梅雨が間近い。今朝は良い天気と言えるが春霞で遠くの山嶺がどんよりとしていた。家の西側、見上げるとピンク色の花が見える、ヤマボウシ(山法師)だ。白色は下の方まで花があるがこちらは高い位置にしか花が咲いていない。仕方ない脚立だ。足元に気を付けながらパチリ、綺麗。
もう一つ、見上げる必要がある花が咲いた、朴ノ木の花だ。2階のベランダに急ぎ上がる。もうかなり傷んだ花が多い。何とか間に合った。朴ノ木は木では一番大きい花と聞いている。私の知るところではタイサンボクの花も大きい。朴ノ木は葉も大きく、岐阜県では葉で包んだ朴葉寿司が有名だ。
こちらは通りに面した場所で咲き始めたスイカズラだ冬を耐えて咲く花で忍冬の別名がある。近くの神社にも咲いていた。こちらは蕾時ピンク色が見えない、白いようだ。
先日、会社時代の先輩が誘ってくれ、半年ぶりに寺巡りに行ってきた。今回は2ヵ所、写真は2番目にお詣りした栄山寺だ。奈良県五條市にある。奈良時代から1300年続く南朝の古刹のようだ。写真は重要文化財の七重石塔婆だ。そして国宝の八角円堂だ。御本尊特別開帳の他八角円堂内陣特別拝観中(5月29日まで)だったので八角円堂の中まで拝観できた。
最初に訪れた寺、大和郡山市にある慈光院だ。水打ちした石だたみを進むと茅葺の楼門があった。慈光院は当地大名片桐石見守貞昌(石州)が父貞隆の菩提寺として建立した。貞隆の兄は片桐 且元、豊臣秀吉の直参家臣で賤ヶ岳7本槍の1人。秀頼と家康との間の交渉を担当したことでも知られている。石州は茶人、丸く刈られたツツジなどの庭園を眺められる茶席でお茶を頂いた。
このお寺、よく見る”撮影禁止”の立て札が何処にも見当たらない。撮ってもいいのかと疑心暗鬼になりながら石州・釈迦如来・開山玉船和尚像を参拝した。今回は別室のこれまた落ち着いた庭が見える部屋でお食事を頂いた。慈光院と銘打たれたお盆を撮りたくてシャッターを押した。この後、稲庭うどんの元祖との説があるうどんの喉越しの良さが記憶に残る。
5月31日は小満末候 麦秋至(むぎのとき いたる)、黄金色に色づいた麦の穂が実る頃の意味だ。”麦秋”は麦にとって実る頃、麦の秋と言うことのようで俳句では初夏の季語だ。近年、麦を作るところが少なくなり麦の穂が橙色に実る光景を見るとほホッとする。田に水が入る前、正に今がその時だ。今回の寺巡り、昨年秋の紅葉で室生寺・長谷寺・談山神社をお詣りした時と同じメンバーで訪れた。寺巡りと書いたが今回はこの2寺のみ。特に慈光院ではお茶・昼食を頂いたのもあるが2時間以上滞在させてもらった、心安らぐひと時だった。前回の旅が室生寺・長谷寺など階段が多く、しかも長かった。帰るときに車の中で何時も行先を企画してくれている人に”○○さん、次回は階段のないところをお願いします”と同行者の1人が言っていたことを思い出した。その時、私は大丈夫!と言う顔をしていたが実は・・・足も腰も限界に近かった。今回は全く問題なし!思い出に残る寺そして何よりも階段のない寺、ありがとうございました。