寒くなるのが遅れたため、今年の紅葉は3週間ほど遅れている。モミジは以前に紹介した木だが、やっと散り始めた。手前にあるのはニシキギだ。2枚目のカマツカも黄色くなって来た。木の材質が堅く、昔は鎌などの柄に使用された木であることからの名で漢字では鎌柄だ。小さい実がたくさん生り赤く熟し最後は黄葉するので庭として長く楽しめると勧められ植えたのだが、実は鳥かヒヨドリの餌となりいつの間にか無くなる。
こちらはブルーベリーとドウダンツツジだ。ブルーベリーは種類により実る時期がかなりズレるので長期間、実を味わえる。ドウダンツツジは前回、紹介したナンジャモンジャやモミジと同じ場所に植わっている。紅葉・黄葉する木をまとめたようだ。
これも以前に紹介した老爺柿だ。最初が雄柿で2枚目が雌柿だ。老爺柿と記したが正しくは老鴉柿のようで、雌柿が黒く熟することからカラスになぞられて命名されたとのことだ。老鴉柿は雄木は常緑種で雌木は落葉樹。雌柿は葉が散り尽くし、黒く熟しつつある雌柿だけが見える。長く楽しめる木だ。
茶の木を1本だけ植えている。収穫用のお茶の木のように刈り込まないため、今頃から多くの花を咲かせる。お茶の木はツバキ科ツバキ属の木で、晩秋から冬に掛けて花を付ける。椿に比べると花数は多いが花は小さい。
紅葉が遅れたため、まだ紅葉する木々は剪定が出来ず残っている。写真は剪定の済んだ棒樫だ。棒樫は使用方法から来た名で木はアラカシ(粗樫)だ。樫の木は硬く強い。そのため、早い時期に刈り込むと年内にまた芽吹く。10月に入れば大丈夫と教えられていて、今年は10月末に剪定した。
間もなく冬至と言うこの時期に連なるように咲く花を見つけた、ユキヤナギだ。ユキヤナギは本来、3月以降春先に花を付ける木で例年なら今頃は紅葉している。ユキヤナギはポツポツと返り咲きの花を見ることが多いがこれほど連なって咲いているのは珍しい。
狂い咲きと呼ばれていたが近年は返り咲き・返り花(帰り花)の言い方が使用されているようだ。この地に引っ越すまで返り咲きはとても珍しい現象と思っていた。が、桜などは何本かの木では毎年必ずと言っていいほど返り咲きの花を見る。また、このユキヤナギもそうだがプラム・桃・モクレンの他、梅の木でも見たことがある。桜は秋口に台風などで葉が散った後で暖かい日が続くと春と勘違いして花が咲くと言われている。今年は例年になく多くの花を見た。異常気象と言える今年、秋の花は彼岸花に始まり多くの花々の開花が遅れたことも影響したか返り咲きの花は多かった。また紅葉もかなり遅れた。今年は夏から冬になったようで秋が殆どなかったと言われる。老齢の身には体調管理に苦労した年になった。来年は春夏秋冬を普通に楽しめる年であってほしいと願っている。