駐車場の周りに紫色の球が連なるような花が咲いている。花の形が硬貨のペニーに似ていることからの名、ペニーロイヤルミントだ。有毒性ではあるが虫除けになるようだ。が、繁殖力が強いようで他の草花を駆逐しないような監視も必要とのことだ。
先のペニーロイヤルミントと競うように広がっている草花がある。同じくハーブの仲間でオレガノの名がある。写真のような可憐な花を咲かすがこのハーブも繁殖力が強く、畑には植えられないようだ。
ビニールハウスの入り口に優雅な感じの花が咲いている。蝶が風に舞うような花姿から名付けられた風蝶草だ。英名はクレオメ、下部はもう種子になっている。下から上へ、長く花を付ける。
大きな花びらを持つ花が咲いている、ムラサキバレンギクだ。木版画を製作するときに使用するバレンに花の形状が似ていることからの名のようだ。このように花びらが下向きに咲く花は舌状花と言うようだ。咲いてからの時間が経過すると更に反り返る。別名としてラテン名でエキナセアの名がある。
う残るユリは高砂百合だけと思っていたがまだあった、カノコユリ(鹿の子百合)だ。四国及び九州のごく限られた地域のみに自生しているユリのようで絶滅危惧種に指定されている。
以前に紹介したヒオウギ(檜扇)が全盛期を迎えたようであちこちでたくさん咲いている。よく見ると2枚目の写真、手前の方にねじったような花びらが見える。
檜扇は午前中に咲いて夕方にはしぼむ一日花だが1枚目の写真のような閉じ方をする。が、明くる日の朝にはこんな姿になっている。
花びらを1枚づつ散らすでもなく、”何んと行儀のよい花!”と叫びたくなった。捩じれた花ビラの下に種子が出来るとのこと。閉じた花びらは種子が育つにつれてねじた状態で落ちるようだ。が、花びらの捩じれた形状がしばらく残るようでユニークな花材として知られているようだ。種子は5mmぐらいの大きさで黒いとのこと、檜扇が増えるのはこの種子がこぼれ、初芽するようだ。晩夏には、種子袋を裂いて中を見てみたい。”ねじれ”、今年はこのキーワードでの発見が多い、捩花は知っていたがアルストロメリアの葉は捩じれ、葉の裏表がひっくり返る。そしてこの檜扇の花びらの不思議さ。悪友連に”捩じれ”の話をすると、”捩じれた奴が見つけるんや”等々、言われそうだ。捩じれの話は捩じれた心に仕舞っておくのが無難なようだ。