歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

栗東市・手原遺跡 井戸跡から出土した須恵器の壺の中から、人形2体が見つかる

2012年01月20日 | Weblog
 栗東市教委と市体育協会文化財調査課による手原遺跡北西部(同市蜂屋)の調査で、井戸跡(直径約4・3m、深さ2・5m)から、首の部分が欠けた須恵器の壺(直径15cm、高さ14cm)が発見され、その中に長さ約13cm、幅約2・5cmと、約15cm、幅約2・2cmの木製の人形(ひとがた)2体が見つかった。 ともに杉製で、頭部から肩にかけてあごひげのある顔が墨で描かれている。 祭事で川や水路に流されることが一般的な人形が、井戸に手厚く入れられていたのは珍しい、という。
 手原遺跡では奈良時代(8世紀)の寺院や役所跡が確認されている。
 21日に栗東歴史民俗博物館で開かれる「2010・11年度発掘調査成果報告会」で展示解説される。
[参考:京都新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2008.12.21手原遺跡 製塩土器の破片が大量出土

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安中市・長谷津遺跡 弥生時代後期の小型の連弧文鏡が出土

2012年01月20日 | Weblog
 群馬県埋蔵文化財調査事業団は18日、安中市西上磯部の長谷津(ながやつ)遺跡で2009年の発掘調査(注1)で竪穴住居跡から出土した青銅鏡が、弥生時代後期(紀元1世紀中頃~3世紀中頃)の3世紀初めのものと判明したと発表した。 県内で発見された銅鏡としては最古級で、弥生時代の銅鏡発見は初めてである。 西日本の弥生文化が、群馬にも及んでいたことを裏付ける貴重な資料としている。
 青銅鏡は直径6cm、厚さ2・4mmで、4分の1の部分が弥生時代後期の土器と一緒に三つに割れた状態で見つかった。 前漢時代(紀元前202~後8年)の鏡をモデルに、朝鮮半島や西日本で作られたと考えられている小型の連弧文鏡で、裏面に連弧文と鋸歯文が浮き彫りされているのが特徴とされる。
 発見された銅鏡は今月27日から29日まで県庁県民ホールで一般公開される。
(注1) 縄文時代前期5軒、弥生時代中期11軒、同後期55軒、古墳時代前期7軒、同後期9軒の竪穴住居が出土した。
[参考:上毛新聞、読売新聞、群馬県埋蔵文化財調査事業団HP]

過去の関連ニュース・情報
 長谷津遺跡 竪穴住居間にトンネル跡

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