花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

12月31日 七十二候 冬至末候 雪下出麦(ゆきわたりて むぎのびる)

2022年12月30日 | 景色

 明日は31日、大晦日だ。大晦日と明日、何が違うわけでもないが”明日は新年、気が引き締まる”。朝陽も変わるわけではないが2022年の朝陽も後2日で見納めか、と思うとつい手を合わせたくなる。

  

 先日12月19日、忘れもしないコロナへの感染が判明した朝は冷え込んだ。病院に行く前に見回るとシモバシラの茎に霜柱が出来ていた。どうすればこうなるのかわからないが今まで見た中で一番、長い。

  

 こちらはもっと見事!残った茎の全てに、上るように氷の花が咲いていた。

  

 新年を迎える草木、蕾がどうなっているかと回ってみる。最初の写真は梅、こちらはまだ蕾に至っていない状態だ。そして椿を除き我が家では年初、最も早く咲くロウバイ(蠟梅)だ。こちらはしっかりとした蕾が見える。

  

 コロナ感染から回復途上の日々、座るソファーからヒヨドリが手水鉢に来るのがよく見える。今日のヒヨドリはいつもに比べて長く何度も何度も水浴びをしていた。時間をかけた毛繕い、鳥の世界でも正月への着飾りか。

  

 明日12月31日(旧12月9日)は七十二候 冬至末候 雪下出麦(ゆきわたりて むぎのびる)である。降り積もった雪の下で麦が芽を出し始める頃を表す。今では麦を見ることさえ珍しくなったが極寒の中でも草木が芽吹く力を着実に育む姿が伝わって来る。

  

正月を迎える縁起物の花(?)、センリョウとマンリョウだ。センリョウは上部からでも実がよく見えるが大分、実の数が少ない。

明日は大晦日だ。2022年は二十四節気・七十二候を元にブログを作成してきた。”小寒”から始めた今回の試み、今日で一回りだ。最後になってコロナに感染し、冬至の七十二候2回分を1回の投稿で済ませることになったが何とかやり遂げた。コロナ感染が厄落としとなり、来年は良い年であって欲しいものだ。

皆様、良いお年をお迎えください。

  

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12月22日 二十四節気 冬至 七十二候 冬至初候 乃東生(なつかれくさ しょうず)12月26日 冬至次候 麋角解(さわしかつのおつる)

2022年12月26日 | 景色

 朝陽が最も遅い時期になった。朝散歩に出ることろに陽の光があることは少ない。散歩道、最も高地から見た朝陽だ。春を待ち、今は眠る桜の木にはカラスがたむろしていた。

  

 池江田山に3回目の冠雪が12月中旬にあった。くっきりと山の中腹に積雪の境目が見える。里の人が伝える”池田山が3回冠雪すれば里にも雪が積もる”。それから、1週間も経過しない21日15cmの積雪があったが写真は撮れなかった。

  

 散歩道、やぶ椿がたくさん咲いていた。このやぶ椿の木、球状に赤い実が生る蔓が共生している。以前に紹介した美男蔓(ビナンカズラ)だ。

  

 晩秋に3回目の摘み取りが終わった茶畑の風景だ。綺麗に刈りこまれて冬を迎える。収穫用のチャノキはこのような姿で越冬して春を迎える。八十八夜までに新芽を揃えて、美味しいお茶を産みだしてくれる。

  

 先日、紹介した桂の木だ。すっかり枯葉になったが散らない。この姿で春の新芽を待つ。そして、青桐だ。毎年、葉が落ちた後でその年に伸びた枝を落とす。チャノキ・カツラそしてアオギリ、それぞれの姿で新年を迎える。

  

 過ぎし12月22日は二十四節気 冬至だった。11月7日立冬から始まった冬、真ん中に至ったことになる。”冬至冬なか冬はじめ”と言う言葉があるようで真冬の始まりを表す。七十二候は乃東生(なつかれくさ しょうず)。乃東生とはウツボグサのことで芽を出す頃と言う意味だ。ウツボグサの花は夏に枯れるので夏枯草(かごそう)とも呼ばれるとのことだ。そして今日12月26日は冬至次候 麋角解(さわしか つのおつる)だ。麋角(さわしか)とは大鹿の一種でヘラジカの角が生え変わる頃を表すようだ。ヘラジカはトナカイの仲間でもあるようだ。

 いつもは七十二候の前日のブログを出していたが今回は遅れた。実は19日にコロナ感染が判明した。コロナは潜伏期が3日と言われている。いつもチョロチョロしている私だが感染の3日前近辺は酒蔵にお酒を買いに行ったぐらいで他は動いていない。”感染経路不明”と言うやつだ。きつかったー!38.5度超えの熱が3日続いたがそれよりもっと堪えたのが関節痛(筋肉痛?)で3日間はベッドから起き上がれず水を飲むのも苦労した。岐阜県は県職員(看護師)のフォローが行き届いていて1日3回の電話が心強かった。コロナの症状が出てから7日目の昨日、やっと楽になってきた。”三途の川”を前に躊躇した1週間、女房が引っ張り戻してくれた感じだ。自分も感染していると思える女房がいなければ水も飲めなかっただろう・・・感謝。

 

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12月17日 七十二候 大雪末候 鱖魚群(さけのうお  むらがる)

2022年12月16日 | 果実・花

 時雨れる日が続き最後に雨。途端に冬本番になった。昨日から気温が低く、寒い。今週月曜日、雨が降る前日に車のタイヤをスタッドレスに交換した。車だけは冬準備が出来たが・・・。門の傍の山茶花、盛りとなった。一般的に山茶花は多くの花を付けるようで我が家も小さい木だがこんな状態だ。

  

 椿も数本の木が花を付けている。今年は白い花が一番乗り、2番そして3番目の花だ。

  

 もう一つ、ツバキ科の花を。チャノキ(茶ノ木)だ。お茶の葉を収穫するために植えられている木は花が咲かない方が良いようだが今、刈り込んだチャノキにもポツポツと花は見える。我が家も1本だけ植えている。花弁が3枚に見える、面白い形の花だ。

  

 狂い咲き(?)だろう、車を止めている側でこんな花が一輪だけだが咲いている、カワラナデシコだ。秋の7草の中でも一番に咲く花なのだが。そしてポツポツと白い花が枝に付いている。こちらはユキヤナギだ、ちょと早過ぎるのだが・・・。

  

 冬に咲く木の花と言えば山茶花・椿だろうが実の生る木の花としてはこの花しか知らないように思う、ビワの花だ。寒い冬を前に咲き始め、1月の終わりごろまでに小さい実を付ける。それからだんだん実が大きくなり、6月初旬には色づき始める。真冬を挟み、6,7ヶ月の工程、凄く体力のある木だ。

  

 明日17日(旧11月24日)は七十二候 大雪末候 鱖魚群(さけのうお  むらがる)だ。鮭が産卵のため自分の生まれた川へ里帰りする時期を表す。迫力ある鮭の遡上は北海道・東北の冬の風物詩だ。鮭の遡上する光景、を見てみたいと思いながら実現できないまま人生を終えそうだ。淡水魚の多くは冬場は餌を殆ど食べないのではないかと思っている。我が家の金魚は餌をやると食べるがそれでも量は少ない。メダカは殆ど食べない。以前にも書いたが小学生の時、近くに探求心の強い先輩がいて”冬に魚は釣れないのか?”と言われ、寒い中で餌にするミミズを探し、釣りに行ったが全く見向きもされなかったことを思い出す。 それは実験だから良いのだが・・・ミミズを探すときに先輩が振り上げた鍬がおでこに当たり額にたんこぶが出来た。家に帰った時に親父にたんこぶのことを聞かれ、冬場の魚釣りからのいきさつを話したら大笑いされた。たんこぶの痛さのことは何処かに置き忘れられた。

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12月12日 七十二候 大雪次候 熊蟄穴(くま あなにこもる)

2022年12月11日 | 景色

 小春日和が続いた今年初冬、穏やかな日々が終わった。と、今度は時雨続き。朝靄に煙る岐阜市街辺りだ。写真右の山が金華山、左側にちょこっと飛び出したように見えるのが岐阜城だ。時雨の日々、今の時期には珍しく、虹が3,4日続いた。降ったる止んだりする中、虹が次々と場所を移動した。

  

 池の傍に朱い実を付ける木がある。ヤブコウジ類の植物には間違いないが、と思いながら調べてみた。どうもマンリョウのようだ。これからお正月に向けて朱い実を付け続ける。

  

 ベランダに何か大きなイモのようなものが置いている。”何だろう?”と思いながら聞いてみるとこんにゃく芋だった。こんにゃく芋と言えば最初の写真ぐらいの大きさだろうに、と合わせて聞く。何処に植えたか覚えていず、たまたま見つかったイモ、こんな大きさになっていたとか。コンニャクが幾つ作れるか楽しみだが・・・毎食、コンニャク?

  

  名前が分からない花だ。昨年も誰かに教えてもらったような気がするが・・・昨日のことなら覚えているが1年前のことはちょっとわからないな(みなとのようこ、よこはまよこすか~)。時期を感じ取ったか1つ2つと咲いていたシクラメンがたくさん咲き始めた。

  

 我が家の紅葉も終わりに近づいた。最後に黄葉した木カマツカだ。紅も混じるが黄色が主体だ。池のところにある2本目のモミジ。北側のフェンス傍が散り始めたのを追うようにピークを迎えた。紅葉・黄葉、今年の見納めだ。

  

 明日12月12日(旧11月19日)は七十二候 大雪次候 熊蟄穴(くま あなにこもる)だ。冬眠に備え、餌を食べた熊が穴に籠る頃を表す。この頃に冬ごもりに入る動物は多い。シマリスやカエル更にはコウモリなどもそのようだ。

 カエルは水の中ではなく陸にある石の下などで冬眠すものだと思っていた。金魚・メダカを飼う池代わりの入れ物がある。ここは浄化のため水をポンプで吸い上げ汚れ取りのフィルターを通して5つの入れ物に回している。ポンプで吸い上げるので水の温度が少し上がるか、掃除のためにフィルターを取り出すとカエルが付いてくる。雪が積もっているような寒い冬日、カエルを地上に出すと動かない。死んでいるのかと突くとノロノロと歩き始める。その歩みの遅さ、誰かに・・・そうか、私と同じだ。私は冬眠明けではないのだが・・・。

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12月7日 二十四節気 大雪(だいせつ) 七十二候 大雪初候 閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)

2022年12月06日 | 景色

 白々と明けてくる光景も冬の感じになってきた。雲が東の空を重く覆っている日が多い。剪定をやってもらったモチノキとその向こうにある花梨の木の間から雲間に顔を出した朝陽が拝める。

  

 毎年、2mぐらいの高さに伸びた枝を切り、また伸びた木に付く青葉を楽しむ青桐。今年も黄葉と化し散る寸前となった。ある日の朝、4本ある桐の木の一番北側にある木の葉が見事になくなっていた。桐の木は散るときは一度にバサバサと散り一夜で木は坊主姿になる。”一葉落ちて天下の秋を知る”と言う諺がある。この”一葉”は青桐の葉のことのようだ。

  

 二十四節気”大雪”を迎える庭木、まだ秋の気配が残る木もある。老爺柿雌木に残る柿の今だ。この柿に限らず小さい柿が木に残る光景は魅かれる。そして今年初めて花を付けた野ボタンも椿の木に挟まれながら隠れるようにまだ咲き続けている。

  

 集団で行動する鳥エナガが久しぶりに表れた。いつの間にか十数羽で出現し、木々を渡りサッといなくなる。スズメよりは一回り小さく、名の通り尾が長い。チュッチュッと鳴きながら次々と木を渡り飛ぶのを眼で追いかけ、一瞬の出来事を楽しんだ初冬のひと時だ。

  

明日12月7日(旧11月14日)は二十四節気 大雪(ダイセツ)だ。山に積もっていた雪が里にも積もり始め、季節は真冬へ。七十二候雪初候 閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)も同じような意味で天も地も寒さで塞がれ、本格的な冬となる頃を表す。

 先週末、時雨模様の日々が続いた。そんなある日の午後、北の空に虹が掛かった。11月22日 小雪初候 虹蔵不見(にじ かくれてみえず)から10日後ぐらいの日だ。冬の虹は夏の虹のようにくっきりとは見えず、ぼんやりと消え入りそうな感じだがそれはそれで味わいがある。次の日は一段と冷えた朝だった。我が家西側に位置する池田山が初冠雪となった。そして虹も掛かった。朝の散歩中の出来事、急いで帰ったが虹は消えかかり、柿の実の向こうに薄っすら見えるばかりになっていた。急いで駆けて帰ったつもりだが・・・どうも速足ぐらいだったようだ。

  

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