大型台風10号の動きが極端に遅い。しかも九州に上陸した後、日本を縦断するコースを取りそうで落ち着かない日々だ。今週初め、雨の合間にナツメを収穫した。ナツメ(棗)の名は”夏に芽を出すことからの夏芽”に由来する。6月ごろもう多くの木が新緑に揺れている頃・枯れたかと思う頃に芽を出す。梨と林檎を掛け合わせたような味と言われているがなかなか美味だ。
こちらの大きい実はポポーだ。濃厚な甘みでマンゴーとバナナを合わせたような味と言われる。味からして原産地は東南アジアと思い込んでいたがアメリカ東海岸のようだ。明治期に日本に持ち込まれ、市場への流通を考えたようだが傷み、特に皮の黒ずみが早く断念したとか。そのため”幻の果実とも言われている。昨年は不作だったが今年は豊作、多くの人に味わってもらえそうだ。
ポポーと同じようなスピードで育つとして花・実成を紹介した2つの実の現状だ。蜘蛛の巣の向こうで育つのは郁子(ムベ)だ。ポポーに比べると丸い。そしてもう1枚が野に実るアケビだ。熟すのはポポーが最も早く今頃8月の終わりごろから熟し始める。ポポーは落ちる時が完熟と言われているので一部には網袋を被せて袋と地表を毎朝見回っている。次はアケビで10月初旬。最後はムベ、10月中頃から赤く熟し始める。ブドウ・柿・梨が主力の実りの秋!楽しみな時期だ。
葉の色が変化し美しい草木はいろいろある。初夏に白く変化する半夏生が最も知られていると思うがこの草花もキレイだ。ショウジョソウだ。テラスの階段の隙間から生えた。緑の葉の中心が鮮やかな橙色に変わる。真ん中に白い小さな花も見える。葉の色が変わる草花、半夏生もそうだが花はあまり目立たない。
このトンボを見るのは何年ぶりだろう、”トンボの王様”とも言われるオニヤンマだ。日本最大の大きさで威風堂々とした飛び方は前から来るとついつい道を空けたくなる
前回紹介したカラスウリの花、最後にこんな大きさの花が見られた。直径は10cmを超え15cmぐらいはあったように思う。カラスウリの花は一夜花、こんな形に閉じていた。
余りに美しさに興味が沸き、調べてみるとカラスウリの花は雄花と雌花があるようだ。ネットの写真と比べるとこの花は雄花のようだ。雌花は花の根元に実となる膨らみがあるようなので早速、探しに行ったが見つからなかった。こうなると花探しは1年後になる。もう1年、生きる目的が増えた。忘れないように早速、使用しているスマートフォンの予定表に書き込んだ。”8月15日カラスウリ雌花”、この記述の意味がわからなくならないようにしなければ・・・。