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桜井市・吉備池廃寺跡(吉備池遺跡) 法隆寺若草伽藍や四天王寺と同笵の素弁蓮華文軒丸瓦が出土

2012年05月29日 | Weblog
 桜井市立埋蔵文化財センター(同市芝)で平成23年度発掘調査速報展「50cm下の桜井」が始まっている(4月25日~9月30日まで)。古墳時代から近世までの7遺跡から出土した遺物約150点を紹介している。
 4月26日の奈良新聞では、「吉備池廃寺跡の吉備池遺跡(7世紀)では、伽藍南側の発掘成果を報告。寺に関連するとみられる南北溝から、同寺ではこれまで発見されていない型式の素弁八葉蓮華文軒丸瓦1点が出土した。直径約17・1cm、厚さ約2・5cm。法隆寺若草伽藍や四天王寺で使われたものと同じものと考えられるという…」と発表している。
 昨日の毎日新聞では、「桜井市教委によると、斑鳩寺(斑鳩町)や四天王寺(大阪市)で出土している瓦と同じ型枠で作られた瓦」とし、「斑鳩寺若草伽藍と四天王寺創建時の瓦を作った後で、吉備池に持ち込まれた」、さらに阿倍倉梯麻呂(あべのくらはしのまろ)が関連している実証につながるのではとしている。
[参考:2012.4.26奈良新聞、2012.5.28毎日新聞]
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