花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

6月27日 夏至次候 菖蒲華 アジサイの花いろいろ カワミドリ

2022年06月26日 | 景色

 北の山、霧が嶺を漂う。霧が山の嶺に沿って這い、流れるような光景を描くのは美しい。朝の散歩時の楽しみの一つだ。

  

 昨年はモクレンの狂い咲き(帰り花)があったが今年はシデコブシの花がかなり見える。春先に正しく咲くのはモクレン・シデコブシとも葉のない時だ。今の時期は葉に覆われた中で花弁が見える。今でしか見えない光景だ。

  

 カワミドリが咲き始めた。蝶が好きだと聞いているブットレアの花と形が似ていて蜜を吸い易いのだろうか、ジャコウアゲハが複数羽来て蜜を吸っている光景をよく見る。ブットレアは蝶のために増やしているがカワミドリも有効のようだ、もう少し増やしてやらなくっちゃ。

  

 ここから紫陽花特集である。紫陽花は今の時期、最も艶やかな花の一つではないかと思う。最初は我が家のフェンス内で咲いている紫陽花。そして次は隣家の北側道沿いに植えらている紫陽花だ。

  

 ”人生には楽園が必要である”、あるTV番組のキャッチフレーズで番組の冒頭で聞く西田敏行さんの言葉が耳に残っている。これも、その一つと言えるのではないだろうか。家族総出で昨年造られたお花畑だ。紫陽花が中心だが小さい草花も多く植えられている。散歩道、楽しみな場所の一つである。

  

 先ずはホンアジサイそしてアナべルだ。押し合うようにギッシリ花弁が付いている。アジサイと言う花、不思議なところがいくつかある。花弁の色が変わる花は少なくないが紫陽花ほど長期に渡り咲き続け、色変わりする花は少ない。

  

 アナベル、我が家にもあるのだが花が重たすぎて茎を支えてやらないと折れないまでも大きく傾く。2つ目の花、これは西洋紫陽花だろうか。紫陽花の不思議さ2つ目は土壌に寄って花の色が変わることだ、買ったイメージの色で咲いて欲しい気もするが。

  

 そして3つ目はこのガクアジサイだ。周りに咲いているように見えるのは花ではなく顎(ガク)だと言う。どう見ても花だろうと思ってしまうのだが葉っぱが変化してガクになったようだ。花はそのガクに囲まれた中にある。これはまだ蕾だ。

  

 花が咲いたのがこちら、小さい花がいくつも開いている。こんな星形のガクもある。

  

 明日6月27日(旧5月29日)は夏至次候 菖蒲華(あやめ はなさく)だ。アヤメは梅雨を告げる花と言われる。我が地のアヤメは5月10日、21日に紹介したが、もう咲き終わっている。今はショウブそしてカキツバタだ。

  

 ”何れアヤメか、カキツバタ”と言われるが近年になって、やっと見分けられるようになってきた。まあ、どちらも美しいことに変わりはない。このアヤメ・カキツバタの他、”立てばシャクヤク座ればボタン歩く姿はユリの花”と言う言葉もある。花は女性の美しさに例えられることが多いようだ。紫陽花の花を見ながらパートナーとの語らいもあるだろう。でも間違っても眼の前の女性を紫陽花には例えないように。紫陽花の花ことばは色の変化から来ているのだろうが”移り気”、”浮気”などがある。紫陽花の花ことばは色により”和気あいあい”、”辛抱強い愛情”とかもあるようだ。でも、やっぱり”移り気・浮気”を思う。紫陽花は無言か、ひたすら”キレイ、美しい”で眺めよう。

 

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6月21日 夏至 七十二候 夏至初候 乃東枯(なつかれくさ かるる)ヒメヒオウギ シャラ 花ザクロとザクロ

2022年06月20日 | 景色

 いつの間にか、こんな花が増えた。アスチルベの名のようだ。色が豊富のようで4色の花が並んでいた。写真を撮ろうとすると蝶が来た。あまり見ない蝶だと思い名前を、と思ったが日本で見る蝶の種類は260種余りとか直ぐに諦めた。

  

 ヒメヒオウギ(姫檜扇)が咲いた。茎が短いため、他の草の葉の間に花だけが浮き上がる。例年、ピンク色を見てきたが今年は白い花も。それでもやっぱりおちょぼ口に口紅を想像してしまう。

  

 4,5年前にオリーブの木を植えたが花が咲かない。何故だろう、と思いながらもう1本、と今度は実が生っている木を昨秋に買ってきた。花が咲いた!gが小さい花、見逃さずに良かった、と言うところだ。

  

 沙羅の花が咲き始めた。シャラは夏の花と言う感じがする、ナツツバキの名もある。一夜花で玄関先で上の方の枝で咲かれると花が落ちてから咲いていたことを知ることもある。この頃はジャコウアゲハの幼虫が這っていないかと下を見、飛んでいるの見るため上を見る。今年はジャコウアゲハ効果(?)で直ぐに咲いているのに気付いた。

  

 こちらはアルストロメリアだ。和名はユリズイセン、蕾の時はユリの一種であることを想像させてくれる。

  

 ザクロの花が咲き始めた。こちらは実の生らない花ザクロで八重の花だ。

  

 そしてこちらはザクロ。実が生るはずだが1,2個しかならない。花をよく見ると2種類見える。星形の花弁が雌花だ。咲き始めて10年近くになるのだが雄花と雌花があることは今年初めて知った。何という体たらく・・・。

  

 明日6月21日(旧5月23日)は夏至、夏本番と言うところか。二十四節気立夏で夏に入ったが、夏至は立秋までの真ん中に当たる。昼が最も長いことだけは覚えてた(当たり前か)。七十二候は夏至初候 乃東枯、これだけでは全く意味が分からない。”なつかれくさ かるる”と読むようだ。が、これでも意味不明。”乃東”は”なつかれくさ”と読むようで夏枯草(カコソウ)の古名、現代の呼び名はウツボクサ(靫草)とのこと。ウツボクサ、紫色の花のようだがまだ見たことがない。と思って聞いたら”庭にあるよ”

  

 これが夏枯草即ちウツボクサ(靫草)だ。名は武士が戦いの時に弓矢を入れ背負う靫(うつぼ)に似ていることから来ているようだ。このところ、新たな発見(?)が多い。先日のロウバイが一つの木で実らないように雄しべと雌しべが時期をずらして出来る話・ザクロの花は雄花と雌花があること、そしてウツボクサはこれ!新しいことを知ることは楽しい。学生時代は新しい知識を得るチャンスの連続だったのに・・・と反省。昔に戻れたら戻る?・・・と、と、とんでもない、ご容赦ください。

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6月16日(旧5月18日)芒種末候 梅子黄(うめのみきばみ)ニワナナカマド カワラナデシコ ニゲラ ジャコウアゲハの幼虫とサナギ

2022年06月15日 | 果実・花

 俳句の世界では霞は春の季語。秋から冬の光景に比べると晴れていても、どんよりとした日が多い。1枚目は正にそれ、右端が岐阜城のある金華山、そして奥に見えるのが50km先の恵那山だ。別の日の雨上がりの朝、その恵那山がぽっかり棚引く雲の上に見えた。ここまで雲海が広がるのは珍しい。

  

 秋に赤い実が生り紅葉もキレイ、と思って植えたナナカマドらしい。だが、ナナカマドならずニワナナカマドだった。ナナカマドと同じような花を付けるが実は付けず紅葉になることなく葉はその前に枯れ落ちる。でも初夏の花として楽しめる。

  

 もう、と言うべきか早、カワラナデシコ(河原撫子)が咲き始めた。秋の7草の1種の撫子はこの花を言うようだ。まだ夏至の前、さて何時まで咲いていてくれるか。

  

 学名ニゲラ、和名として黒種草の名がある。強い花で毎年、同じところで咲いている。花よりも大きな種子袋、和名黒種草は種子が黒かったことから名だが、黒い種が入る種子袋の印象の強さに押されたのだろうか。ドライフラワーに適しているようでいつの間にかなくなっている。

  

 飼っている(?)とも言えるジャコウアゲハ。越冬組が生んだ幼虫が唯一の餌ウマノスズクサをほぼ食べつくした。ジャコウアゲハ蝶は花を求めて家より外へ飛んでいくことはあるが卵を産みつけるのは必ず餌となるウマノスズクサ。この里ではウマノスズクサがあるのは我が家だけのようで遠くへ飛んで行った蝶も必ず夜には戻り、ウマノスズクサの近くで休んでいる。サナギが家屋の軒下から木々の葉そして草花の茎・葉に見られる。

  

 明日6月16日は芒種末候 梅子黄(うめのみきばむ)だ。ここ数年、毎年梅を頂ける現役時代の同僚がいて今年は少し早めに貰いに行ってきた。”黄ばむ”前と言うところだろうか。梅干しには熟したものが良いようだが今年は梅ジュースが中心、青梅をたくさん貰って来た。梅狩りもそうだがどうも”~狩り”になると獲り過ぎる。先日のブルーベリー・ジューンベリー、今年は行かなかったがワサビ狩り、獲り過ぎないようにしようと思うのだがついつい・・・。

ジャコウアゲハのサナギ、いろんなところに付いている。上の写真はスコップに付いたものだ。”朝顔に釣瓶とられてもらひ水”と言う加賀千代女の名句があるがその状態に近い。”我慢・辛抱”・・・せいぜい10日余り、そんな大げさなことでもない。

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6月11日 芒種次候 腐草為蛍 (くされたるくさ ほたるとなる)ロウバイの実 ヒメイワダレソウ ホタルブクロ

2022年06月10日 | 田舎生活

 今年は飛ぶ蝶が多い気がする。ジャコウアゲハの餌になるウマノスズクサの他、モンシロチョウのために菜の花・キャベツ・白菜を抜かずにいて花が咲き、葉をモンシロチョウの幼虫青虫が食いつくすまで置いていることが幸いしているように思う。こんな蝶も見つけた。が、名前が分からない。白い羽に紋のような印が見える。そして、ヒョウモンチョウの1種ミドリヒョウモンではないかと思っている蝶だ。

  

 招かざる客も来る。ベランダの屋根下の軒に巣を作り始めていた。スズメバチの1種だと思っている。2枚の写真。実は違う巣作りの写真だ。1度作り始めたので殺虫剤で追い払って巣を撤去したがまた来て作り始めた。蜂もなかなか頑張る。言うまでもない、また殺虫剤で追い払った。

  

 そして蛾。2匹ともスズメガ属の蛾のようだ。緑色の蛾はウンモンスズメ、そしてジェット機のような蛾はキイロスズメの名ではないかと思っている。蛾と言うと何故か近寄りがたい。キレイ・オモシロイと思うのだが。その蛾は近寄っても全く逃げない。

  

 大津谷の道沿いに数年前に街路樹としてロウバイが植えられた。春先に黄色い花を付けるがちょっと地味な花を何故?と思っていたが間違いに気づいた。今の時期に見ると橙色の多くの実が緑の葉の間に見える。我が家のロウバイが全く実を付けないので不思議に思い調べて見た。ロウバイは雄しべと雌しべを持つ両性花のようだが近親交配を避けるため、雄しべと雌しべで成熟する時期をずらす雌雄異熟のやり方を編み出したとのこと。また一つ、植物の凄さを知らされた。我が家のロウバイは1本だけなので実が生らないと言うことのようだ。

  

 ヒメイワダレソウが前の道に広がって久しい。今年もキレイな光景を作ってくれた。もう少し、下に行くとお隣の家になる。”早く我が家まで来てくれないかなー”と、お隣の奥さんの声が。

  

 6月に入り、近所のホタル観賞地では蛍が飛び始めたと聞こえてくる。我が家と隣家の間の水路、水が枯れることが2,3回あり、今年も数匹が飛ぶに留まっている。驚くことに去年はまだ少なかった近くの大津谷で今年は乱舞が見えた。100m以上に渡り飛んでいる。子供が昔、ホタルを入れて遊んだと言うホタルブクロが時期を合わせたように咲いている。

  

 明日11日(旧5月13日)は芒種次候 腐草為蛍 (くされたるくさ ほたるとなる)だ。ホタルが飛ぶ頃のことだが昔の人は腐った草や竹の根が蛍になると信じていたようだ。ホタルの光は人を戸惑わせる何かが昔からあったのではないかと思わせる逸話だ。現代においては、蛍は多くの人を童心に返らせる。先日、孫が来たとき、我が家の近くの飛ぶか飛ばないかの地、それから大津谷更には近くの高校横を流れる水路と見て回った。家の近くでは1匹、見つけると、”どこ、どこ”の言葉が飛び交い、多くの蛍がいた場所で近くへ寄って来ると誰も彼もが手のひらに迎えようとする。♫”ほーほーほたる来い、あっちの水はにがいぞ こっちの水はあまいぞ ほーほーほたる来い”、口には出さないまでも誰もがそう思いながら手を差し伸べる。ホタルの前ではみんな同じ年に戻るようだ。

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6月6日(旧5月4日)二十四節気 芒種 七十二候 蟷螂生(かまきりしょうず)サクラウツギ(?)とハコネウツギ カモメヅルケリ(鳥)カモメヅル

2022年06月05日 | 果実・花

  梅雨入りが近いと感じさせるこの頃だが暑い。我が里も先週は30度前後の日々が続いた。椿の剪定を急いでいるが休憩の度にアイスクリームと言うよりキャンディー(主にガリガリ君だが)が要る。ツクバネウツギと思っていたがサクラウツギではないかと思い始めている。似た花が多いと悩ましい。

  

 こちらはハコネウツギ(箱根空木)だ。白い花で咲き、淡いピンク色からこのような色に変化する。そもそも空木は茎が中空であることからの命名だそうで5月11日号で紹介したウノハナの正式名が”空木”、別名が卯月に咲くことからウノハナとなったようだ。

  

 蔓を見上げると奇妙な形の花が咲いている。宇宙船を思わぬでもないがカモメの飛ぶ姿に似ているとかで鴎蔓(カモメヅル)の名がある。蔓物はとにかくよく伸びる。これは真っすぐ天に向かっていて、もう4,5mは優にある。利休梅が傷みそうなので頭をカットしたが・・・また伸びてきた。

  

 このところ家の近くで毎日、キジの鳴き声が聞こえる。声を追うとフェンスから5m先の柿の木の下にいた。雉は木の上ではなく土の上に卵を産むらしい。雌キジが近くで卵を温めているのではないかと思う。そして、近くの田植えが済んだ田に珍しくケリが来ていた。ケリの中でも色んな種類があるようだが、この種は嘴が黄色で羽を広げると白い部分があり、遠くからでもケリとわかる。キジバトと同じか少し大きいくらいの鳥だ。

  

 庭に石の間でサツキが咲き始めた。この石は知り合いの庭師さんが配置してくれた。もう12,13年になる。2人して庭を造ってくれたのだがお昼に持参の弁当を食べた後、ベランダで暫く眠るのが日課だった。横向きで背中が向き合った寝姿を今も鮮明に覚えている。”昼寝する庭師2人は相似形”。

  

 6月に入り、その名の通りジューンベリーが熟れ始めた。小さい種があるがあまり気にならずそのまま食べる、そして多くはジャムになる。花は4月15日号で紹介したがまだ葉が生え備わる前に咲き、とてもキレイだ。紅葉もキレイと言うことで、近年人気がある木のようだ。

  

 4月にヒロ君(孫)から、”うーたん、気球に乗せてくれるから来て”の電話があり5月20日過ぎの日曜日、安八町に行った。約10分間、地上20mまでの飛行だったが初体験で楽しかった。”足が地に着いていない”状態を味わったわけだが転じた意味は”考え方や行動が浮ついてしっかりしていない”こと。そうか・・・反省⤵

  

 明日6月6日は二十四節気 芒種(ぼうしゅ)の始まりで七十二候は芒種初候 蟷螂生(かまきり しょうず)だ。小満に続き芒種もあまり馴染みがない。芒種の芒は1字では”のぎ”と読まれ、芒とは稲などの先にある突起の部分を言う。稲などの穀物の種を撒くころの意味のようだ。我が里ではもう田植えの済んだところが多い。”蟷螂生”、言われて初めて考えたみた。そうか、でもまだ蟷螂は見ていない、間もなくなのだろう。ところでヒロ君は私を”うーたん”と呼ぶ。”じいじ”はちょっと、と言っていたら、この名になった。娘が言葉を覚え始めたとき、色々な言葉を教えようと話す。が、”おとうさん”は何度やっても、何故か”うーたーまん”に。今、孫のヒロ君が引き継いでいる。

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