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松江市・魚見塚古墳 6世紀後半築造か 出雲型子持壺の破片が出土

2012年07月27日 | Weblog
 島根県教委は26日、松江市橋北地区(注1)にある魚見塚古墳(同市朝酌町矢田、全長約62mの前方後円墳)について、初めての発掘調査で出土した須恵器の形などから、古墳時代後期(6世紀後半、550~575年)に築造された可能性が高いと発表した。
 橋北地区には同時期の古墳がなく、橋北地区一帯を統括する有力首長の墓の可能性があるとみている。
 6月5日から後円部周辺で長さ約10m、幅2mのトレンチを2カ所設定し調査した。その結果、出雲型子持壺と呼ばれる須恵器の破片、大甕、高杯など約200点が見つかった。出雲型子持壺は墳丘に立てられていた可能性があるという。
 古墳の周囲を廻る周溝、葺石や埴輪は存在しなかった。 後円部内部に未盗掘の横穴式石室がある可能性が高いという。
 現地説明会が28日午前11時~12時に開かれる。
[参考:中国新聞、毎日新聞、朝日新聞、日本海新聞、島根県HP]

(注1) 松江市中心市街地は、大橋川を挟み、松江橋北地区と松江橋南地区に区分される。

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