昨日から続く雨、大雨ではなく降ったり止んだりだが一日中、こんな天候だ。ゴールデンウイーク入りの28日(日)は記録的な暑さで30度を超えた。5月5日の立夏を前に真夏日だった。今回は蔓の花を3種紹介する。先ずはナニワイバラ(浪花茨、難波茨)だ。江戸時代、難波の植木商人が中国から輸入したため、この名になったようだ。純白の可憐な花、好きな花の1種だ。
モッコウバラ(木香薔薇)だ。こちらも中国原産だ。香木に似た香りがあることからの名のようだ。先の浪花茨は棘が鋭く剪定時は苦労するのだが、こちらは棘が殆ど感じられない。秋篠宮眞子様のお印としても知られている。
3種目はフジだ。門の入り口に植えたのだがフェンスを押し曲げながら成長した。フジと言えば房が長く垂れ下がっているのを想像するがこちらはダルマフジの名でブドウの実のような塊で咲く。剪定の仕方がわからず伸ばし放題に近い育て方をしていたらこんな姿になった。先の浪花茨もそうだが今年は花数がとても多い。良い匂いが強く、花の風情とともに立ち止まってくれる人が多い。
オガタマの名で記憶しているが正式名はカラタネオガタマ(唐種招霊)ではないかと思う。漢名からも推測できる通り中国南部原産の木の花だ。開花するとバナナの香りがすると言われているオガタマノキとは別の種だ。
華やかな色の花、ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)だ。同じような白い花が咲く木も含めトキワマンサクとも言うようだ。樹勢が強い木で花後に伸びた枝を切ってもまた花が咲くまでに長く伸びる。ベニバナトキワマンサクは葉の色も朱く、木全体が赤く染まる。
そしてベニバナトキワマンサクから一転、愛らしい花、白雪草だ。名の通り可愛い花なのだが根でどんどん広がったため、かなり処理したようだ。
”雪”が付く花の名前は多いように感じる。白雪草と名前の上でよく勘違いされるのは初雪草だ。姿は全く異なるが名前が似ていることからの記憶間違いではないかと考えられる。我が家にある花でも白雪草に始まり、ユキヤナギ・雪割草に雪椿がある。そうだユキノシタ(雪の下)と言うのもある。白雪草も増えて困った花の1種だがこのユキノシタもその一つだ。我が家で更に困ったのはドクダミだ。十薬の別名があるように薬効の多い植物だがあまり増えるのも困る。食べられる植物ではフキ・ミョウガも増え方は半端ではない。今にして知る植物の世界だ。