花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

朝陽 ユウガオ エビス草 アサギマダラ

2024年10月30日 | 果実・花

 山の峰からの日の出が見える我が家。その日の出が6時台になり、目覚めて朝のストレッチをしている時間になってきた。日の出は空の状態によりいろいろな光景を見せてくれる。山の峰辺りは晴れているが手前は雲が掛かった朝だ。1枚目は日の出10分前ぐらいの光景だ。雲の多い日はこの朝焼けが美しい。

  

 これも猛暑と暑さの残る日々の影響だろうか。なかなか咲き始めなかったユウガオ、まだ今も咲き続けている。咲き始めた時期も遅かったが、咲き始めた最初の頃は明らかに気温の影響と思うが夕方どころか夜10時頃に咲くと言う珍現象だった。10月も終わろうかと言う今になって夕方から咲き続けている。

  

 エビス草が長い種に成ってきた。エビス草の種子は生薬で決明子(ケツメイシ)の名がある。が、現在は漢方薬には配合されているものはないようだ。我が家では種子を取り出し炒ってお茶として飲んでいる。が、この鞘から種を取り出すのは結構、面倒くさい作業だ。冬の夜、テレビを見ながら、手はひたすら動き、種子を取り出している。田舎ならではの光景がそこにある。

  

 キタ、キタ、キター。そろそろイチジクの剪定をするかと畑の東の端を歩いていると目の前にアサギマダラがいるではないか!近くにいた女房に知らせるため、”アサギマダラや!”と叫んだ、今年一番の声の大きさで。

  

 そろりそろりと来た女房は一瞥すると”見取ってね”と言いながら”カメラ、カメラ”と家の方に。見張りを頼まれた感じだがただただ神頼み。 

  

 アサギマダラも心を察してくれたか留まってくれた。ひたすらシャッターを押す、30枚ぐらい撮った中の6枚だ。

  

 アサギマダラの来訪は4,5年ぶりではないだろうか。前回は土手に咲いていた藤袴(フジバカマ)だったので写真が撮りづらく、滞在時間も短かった。今回は10分ぐらいはいてくれたように思う。前回の来訪時よりせっせと増やした藤袴だが、皮肉にも今回はこぼれ種で咲いたと思えるイチジクの陰に1株だけ生え、咲いていた藤袴に来た。思い返すにアサギマダラの滞在した10分の短さに比べ、女房がカメラを取りに戻った間、飛ばないでと願いながら見張っていた時間の長かったこと・・・秋日和、幸せを味わえた10分間だった。

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菊芋 クサギ ホトトギス2色 ローゼル2色 ジャコウアゲハのサナギ(越冬サナギ)

2024年10月23日 | 果実・花

 夏の間中、伸びるだけ伸びた草花がやっと花を付け始めた、菊芋だ。茎は優に3mを超える。キクイモは繁殖力が強いため、菊芋を収穫するために育てる目的の畑以外は植えない方が良いと聞く。我が家のここは木くず・もみ殻などを置いている場所だが毎年、花数が増えているように感じる。他所で芽が出ないように注意している。

  

 先日、大津谷の谷沿いの道を歩いたとき、まだクサギの花が咲いているのを見つけた。クサギは早い所では7月ごろから咲き始める。クサギは漢字では臭木と書く。が、花は甘い匂いがするようだ。臭いのは葉のようで、一般にはカメムシのような匂いと言われている。

  

 庭のみならず、あちこちで縦に並ぶように白い花が咲き始めた、ホトトギスの花だ。ホトトギスは2種植わっているが繁殖力の強い草花でどんどん増えている。

  

 こちらが本来の杜鵑(不如帰・時鳥の漢字もある)の羽に似ていると言われるホトトギスだ。確かに斑点が不如帰の腹の模様に似ている。白い花と同じだが、花の付き方がまるで違う。

  

 こちらも2色の花が咲くローゼルだ。ローゼルはハーブティーやシロップの材料等に使用される。我が家ではジャムにしている。

  

 10月に入り、蝶の飛ぶ数がガクンと減った。まだモンシロチョウ・キアゲハなどは時々、見かけるがジャコウアゲハは全く見ない。先日まで餌のウマノスズクサに幼虫が群がり、餌が足らなくなるのを心配していたのだが。

  

 写真は薪棚の後ろとベランダの天板に付いたジャコウアゲハのサナギである。サナギに成った後、10日間ぐらいで羽化する。8月の終わりぐらいまでは餌の直ぐ近くでサナギになり羽化した。が、9月終わりぐらいからのサナギは越冬し、来年4月初めぐらいに羽化が始まる。6ヶ月近くサナギで過ごすためだろうが、家屋の軒下など、越冬に相応しい場所まで移動しサナギに成る。不思議に思ったことがある。サナギは何故、自分が越冬するサナギに成ることがわかるのだろう?

 調べてみると日照時間の長さで判断しているようだ。ジャコウアゲハの幼虫は毒性のあるウマノスズクサを食べているので他の虫などに襲われにくいと書かれていた。が、やっぱり狙われる。アリ・クモに始まり、蜂もサナギの胎内に卵を産み付けて中からサナギを食べて育つ蜂に育つのもいる。近年は越冬するサナギを探して収穫(?)し、菓子の空き箱に来年の3月末まで放り込んでおく。確保した8個のサナギ、♫眠れ眠れ 箱の中で・・・だ。

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朝霧の岐阜市 彼岸花 秋の茶畑 義民祭 ソメイヨシノの返り咲き 熊の出没情報

2024年10月18日 | 果実・花

 朝晩が冷え込むようになった。日中はまだ25度を超える暑さだが朝晩だけは秋を感じられるようになってきた。朝霧が立ち込める岐阜の市街地だ。ビル2棟が岐阜駅前辺りだ。そして、右端遠くに恵那山、右端は金華山、左にちょこっと飛び出しているのが岐阜城だ。

  

 今年は彼岸花が咲くのが非常に遅かった。写真は2枚とも10月10日前後の大津谷の光景だ。彼岸花は地中の温度が20度を下回らないと花芽を出さないと言う説がある。昨年も例年に比べて1週間ぐらい遅かったが、今年は20日近く遅い。

  

 これは左が梅畑の下、そして右は大津谷への堤防道路だ。ここらの開花が最も遅かったように思う。

  

 お茶は八十八夜前後の一番茶、二番茶は初夏そして九月終わりから十月初めの三番茶まで収穫が続く。三番茶が刈られた今の茶畑は春先の新芽時に次いで美しい。花は栄養を取られるので咲かない方が良いらしいが根元辺りでは花が見える。

  

 先日10月初めだったと思うが明和義民感謝祭が開催された。明和3年(1766年)大垣藩政に抗議し立ち上がり、犠牲となった先人を供養する感謝祭のようだ。

  

 返り咲き(狂い咲き)は多くの木、例えば我が家では毎年のプラム・モクレンそして今年はオガタマも花を付けた。写真は大津谷沿いのソメイヨシノだ。今年は9月初旬に台風で葉が散り、その後の暑さが影響したか例年に比べて多くの木で多くの花が咲いている。返り咲きの花びらは春先に比べ小さく、愛しさが増す。

  

 愛おしくない出来事がこちら、今年は熊の発見情報が殊の外多く、毎日のように情報が来る。裏年に当たる年に加え、猛暑で木の実が少ないのか山沿いから集落近くまで来ているようだ。幸い、まだ人が襲われことはないようだ。大津谷にある注意を呼び掛ける看板だがどう注意すれば良いのか・・・。

  

 もう1枚は収穫することなく木に残る渋柿だ。茶畑を夏の日差しから守るために植えられたようで、我が里には柿の木が多く点在する。TVニュースとかで柿の木に上る熊の映像を時々見かけるので心配する。“熊出没注意”も良いが熊にも注意を促す方法はないものか。畑などの害獣除けは強烈なにおいを発するものを置いたりしているが・・・。熊が嫌うものはないか、熊より大きな怪獣の写真はどうか??? せめて柿は渋柿で美味しくないことは教えてあげたいなー。

 

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萩 コスモス アサガオ ユウガオ 宗旦木槿 害虫 アオバハゴロモ

2024年10月10日 | 果実・花

 夏の終わりの花と初秋から本格的な秋の花が混じるこの季節、賑やかに花々が揺れている。秋の7草の1種萩もその一つ、花茎をどんどん伸ばし今もキレイに咲いている。が、伸びる方向が前の道、ひもで束ねる位置も上に上にと変わっている。

  

 秋の代表花の一つ、コスモスだ。車を停める場所へせり出すように咲いている。コスモスも夏に茎を伸ばすため1mは優に超える高さになっている。難点は風に弱く倒れることだ。そのため、杭を打ち紐で留めている。

  

 夏の名残とも言える花アサガオもまだ終わる感じではなく蔓を伸ばし、絶えることなく花を咲かし続けている。

  

 今年は気温が高い日が続いたためか、このユウガオには異変が。例年なら夕方に咲き始め朝には閉じる花。が、今年は夕方どころか夜9時を過ぎても咲かず、朝開いた形跡を残す日が続いた。最高気温が30度前後に落ち着き、やっと夕方に開花するようになった。

  

 木槿の1種宗旦木槿(ソウタンムクゲ)が咲いた。花名は千利休の孫千宗旦が愛したことにちなむようだ。

  

 毎年のことだが自然界では大量発生する虫・蛾と言うものがあるように思う。ここ数年はカメムシに悩まされた我が里、今年はこの蛾に悩まされた。アオバハゴロモと言う美しい名がある。白く見えるのが幼虫で成長すると水色の羽を持つ蛾になる。

  

 我が家の庭・畑は肥料としての化学肥料そして害虫駆除の殺虫剤は出来るだけやらないで来た。が、ここ2,3年はあまりにひどくやられるので殺虫剤散布をしている。先ず、2年前にシークワーサー・八朔など柑橘類にカイガラムシとコナジラミが湧いた。実りに大きな影響はなかったが葉そして実に黒い液が付くすす病に悩まされ、昨年は春先から農薬散布を2~3回行い、除去した。今年はこのアオバハゴロモに苦慮した。最も多くついたのは1本のイチジク。この幼虫が付くと実の養分を吸い取り、実が熟さない。”マラソン”と言う農薬と通路横だったの見つけるたびに退治した。今年は静岡県では三ケ日みかん・新潟県では稲にカメムシが湧き、収穫量が激減しているニュースが流れていた。我が家はたかがイチジクだが気が付くのが遅く、この木のイチジクは殆ど口に入らなかった。対策は来年!これが辛い所だが、春先からしっかり見回りたい。

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彼岸花の今 狂い咲きの桜 四季桜 秋海棠 呉茱萸の木と実 ビワの葉

2024年10月03日 | 果実・花

 10月に入って3日目、彼岸の中日(秋分の日)から数えて11日目でやっとこれぐらいまで咲いた。昨年も遅かったように思うが今年は更に遅れている。でもまあ、ここまでくれば後3~4日では最盛期になりそうだ。

  

 暑い盛りの中、9月初めの台風10号の襲来で葉を散らされたためか桜が咲いた。狂い咲き(返り咲きとも言う)だがこの桜、今回は春に迫る花数を見せている。ソメイヨシノとは異なる八重の小さい桜で”カンザン”と言う類かも知れない。十分、花見が出来る咲き方だ。

  

 こちらは狂い咲きではなく四季に咲くと言われている四季桜だ。四季と言ったも春が最も花数は多い。その後、ちらちらと咲き続け秋には少し多めの花を付ける。が、今年は上記の桜があまりにも見事で目立たない。

  

 秋の代表的な山野草として親しまれている秋海棠が大きな木の根元で咲いた。秋の花と記したが早いものでは7月末ごろには咲き始める。日本固有の山野草のように思うところだが中国からの帰化植物のようだ。

  

 私にとっては神が宿っているとまで思える木、呉茱萸(ゴシュユ)が大きく育ち枝葉を広げている。そしていくつかの実も見える。呉茱萸は生薬で漢方薬No31 呉茱萸湯(ゴシュユトウ)として販売されている。偏頭痛で悩まされてきたが数年前からひどくなり病院にかかった。偏頭痛治療薬として月一の注射を勧められ、かなり良くなった。が、雨の日に起こる偏頭痛は治らなかった。次に勧められたのがこれ、呉茱萸湯だ。漢方薬は、と思ったが驚くなかれ服用を始めて3週間経ったころ、痛みの発生がピタリと止まった。まだ他の病気はいろいろあるが偏頭痛からは解放された毎日が送れている。

  

 昔から行われてきている民間療法を以前から試している。一つは薬草ではないが耳鳴りが止まると聞き始めた1円玉貼り付け療法だ。眠るときに左右3個づつ貼って寝ているが目覚めた時の耳鳴りはない。その後もいろいろ試しているが今回、チャレンジしているのが偏頭痛以外の頭痛を止めるためのビワの葉貼り付け療法だ。

  

 元々、ネットなどではビワの葉の効力は言われている。ビワ茶の効能が多く書かれており、咳止め・鎮痛・整腸・滋養強壮など幅広い。また、患部に直接貼ると言う方法では痛みや腫れが取れるとうたわれている。そんな中、おでこに貼ることで頭痛が治った、と言う記事を見つけた。上記のように偏頭痛は治ったものの他の原因の頭痛がまだ多く起こるので試してみることにした。幸い、ビワの木は3本ある、古い葉が良いと書かれていたので選びそして洗浄して乾かす。眠るときにおでこに置き、ヘヤーバンドで留めて眠る。まだ、5日目だが何となく調子良いように思う。眠るときの処置はこれで4つ目。腰に当てる”感想ヨモギ座布団”、先に記した耳周りの1円玉、更には足裏の生玉ねぎの貼り付け。そして今回のビワの葉だ。1円玉のように効果を感じているものもあるが後はまだ試行中だ。ますます貼物が増えてきた、最後はミイラみたいになりそうだが・・・。

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