花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

沙羅(シャラ) 忍冬(スイカズラ) ピンクの花2種 夕化粧とカスミソウ ボリジとコンフリー ミント キランソウ

2023年05月25日 | 果実・花

 太陽の光もすっかり夏の暑さを醸し出す今年の5月だ。先週に続いた30度超えの暑さではないもののやっぱり暑い。2本ある沙羅の木、その一つが咲き始めた。シャラ(沙羅)は夏椿の別名がある。今年の暑さには相応しい咲き方だ。

  

 玄関わきのフェンス沿い、フジが伸びた先にある忍冬(スイカズラ)が咲き始めた。先の写真が元々あるスイカズラの花。これが枯れ果てるかもと心配し、近くの野にあったのを採ってきて植えたのが2つ目の写真だ。同じ花でもこれだけ味わいが違う。

  

 庭のあちこちでこんな花が咲いている、アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)だ。赤花が付くがピンク色の花、また夕方に咲くころからの名のようだが日中から咲いている。と、色々言いたくなるが花は可憐だ。

  

 何の花?と思い聞いてみるとカスミソウとのこと。カスミソウは白い花のイメージがあるが今はこんな色もあるようだ。更に赤い花もあるとか。カスミソウは花束を作るときの必需品。花に合わせる色が多いのは良いかも知れない。

  

 毎年、花は全く異なるが背丈・こんもりした草花で雰囲気が似た花として紹介している花だ。濃い水色の花がボリジそしてピンク色の花のコンフリーだ。50cmぐらいの背丈になり広がり、ボリュームのある花になる。背丈の割に小振りな花だ。

  

 花咲く前のペパーミントだ。繁殖力が旺盛で地下茎で広がるため、みるみるうちに増えるため、これは鉢植えになっているものだ。玄関先にあるとちょっと摘まんで嗅いでみたくなる。

  

 今週の話題の花として土手で探してきた草花、キランソウ(金瘡小草)だ。名前の由来は諸説あるようで紫色の花を持つ紫蘭草(しらんそう)が転訛したの説もある。何かの花に似ていると考えた。5月8日に紹介したジュウニヒトエと葉が似ている。どちらもシソ科キランソウ―属の花だ。

  

 23日の朝ドラ”らんまん”の中で万太郎が竹雄に、”お前、キランソウに似ている”と褒める場面があった。キランソウは葉が地面に張り付くように放射状に広がる様から“地獄の釜の蓋”の言う呼び名がある。きちっとした竹雄の働く姿を見ての言葉だったが、万太郎を見守り・監視する役どころの竹雄にはピッタリのあだ名かも知れない。原作本からあるシーンかも知れないがこれをドラマに持ってきたことに感心した火曜日の展開だった。キランソウの名は忘れても“地獄の釜の蓋”は忘れない、・・・多分。

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芍薬 テッセン バイカウツギ テイカカズラ 朴ノ木 ジャコウアゲハ(雌)と幼虫

2023年05月22日 | 果実・花

 先日のブログで散歩道でのシャクナゲを紹介した。我が家でもシャクナゲがたった一輪なれど咲いた。深紅の花が美しい。

  

 テッセン(鉄線)の花もボツボツと咲いている。大きな花、今年はまだ咲きそうだ。下に見える紫色の花はオダマキそして、横に見える白い花はリョウブの蕾だ。

  

 多くの花が咲いている、バイカウツギ(梅花空木)だ。梅の花に似ていることからの名のようだ。確かに似ているが、梅よりは花が大きい。純白の花弁がキレイだ。

  

 青空の下、テイカカズラ(定家蔓)の花が広がる。玄関先から門まで薪棚に沿って伸びている。一つ一つの花は風車が回転しているように見える。白い花で咲き、だんだん橙色に変わる。

  

 下から見上げても咲いているのがわからない、朴ノ木の花だ。2階のベランダから見た写真だ。木では最も大きい部類の花、良い匂いがするようだ。葉も大きく、木の葉で包む朴葉寿司そして乾かした葉の上で味噌を焼いた朴葉味噌料理も美味しい。

  

 先日、花後に刈り込んだユキヤナギの葉にぶら下がるジャコウアゲハを見つけた。まだ、孵化したばかりか傷んでいない綺麗な姿だ。越冬したサナギ組で多分、最後の羽化だろう。横のウマノスズクサでは幼虫が一生懸命、食べている。よく見るとその右の葉に卵が付いている。

  

 越冬したサナギが羽化し始めたのは4月10日過ぎ、これが最後だとすると約40日間で第一期の羽化が終了することになる。この後、その越冬組のチョウが産み付けた幼虫がサナギになり始める。幼虫を見るとまだサナギになるまでには最も早い幼虫で1週間はかかりそうだ。そのサナギが蝶になるのは更に10日ほど。今年羽化した蝶が飛び始めるのは6月初め頃になりそうだ。ジャコウアゲハは4月初めの越冬組の羽化から11月までの越冬するサナギまでに年間4回転する。先日、幼虫が蜘蛛に襲われているのを見た。産み付けられた卵が幼虫になりその後サナギに。そして蝶となり無事に飛ぶのは1割ぐらいだろうか。卵で、幼虫で、更にはサナギの状態で色々な敵に襲われる。助けるのは自然の原理を崩しそうな気もするがついつい助けたくなる。蝶となり飛ぶ日まで”ガンバレガンバレ”と声を掛けながら見守る。

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アヤメ3色 クリンソウ 夏ロウバイ モンキアゲハ コンニャクの花

2023年05月18日 | 果実・花

 アヤメの花が賑やかに咲いている。アヤメの全盛期はジャーマンアイリスより少し遅く、カキツバタ・ハナショウブよりは早いと言うところだろうか。アヤメと言えばこの色だろう、と思うが近年は色々ある。

  

 ナツメの木の下に広がるアヤメだ。橙色と言うのだろうか、珍しい色ではないかと思っている。

  

 そして2,3年前から白いアヤメが増えた。ブルーベリーの木が並ぶところだ。ブルーベリーの実が迷惑顔をしながら膨らんで来ている。

  

 こちらは夏ロウバイだ。春先、最初に咲くロウバイに花が似ていて初夏に咲くことからの名のようだ。花が大きいため名には違和感を感じるが白さが際立つ美しい花だ。

  

 玄関先のニシキギ(錦木)の下に並ぶ鉢の一つにこんな花が咲いていた。クリンソウ(九輪草)だ。クリンソウは花の塊が段々に咲く。これが三重塔・五重塔など仏塔の上に配置する九輪に似た咲き方と言うことでこの名が付いたようだ。

  

 雨上がりの夕方、スイトピーの花に黒いアゲハ蝶が止まっているのを見つけた。我が庭で、たくさん飛ぶジャコウアゲハとは違う、モンキーアゲハのようだ。アゲハ蝶の中では時々見かける蝶だ。2枚目の裏側の模様でモンキーアゲハであることがわかる。左側の羽がかなり傷んできていることがわかる。蝶の羽は弱いようで飛び続けているうちに傷むようで、ボロボロの羽を持つ蝶も見かける。

  

 ビニールハウスの前、蜂屋柿の下で茶色の茎のようなものがニョキニョキと伸びている、コンニャク(蒟蒻)の花だ。コンニャク畑でこれを見ても驚きはないだろうがこんな花菖蒲が育つ一角でこれを見ると一瞬、ギョッとする。まだ、このような綺麗な状態の花は良いが、これが傷んで先が落ち始めるともっと不気味な姿になる。

  

 コンニャクは地下茎で伸び、葉より先にこのような花が咲く。そのため、予定している所ではないところにニョキニョキ、これに驚かさせる。コンニャクは根に出来る球根を食べるのだが、シュウ酸カルシウムと言う毒性があり、生では食べられない。炭酸ソーダ水溶液あるいは草木の灰を水に溶いたものを混ぜて煮沸してアクを抜きながら固める。栄養価が低いと言われるが成分の96-97%は水だ。そのためカロリーが極めて低い食品の一つに数えられている。体力のない私だが食べ物の栄養素を気にしながら食べることは殆どない。糖尿病を患っている友達がいるが一つ一つの食べ物の糖分などの知識には驚かされる。塩分に糖分の獲り過ぎは健康な人でも気にするところだろう。それよりも歳の取りすぎがもっとも身体に堪えるのだが・・・・・。

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 散歩道の風景 鹿の暴れた草畑 栗の植樹 芍薬とマーガレット ハルジオン クサフジ

2023年05月15日 | 景色

 先週の朝晩は冷え込んだ。北の山には霧がかかっていた。池田山は、と言うと新緑が常緑種に溶け込み美しい姿になってきた。新緑の芽生えの頃は綺麗だが山の深い緑に浮いたように見える。今の色合いが良い。

  

 牧草を育てているところがある。草が乱れている。風のせいかと思ったが違っていた。部落の人に聞くとシカが暴れた跡らしい。背中の痒みを和らげるため、草に擦り付けるようにゴロゴロするようだ。ちょっと不気味な光景だ。

  

 郷にある茶畑、今年に入って他の果物への転嫁が目立つ。日本茶の需要の減退もあるがお茶を育てるのは手間暇が大変と言うことが大きいようだ。ブドウ畑への転換もあるが最も見かけるのは栗畑へのチェンジで私が知るだけで5ヵ所ある。写真は2枚とも春先に植えられた栗の苗の今の姿だ。苗木の囲いが違うがどちらもシカに新芽を食べられないようにとの対策のようだ。

  

 散歩道のお花畑だ。先ずは芍薬だ。知り合いの小父さんが育てている。先日、会った時に切り花にして頂いた。”何時でも持って帰って良いからな”と言ってくれたが・・・やっぱりね。そして白い花畑もある。マーガレットのように見えるがノースポールと言う花かも知れない。

  

 今の時期、美しい花が咲くハルジオンと言う野草がある。が、ヒメジオンと言う似た花もある。春先、ハルジオンが早く咲くらしいが今の時期は両方の花が咲くようで見分けるのが難しい。2枚の写真もどちらかは分かっていない。種としての大きな違いはハルジオンは多年草でヒメジオンは1年草のようだ。

  

 野草として時々、収穫して食べるものとしてノビルがある。写真がそれである。根に丸い球根が出来る。これを湯がいて酢味噌で、あるいは天ぷらも美味しい。今の時期になると上部にネギ坊主のようなものが出来始め、辛みが出てくる。春先の食べ物である。

  

先日、カラスノエンドウとスズメノエンドウを紹介したがその2つの花の後にこんな花が咲いていた。まだ、エンドウと言う種類の花があるのか、と調べてみた。クサフジ(草藤)の名のようだ。名の由来は葉も花もフジに似ていることからの名前のようだ。

  

 クサフジの新芽は食べることが出来るようだ。では、スズメノエンドウは?カラスノエンドウは?と調べてみたらみんな同じような料理法で食べられることを知った。これらの草、ある所にはたくさんある。凶作時に植え育てた、あるいは野草で食べられる救荒植物なる名前を与えられたものがある。イタドリ・アザミの他、今回紹介したノビルもその類に入るようだ。近頃、地震が多い。救荒植物を知ることは楽しいことではあるが役に立つ時が来ないことを願うこの頃である。

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 ヤマボウシ ポポー・ムベの実 一人静と二人静の花芽 ウノハナ トキソウ

2023年05月11日 | 果実・花

 過日に紹介したヤマボウシが遠目にこんな姿を見せてくれている。そしてピンク色の花は集団で鳥か何かが飛んでいるように見える。

  

 これも、紹介したポポーの実がちょっぴり大きくなり実を広げたように見え始めた。こうなれば受粉に成功したと思える。そしてもう1種のムベも実を見え始めた。

  

 芽生え時の違いを紹介した一人静と二人静、今はどちらも花の蕾が付いている。よく見ると一人静は花茎が一つで二人静は2本だ。名前はこの花茎の数から来ているようだ。

  

 ウノハナも最盛期を迎えた。卯の花はウツギの1種で卯月(4月)に咲くことから、この名が付いたの説が有力とか。際立つ白さで見れば見るほど美しい花だ。

  

 名前で迷う花が咲き始めた。花の付け根で区別し、黄色と白の線があるのがハナショウブ、網目のような模様があるのがアヤメそして白一色の細い線が見えるのはカキツバタと見分けるとか。ではこれは?となるがハナショウブもカキツバタももう少し花の時期が遅いことを考え、また網目のような模様が見えるのでアヤメの1種ではないかと思っている。

  

 そしてこちらは間違うことはない、白と黄色のジャーマンアイリスだ。花の付け根を2枚の花弁が包み込むような形で咲く。横に一輪見える濃い碧色の花はアヤメのようだ。

  

 玄関先に見たことのない花が咲いている、トキソウ(朱鷺草)の名のようだ。野生の蘭のようだが園芸種として育てられたものも多いようで今は色々な花があるようだ。蘭は花が長期間咲くがこの花ももう10日以上、咲いている。金魚の池のカラス対策の柵にトンボが止まっている、カワトンボの1種のようだ。

  

 蝶は3月にはモンシロチョウ辺りから飛び始めるがトンボは4月終わりぐらいにイトトンボが飛んでいるのを見た。でもトンボを多く見かけるようになるのはシオカラトンボ・ムギワラトンボが飛び始めてからだろう。

 ”とんぼつり今日はどこまで行ったやら”と言う加賀の千代女の名句がある。この句から考えるとトンボ釣りに行ったのは男の子の感じがする。総じての話だが男の子はトンボが好きで、女の子はチョウを好むような気がする。トンボは勇ましい感じで、チョウは可愛く思うのだろうか。この歳になり蝶が優雅に飛ぶ姿を楽しめるようになった。また、蝶が2羽か3羽で縄ばり争いか、はたまた雌蝶を雄蝶が追いかける飛びかわからないが卍巴飛翔(まんじともえひしょう)と言う舞いがあるがこれは見ていて飽きない。蝶ではこんな句がある。”初蝶を夢の如くに見失ふ”、高浜虚子の句である。

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