天理市教委は15日、築造時期が3世紀後半までさかのぼる可能性もある天理市佐保庄町の前方後方墳・ノムギ古墳(全長63m)の後方部裾で、花崗岩の礫が多数見つかったと発表した。墳丘の表面に敷かれた葺石が周濠(幅約12m、最深部の深さ約50cm)に転げ落ちた痕跡である可能性が高いという。これまで、土砂流出を防ぎ、威容を示すために墳丘の表面を覆っていた葺石はないとされていた。
後方部の南側墳丘裾で2カ所、計68㎡を発掘調査した。礫は人のこぶしから顔ぐらいの大きさで、墳丘の上部から流れ落ちてきたような状態で確認された。教委は、葺石が転落してきた可能性以外に、これほど大量の礫が墳丘裾に溜まることは考えられないと判断している。このほか、古墳時代初頭から後期にかけての土師器や須恵器の破片も多数、出土した。
[参考:毎日新聞、奈良新聞]
過去のニュース・情報
2010.2.23 天理市佐保庄町・ノムギ古墳 発掘調査を開始
後方部の南側墳丘裾で2カ所、計68㎡を発掘調査した。礫は人のこぶしから顔ぐらいの大きさで、墳丘の上部から流れ落ちてきたような状態で確認された。教委は、葺石が転落してきた可能性以外に、これほど大量の礫が墳丘裾に溜まることは考えられないと判断している。このほか、古墳時代初頭から後期にかけての土師器や須恵器の破片も多数、出土した。
[参考:毎日新聞、奈良新聞]
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