春夏秋冬、四季特有の表現がある。”秋が深まる”、秋が本格化すると同等の意味だろうか。酔芙蓉の朝と夕の状態だ。白い花が夕にはピンク色に。朝夕でこんなに雰囲気が変わる花は珍しい。
花を見て”食欲の秋”を思い出すのも何だが、酒飲みはこの花を見て日本酒を飲みたくなる人もいるだろう。食用菊の1種”もってのほか”だ。30年近く前、仕事で東北地方へ行っていたときに味を覚えた。アルコール類はを殆ど口にしなくなった今も食前にお茶で食べている。
アオイ科の花ローゼルだ。清楚な花が、そして赤い実が目を引く。薬草で風邪や咽頭痛の薬にも使われているようだ。その他、ハーブティーとしても利用されるほかジャムなど用途は多いようだ。我が家でもジャム・漬物などにして食べている。
老爺柿の実だ。老爺柿は雄木にも実が生る。雄柿は橙色の細長い実が生る。雌柿は通常の柿と同じような形をしている。実は長く木に留まって楽しませてくれる。
山野草の1種大文字草だ。花の形が”大”に似ていることからの名前だ。見たことのある花の形だ。と考えていたら思い出した。ユキノシタの花の形に似ている。鉢植えの仲間、マユハケオモトが一輪だけ咲いた。
深まる秋、楽しみは紅葉・黄葉だろうか。玄関先で紅葉が始まった。薪棚に沿った欅、数本の欅の中で1本だけ見事に紅葉している。一番手前はまだ緑みどりしている。木に寄って紅葉の時期はかなり違うようだ。そして、我が家では最も早く紅葉する木、沙羅だ。陽に紅葉が映える。
秋本番と言えば楽しみは黄葉・紅葉だろう。人生を四季で表すならシニア層は秋だろうか。この秋に当たるシニア層、生きると言うことで最も努力を必要とする時代ではないだろうか。その一つに”喉が渇いてもあまり渇きを覚えないから欲しなくても水を飲め”と言われた夏が終わったと思ったら、暑い寒いことへの身体の反応が悪いから風邪をひきやすいと言われる秋だ。今年は初秋からもう何度か風邪の症状で医者に掛かった。温度変化へのせめてもの対応策で服は脱いだり着たりしやすいものばかりになった。更に車の後部座席は薄手の上着から暖かいセーターまで色々な服を置く”動く更衣室”と化している。そろそろコート・ダウンジャケットも更衣室に加えなきゃ。