花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

紫陽花(アナベル?)他 沙羅(シャラ)半夏生 梔子(クチナシ) メスグロヒョウモン ジャコウアゲハ ブットレア

2021年06月30日 | 果実・花

 もう少し降ってもらわん、と思う今年の梅雨だ。5月半ばに雨の日が続き早い梅雨入りとなった今年。だが、4~5日の30度超えの日を含め10日間ぐらい雨の降らない日が続いた。その後も雨ナシ日が多い。紫陽花も雨を欲しているように見える。

  

 沙羅が咲き始めた。夏椿の別名がある。白い清楚な花が清々しい。1日花で高い所から咲くため咲き始めは気が付かない年も多い。

  

 半夏生がかなり白さを見せ始めた。これだけの量でも綺麗だと思うが池を囲むように一面が半夏生の京都両足院の美しさは今も目に焼き付いている。七十二候候にある半夏生は”はんげしょうず”と読み、田植えを終わらせる目安とされたようだ。今年は7月2日である。

  

 欅の木の下、見落としそうなところでクチナシが咲いていた。横の木でモンシロチョウが休んでいる。今年はモンシロチョウを育てるため(?)、アブラナを花が咲いた後も2本ほど残している。心なしか飛んでいるモンシロチョウが多い気もするが・・・。

  

 蝶が好きと聞くブットレアの花で蝶が蜜を吸っている。メスグロヒョウモンの1種ではないかと思っている。そして、ジャコウアゲハだ。蝶が舞う姿も良いものだがこうして蜜を吸っている姿を見ていると心が和む。ジャコウアゲハは幼虫がウマノスズクサしか食べないためウマノスズクサに卵を産みつけるがウマノスズクサの蜜は吸わず、多くの花を求める。我が家の花ではブットレア・テイカカズラそれから地上すれすれに咲くヒメイワダレソウでもよく見る。

  

 蝶繋がりではないが今年初めて胡蝶蘭が4,5本咲いたことは4月11日に報告した。その胡蝶蘭、花茎を適当な長さで切ると2回目が咲くと聞き、今もお風呂に置いている。が、まだその気配は見えない。そのお風呂の話である。60歳の時に作ったお風呂、手すりが縦と横に3本も付いている。その頃は”こんなに手すり、要らないのに”と思ったものだ。が、この歳になりこの至れり尽くせりの手すりの意味が理解できる。湯船から立ち上がるとき・湯船から出る時、よろけることがある。建築士さんの先見の明に感謝しながら”しっかりと手すりを持って”、と自分に言い聞かせているこの頃である。

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 紫陽花 アプチロン 桔梗 ヒョウタンボクの実 カモとサギ

2021年06月24日 | 果実・花

 アジサイの季節だ。田畑の縫うように歩く散歩道でもあちこちに紫陽花を見かける。近所の人が茶畑の一角に今年、作った花畑だ。三叉路で以前からあった紫陽花に小さい紫陽花が増えている。

  

 増えた紫陽花だ。1種はガクアジサイだが額が八重になっている。そして、もう1種は賑やかに花が咲いている。紫陽花は毎年、新種が出ると聞く。これらも、最近の種かも知れない。

  

 我が家東側・北側で咲いた紫陽花だ。東側の土手は官地で燐家との間に用水路があり、ほぼ常時水が流れている。ここで蛍が育っていて飛ぶのだが・・・今年も昨年に続きあまり飛ばずで最高で4匹の舞と淋しかった。北側のガクアジサイだ。色合いが美しい。

  

 鉢植えのアプチロンだ。下向きに咲く花で中身が見えない。茎が長く1m近くある。風で良く倒れる。鉢を石で囲うなど対策しているのだが・・・。白い葉が見えるのは半夏生だ。かなり白さが目立ってきた。

  

 庭の真ん中、桂の木の下で咲く桔梗だ。真ん中で縦に伸びているのは茗荷の茎だ。

  

 ヒョウタンボク(瓢箪木)の実が色ずいて来た。花は5月1日に紹介したが、名前はこの実の形から来ている。不思議な花で瓢箪のように2段の実が出来る。清楚な花が咲き、このような実が生る。長く楽しめる花木だ。

  

 夕方、田植えが済んだばかりの田に来たカモとサギだ。鴨は近くの小学校のプールでもよく見かける。サギは水を張った田で何かを狙っている格好だ。小さく尻尾も短い、春先に生まれた子サギだ。

  

 昨年から近くの熊野神社で大きくなり過ぎたご神木を切り倒している。枝が少なくなった木も多く台風などの強風時、倒れることを恐れての対応のようだ。その木に一昨年辺りから鷺が巣をつくり始めていた。今年も切り倒した木に巣があったか数羽の子サギが神社近辺に放り出されたようだ。もう、それなりには飛べる状態だが、地上では敵も多い。田水の中で過ごすのは生きるための手段かも知れない。サギを田植えの済んだ田で見かけるのは珍しいように思う、子サギだからか。いや、やっぱりいるのかな・・・どうも、名前がサギだと疑ってかかりたくなる。

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スモークツリー ブルーベリーと木苺の実 ベニバナ アストロメリア ウマノスズクサの花

2021年06月18日 | 果実・花

 どんよりとした重い空、梅雨空が戻ってきた。今日は朝から雲に覆われた。梅雨らしいと言えば梅雨らしい天候だ。不思議な木・花と言うのがあるものだ。この地へ来て初めて知った不思議な木、スモークツリーだ。肉眼で見ても何処が・何が・どんなと思う花だ。

  

 ブルーベリーが熟れ始めた。緑色の実が最初は薄い紫色に染まり始める。そして紫色が濃い黒みがかった青色になれば食べごろだ。ブルーベリーは種類により、かなり実りの時期が異なる。我が家では今、食べごろの木は2本だけ、後の木はまだ実が緑色だ。順番に実るのは長く食べることが出来るので良いものだ。

  

 我が家、ビニールハウスがあるのにイチゴはあまり育っていない。代わりとに言うわけではないが木苺が2ヵ所で生っている。玄関先、畑への入り口にある赤い木苺だ。こちらは一塊と言う感じで株は多くない。もう一ヶ所、家の南側で列で黄色い木苺が育っているところがある。今年は豊作で通り掛けに摘まんで食べるだけでは余り、ジャムにしているようだ。

  

 ハウスの入り口で咲くベニバナだ。エチオピアが原産地と言われる珍しい花だ。日本にも中国経由で5世紀ごろに染料として渡来したと言われている(ウィキペディアから)。

  

 ニワナナカマドの前で咲くアストロメリアだ。原産地は南アフリカでアンデス山脈では自生しているようだ。池田町の南側に位置する隣町神戸町(ごうどちょう)ではハウス栽培が盛んである。が、生産高では長野県が1位のようだ。

  

 ジャコウアゲハが卵を産みつけ、幼虫の唯一の食いものとなるウマノスズクサの花が咲き始めた。葉が馬の形に似ている・花の球形の部分が馬の首に掛ける鈴に似ていることからの名のようだ(ウィキペディアより)。花の形が食虫植物にようだと思ったがハエを長く留め、花粉をたくさんつけさせて次の花へ移った時の受粉を高めるようだ。

  

 池田恒興の次男恒興が白鷺城と言われる今の形の姫路城を築き上げた。池田家の家紋は揚羽蝶。そのこともあってだろうが姫路市はジャコウアゲハを市蝶としている。同市にはジャコウアゲハを育てる倶楽部もあるようだ。その中の記事で学んだ記憶だがジャコウアゲハはウマノスズクサしか食べないためジャコウアゲハを育てるのはその期間3月終わりから11月初めぐらいまで)、ウマノスズクサを絶やさないことが重要とのことだ。サナギが越冬し、次の年に飛ぶことを意識した初めての今年、ウマノスズクサが足りるのか心配の種だ。ウマノスズクサの蔓が伸びるに連れて葉が重なって枯れることがないように柵もどんどん継ぎ足している。今住む池田町は池田恒興の出身地で長男元助共々墓もある。これも何かの縁、池田家を偲びジャコウアゲハを精一杯、育てて見ようと思っている。でも、ウマノスズクサがなくならないか心配で髪が薄くなるのは困るなー・・・。

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感動の日 ジャコウアゲハの6匹誕生 同日同朝に孵化

2021年06月15日 | 出来事

 またまた梅雨の晴れ間か、太陽が夜明けから見える日だ。越冬したジャコウアゲハの蛹10数個から生んだ卵が幼虫になり、なけなしのウマノスズクサを食べ1部は蝶に育った。その後の集団(?)が幼虫からサナギになっていた。ウマノスズクサはこの間にすっかり成長し、花を咲かせるまでに育っている。写真は全て今朝7時前後のものだ。

  

 ジャコウアゲハの幼虫はこんな感じだ。蝶の幼虫と知らなければ排除したくなる容貌だ。先日、キアゲハの幼虫も見つけたがジャコウアゲハとそう変わらない。もう少し、黒っぽい感じがした。

  

 サナギである。最初の写真は薪置き場屋根の裏側に、2つ目の写真はウマノスズクサの支柱のササでサナギになっている。この笹の蛹は色が変わってきている。羽化は間もなくの気がした。

  

 感動の時が訪れた。朝6時前に見回った時は全く生まれていなかった。が、散歩に出る前あたりからバタバタと羽化が始まった。前記したササの蛹も羽化した。もう1匹は物置場の木材にぶら下がっている。どちらもまだ羽化したばかりで羽が伸びきってなくフワフワしている。

  

 台所裏の通路でも羽を広げて乾かしている。青っぽく見えるが色は黒、雄だ。そしてパレット置き小屋の中で羽化した蝶だ。この羽の色が薄く、筋がはっきり見えるのが雌である。。

  

 玄関先では小さな南天に、そしてマンリョウの木でも羽化していた。今朝は6匹が羽化した。複数が羽化することさえ目にしたことはなかっただけに感動の朝となった。

  

 ここ2~3日、雄ばかりが2、3匹飛んでいた。その中の1匹が生まれたばかりのマンリョウの木の雌に擦り寄った。と思ったら交尾を始めた。雌が生まれるのを待っていたのだろう。ジャコウアゲハの交尾時間は意外と長い。20~30分、このままの姿だった。

  

 ジャコウアゲハ6匹誕生!叫びたくなるほどの感動だ。今もウマノスズクサ上には多くの幼虫が這い、せっせと葉そして茎を食いちぎり食べている。まだサナギも10個ぐらいはある。しばらくは蝶やヒラメの舞い踊りが見えそうだ。なんか変?ヒラメはないか竜宮城じゃないのだから。  

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テッセンとツリガネテッセン 八重のドクダミ リョウブ 花菖蒲 カキツバタ

2021年06月14日 | 果実・花

  ”中休み”が長すぎないか・暑い、と言っていたら昨日から梅雨空に。今朝は明け切るまでは雨、世の中の活動が始まる頃には上がり、梅雨特有のムシムシ感が出てきた。散歩道であった近所の人が”もう少し、降ってもらわんと野菜が育たんわ”と話していた。そんな梅雨に活力を与えてくれそうな花が咲いた。テッセン(鉄線)だ。花は何とも言えない美しさだ。が、この蔓、名の通りに硬く手では切れない頑固さがある。

  

 もう一株、こんなテッセンも咲いている。その形からの名だろうがツリガネテッセンだ。この手の下向きに咲く花は写真に苦労する。たまたま葉に邪魔をされたか横向きの花があった。下向きが似合う花だ。

  

 増えて困る草花の一つ、ドクダミだ。十薬の別名がある通り、漢方薬としては重宝されているようだ。八重の花は玄関先の鉢に挿したものだ。

  

こちらは救荒植物の一つ、リョウブだ。飢餓の時に利用できるように広められた。今は”リョウブ飯”として食するようだがまだ、食べたことはない。漢字名は”令法”。救荒植物として育て蓄えるよう定めたことからの名と言われているが定かではない。若葉を1度食べて見たい、と思うのだがなかなか・・・。

  

 梅雨の花と言えば、これだろうといつも懲りずに思っている花が咲いた、花菖蒲だ。西と東を繋ぐパレットの橋(通路)の横で咲いている。これで下に水でも流れていればもう少し風流なのだが。

  

 そして、こちらはカキツバタだ。アヤメ科の花々は似た花が多く、分かりにくい。が、何となくわかるような気がしているが・・・。

  

 ”いずれ菖蒲か杜若”と言う言葉がある。意味は何れも優れていて優劣をつけ難く迷うことだ。が、どうしても女性の美しさの例えにいってしまう。女性の例えと言えばもう一つ”立てばシャクヤク座ればボタン歩く姿はユリの花”と言う言葉がある。言いえて妙と今も感心する。先日、アヤメ科の花を区別する方法を説明している本を読んだ。アヤメは網目である文目があるなど細かく記されていた。が、最後に”いずれあやめか、かきつばた”と言って花の美しさを楽しんだ古人の風流を見習いたいものだ”と書かれていた(稲垣 栄洋著)。区別できることも楽しい。が、個々の美しさを愛でる心ってやつを持ちたいものだ、と思うこの頃、72歳の初夏である。

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