春は終わり早、鬱陶しい梅雨が近づいてきた感がするこの頃である。雨は嫌いではないが蒸し暑さを伴う雨は頂けない。が、子供の頃はこの時期も楽しんだようなと思い返してみる。梅雨のイメージは今なら紫陽花だろうがその頃の記憶には出て来ない。雨に打たれながら這うカタツムリそして飛び交うホタルだろうか。
梅雨も嫌なことばかりではない。近年、子供の頃に戻ったようにホタルを楽しめるところが増えてきた。我が地岐阜県揖斐郡でも幾つかの場所でホタルを楽しめる。池田町でも池田高校横の用水で毎年6月の第2土曜日にホタル祭りが行われる。今年は6月11日のようだ。
ホタルブクロなる花がある。写真最初の2枚がそれである。この釣鐘型の花の中にホタルを入れて遊んだようだ。私の子供の頃の記憶にはないが今年も畑のあちこちで2色の花が咲き始めた。そんな昨晩、風呂に入っている時、女房が”ホタル!ホタルが飛んでる!”と騒いでいた。残念ながら見ることは出来なかったが飛ぶホタルを想像するだけでも胸がざわつく。
もう一つ、この時期楽しい花が咲き始める。月見草である。月見草は夕方に咲き始め朝、日の出とともに閉じる一夜花である。写真3は夕方6時過ぎの月見草である。真っ白い花が暮れなずむ景色に映える。そして4枚目最後の写真が朝6時頃の花である。花弁がピンク色に変わりながら閉じていく。一夜だけの真白き夢である。