深まる秋、紅葉も見納めが近いかと感じ始めた11月24日、誘って来れる人がいて久しぶりに車で神社仏閣巡りに出掛けた。安八町を8時に出発、最初の目的地室生寺に向け、揖斐川堤防道路を下流(南)に走り、東桑名ICから西名阪に。到着は10時半を少し回っていた。駐車場を出ると紅葉が目に飛び込む。門を潜り受付を済ませ境内に入り先ず新しくできた寶仏殿に入る。国宝の十一面観音立像・釈迦如来坐像などを拝観、それから金堂に向かう。長~い階段(鎧坂)の上、モミジに囲まれた金堂が見える。
国宝の金堂・本堂で釈迦如来立像(国宝)そして如意輪観音菩薩像・十二神将等々を拝観した後、五重塔を拝み見る場所に。室生寺は十数年ぶりだが五重塔の美しさは変わらない。最小の五重塔(16.1m)だが階段の下から仰ぐ姿に立ちすくすばかりだ。五重塔を仰ぎ見た位置から火砲を見る。金堂・弥勒堂とモミジとの調和が美しい。
長谷寺の駐車場に車を止め昼食を取る。この後、長い回廊が待ち受ける、力を付けなくっちゃ。400段近くある階段、段差が小さいことが救いではあるが・・・何回か立ち止まりながらだがやっと本堂(礼堂)に付く。ここまで来てやっと紅葉の美しさに気付く。本堂舞台から見る五重塔と紅葉の光景だ。
舞台の周りもモミジがすっかり紅葉している。舞台を見ながら階段ではなく比較的、楽に降りられる坂道側を廻る。
旅の終わりは大和多武峰談山神社である。蘇我入鹿を如何に討つかの中大兄皇子と藤原鎌足の談合の地であることを忘れ、紅葉そして十三重塔に見入る。本殿の周り、高さを競うようなモミジが取り囲む。
本殿を廻り、もう一度十三重塔の前に向かう。紅葉に囲まれ彩られた室生寺の五重塔・談山神社の十三重塔等々、今の私の記憶力でも暫くは心に残りそうだ。
当初の予定では談山神社に行く前に時間が許せばこのお寺の十一面観音立像を拝観する予定だった、聖林寺である。次の談山神社の時間が無くなると気がせく中、一気に門への階段を上がる。受付でお金を払おうとすると、改修中で観音様はおられないと聞く。改修は来年の11月までかかるようでそれまで十一面観音立像は別の所に保管されていて拝めないとのこと。行こうと考えられている方はご注意ください。
今回の寺・神社巡り、階段の多い所ばかりだった。同行者の1人が”○○さん、次は平地にある神社仏閣巡りをお願いします”。もう一つ、お恥ずかしい話がある。長谷寺での昼食メニューにニューメン定食とソーメン定食があった。4人とも暖かいものと言うことで柿の葉寿司とニューメンの定食を選んだ。私は本当に知らず、ところでニューメンとソーメンと何が違うのですかと聞いた。ソーメンの方が麺が細いんじゃないかと誰かが答える。私がニューメンの麺は細い気がするのですが・・・。結論的にはニューメンは暖かくして、ソーメンは麵を湯がいた後、冷やして食べるもののようだ。長谷寺は外国人も多いようだ。メニューを改めて見るとニューメンの下には”hot soumen"、ソーメンの下には”cold soumen"と書き添えられていた。シンプルな答え・・・納得です。