花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

酔芙蓉朝夕の花 食用菊 ローゼル 老爺柿雄雌の実 大文字草 マユハケオモト 欅・沙羅の紅葉

2021年10月30日 | 果実・花

 春夏秋冬、四季特有の表現がある。”秋が深まる”、秋が本格化すると同等の意味だろうか。酔芙蓉の朝と夕の状態だ。白い花が夕にはピンク色に。朝夕でこんなに雰囲気が変わる花は珍しい。

  

 花を見て”食欲の秋”を思い出すのも何だが、酒飲みはこの花を見て日本酒を飲みたくなる人もいるだろう。食用菊の1種”もってのほか”だ。30年近く前、仕事で東北地方へ行っていたときに味を覚えた。アルコール類はを殆ど口にしなくなった今も食前にお茶で食べている。

  

 アオイ科の花ローゼルだ。清楚な花が、そして赤い実が目を引く。薬草で風邪や咽頭痛の薬にも使われているようだ。その他、ハーブティーとしても利用されるほかジャムなど用途は多いようだ。我が家でもジャム・漬物などにして食べている。

  

 老爺柿の実だ。老爺柿は雄木にも実が生る。雄柿は橙色の細長い実が生る。雌柿は通常の柿と同じような形をしている。実は長く木に留まって楽しませてくれる。

  

山野草の1種大文字草だ。花の形が”大”に似ていることからの名前だ。見たことのある花の形だ。と考えていたら思い出した。ユキノシタの花の形に似ている。鉢植えの仲間、マユハケオモトが一輪だけ咲いた。

  

深まる秋、楽しみは紅葉・黄葉だろうか。玄関先で紅葉が始まった。薪棚に沿った欅、数本の欅の中で1本だけ見事に紅葉している。一番手前はまだ緑みどりしている。木に寄って紅葉の時期はかなり違うようだ。そして、我が家では最も早く紅葉する木、沙羅だ。陽に紅葉が映える。

  

 秋本番と言えば楽しみは黄葉・紅葉だろう。人生を四季で表すならシニア層は秋だろうか。この秋に当たるシニア層、生きると言うことで最も努力を必要とする時代ではないだろうか。その一つに”喉が渇いてもあまり渇きを覚えないから欲しなくても水を飲め”と言われた夏が終わったと思ったら、暑い寒いことへの身体の反応が悪いから風邪をひきやすいと言われる秋だ。今年は初秋からもう何度か風邪の症状で医者に掛かった。温度変化へのせめてもの対応策で服は脱いだり着たりしやすいものばかりになった。更に車の後部座席は薄手の上着から暖かいセーターまで色々な服を置く”動く更衣室”と化している。そろそろコート・ダウンジャケットも更衣室に加えなきゃ。

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アサギマダラの来訪 フジバカマ ホトトギスの花 我が家の八重桜(返り咲き) 今季の初ツバキ ジャコウアゲハのサナギ

2021年10月22日 | 出来事

 秋の七草の一つ、フジバカマ(藤袴)だ。近年では秋の七草よりアサギマダラの好きな花としての方が有名かも知れない。アサギマダラが来ることを祈って育てている人も多いと聞く。我が家もその一人でもう育て始めてから7、8年になろうか。去年から育てている場所が広がっている。 

  

 白く小さい花が群がって咲く。蝶にとっては蜜を吸いやすい花なのかも知れない。10月中旬、待ちに待ったアサギマダラが現われた。庭を歩いていたとき、頭上を飛ぶ蝶の影が地上に映る。見上げると色鮮やかな蝶が!来たー!。私より楽しみにしていた女房を呼ぶ。”お~い!”、今年一番大きな声だったかも知れない。

  

 3種目のホトトギスの花が咲き始めた。鳥のホトトギス(時鳥)柄に似ていると言う花名の語源はこの種から来ているように思う。

  

 青空の下、玄関先の我が家唯一の桜、八重桜の返り咲きである。ここ数年、毎年今頃咲いた桜を見る。これだけ恒例のように咲くと、もう返り咲き(狂い咲き)とは言えないように思ってしまう。今季、最初の椿が咲いた。不思議なもので例年の一番咲きの種とは違う木だ。

  

4月初めから飛び続けてくれたジャコウアゲハが9月中旬で今年の飛びを終えたようだ。これからのサナギは越冬組だ。去年から越冬したサナギが羽化して蝶になり、卵を産む。卵→幼虫→サナギ→そして蝶になりまた卵を産む。繰り返すこと4回目のサナギが越冬組だ。

  

 多くのサナギは家屋の軒下でサナギ化している。が、”こんなところで”と思えるサナギも少なくない。上記の2つは薪置き場の積んだ薪と横枠の間、そして外してかけておいた台車のパイプにもいる。更に下記の2匹はもっと厳しい所だ。一つ目は一般にどじょうすくいザルと呼ばれるザルを立て掛けて置いたらその内側に付いていた。そして二つ目、こちらは金魚・メダカを飼っている水槽だ。来年4月初めまで6ヶ月近くある。大丈夫かと心配する。

  

 ジャコウアゲハの幼虫が唯一の餌とするウマノスズクサは毒性があり、これを食べて育った幼虫・サナギも毒を持ち外敵に襲われないと読んだことがある。確かに幼虫は餌のウマノスズクサが少なくなり幼虫間で争うことを除き、あまり襲われたのを見たことがない。が、ある種の蜂に幼虫の間に寄生虫の卵を植え付けられ蛹になってから中から食われたり、サナギの時にかじられたり、羽化するときにアリ・カマキリに襲われているのは見たことがある。物の本によるとサナギの羽化率は20%ぐらいのようだ。昨年は27個、今年も30個ぐらいの越冬サナギが見える。2階の軒下等は難しいが上記のような場所のサナギは回収して育ててみようかと考えている。ところで一つ、疑問が。”どうして今回のサナギは自分が越冬すると分かっているのか”。いつもはウマノスズクサの近くでサナギ化するのに今回は遠い家の周りまで移動して来てサナギになっている。明らかに越冬することが分かっている行動だ。これも物の本からの知識だが日照時間とのことだ。多くの昆虫の基本本能かもしれない、納得・納得。

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四季桜 桜の狂い咲き(返り咲き) アケビとポポーの実 ムラサキシキブの実 キンモクセイ コスモス畑 小さい渋柿 

2021年10月16日 | 果実・花

 暑さも今日までの予報で明日から来週は最高気温が20度を超えない日が続くとか。寒いのは苦手、もうしばらく暖かくあって欲しいもんだ。四季桜、秋の部が始まった。春が真緑の葉の中に花が咲くのに対し、秋は葉がほとんどない。

  

 四季桜の桜を見上げる。と、その横の桜も花数は少ないが咲いている。ソメイヨシノではなく春先、早く咲く桜だ。更に歩く先にあるソメイヨシノもポツポツと花が見える。

  

 秋の実りは栗・イチジクなどから始まるように思うが野の実りも始まった。アケビの実が熟れて開き始めた。畑の南側フェンスにアケビを這わせている。昨年は蔓が枯れかけた感じだったが復活した。今年はしっかり受粉したこともあり沢山実った。そしてポポーだ。北米が原産地のようだがトロピカルな味がして美味しい。自然に落ちたときが完熟期、と言うことで網袋で受け、枝から離れるのを待っている。

  

 フウセンカズラ等と同じように花より実が目を引くムラサキシキブの実だ。鮮やかな紫色が眩しい。

  

 キンモクセイが満開になった。嗅覚が殆どなくなり悔しいことにこの花を匂いで感じられないのは淋しい。が、その美しさは目を楽しませてくれる。

  

 散歩道の風景だ。コスモス畑ではコスモスの花々が長い茎の先で揺れている。そして柿も色づいてきた。これは小さい実の渋柿だ。故郷徳島にいたときはこのような小さい渋柿はお猿柿と呼んでいた。猿柿を調べてみると信濃柿と言うのがあり、この別名で猿柿と呼ぶのがあった。信濃柿も渋柿のようだ。

  

 自然の光景・花では忘れられないCMの言葉そして俳句などがある。コスモスを見るたび思い出す言葉がある。”春なのにコスモスみたい”、確か資生堂の口紅のプロモーションのコピーだったと思う。何時だったか、と調べてみると1974年春だった。柿は?って問われるとそれは”柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺”だ。正岡子規の俳句だ。この1句もそうだが子供のころから覚えていて忘れない俳句が幾つかある。”古池や蛙飛び込む水の音”、”雀の子そこのけそこのけお馬が通る”。更にはもう少し成長してからだろうか、”閑さや岩にしみいる蝉の声”。と言うのもある。余談だが法隆寺の近くに法起寺がある。この寺を遠くから眺めたときに朱く熟れた柿が似合うと思ったのを思い出した。今も、そして今後も斑鳩の里には柿の実が重なる風景があって欲しい。

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キクイモ フウセンカズラ 木瓜(ボケ)の実 蝶 トンボ2種 竹の花 クワンソウ

2021年10月08日 | 果実・花

 先日、散歩時に見かけたキクイモの花を紹介したが我が家でも咲いているのに気付いた。背丈が3mを越えるための見逃していた。夏の花は背丈が高いものが多い。夏の名残と言うところだろうか。

  

 これこそ夏の名残か伸びた蔓の先、ぶら下がるものがある。フウセンカズラ(風船蔓)の実だ。ホウズキもそうだが白い花が咲いている時にはあまり注目されないが風船のような実になってから存在感を醸し出す。枯れてくるとフウセンの繊維筋だけ浮き上がるように残るがこれもまた味がある。

  

 小さい鉢植の木に大きな実が生っている、ボケの実だ。実だけ見るとリンゴを思わせる。こんなに大きくなったのは初めて見る。珍しい蝶が飛んでいる。ミスジチョウ属の1種、コミスジではないかと思う。かなり羽が傷んできている。

  

 トンボの飛ぶのももう少しの間だろうが、小さいトンボを見つけた。シラカバの木に止まるトンボ、残念ながら名前はわからない。そしてイトトンボの1種と思える青みがかったトンボもいた。

  

 以前、花が咲き枯れた竹を紹介した。その竹藪に細い筍が生え、新しい竹が育ってきた。と思ったら、新竹も花が咲き始めた。一つの竹藪は一つの根茎と言うことが多いらしい。竹の生命力は凄まじいものがあり、地上の竹は1日1mを超える成長をなし、地中の茎は1年に10m近く伸びるようだ。枯れ始めると根茎で繋がる竹は全て枯れるようだが枯果てるまで3年はかかるようだ。

  

 鬼門近くでクワンソウが咲いた。ヤブカンゾウと似た花だが別種のようだ。

  

 今、最もよく行くお店は何処かと考える。ドラッグストアではないかと思う。近頃はスーパーマーケットで販売していた商品も多く扱っていることもある。が、何と言っても薬だ。最近、気が付いたことで睡眠アプリと謳っているものが如何に多いかに驚く。何でもかんでもと言うぐらい、”上質な睡眠”を掲げている商品が多い。このクワンソウはアミノ酸の1種グリシンを含んでいる。グリシンは私も時々だが睡眠時に服用している。友人に睡眠アプリを活用していることを話すと”えっ、お前が”と驚きと嘲笑が返って来た。その後に、どこかで聞いたような大阪弁が・・・”そんなものいらんやろ”が続く。

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秋の花々 萩 酔芙蓉 桔梗 ソバ ホテイアオイ ホトトギスの花2色

2021年10月01日 | 果実・花

 彼岸を過ぎ、すっかり秋の気候そして風景になってきた。艶やかな妖しい魅力の彼岸花が消えたように見えない。庭の花々も秋を思わせるものが多くなってきた。萩の花だ。以前に紹介した花に比べると幾分大きくピンク色が濃い。

  

 これも秋らしい花、酔芙蓉だ。朝に真っ白な花を咲かせる。昼頃から花弁がピンク色に変わり始め、明くる日にはすっかり閉じ、写真のようなピンク色の球になる。

  

 桔梗も咲き始めた。先ず紫色の花だ。写真の状態ぐらいまでしか開かない。そして薄青い花も。こちらはここまで開く。同じ桔梗だがこれだけ違って見えると別種類の花に思える。

  

 ソバの花だ。収穫のためではなく1m四方の箱で囲い、そこで花を楽しんでいる。白い花にピンク色が点々と見える。

  

 こちらは夏の名残と言える水生植物ホテイアオイの花だ。大きな池を持つ友人から増えたので、と言うことで貰って来た。魚を飼う池に浮かべると伸びた根を食べ、枯れてしまうのでこの洗面器の水槽で育てて増やしている。より食べる金魚の水槽は避け、メダカの水槽で風情を楽しんでいる。

  

 そしてホトトギスの花だ。紫色の物が咲き始め、今は白い方も沢山咲いている。この2つ、先ほどの桔梗の花と同じように花の形状も茎への花の付き方も全然違う。間もなく名前の由来である時鳥柄の花も咲き始める。

  

 夏の草花は背丈が伸び、高い位置に咲く花が多いように思う。代表花は向日葵だろう。が、秋になると可愛らしい花々が多くなるように思う。ふと童謡の”ちいさい秋みつけた”、を思い出した。♫”だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた ちいさい あき ちいさい あき ちいさい あき    みつけた・・・”。さて何を見つけたのだろうと気になりながら先に進む。1番はもずのこえ、2番ではあきのかぜ そして3番は、と花を期待したが”はぜのは”だった。ざんねんながら花ではない。では♫四季の歌では、と口ずさんでみる。花が出てくるのは春でスミレの花だ。秋は”秋を愛する人は 心深き人 愛を語るハイネのような 僕の恋人”。”心深き人”なんて言われたことないな、重ね重ね残念⤵

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