花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

 ペニーロイヤルミント オレガノ  風蝶草 ムラサキバレンギク カノコユリ  ヒオウギの不思議 

2024年07月25日 | 果実・花

 駐車場の周りに紫色の球が連なるような花が咲いている。花の形が硬貨のペニーに似ていることからの名、ペニーロイヤルミントだ。有毒性ではあるが虫除けになるようだ。が、繁殖力が強いようで他の草花を駆逐しないような監視も必要とのことだ。

  

 先のペニーロイヤルミントと競うように広がっている草花がある。同じくハーブの仲間でオレガノの名がある。写真のような可憐な花を咲かすがこのハーブも繁殖力が強く、畑には植えられないようだ。

  

 ビニールハウスの入り口に優雅な感じの花が咲いている。蝶が風に舞うような花姿から名付けられた風蝶草だ。英名はクレオメ、下部はもう種子になっている。下から上へ、長く花を付ける。

  

 大きな花びらを持つ花が咲いている、ムラサキバレンギクだ。木版画を製作するときに使用するバレンに花の形状が似ていることからの名のようだ。このように花びらが下向きに咲く花は舌状花と言うようだ。咲いてからの時間が経過すると更に反り返る。別名としてラテン名でエキナセアの名がある。

         う残るユリは高砂百合だけと思っていたがまだあった、カノコユリ(鹿の子百合)だ。四国及び九州のごく限られた地域のみに自生しているユリのようで絶滅危惧種に指定されている。

  

 以前に紹介したヒオウギ(檜扇)が全盛期を迎えたようであちこちでたくさん咲いている。よく見ると2枚目の写真、手前の方にねじったような花びらが見える。

  

 檜扇は午前中に咲いて夕方にはしぼむ一日花だが1枚目の写真のような閉じ方をする。が、明くる日の朝にはこんな姿になっている。

  

 花びらを1枚づつ散らすでもなく、”何んと行儀のよい花!”と叫びたくなった。捩じれた花ビラの下に種子が出来るとのこと。閉じた花びらは種子が育つにつれてねじた状態で落ちるようだ。が、花びらの捩じれた形状がしばらく残るようでユニークな花材として知られているようだ。種子は5mmぐらいの大きさで黒いとのこと、檜扇が増えるのはこの種子がこぼれ、初芽するようだ。晩夏には、種子袋を裂いて中を見てみたい。”ねじれ”、今年はこのキーワードでの発見が多い、捩花は知っていたがアルストロメリアの葉は捩じれ、葉の裏表がひっくり返る。そしてこの檜扇の花びらの不思議さ。悪友連に”捩じれ”の話をすると、”捩じれた奴が見つけるんや”等々、言われそうだ。捩じれの話は捩じれた心に仕舞っておくのが無難なようだ。

 

 

 

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ベルガモット(タイマツバナ) 大帽子花(アオバナ) チコリ カサブランカ グロリオサ ミンミンゼミ

2024年07月18日 | 景色

 今日7月18日、東海地方は梅雨明け宣言があった。明けるのはうれしいが、猛暑日続きになるのもなー、だ。が、今年の梅雨は暑い日も多かった。草花も大きく育ったものが多い。棗の木の下で咲くベルガモットだ。花の形状からの名だろうが和名は松明草。花びらが開いている状態だろうかと近づく。棒状の花びらが上下に開いている不思議な形状だ。

  

 青桐の根本、夏には嬉しい涼しさを感じさせる花が咲いた、オオボウシバナだ。野に咲くツユクサに似ていると思って調べてみるとツユクサの栽培変種とのこと。通称アオバナと呼ばれていて、滋賀県草津市の”市の花”に指定されているようだ。

  

 前回、紹介したチコリの花だ。大きく茎を伸ばし、その茎の途中のところどころに花を付けている。薄青い花びらが清々しい。

  

 これも前回紹介したカサブランカだ。後ろに見えるダイダイの木の高さまで伸び、たくさんの花を咲かせている。

  

 ”こりゃまた、可笑しな”と言いたくなるような花びらをしている、グロリオサの名だ。熱帯アジア・アフリカ原産のようだ。花びらが開ききっているが球状の状態が見頃の花らしい。その状態から和名でキツネユリ・ユリグルマの名がある。確かにユリの花に似ているがイヌサフラン科の花だ。

  

 梅雨明けが近くなったと感じた一昨日16日、ミンミンゼミが羽化しているのを見つけた。1枚目は殻を破り半分ぐらい顔を出したところだ。そして、2枚目は脱皮し終わり羽を乾かしている状態だ。

  

 以前から紹介しているがジャコウアゲハと言うクロアゲハの1種を飼っている(?)。蝶を飼っていると言うのは変だがジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサしか食べない。従ってウマノスズクサを育てているとジャコウアゲハはこのウマノスズクサに卵を産み付け、卵から孵化した幼虫はウマノスズクサを食べて成長。そしてサナギを経て蝶に羽化する。ウマノスズクサが植わっている場所は殆どないため蝶は他には何処かへ行っても戻ってくる。蝶は好みの草木があるようで、アゲハ蝶の1種のキアゲハの幼虫は柑橘類の葉を好む。モンシロチョウ類の幼虫は菜の葉を好む。童謡で🎵”ちょうちょちょうちょ 菜の葉に止まれ・・・”と言う歌詞がある。蜜を吸うなら葉ではなく花、と思うが”葉”と言う歌詞なのは卵を産むことを歌っていると読んだことがある。ところで、この脱皮時間だがチョウは非常に短く、羽化し始めてから30秒でサナギから抜けて折りたたんだ羽が伸び始める。今回のセミ、この頭を出した状態から動画を撮り始めたがなかなか進まない。これは脱皮途中で死んだかもとあきらめた・・・が、30分後に行ったときには2枚目の写真状態。もう少し、蚊と闘いながら我慢したら良かったかなー・・・でも蚊もつらいなー。

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ユウスゲ ヤマユリ(山百合) カサブランカ2色 カラマツソウ(唐松草) ネジバナ(捩花)

2024年07月12日 | 果実・花

 夕方に咲き始める花は少ない。が、一日花と言うか一夜花は時々ある。以前に紹介した月見草がそうだが数少ないうちの1種にユウスゲがある。夕方に咲き始め朝には花びらを閉じる。漢名は夕管、細長い葉がスゲ(管)類の葉に似ていることに加え夕方に咲くことからの名のようだ。

  

 前回、紹介した鉄砲ユリに続くユリの花を2種紹介する。先ずはヤマユリ(山百合)だ。大きな花びらで堂々と咲いている。こんな花を山中で見つけたら感動の声を上げそうだ。

  

 2種目はカサブランカだ。カサブランカの花も大きいが我が家ではヤマユリのほうが少し大きい。今の時期、花瓶に生けられたカサブランカを時々、お店などで見かける。白い花が多いと思うが今ではこのような紫色のほか黄色・赤色そしてピンク色もあるようだ。

  

 カサブランカはヤマユリが品種改良されて生まれたようだ。歌の世界の話だがカサブランカ・ダンディと言う歌を沢田研二氏が歌っていたのを思い出す、ヒットしたのは1979年だ。その後、1996年には鳥羽一郎氏がカサブランカ・グッバイをリリースしヒットした。後者はカラオケ事業に携わり始めたころの曲でよく歌っていた、思い出深い曲だ。

  

 玄関先の梅の木の下に白く可憐な花が咲いている、カラマツソウ(唐松草)だ。花が唐松の葉に似ていることからの名のようだが一つ一つの花が線香花火のようで愛らしい。

  

 ネジバナ(捩花)が他の花が植わる鉢で伸び、花を咲かせ始めた。ねじり花の別名もあるがクルクルと茎を回るように花が咲く。

  

 ネジバナ多くは上から見て反時計方向の左巻きが多いが、右巻きも数は少ないが時々見かける。話は飛ぶが故郷徳島県と淡路島の間の海では世界でも珍しいらしい自然現象の渦潮が出来、”鳴門の渦潮”と呼ばれている。古くから観光スポットで遊覧船が出ている。子供のころの記憶であいまいだがバス旅行の時に”鳴門の渦は左巻き?右巻?”と問われてことがあった。その時にバスガイドさんが回答を言うときにリズムを付けて”鳴門の渦は左巻き、あなたの頭は・・・”と歌っていた覚えがぼんやりとある。実際は鳴門側と淡路側とも時間によって変わる潮の流れでどちらもできるようだ・・・それなら良いが私は・・・。

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ムクゲ 西洋接骨木(セイヨウニワトコ)ウイキョウ 鉄砲ユリ カワミドリ アルストロメリア(原種)

2024年07月05日 | 果実・花

 チラホラと咲き始めた木の花がある、ムクゲ(木槿)だ。毎年、幹だけを残し刈り込むのだがそこから真っ直ぐ伸びた枝に花を付ける。写真でもツボミがたくさん見えるがこの花、9月ぐらいまで咲き続ける。淡い紫色の花、涼しそうで良い。

  

 赤い実が生るのを楽しみに植えたようだが何年経っても実が生らない、そして紅葉もしないまま葉が枯れる。調べてみるとどうも西洋ニワトコのようだ。漢名は接骨木。何故、この漢字と不思議に思い調べてみたら木を煮詰めたものを骨折した患部に湿布して用いられていたようだ。”骨を接ぐ木”と言うところか。

  

 和名はウイキョウ(茴香)、そして英名はフェンネルの花だ。茎が長く伸び背丈を超え、2mぐらいに達した。香りの良さから香辛料として使われるほか薬草でもあり、消化機能を助ける・風邪予防更には免疫力アップにも効果があるとされているようだ。

  

 7月はユリが咲き始める季節とも言える。一番手は懐かしい花、鉄砲ユリだ。小学生のころ、学校の通学路で風に揺れていたのを思い出す。年を取ってから覚えた花の名は直ぐに忘れるが幼きにして覚えた名は頭の奥深くに刻まれているか直ぐに名が出てくる。ユリ類はこの鉄砲ユリを皮切りに、鬼百合・ヤマユリそしてカサブランカが同じころに咲き、最後は高砂百合が長く咲き続ける。

  

 蝶がよく蜜を吸いに来る花が咲き始めた、カワミドリの花だ。カワミドリは薬草でもあり芳香性健胃薬として食欲不振・下痢などに用いられてきたようだ。このカワミドリ、蝶が好きな花と言われるブットレアと花の形状が似ている。蝶にとって蜜が吸いやすい形状だと思える。幼虫を育てるウマノスズクサを育てていることから多く飛ぶジャコウアゲハも蜜を吸っているのをよく見かける。

  

 東側の土手のアジサイの近くに赤く見える花が広がっている。アルストロメリアの原種の花で、プルケアの名があるようだ。強い花でほかの場所で枯れたように見えた根付きの草花を捨て置いていたらここまで広がった。

       

 以前に紹介したアルストロメリアも載せておいたが親族と思えることが。やっぱりこの花も葉が全て捩じれている。我が友でも少々捩じれた奴はいる、いや人の多くは何処か少しは捩じれていると言っても良いのかも知れない。それが個性となるのではないだろうか。過ぎたるは猶及ばざるが如し、で捩じれ過ぎは対応に苦慮しそうだが、花も人もこの少々の捩じが楽しいように思える。過日、悪友連で昼飯で集まったときに”真っ直ぐな輩はいないな、どこか変”と言うと”類は友を呼ぶって言うやろ、元凶やで”と返ってきた・・・ムムム。

 

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