一面観音立像を拝観する予定だった、聖林寺である。次の談山神社の時間が無くなると気がせく中、一気に門への階段を上がる。受付でお金を払おうとすると、改修中で観音様はおられないと聞く。改修は来年の11月までかかるようでそれまで十一面観音立像は別の所に保管されていて拝めないとのこと。行こうと考えられている方はご注意ください。

  

 今回の寺・神社巡り、階段の多い所ばかりだった。同行者の1人が”○○さん、次は平地にある神社仏閣巡りをお願いします”。もう一つ、お恥ずかしい話がある。長谷寺での昼食メニューにニューメン定食とソーメン定食があった。4人とも暖かいものと言うことで柿の葉寿司とニューメンの定食を選んだ。私は本当に知らず、ところでニューメンとソーメンと何が違うのですかと聞いた。ソーメンの方が麺が細いんじゃないかと誰かが答える。私がニューメンの麺は細い気がするのですが・・・。結論的にはニューメンは暖かくして、ソーメンは麵を湯がいた後、冷やして食べるもののようだ。長谷寺は外国人も多いようだ。メニューを改めて見るとニューメンの下には”hot soumen"、ソーメンの下には”cold soumen"と書き添えられていた。シンプルな答え・・・納得です。

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出雲路の集い 松江城 出雲大社 足立美術館 島根清水寺 三重塔

2018年09月13日 | 旅行

  古希になる年、気の合った中学校同窓生が集まるけど”どう?”と声を掛けてくれた。正直な話、生きているうちに会いたいと思い参加した。誰が付けたか”出雲路の集い”、参加者は私を含め、16人だった。殆どの人が卒業以来の再会で55年ぶり、それでも会ってすぐに誰かわかった人が半数近くいた。

 先ず、天守閣が2015年に国宝指定された松江城を訪れた。現存する天守閣は12天守、先にお堀巡りの遊覧船に乗る。写真左はお堀から見る天守閣である。そして右はこれも現存する当時の石垣である。野面(のづら)積みと呼ばれる工法と聞いたが大きい石の間を小石が支える400年の歴史を感じさせた。

   

 正面から見る松江城である。公園の中を散歩するような雰囲気があってとても良い。正面からの景観は千鳥が羽を広げたようと言うことから”千鳥城”の別名がある。中に入る。現存する天守閣は全てそうだが階段が急で上るのに苦労する。4重5階で約30mを息が切れるのを隠しながら上り切る。右の写真は最上階から見る宍道湖である。登壇よりビールと言う仲間が2人いた。昔なら退学!かもだが今はただ笑える、いい旅である。

   

 出雲路の旅、2日目は当然出雲大社に詣でる。青空が広がる下、写真左は拝殿である。出雲大社と言えば右写真の大きな注連縄(しめなわ)である。ところでこの注連縄、よく見ると左から纏(まと)っている(一般とは逆)。調べてみると島根県では左から纏い始めるものが多いようだ。

   

 本殿への入り口だったと思うが左のようなさざれ石が置かれていた。右の石碑を読むと説明文とともに奉納者が書かれている。えっ、岐阜県!それも揖斐川町・安八町そして我が池田町の人・会社だ。何となく嬉しい。岐阜に来て間もなく50年、私も岐阜県民になったようだ。

   

 旅の最後は足立美術館である。日本庭園の美しいことで知られている。写真左は見学順路で最初に見える景観である。後ろに見える山々も所有しているようだが一体となってとても美しく見惚れる、そして右は庭園見学が終わる頃に見える景観である。右奥に滝も見える。足立美術館は横山大観の絵画所蔵でも知られている。130点を数えるようで今回も多くの作品が展示されていた。感想が言えない無知さが淋しい。

   

 同窓生と別れた後、療養(?)に良いと聞いている鳥取県の三朝温泉で宿泊した、湯治のつもりである。3日間のんびり、ゴロゴロと過ごした。1日だけ山陰地方唯一と聞いていた安来市にある清水寺を参拝した。あいにくの雨だったが階段を幾段か上ったところにある三重塔の景観は素晴らしかった。

   

ところで、この清水寺の三重塔は中を上れると聞いていて楽しみに行った。が、ところがである。上るには1週間前の予約が必要とのこと、残念無念。文字通りはしごを外された気分だった。

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京都から奈良への旅 建仁寺 両足院の半夏生 三室戸寺の紫陽花 極楽浄土 浄瑠璃寺

2018年06月16日 | 旅行

 梅雨の合い間、京都から奈良の寺参りに行って来た。梅雨らしくどんよりとした空ではあったが暑さもなく良い日和だった。写真2枚は襖絵である。高野山金剛峰寺でもそうだったが近年、若手の絵師が描いた襖絵が多いように思う。右は鳥羽美花さんと言う女性が描かれたようだ。

   

 建仁寺は庭もとても美しく、とても気持ちが落ち着く。写真は脇侍を両側に配置される三尊像を表している。女性が座るその向こうの部屋に風神雷神が展示されている。写真右は建仁寺の塔頭両足院の半夏生(カタシログサ)である。写真は6月7日だから今はもっと葉が白くなっていることだろう。雑節の一つ、半夏生の頃(7月初め)が見頃と言われるが今年は如何にも白くなり始めるのが早い。

   

 花の寺として知られる三室戸寺である。左の写真の左側から参道を登り赤い山門を通ると今の時期、右側に紫陽花が広がる。真っ青あるいは白色の紫陽花に近年は写真のようなピンク・赤色の花も増えているようだ。

   

 ガクアジサイも多い。左はダンスパーティーと言う名前の紫陽花ではないかと思う(定かではない)。本堂・三重塔はこの紫陽花畑の上にある。

   

 今回の旅、最後に参拝したのは浄瑠璃寺である。浄瑠璃寺と言う名の寺は数多い。ここは9体の阿弥陀如来坐像が安置されることから九体寺の名でも呼ばれている。浄土式庭園で池を挟むように三重塔と本堂が配置されている。写真左は本土の前から、そして右は三重塔のある位置から本堂を写したものである。大きい声で話すことも憚られる静かさの漂う寺で気持ちがとても落ち着く。

   

 浄瑠璃寺は三重塔内に配置される薬師如来そして本堂に阿弥陀如来を配し極楽浄土を表しているようだ。この落ち着いた気分にさせてくれる極楽浄土、今ここでよく味わいたい。死後、極楽浄土に行ける自信は勿論・・・ない。

 

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