奈良市教委は9日、07年度に実施した西大寺旧境内(同市西大寺南町)の発掘調査で発見された平安時代後期(12世紀後半)とみられる腰刀2本を公開した。
腰刀は、全長49cmと27・2cmの2本で、黒漆塗りの鞘(さや)に収まった状態で発見された。 中国製の磁器とともに埋葬されていた。
うち1本は、国内で出土した同時期の腰刀としては最も大きく、上級武士のものと推測できるという。 腰刀の柄(つか)や鞘の装飾の特徴が、伊勢平氏の関連人物の墓といわれている雲出島貫遺跡(くもづしまぬいせき、三重県明和町)で出土した腰刀と類似しており、今回見つかった腰刀についても、伊勢平氏に関わりのある身分の高い人物ではないかとみている。
腰刀は、あわせて出土した磁器や轡(くつわ)などとともに8月31日まで市埋蔵文化財調査センター(同市大安寺西二丁目281番地)で公開している。
腰刀(こしがたな): 武家政治が始まった平安後期から、合戦用の長い刀とは違い、成人男性が生活や護身用に日常的に腰に差していた短い刀。
[参考:2012.7.10産経新聞、7.9NHKニュース、7.6毎日新聞]
腰刀は、全長49cmと27・2cmの2本で、黒漆塗りの鞘(さや)に収まった状態で発見された。 中国製の磁器とともに埋葬されていた。
うち1本は、国内で出土した同時期の腰刀としては最も大きく、上級武士のものと推測できるという。 腰刀の柄(つか)や鞘の装飾の特徴が、伊勢平氏の関連人物の墓といわれている雲出島貫遺跡(くもづしまぬいせき、三重県明和町)で出土した腰刀と類似しており、今回見つかった腰刀についても、伊勢平氏に関わりのある身分の高い人物ではないかとみている。
腰刀は、あわせて出土した磁器や轡(くつわ)などとともに8月31日まで市埋蔵文化財調査センター(同市大安寺西二丁目281番地)で公開している。
腰刀(こしがたな): 武家政治が始まった平安後期から、合戦用の長い刀とは違い、成人男性が生活や護身用に日常的に腰に差していた短い刀。
[参考:2012.7.10産経新聞、7.9NHKニュース、7.6毎日新聞]