京都府埋蔵文化財調査研究センターが13日、八幡市美濃山古寺(みのやまふるでら)の古代寺院・美濃山廃寺跡で、推定約1万㎡の寺域が全面的に発掘され、飛鳥時代後期~平安時代前期(7~9世紀代)の計約30棟分の建物跡が出土したと発表した。
同廃寺は、これまで伽藍配置が不明だったが、中心施設とみられる大型掘立柱建物跡(東西約20m、南北約10m)が初めて確認された。 直径約40~50cmの大型の柱を使い、南側と北側に庇を持つ構造で、金堂や講堂のような瓦葺きの建物と推定されている。
中心施設の北側には、計30棟の倉庫群があり、南側には瓦窯や銅製品を作る溶解炉跡も見つかった。
遺物では、大型掘立柱建物跡の南側で、仏具とみられるひょうたんに似た「瓢(ひさご)形土製品」30点(高さ10~20cm)と鉢を裏返しにした形状の「覆鉢(ふくばち)形土製品」13点が初めて見つかった。 ともに奈良時代中頃の作とみられる。 「瓢形土製品」は、塔の相輪の先端につく宝珠と竜車に似た形で、塔の一種と判断した。 願い事をかなえるために作ったものとみられるという。
そのほか、大量の瓦が出土している。
現地説明会は15日(日)午前11時と午後1時から開かれる。
[参考:KBS京都、時事通信、産経新聞、朝日新聞、京都新聞、毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
美濃山
八幡市・女郎花遺跡
地図
美濃山廃寺
同廃寺は、これまで伽藍配置が不明だったが、中心施設とみられる大型掘立柱建物跡(東西約20m、南北約10m)が初めて確認された。 直径約40~50cmの大型の柱を使い、南側と北側に庇を持つ構造で、金堂や講堂のような瓦葺きの建物と推定されている。
中心施設の北側には、計30棟の倉庫群があり、南側には瓦窯や銅製品を作る溶解炉跡も見つかった。
遺物では、大型掘立柱建物跡の南側で、仏具とみられるひょうたんに似た「瓢(ひさご)形土製品」30点(高さ10~20cm)と鉢を裏返しにした形状の「覆鉢(ふくばち)形土製品」13点が初めて見つかった。 ともに奈良時代中頃の作とみられる。 「瓢形土製品」は、塔の相輪の先端につく宝珠と竜車に似た形で、塔の一種と判断した。 願い事をかなえるために作ったものとみられるという。
そのほか、大量の瓦が出土している。
現地説明会は15日(日)午前11時と午後1時から開かれる。
[参考:KBS京都、時事通信、産経新聞、朝日新聞、京都新聞、毎日新聞]
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