歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

江原寧越郡・正陽山城 滑車を利用して水門を開閉した新羅時代水利施設を初めて確認

2011年10月23日 | Weblog
 江原考古文化研究院は江原寧越郡寧越邑正陽里(영월군 정양리)の鷄足山 (海抜889m)西南側峰にある正陽山城(정양산성、史跡446号)内部を発掘調査した結果、滑車を利用して水門を開閉した新羅時代水利施設が初めて確認されたと発表した。また、一定の温度と湿度を調節するために作られた同じ時代の保存倉庫施設も姿を表わした。
[参考:聨合ニュース]

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太宰府市・大宰府跡 弓金具の「両頭金具」が出土

2011年10月23日 | Weblog
 県教委の大宰府史跡調査研究指導委員会(委員長・小田富士雄福岡大名誉教授)と九州歴史資料館(小郡市)は21日、太宰府市の大宰府政庁跡西側の蔵司(くらつかさ)地区から、弓の両端に付ける弓金具「両頭金具」(鉄製で長さ2・4~2・9cm、直径3mm)が7点出土したと発表した。 8世紀の製造とみられる。 大宰府での弓の管理を示す初の発見。
 両頭金具は両端に突起物をつけた芯棒を筒状金具に入れ、弓の両端に穴を開け装着する。CTスキャナーのX線撮影で中に心棒が入っている様子が確認された。 古墳から出土した両頭金具と比べると一回り小さく、矢を放つと音が鳴るため儀礼用の可能性もある。
 昨年までの調査で、大量の鉄鏃の破片や鉄塊などが確認されている。今回、鉄鏃や甲に用いた鉄板なども一緒に出土しており、いずれも熱で溶けかかった跡があり、溶融して再利用するものだったとみられるとし、鉄製品の工房があった可能性があるとしている。
 九州歴史資料館は22日~11月3日まで、今回発掘した遺物20点を展示する。その後、大宰府展示館(太宰府市観世音寺4)で11月12日~12月18日、展示する
[参考:共同通信、西日本新聞、朝日新聞、毎日新聞]
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宇陀市・室生寺 旧塔頭・地蔵院本尊の木造地蔵菩薩立像の制作年代が平安前期に遡る可能性

2011年10月23日 | Weblog
 宇陀市の室生寺の旧塔頭・地蔵院の老朽化のため改築を機に、本尊・木造地蔵菩薩立像(像高約1m)の修復と調査を東京芸術大教授藪内左斗司教授(彫刻家)に依頼し、同大学で調査を進めたところ、像はカヤ材を使用した9~10世紀に流行した一木造りだったことがわかった。 平安時代前期の室生寺金堂の本尊・釈迦如来立像や十一面観音菩薩立像(いずれも国宝)と技法、材質が同じで、また、像の特徴などからも、平安前期に造られた可能性が大きいとして、これまで室町時代とされてきた制作年代が遡る可能性があらわれた。
[参考:読売新聞]
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