「相続法改正のポイントと実務への影響」

山川一陽・松嶋隆弘編著「相続法改正のポイントと実務への影響」（日本加除出版）
https://www.kajo.co.jp/book/40716000001.html

　平成３０年改正民法（相続法制の見直し）に関する概説書。未だ類書が出ていないこともあるが，この段階でよく整理されており，なかなかよい本です。

　購入済みの方は，正誤表が出ているので，御確認を。

ｃｆ．　正誤表
https://www.kajo.co.jp/img/seigo/40716000001.pdf

　既に，修正を織り込んだ「第２刷」がでているそうです。

１時間５０００円のコインパーキングは暴利行為

朝日新聞記事
https://digital.asahi.com/articles/ASL8B7QGYL8BUBNB00S.html?iref=comtop_photo

　１晩（１５時間）駐めて，請求額は，金７万５０００円也。

　青森市内で，ねぶた祭の期間中であり，運営会社とホテルは，「一般客に利用をあきらめさせ、宿泊者の駐車スペースを確保するためだった」と釈明しているそうだが・・。

　料金を確認せずに駐車した人に過失があったといえば，そうであるが，通常２０分１００円の駐車場が，突然１時間５０００円とは・・・料金を支払わないと出庫することができないこともあり，やむを得ず支払わざるを得ない。

　さすがに，これは，暴利行為であり，民法第９０条により無効であろう。穏当な額で和解すべきでは。

自筆証書遺言が使いやすく

日経ＳＴＹＬＥ
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO33766640T00C18A8PPD000?type=my#AAAUAgAAMA

　わかりやすくまとめられている。

　施行期日は，「自筆証書遺言の方式の緩和」については，「公布の日から起算して六月を経過した日（平成３１年１月１３日）」であり，「法務局における遺言書の保管等に関する法律」については，「公布の日から起算して二年を超えない範囲内（平成３２年７月１２日まで）において政令で定める日」とされている。

再婚＆連れ子同士の弁護士夫婦が別姓を求めて提訴

弁護士ドットコム
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-00008367-bengocom-soci

「女性は以前、結婚していた際に子ども２人が生まれたが、離婚。協議の末、女性が親権を持つ代わりに、子ども２人は前の夫の姓を名乗ることになったが、母子３人で生活しているため、子ども２人は自らの意思で氏の変更が可能な１５歳になったら、ともに女性の旧姓に変更することを希望していた。」（上掲記事）

　子が前夫の姓を名乗ることが離婚の条件だったのに，「子が自らの意思で（？）女性の旧姓に変更すること」を希望していた（誰が？），というのも，妙な話である。

　子の氏を女性の現姓に変更するのであれば，子の氏の変更許可申立てにより可能であろうし，女性の旧姓に変更することも，家系を守るという意味であれば，祖父母と養子縁組をすることにより可能であると思うのだが。

　とまれ，新たに夫婦別姓訴訟が提起された。