花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

紅葉モミジ カマツカ ブルーベリー ドウダンツツジ 老爺柿 棒樫の剪定 ユキヤナギの返り花

2024年12月19日 | 果実・花

 寒くなるのが遅れたため、今年の紅葉は3週間ほど遅れている。モミジは以前に紹介した木だが、やっと散り始めた。手前にあるのはニシキギだ。2枚目のカマツカも黄色くなって来た。木の材質が堅く、昔は鎌などの柄に使用された木であることからの名で漢字では鎌柄だ。小さい実がたくさん生り赤く熟し最後は黄葉するので庭として長く楽しめると勧められ植えたのだが、実は鳥かヒヨドリの餌となりいつの間にか無くなる。

  

 こちらはブルーベリーとドウダンツツジだ。ブルーベリーは種類により実る時期がかなりズレるので長期間、実を味わえる。ドウダンツツジは前回、紹介したナンジャモンジャやモミジと同じ場所に植わっている。紅葉・黄葉する木をまとめたようだ。

 これも以前に紹介した老爺柿だ。最初が雄柿で2枚目が雌柿だ。老爺柿と記したが正しくは老鴉柿のようで、雌柿が黒く熟することからカラスになぞられて命名されたとのことだ。老鴉柿は雄木は常緑種で雌木は落葉樹。雌柿は葉が散り尽くし、黒く熟しつつある雌柿だけが見える。長く楽しめる木だ。

 茶の木を1本だけ植えている。収穫用のお茶の木のように刈り込まないため、今頃から多くの花を咲かせる。お茶の木はツバキ科ツバキ属の木で、晩秋から冬に掛けて花を付ける。椿に比べると花数は多いが花は小さい。

 紅葉が遅れたため、まだ紅葉する木々は剪定が出来ず残っている。写真は剪定の済んだ棒樫だ。棒樫は使用方法から来た名で木はアラカシ(粗樫)だ。樫の木は硬く強い。そのため、早い時期に刈り込むと年内にまた芽吹く。10月に入れば大丈夫と教えられていて、今年は10月末に剪定した。

 間もなく冬至と言うこの時期に連なるように咲く花を見つけた、ユキヤナギだ。ユキヤナギは本来、3月以降春先に花を付ける木で例年なら今頃は紅葉している。ユキヤナギはポツポツと返り咲きの花を見ることが多いがこれほど連なって咲いているのは珍しい。

 狂い咲きと呼ばれていたが近年は返り咲き・返り花(帰り花)の言い方が使用されているようだ。この地に引っ越すまで返り咲きはとても珍しい現象と思っていた。が、桜などは何本かの木では毎年必ずと言っていいほど返り咲きの花を見る。また、このユキヤナギもそうだがプラム・桃・モクレンの他、梅の木でも見たことがある。桜は秋口に台風などで葉が散った後で暖かい日が続くと春と勘違いして花が咲くと言われている。今年は例年になく多くの花を見た。異常気象と言える今年、秋の花は彼岸花に始まり多くの花々の開花が遅れたことも影響したか返り咲きの花は多かった。また紅葉もかなり遅れた。今年は夏から冬になったようで秋が殆どなかったと言われる。老齢の身には体調管理に苦労した年になった。来年は春夏秋冬を普通に楽しめる年であってほしいと願っている。

 

 

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 モミジの紅葉 槲(かしわ)の木 椿2種 リリーの1種 枇杷のつぼみ 虹

2024年12月05日 | 果実・花

 庭木の剪定を進めている。毎年のことだが12月に入って残っていると少々焦る。常緑樹からやり始め、落葉樹に移るのだが今年はモミジなど紅葉するのが遅く、落葉樹はほとんど残っている。やっと少し赤くなって来たモミジだ。上に張り出す大きい木はナンジャモンジャ、こちらもやっと黄色くなってきた。

  

 こちらは家の西側にあるモミジで紅さが増した。奥に見えるのは剪定の済んだ槲(かしわ)の木。槲の葉は今の時期に枯れるのだが枯れても落ちず木に留まる。来春、新芽が芽吹くと安心したかのように散り始める。男の子の節句にかしわ餅で祝うのは”新しい葉が出るまで古い葉が落ちない”、ここから来ているようだ。

  

 椿がボチボチと咲き始めた。例年なら早い木は10月初旬には花を付けるのだが今年は3週間以上遅かった気がする。

  

 鉢植の花だ。ガーンジーユリの名ではないかと思う。この手の花は種々あり名前がわかりにくい。名前がわからない花はグーグルのカメラ検索で探すのだがこれに似た花はたくさんあり、”おそらく”の名だ。

  

 ビワの蕾が出来始めた。植物に関心を持ち始め、凄いと思った木の1種だ。感心するのはその強さ、ビワは今が蕾の出来る頃で12月から1月に花が咲く。木の花で真冬に咲くのはあまり知らない。そして実が見え始めるのが2月、3月から4月になればしっかりとした実になる。熟すのは6月、寒くなるころに蕾を付け、熟するまで7,8ヶ月を要する。真冬に蕾から花そして実になり熟す、しっかり味わって頂きたい。

  

 11月の終わりに虹が掛かった。手前の木はプロが剪定してくれた欅、その向こう北の方角に出来た。しゃれではなく、2時過ぎの光景だ。七十二候では虹が出始める頃が4月半ばで、虹が出なくなる頃とする”虹蔵不見(にじかくれてみえず)は11月の20日過ぎだ。これが今年最後の虹かも、と思うと感慨深い。

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薄明光線 紅葉モミジとニシキギ フェイジョア ムベ 金魚池の掃除

2024年11月28日 | 果実・花

 日の出が6時半を過ぎ、散歩に出るときに太陽が出ていないことが多くなった。更に東の空に雲が広がったいる場合は尚更である。この日は山の稜線には雲がなく、時間通りに太陽は上ったが直ぐに厚い雲に隠れた。左側に見える山は金華山、日の出位置はかなり南に下がり、写真の右端に至った。雲の間から光線が見える。薄明光線と言うようだ、7時前の光景だ。

  

 やっと木々が黄葉・紅葉し始めた。2本のモミジだ。1枚目は赤くはならずこれぐらいの色で葉を散らす。2枚目はよく見かけるモミジでこれからもう少し赤みを増す。

  

 こちらはニシキギだ。1枚目の左側はモミジだが家の西側にあるためかまだ黄色が浅い。このニシキギは鉢に植わっているが、まだ、朱色が増す。2枚目は庭の一番、東側にあるニシキギだ。見事に紅葉している。

  

 秋は収穫の季節、実りの秋だ。代表する柿の収穫期だが今年は暑さが続いたこと・カメムシの大量発生も災いし、我が家に限らず、あまり良い出来ではないようだ。今、収穫期を迎える果物を2種紹介する。1つ目はフェイジョアだ。南米原産の果物で1枚目が樹形、2枚目が実だ。1枚目の左側に写っているのは蜜柑”甘夏”だ。これは年が明けてからの収穫となる。フェイジョアは半分に切ってスプーンで頂く。面白いのはその収穫期”落ちた時が完熟期”、と言うことで落ちるのをひたすら待っている。

  

 そしてこちらはムベ(郁子)だ。日本固有の果物で関東以西の山野に自生しているようだ。我が家では南西の角のフェンスに這わせている。アケビと似ているが熟してもアケビのように皮が割れることはない。こちらは最後まで木に留まるので赤く(ピンク色?)なり触って柔らかくなっていたら収穫する。食べ方は先のフェイジョアと同じように半分に切り、スプーンで実を種ごと取り出し、口の中でくちゅくちゅしながら実を味わう。ほのかな甘さで美味しい。

  

 金魚・メダカを一つの池とその他多くの容器で飼っている。年に2回、3~4月の卵を産み始める前と晩秋に苔落としをメインに掃除をするのだがこれが掃除の姿勢が前かがみとなり疲れる作業となる。取り掛かるのに勇気がいる。

  

 1枚目の池の形状した入れ物のほか2枚目のような容器が大小10個近くある。傍に金木犀と山茱萸(サンシュユ)の木があり、金木犀の花及び顎が落ち、山茱萸の葉が散った後に清掃をしたいのだが今年はどちらも遅く、花顎・葉が落ちるのと寒くなるのを天秤にかけながら11月中旬過ぎに掃除した。時間的には1日で終わる作業量なのだが・・・年には勝てず、今回は2日かけて洗った。写真は容器がキレイな今の状態だ。水は回しながら濾過しているのでそれなりに奇麗なのだが容器に苔などが付いていない期間は掃除後、1ヶ月ぐらいしかない。その間は鹿威しにも水が順調に流れる。

 鹿威しでは悪い思い出が一つ。もう10年にもなろうか、”夏風邪の病床で聞く鹿威し”みたいな句を詠んだら、鹿威しは秋の季語だと先生から指摘された・・・勉強不足ですみません。

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椿・山茶花の初花 ツワブキ サフラン 黄葉(沙羅) 花ゆずと鬼ゆず

2024年11月23日 | 果実・花

 春の花は暖かい日が続くと早く咲く花が多い。が、秋の植物は暑さが続くと開花が遅れる花々がある。我が家では秋、早い開花時期の彼岸花・金木犀の開花が2週間以上遅れた。こちらも例年に比べれば2,3週間遅い開花の椿の初花だ。早いものでは10月中には咲く木があるのだが。そして山茶花にも初花だ。

  

 今の時期、元気に多くの花を見せてくれる草花がある、ツワブキだ。晩秋から初冬、花の少ない時期に貴重な花だ。

  

 こちらも今の時期にしては可憐な花、サフランだ。庭に留まらず畑更には棒樫の間でも咲いている。何処に植わっているのかわからなくなるため、角材で四角い枠を造り、置いている。赤く見えるは雌しべ。これを乾燥させスパイスに利用したり、料理の色付けや香り付けに用いられる。

  

 紅葉・黄葉も遅れている。やっと1部の木の葉が黄葉して来た。玄関前の沙羅そして今年は多くの実を付けたポポーの木だ。沙羅の木の下で咲いているのはアサガオだ。暑中のアサガオは涼しさを感じるが今の時期は寒々しい。

  

 柚子の木が今年も多くの実を付けている。木々の実は表年、裏年があり1年ごとに多い・少ないがあるようだが柑橘類はコンスタントに実を付ける。

  

 上記の多く実った柚子は花柚子と呼ばれる種類だ。先日、お隣さんから大きな柚子を2個頂いた、鬼柚子と言う種類で何とも大きい。花柚子と比べた写真で見ると何倍の大きさだろうか。

 この鬼柚子、果皮の表面が凸凹していることからの名のようだが文旦がベースになっているようで柚子の仲間ではないようだ。縁起物として重宝されるとか。甘未は少ないがみずみずしく酸味がしっかりあるようだ。柚子風呂にも使用されるようだがこれが丸ごと浮いていたら子供らは大喜びしそうだ。が、投げられるのを覚悟しなければいけなそうだ・・・。

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日の出前 赤いそば花 レモンマリーゴールド ホトトギス ニンニクの花 老爺柿(雌柿・雄柿)

2024年11月14日 | 果実・花

 立冬を過ぎ、日の出が随分遅くなった。我が里は山の嶺から上るので6時半を回る。最初の写真は日の出前10分頃の写真だ。この時間になると何処位置から陽が昇るかがわかり始める。遠くに恵那山(中央)そして手前に岐阜金華山が見える。恵那山は50km遠方だ、冬なればこその光景だ。

  

 過日、紹介したソバの赤花だ。これだけでもキレイだ。ソバ畑一面の白い花は美しいし厳かな気分にさせられる。が、赤いソバの花はこれだけの花でも心が弾む。

  

これも過日紹介したレモンマリーゴールドだ。温かい日々が続く中、いつの間にか暦の上では冬になり、花が少なくなりつつある庭、長く咲いていて欲しいものだ。

  

 ここにきてホトトギスの花が盛りを迎えた感じだ。ホトトギスは例年なら10月頃が最も花は多い。今年はこの花も盛りが遅いように思える。

  

 畑の一角、紫色の花が見える。葉の形からするとニンニクのようだ。ニンニクの花はネギ坊主のような形で蕾を付けて花開くときはこんな形に広がるようだ。それにしてもニンニクの花って見ないな、と思ったら花が咲くと花に栄養を取られ、実の味が落ちるとのこと。ニンニクの生産者は花茎が伸びてきたときに咲かせないように摘まむようだ。

  

 一昨年辺りから老爺柿がたくさん実を付け始めた。前者が雌柿で後者が雄柿なのだが雌柿は普通の渋柿の形をしている。今年は雄柿もたくさんの実を付けた。これも異常気象のせいか、と直ぐに考えてしまう。

  

 老爺柿の形状について前記したが実の形は色々な種類があるようで我が家のがたまたま、こんな形状だったと言うことのようだ。老爺柿、何で爺が入っているのか、不思議に思い調べてみた。中国から伝来の植物だが中国では老鴉柿と書くようで爺ではなく鴉(カラス)と言う字が入っている。名前は老爺柿は含まれるタンニン成分が多く、木に付いたままで熟すと最後は黒くなることからの名のようで、正式名は老鴉柿のようだ。”爺”の字に拘り、朽ち果てるさまから来ていないかとか気になったが当て字に近いようで安心した。どうも年を取ってからひがみっぽくなっていかん、反省⤵

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