文化庁が24日、今月13日から明日香村のキトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)の石室内で実施していた考古学調査で、その調査結果を発表した。
石工が石材を組み合わせる際の基準線に利用した「朱線」(幅1~3mm)が、今回計14本見つかり、これまでを含めて計20本見つかった。 内訳は、天井に6本、床面に3本、壁面に11本である。 最長のものは、床面中央に南北に引かれていた約2.4m。 多くは四神図などの壁画を剥ぎ取った漆喰の下から見つかり、ほとんどが石材を縁取るように引かれていた。 天井には石材をドーム状にくり抜く基準線のような朱線もあった。 石材を必要な大きさに削る際や、別の石材と組み合わせる際の目安にしていたと考えられる。
同時期の壁画古墳として知られる同村の高松塚古墳(8世紀初め)でも同じような朱線が確認されている。
また、床面に塗られた漆喰の状況を調べた結果、棺台の痕跡が残り、東西0.7m、南北約2mと推定した。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞]
過去の関連ニュース・情報
2011.6.13 明日香村・キトラ古墳 石室内の考古学調査を開始
石工が石材を組み合わせる際の基準線に利用した「朱線」(幅1~3mm)が、今回計14本見つかり、これまでを含めて計20本見つかった。 内訳は、天井に6本、床面に3本、壁面に11本である。 最長のものは、床面中央に南北に引かれていた約2.4m。 多くは四神図などの壁画を剥ぎ取った漆喰の下から見つかり、ほとんどが石材を縁取るように引かれていた。 天井には石材をドーム状にくり抜く基準線のような朱線もあった。 石材を必要な大きさに削る際や、別の石材と組み合わせる際の目安にしていたと考えられる。
同時期の壁画古墳として知られる同村の高松塚古墳(8世紀初め)でも同じような朱線が確認されている。
また、床面に塗られた漆喰の状況を調べた結果、棺台の痕跡が残り、東西0.7m、南北約2mと推定した。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞]
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