久留米市は17日、同市田主丸町常盤の水分遺跡(みずわけいせき)から、弥生時代後期(2~3世紀)の17棟分の竪穴式住居跡や二重環濠の一部(幅2・6m、深さ60cm)を発見したと発表した。 住居跡の一つからは、赤色顔料の水銀朱やベンガラがまとまって見つかったほか、顔料加工に用いたとみられる土器製の鉢2点やガラス製の勾玉1点、小玉238点、さらに鉄・銅・骨製の矢尻などがまとまって出土した。 住居跡17棟のうち9棟で赤色顔料を確認したという。
赤色顔料が入った鉢などが見つかった住居跡は縦5・8m、横5m、深さ60cm。中央に炉の跡があり、周辺には大量の土器などが散在していた。
見つかった2点の鉢(縦39cm、幅26cm)は、焼成後の甕を縦に二つ割りにした1対で、それぞれの切削面が合致する。中には水銀系の赤色顔料が入っていた。
焼成後の甕を切削して二つの鉢として利用した例は極めて珍しいという。当時、赤色顔料は祭祀に利用されたもので、見つかった住居跡には祭祀に使う品物をまとめて保管していたらしい。 交易などの形で朱を扱う集団の集落だった可能性があるとしている。
現地説明会が23日午前10時から開かれる。
[参考:西日本新聞、共同通信、毎日新聞]
赤色顔料が入った鉢などが見つかった住居跡は縦5・8m、横5m、深さ60cm。中央に炉の跡があり、周辺には大量の土器などが散在していた。
見つかった2点の鉢(縦39cm、幅26cm)は、焼成後の甕を縦に二つ割りにした1対で、それぞれの切削面が合致する。中には水銀系の赤色顔料が入っていた。
焼成後の甕を切削して二つの鉢として利用した例は極めて珍しいという。当時、赤色顔料は祭祀に利用されたもので、見つかった住居跡には祭祀に使う品物をまとめて保管していたらしい。 交易などの形で朱を扱う集団の集落だった可能性があるとしている。
現地説明会が23日午前10時から開かれる。
[参考:西日本新聞、共同通信、毎日新聞]