歴歩

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伊勢原市 西富岡・向畑遺跡 21,000年前旧石器時代の調査成果などの現地見学会(5/12)が開かれる

2012年05月11日 | Weblog
 西富岡・向畑遺跡(伊勢原市西富岡)は富岡丘陵の西側から南北約2kmに広がる遺跡で、2007年4月より発掘調査を開始し、これまでに旧石器時代、縄文時代、古墳時代~奈良・平安時代、中世の集落などが発見された。
 今回の調査では、およそ21,000年前の旧石器時代の遺構から約800点の石器・礫などが出土し、縄文時代の水場遺構からは木組が見つかった。
 12日(土) 10:00~11:30と13:30~15:00に、現地見学会が開催される。(雨天の場合翌日に順延)
[参考:2012.5.11毎日新聞、2012.5.3 読売新聞、2012.2.24、かながわ考古学財団HP]

過去の関連ニュース・情報
 2011.9.28西富岡・向畑遺跡 大豆の出納に関する古代木簡が出土
  奈良から平安時代の木簡が出土
 2010.2.19西富岡・向畑遺跡 4000年前の漆塗り土器が出土 2/20現場見学会
  縄文時代4000年前の水場遺構から赤と黒に塗り分けた壺型の漆塗り土器が出土
 2008.8.10西富岡・向畑遺跡 粘土の塊や板を帯状に並べた特殊な遺構発見
  縄文後期の層から粘土の塊や板を帯状に並べた特殊な遺構を発見
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太田市・笠松遺跡 上野国新田郡衙の溝や幹線道路の一部を発見

2012年05月11日 | Weblog
 群馬県埋蔵文化財調査事業団は10日、太田市にある国指定史跡「上野国新田(にった)郡庁跡」近くの「笠松遺跡」(太田市新田小金井町)で、郡衙の溝や、陸奥国府(多賀城市)と平城京を結ぶ幹線道路の一部を発見したと発表した。
 溝は深さ1・1m、上幅3m、下幅1・3mと大きく、L字型だったことから、以前に県道の南側で検出された溝とつながって方形となり、郡衙の施設を囲っていたものと見られる。 幹線道路の一部と見られる道路の幅は約12mある。
 現地説明会が13日(日)午前10時~午後3時に開かれる。
[参考:読売新聞、群馬県埋蔵文化財調査事業団HP]

過去の関連ニュース・情報
2009.7.25 笠松遺跡は国指定史跡「上野国新田郡庁跡」から約600m西に位置している。 すぐ北には東山道駅路が通っていると推定されている。 先月末までに古墳時代から奈良・平安時代までの住居、溝、谷、掘立柱建物などが見つかった。
 溝に区画された中に多数の掘立柱建物が見つかり、1号掘立柱建物は3間×5間の大型建物であり、役所などの公的な施設に用いられる建物と想定される。他にも10棟以上掘立柱建物があることが確認されている。[参考:群馬県埋蔵文化財調査事業団HP]

 2009.1.14 上野国新田郡庁跡 正殿跡と石敷き通路が発見
 2008.12.4 太田市 上強戸遺跡群 奈良時代の大型車輪部材が東日本で初出土
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