おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

時間単位休暇

2009-05-25 | ◆ 業 務 参 考( 総 合 )


新規開業の方の相談に絡み
就業規則のことが話題になりました
雑談になった流れのなかで 少々 確認すべきことがあり
自己の学習のため
参考本を読んでましたら
?という箇所が

[ 労働基準改正され 平成22年4月以降
労使協定の締結により有給休暇を時間単位で取得できます
年5日分を限度として認められます ]
との記載が

以前から何度か記してますが 約30年ほど前に
郵政に一時 在籍していました
要するに 公務員でした
その頃 既に 時間単位での有給休暇取得は当然のごとく
存在し ごく普通に利用していましたので 驚き
世間一般では 未だ 公認の制度?ではなかったのだと
いまさらながら 公務員の優遇の一事例を思い返した次第

たしかに給休暇の主たる目的は 休養かも
しかし 諸事情で 時間単位での取得も有意義
休養のためとは なりにくいかも?しれない1時間でも
貴重な利用対象区分時間

とにかく 労働条件確保という点では 公務員は
多方面で進んでいた
( 手段としての専従役員問題など
好意的に評価しない見方も 当然のごとくあり得ますが )


特認資格取得の問題(一定の公務員在籍年数により

自動的に国家資格取得可能となる制度)など
大いなる疑問を持たざるを得ない仕組み等
これから批判の対象必至の問題もあり
現状のままでよいのか 大いに悩むところの公務員問題


務署勤務だと 税理士
法務局勤務だと    司法書士
労働基準監督署勤務だと 社会保険労務士
一般に 公務員勤務一定年数以上だと 行政書士
などなど
無試験でも 難関となっている合格と同じ待遇になる仕組み
やはり 不合理感を禁じ得ません

おかしい  硬いことをいうようですが 憲法上の人権問題
とも とらえる可能性大とも思うのですが
苦学生の方などとの会話をしていて なおさら 不公正な
仕組みを野放しにしている 国 ・関係団体の責任を

思うとともに 
その 当事者たる団体構成員の一人としての自分の
責任をも
考えます

すくなくとも 無試験無限定資格取得ではなく 
世間一般から納得してもらえる程度の
それなりの公的試験は必要



あえて発言しますが このような方が法律家として
資格を得ることに なんらの歯止めもないのかと
憤りと 大いなる危惧感をもったことが 何度かあり
既得者たる自分がこう思うのだから
必死に学習し 未来をそれにかけている方々の思いは
いかばかりかと・・・

もっとも このような議論になると 必ずと言っていいほど
登場の反論は
“民間人は 公務員を馬鹿にするほどの優遇を得ていた
時代が長かった
景気が落ち込んで 今度は 自分らの優遇時代を棚に上げ
公務員批判に専念は おかしな理論” という類のもの

しかし 客観的に判断し 制度自体の合理性判断の
議論に立ち返るべき

未来への 未来のための 問題提起です

本来
公平に 平等に 努力に報いるべき制度
そういう制度さえも不合理に不完全なとき
これからの世代の方々は どのように 国家と付き合おうと
するでしょうか・・・

すくなくとも 不条理な諦観ばかりがつのるような仕組みが
不自然な制度であるということは 
明らかだと思うのですが・・