歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

東京日本橋・三井記念美術館 世界最古の「白氏文集」写本が見つかる

2012年02月07日 | Weblog
 明日8日(水)から、日本橋では日本橋三越本店で「棟方志功 幻の肉筆画展」が開催される。 京都の個人宅に残されていた、60歳を過ぎた頃の円熟期の作で、肉筆による建築装飾画を中心に50点を、関東初公開するという。 [読売新聞より]
 もうひとつ、同じ日、同じ日本橋の三井記念美術館では「茶会への招待 ― 三井家の茶道具」が開催される。 何回か見ている国宝の茶碗「卯花墻」などが展示される。
 そこで、両方一緒に巡る計画を立てていたが、今日の時事通信で、新たな情報が発信された。 中国唐の白居易の詩文集「白氏文集」の世界最古とみられる写本2巻が発見され、8日から三井記念美術館で公開されるという。
 見つかったのは、鎌倉時代に金沢文庫(横浜市)に収蔵され、その後散逸した写本のうち「巻二十三」と「巻三十八」。いずれも平安時代に作られたものとみられ、現存する写本の中でこれより古いものは中国にも存在しないという。 同館が昨年秋に新町三井家から寄贈された美術工芸品の中にあった。 [時事通信より]
 同展のパンフレットをよ~く見ると、同じような内容が書かれていた。 見逃していた。
 でも、楽しみがひとつ増えたような気がする。
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高松市・太田原高州遺跡 弥生中期の水晶玉が四国初出土

2012年02月03日 | Weblog
 弥生時代中期(紀元前1世紀~1世紀頃)の方形周溝墓が見つかった高松市太田上町の太田原高州遺跡から、水晶玉(直径7mm)7個が出土した。 この時代の水晶玉が見つかるのは四国では初めてという。
 昨年10月から発掘調査は行われ、水晶玉は12月中旬、周溝墓の棺の中の土をふるいにかけて見つかった。
 中心部に約1・5mmの穴が貫通され、紐を通して首飾りとして使っていたとみられる。 同様の水晶玉は、玉作りの工房跡が見つかっている奈具岡遺跡(京都府京丹後市)で出土している。
 この時代、水晶玉は京都府北部や鳥取県など日本海側の工房で生産され、朝鮮半島に輸出している。
 奈具岡遺跡(直線距離で約180km)あるいは鳥取県のどちらかからもたらされたとみている。
[参考:読売新聞、香川県埋蔵文化財センターHP]
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橿原市・新堂遺跡 12世紀初めの鬼を描いた墨書土器が見つかる

2012年02月03日 | Weblog
 橿原市教委は2日、同市の新堂遺跡で鬼の顔を描いたとみられる平安後期の墨書土器が見つかった発表した。
 土器は、12世紀初めごろに埋められた木枠の井戸(直径約80cm、深さ約1.7m)の中から鬼の顔が天を向く状態で土に埋もれていた。 土師器の碗の底(直径約10cm)に墨で丸い目や太い眉、大きな鼻、額の3本の皺(しわ)のほか、への字口の両端から上向きに向いた牙が描かれていた。 鬼は仏教の末法思想が広まった平安時代に絵の中によく描かれ、広まったとされる。 井戸を埋め戻す際、意図的に土器を割って鬼を描き、埋めたとみられ、鬼を封じるための祭祀で使われた可能性があるという。
 4日~3月31日、橿原市の千塚資料館で展示される。
[参考:共同通信、朝日新聞、産経新聞]
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豊中市・内田遺跡 縄文後期の集落と古墳時代後期の須恵器生産場所を確認

2012年02月02日 | Weblog
 豊中市桜の町の内田遺跡で、縄文時代後期の土坑2基と古墳時代後期の竪穴住居2棟、掘立柱建物4棟が見つかった。
 内田遺跡(東西400m、南北350m)は古墳時代後期~終末期(6世紀後半~7世紀初頭)に千里川の河岸段丘上を中心とした集落遺跡。
 発見された土坑2基はごみを廃棄するために掘られた穴で、一定期間居住した集落跡であると推定され、縄文時代後期には同遺跡周辺で集落が営まれていたことが確実となったとしている。 同市内では、野畑遺跡(西緑丘)以外に集落として特定された遺跡がなかった。
 古墳時代の須恵器生産に関わると考えられる建物群が見つかり、短期間に多くの建物が立ち並ぶ集落であったことが確認された。 昭和61年の初調査では、同遺跡周辺から古墳時代の建物群と須恵器を廃棄した土坑が多く発見されていた。 同市内の5世紀~6世紀に須恵器の生産や流通に大きく関与していた新免遺跡・本町遺跡の集落が、6世紀後半に千里川の上流に生産場所を拡大・移動したと考えられ、これに関連する遺跡とみられている。
 現地説明会は、2月4日(土)午前10時~午後3時に開かれる。
[参考:1.30千里タイムズ、2.2産経新聞]

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