花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

夏景色 ヒメジョオン(姫女苑) エノコログサ(狗尾草)ネムノキ ヒメイワダレソウ フェンネル(別名ウイキョウ)

2023年06月30日 | 景色

 稲が程よく伸び、郷が緑みどりしてきた。遠く北の山々も緑の嶺が連なる。最初の写真に白い花が見える、ヒメジョオン(姫女苑)だ。

  

 散歩道、先ず咲くのはハルジオンで5月中旬ごろから追ってこのヒメジョオンが咲き始める。花もよく似ている。茎を切るとハルジオンは空洞でヒメジョオンは白い綿のようなものが詰まっているのでわかるようだが折るのは忍びない。北アフリカ原産のようで園芸種として日本に入ってきたのが広がったようだ。どちらも侵略的外来種に指定されている。確かに散歩道でもたくさん見かける。

  

 野の草エノコログサ(狗尾草)だ。子供の頃、用水路の石垣に巣を作って住むモクズガニを釣り出す道具に使用した。懐かしさが湧く草花だ。

  

 大津谷の中州に咲くネムノキ(合歓の木)だ。毎年、この花を見るたび西郷輝彦氏が歌っていた♫”ネムの並木のこの道は・・・”で始まる曲”チャペルに続く白い道”を思い出す。ネムノキは和名だが、夜になると葉が合わさって閉じて眠るように見えることからの名のようだ。

  

 我が家の前の道に広がったヒメイワダレソウ(姫岩垂草)だ。白い花が道路面と同じような高さで咲いている。何処までも広げない注意は必要だが雑草抑制にも効果があるようで我が家の東の斜面で広がらないかと期待している。

  

 玄関先、3mを超えるまでに伸びたフェンネルだ。和名はウイキョウ(茴香)だ。孫のヒロ君が遊びに来たときに草丈で驚いていたので”フェンネル”と教えたら次の年にも覚えていた。偉い!と思わず叫んでしまった。横に見える白い花はシャラ(沙羅)だ。

  

 フェンネルは種子を香辛料として利用するのが主だが、ヨーロッパでは生の茎葉も料理に利用するようだ。フェンネルでつまらない話だが思い出したことがある。子供の頃、遊び仲間の先輩に”犬小屋の英語知ってる?”と言われ、”知らん”と答えると”ケンネルだよ、犬が寝る所だろ、そやからケンネル”と教えらたのを思い出す。kennel、正しい発音は微妙だが私の中ではいつまでもケンネル、自慢げな先輩の笑顔とともに記憶している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルストロメリア原種 テッポウユリ ヤハズ薄 フウラン(風蘭) ハキダメギク

2023年06月26日 | 景色

 6月12日の投稿でアルストロメリアの花を紹介した。こちらはそのアルストロメリアの原種と言われている花だ。アルストロメリアの原種と言われる花は南米アンデス地方を中心に100種類ぐらいあるようだ。アルストロメリア原種の1/100の花と言うところか。枯れたと思い土手に放置して置いたら場所が良かったかここまで増えた。

  

 子供のころから知る数少ない花の一つ、鉄砲百合だ。小学校へ通った道の横、50mぐらい離れた畑で風に揺れながら咲いていたのを思い出す。私には矢車草と並び郷愁を誘う花だ。

  

 秋の7草の3種目、薄の1種ヤハズススキ(矢筈薄)だ。ヤハズススキの特徴である葉の横筋がはっきりと見え始めた。涼しさを感じさせる葉そして模様だ。

  

 スミレのような花が咲いている。が、よく見ると葉が菫ではない、蘭の1種フウラン(風蘭)だ。セッコクと同じように木の幹とかに付着して育つ着生植物の1種で日本原産のラン科植物のようだ。

  

 朝ドラ“ランマン”で先々週ぐらいに紹介されていた牧野博士が命名した花、ハキダメギク(掃溜菊)だ。”らんまん”の最後に草花が紹介されるがいつも楽しみにしている。このハキダメギク、ちょっと可哀そうに思う名だが、牧野富太郎氏が世田谷の掃き溜めで発見したことから命名されたようだ。

  

 牧野富太郎氏が名を付けた草花は2500種に上るそうだ。その中で自分が発見し、名付けたのは600種余りらしい。”ランマン”が始まる前から知っていた花だが、私が今まで草花で一番ひどい名だと思っていたのはヘクソカズラ(屁糞蔓)だ。最近、これも牧野氏の命名と知った。ヘクソカズラはその臭いからの名だが、今では言い得て妙、に変わった(なんじゃそりゃ、と言われそう)。もう1種、子供のころから知る木でそのものずばりの名クサギ(臭木)と言うのもある(因みに、この木の命名者は外国人。ホッとした)。確かに花の匂いは臭かった。が、蝶の好きな花で黒いアゲハ蝶がよく来ていた光景を今も思い出す。さて、このハキダメギク(掃溜菊)、イメージが良くない。が、”掃き溜めに鶴”と言う格言から考えると可愛い花を想像できる。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カキツバタ バレンソウ キキョウ シャラ マルバマンネングサ ウツボグサ

2023年06月22日 | 果実・花

 ショウブ類、最後の花カキツバタが咲いた。ほっそりとしたイメージで華奢な感じがする花だ。隣にまだ花菖蒲が咲いているが遠目には同じ種類の花と思えるが、こうして拡大して見るとまるで雰囲気が違う。

  

 咲いた花弁が下に垂れ下がる面白い花、バレンソウだ。この花、咲く前も楽しく一つ一つの花弁を閉じ、細い線状になっている。下に見える花がその状態だ。咲く過程で2度3度と楽しませてくれる花だ。

  

 まだ初夏だと言うのに桔梗の花が咲き始めた。最初に咲いたのは色合いが涼しげな青色で形も美しい。秋の7草では先日のカワラナデシコに続き2種目。爽やかな花が夏を通り越して秋を恋しくさせる。

  

 一転、こちらは夏に咲いてこその花、沙羅(シャラ)だ。暑さに白い花弁が際立つ。

  

 草花が多い田舎に住む我が身。今年の朝ドラ”らんまん”は色々な草花の名前を覚えさせてくれるだけでも楽しい。今放映の節の花はマルバマンネングサ(丸葉万年草)だが我が家にもあった。葉に光沢があり厚みを感じる。この草花、繁殖力が強いようで退治が大変なようだ。咲いているのを見つけるのに苦労した草花だ。

  

 昨日21日は夏至、そして七十二候は乃東枯(なつかれくさかるる)だった。この乃東(なつかれくさ)は半年後の冬至の日、七十二候で乃東生(なつかれくさしょうず)があり、この頃に芽生え始めた乃東が夏至の今頃、枯れ始めるとされている。

  

 乃東(なつかれくさ)とは、ウツボグサ(靫草)のことで漢方薬に用いられる夏枯草(カゴソウ)の古名だそうだ。薬用には花の後、褐色になりかけた花穂を用いいるようで、速やかに乾燥させ使用する。口内炎や扁桃炎の改善、腎炎や膀胱炎に対する利尿薬として内服するとのことだ。野草ではあるが可愛い花で我が家では駐車場の横に群生している。我が家の草取りは私はしていない。していないというよりも出来ないの言い方が正しい。どの草を抜いてよいかがわからないからだ。女房は敷地内を歩くとき、探し物をしているようにいつも下を向いて歩いていてイヤな草を見つけると時を構わず抜いている。孫が遊びに来たときにそんな姿を見て自分も足元に目をやりながら言った、”あーちゃん(ばあば)、何か落としたの?”

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマアジサイ カラー ゴテチャ コチョウラン ハナショウブ オオボウシバナ  アマ(亜麻)

2023年06月19日 | 果実・花

 紫陽花がほぼ咲き揃った。我が家の紫陽花は北と東土手にある花以外はまだ、小さいものが多い。ヤマアジサイは挿し芽で増やした株に初めて咲いた花だ。紫陽花は挿し芽で根が付くので増やしやすい。そして、ガクアジサイも我が家の白い花だった”墨田の花火”が枯れてしまったが、散歩道でお花畑を育てている人から頂いてきた。2,3年前の話だが今年初めて咲いた。

  

 池のある庭への憧れから当地へ引っ越した時に、庭師さんに小さい池を造ってもらった。今は金魚・メダカを飼っているがプラスチック容器の池も増え、その中で育つ水生植物も多い。大きな花を付けたカラーだ。金魚・メダカはいない横にある甕で毎年、花を付けてくれる。

  

 今年初めて見た花でゴテチャの名のようだ。昨年、友達に勧められ貰って来たようだ。鮮やかな花で遠くからでも映える。

  

 今年もお風呂場で胡蝶蘭(コチョウラン)がしっかり咲いた。今年は育ちがマチマチで最初のコチョウランが咲いてから4つ目の最後の鉢が咲くまで1ヶ月の間隔が空いた。今もまだ最初のも咲き続けている。蘭の花の咲き続ける期間には驚く。

  

 ハナショウブ(花菖蒲)が咲き揃った。ショウブ類の中では最も花が大きい。後、残るのはカキツバタだ。

  

 先週の”らんまん”の最後に紹介された育種かの花の中にオオボウシバナ(大帽子花)があった。さて、我が家はと見に行ったがごらんのとおり、まだ花は遠い状態だった。オオボウシバナは色からアオバナとも呼ばれるが、ツユクサ(露草)の栽培変種のようだ。花が待ち遠しい。

  

 初めて見る草花だ。アマ(亜麻)の花のようだ。が、これだけではピンと来ず、もう少し詳しく聞いてやっとわかった。この花の後に実が生るそうだがこの種子が亜麻仁と呼ばれ、絞られたものが亜麻仁油になるようだ。

  

 スーパーマーケットの何割引きの値札に弱いがもう一つ、”健康に良い”と言う言葉にも弱い。今はそうでもないように思うが一時、”アブラ(油)”がブームだったように思う。その時、既にオリーブオイルは使用していたが次に飛びついたのがエゴマ油だ。今では誰が推奨していたかは覚えていないが効能は、確か”認知症予防に良い”だったと思う。そして亜麻仁油だ。薬効としては万能で、唯一熱に弱い欠点があると言われていた記憶だ。この可憐なアマの花、この後にどんな実が出来るか楽しみにしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオサギ カルガモ アジサイ ヒョウタンボクの実 ササユリ アルストロメリア(ユリズイセン) 八重の花のドクダミ 

2023年06月12日 | 景色

 稲穂が伸び始めた田、2種類の鳥が餌を探しているか忙しく動いている。灰色っぽい鳥は近くの熊野神社で子育てを続けているアオサギだ。もう小鳥が生まれたようで神社を通るときはうるささを感じる。小鳥の餌も必要なのだろう、一生懸命さが伝わる。もう1種は顔にある黒い筋からみるとカルガモのようだ。こちらは仲良く梅雨の一日を楽しんでいるように見える。

  

 梅雨の花、と思っている紫陽花が咲き揃った。北の土手では稲が伸びる田を背景に先ず顎が開き、真ん中の花が咲き始めた。そして、今年もホタルが数匹しか飛ばない東側の土手では西洋紫陽花が大きな塊の花を見せる。

  

 4月27日のブログでモッコウバラなどとともに紹介したヒョウタンボクが名の語源となった実を付け始めた。2段重ねで瓢箪形の実、先にある実から朱く熟れる。ただ、この実は毒性。かじりたくなる形だが気を付けないといけない。花がスイカズラ(忍冬)と似ていると思ったら、ヒョウタンボク(瓢箪木)はスイカズラ科スイカズラ属だった。

  

 嬉しい花が咲いた。ササユリだ。一昨年まで咲いていた場所で昨年は芽を出さなかったため、また買ってきたようだ。笹に似た葉の先に弱々しい茎を伸ばし咲いた花。正に”・・・・歩く姿はユリの花”を表したようなのササユリだ。

  

 越冬組のサナギが産んだ卵が幼虫・サナギと進み、今季最初のジャコウアゲハが生まれた。羽が黒いので雄蝶のようだ。先日、玄関先で散歩用の靴に履き替えていて気が付いた。こんなところにもサナギが、である。幼虫の餌となっているウマノスズクサからは軽トラなどの横を通る10m近くの旅が必要だ。当然、地上を這う。”よくご無事で”と声を掛けたくなる。

  

 鮮やかな花が物置小屋の隣で咲いている、アルストロメリアの花だ。以前にも紹介したように思うのは我が郷から南に位置する神戸町(ごうどちょう)で数多く育てられて出荷されているようだ。そしてドクダミの花だ。

  

 子供の頃、住んでいた家はトイレ(当時はこんな洒落た名でなく便所)が家の外にあった。このトイレの周りがドクダミで覆われ、これを取らされた覚えがある。ドクダミは臭いの強い草で草引きの後、手の臭い落としに苦労した記憶も蘇る。が、写真は八重の花で観賞用に植えられているようだ。ドクダミは私がもっとも古くから知る薬草で、その頃はジュウヤク(十薬)と呼んでいた。この名は何にでも効くことからの名だと教えられた。ドクダミは生薬としての名が十薬で、内服薬として胃腸病、食あたり、下痢、便秘などに利用され、外用薬としても腫物、吹き出物、皮膚病などに用いられたようだ(ウィキペディアより)。私も、吹き出物が出来たときなどに葉を火であぶり貼っていた記憶がある。子供の頃の呼び名で思い出したがキャベツはカンランの名だった。漢名の甘藍(カンラン)を使っていたようだ。今、カンランなどと呼ぶと笑われそうだ・・・カンランカンランと・・・お粗末。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする