萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

黄金源流×William Wordsworth

2024-10-22 20:45:00 | 文学閑話翻訳詩
黄金流水、その源に
ワーズワース×黄葉


黄金源流×William Wordsworth

Long afterward I roamed about In daily presence of this very scene,
Upon the naked pool and dreary crags,
And on the melancholy beacon, fell  
The spirit of pleasure and youth‘s golden gleam-
And think ye not with radiance more divine
From these remembrances, and from the power
They left behind?

長い時は僕を過ぎて 同じ風景は日々の道となり
剥きだしの池と荒れた岩山と、
鬱蒼とした道しるべの頂、降りそそぐ
歓びの心と若さ黄金あわい光―
その神聖の輝きに君は想う
この記憶たちから、この力から
心遺し去るのか?
【引用詩文: William Wordsworth「The Prelude Books XI,257-388 [Spots of Time] 」抜粋自訳】


今年の丹沢山域は、人里にもツキノワグマ目撃件数が増えています。
単独行・特に女性は野生獣のターゲットとされやすく、日本で最悪の獣害事件と言われる三毛別羆事件も三十代女性が多く犠牲となりました。
丹沢主脈や足柄の山域は急に冷えこむようになりました、朝晩ことに冷えるので防寒注意・ことに北斜面は体感-10℃とも。
日暮れズイブン早くなった10月、山はびっくりするほど日暮れ早いのでキャンプや渓流釣り&登山の方はお気をつけて。
【撮影地:長野県2023.10.18】

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花の翼× William B Yeats

2024-10-17 09:00:00 | 文学閑話翻訳詩
その華、虚空へ
ウィリアム・バトラー・イェイツ×秋ばら


翼の花× William B Yeats

Rose of all Roses, Rose of all the World!
The tall thought-woven sails, that flap unfurled
Above the tide of hours, trouble the air,
薔薇すべての中の薔薇、世界すべる薔薇、
高らかに思考おりなして、帆を羽ばたかせ、
時の流れはるか高く、虚空ふるわせて
【引用詩文: William B Yeats 「The Rose of Battle」抜粋自訳】


ツキノワグマ目撃情報、今年は丹沢山域も人里での件数が増えています。
単独行・特に女性は野生獣のターゲットになりやすいようで、日本では最悪の獣害事件と言われる三毛別羆事件も三十代女性の被害が多かったと。
丹沢主脈や足柄の山域は急に冷えこむようになりました、朝晩ことに冷えるので防寒注意・ことに北斜面は体感-10℃とも。
日暮れズイブン早くなった10月、山はびっくりするほど日暮れ早いのでキャンプや渓流釣り&登山の方はお気をつけて。
【撮影地:神奈川県2023.11.4】

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黄金の朝×William Shakespeare

2024-07-19 21:19:00 | 文学閑話翻訳詩
目覚めの花、瞳の黄金
朝×シェイクスピア「シベリン」


黄金の朝×William Shakespeare

Hark, hark, the lark at heaven’s gate sings,
And Phoebus gins arise,
His steeds to water at those springs
On chalic’d flowers that lies;
And winking Mary-buds begin to ope their golden eyes;
With every thing that pretty is, my lady sweet, arise:
Arise, arise!

聞こえないか、聞こえないか、雲雀が天上の門で歌い、
太陽神が手繰らせ目覚めて、
太陽の騎馬たち水とる泉に
花の盃たちは横たわり
瞬くマリーゴールドは黄金の瞳を開き
この愛らしい全てに、愛しいひとよ、目覚めて。
目覚めて、目覚めて!
【引用詩文:引用詩文:William Shakespeare「Cymbeline」抜粋自訳】


梅雨明け宣言のち太陽ケッコウ眩しすぎ、でコンナ詩を。笑
あと注※花の写真はマリーゴールドでちょうどいいのなかった→百日草ですアシカラズ。
ここのところクマ出没情報も多い×遭難事故も多発しているようですが、慎重×マナー遵守が自分と周りの安全を守ってくれます。
どうぞ情報収集シッカリ&無理しない安全第一で、誰にも楽しいアウトドアシーズンでありますように。
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謳う水月×William Wordsworth

2024-06-12 21:08:00 | 文学閑話翻訳詩
水瞬く朝に、
雨あがる×ワーズワース「決意と自立」


謳う水月×William Wordsworth

There was a roaring in the wind all night;
The rain came heavily and fell in floods;
But now the sun is rising calm and bright;
The birds are singing in the distant woods;
Over his own sweet voice the Stock-dove broods;
The Jay makes answer as the Magpie chatters;
And all the air is filled with pleasant noise of waters.

夜ずっと風に吼えて
雨重たく水あふれた
けれど今 太陽おだやかに昇って輝き
遥かな森に鳥たちが歌う
野鳩は声やさしく雛を抱き
カケスはカササギの囀りに答え
大気すべて歓びの水音に満ちる
【引用詩文:引用詩文:William Wordsworth「Resolution and Independence」抜粋自訳】


6月の古名に「水無月」とありますが、本来は「水の月」の意味で表記も「水月」が正しいとも。
梅雨入りした地域もあるこの頃、恵み繋がる慈雨の季になっていきますように。
で、多雨のとき山は地盤が緩むため足もとが滑りやすいだけでなく、地滑りも起きやすく崖崩れも多発します。
遭難事故はもちろん、登山道が封鎖される・林道が封鎖されるなどもあり所要時間が想定外になることも。
情報収集シッカリ&無理しない安全第一で、アウトドアシーズン楽しんでいただけたら。
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クリスマスツリーの夜×Christmas Carol

2023-12-25 23:59:17 | 文学閑話翻訳詩
冬夜に祝う
クリスマスツリー×Christmas Carol


クリスマスツリーの夜×Christmas Carol

Shepherds, why this jubilee?
Why your joyous strains prolong?
What the gladsome tidings be
Which inspire your heavenly song?
Gloria, in excelsis Deo
羊飼いたち、この祝いは誰のため?
あなたの弾み響く音色は誰のもの?
どんな喜びの便りで
あなたの天上の歌を揮わせる?
輝きを、高らかな福音を
【引用詩文:Christmas Carol『Angels We Have Heard on High』抜粋自訳】


雪山シーズン到来な12月、登りたい願いにクリスマスの歌詞を、笑
このクリスマスキャロルは原題『Les Anges dans nos Campagnes』フランス由来なんだとか。
冬の山は日没びっくり早い×低温×雪×凍結で登山リスクは危険高、難易度も夏とはマッタク別世界です。どうか装備ナシ技術ナシで遭難する方がありませんように。
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冬への黄金×William Wordsworth

2023-12-05 20:53:05 | 文学閑話翻訳詩
燦然、眠るまえの森で
黄葉の森×ワーズワース


冬への黄金×William Wordsworth

And on the melancholy beacon, fell  
The spirit of pleasure and youth‘s golden gleam-
And think ye not with radiance more divine
From these remembrances, and from the power
They left behind?

そして燻んだ道しるべの上、ふりそそぐ
歓びの心と若き黄金あわい光―
その冴えた瞳の輝きに想うだろう
この記憶たち、その力から
遺し去ったろうか?
【引用詩文: William Wordsworth「The Prelude Books[Spots of Time]」抜粋自訳】


晩秋の森はまさに閑寂、しんと光だけの輝きについ惹かれます。笑
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侘美の霜月×Robert Frost

2023-11-23 20:17:00 | 文学閑話翻訳詩
晩秋、飾りない美に
11月×ロバート・フロスト「11月の客」


侘美の霜月×Robert Frost

The desolate, deserted trees,
The faded earth, The heavy sky,
The beauties she so truly sees,
She thinks I have no eye for these,
And vexes me for reason why.

荒涼、寂びれた森、
色褪せた大地、重い空、
ありのままを見つめる美、
そんなふう見る目は僕に無いと思って、
なぜなのだと僕を問いただす。
【引用詩文:引用詩文:Robert Frost「My November Guest」抜粋自訳】


【撮影地:神奈川県2022.11.26、2023.11.19】

やっと霜月らしく寒くなってきました、熱燗お湯割りイイモンです。笑
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霜月の美×Robert Frost

2023-11-18 22:36:15 | 文学閑話翻訳詩
森の造形、眠りへの美
11月×ロバート・フロスト「11月の客」


霜月の美×Robert Frost

Not yesterday I learned to know
The love of bare November days,
Before the coming of the show,
But it were vain to tell her so,
And they are better for her praise.

僕が知り学んだのは昨日じゃない
落葉した11月の日々の魅力、
雪おとずれる前、
でもそれを自然へ語るのは驕りで、
なおさらに自然へ称賛を。
【引用詩文:引用詩文:Robert Frost「My November Guest」抜粋自訳】


【撮影地:神奈川県2022.11.26】

やっと霜月らしく寒くなってきました、熱燗お湯割りイイモンです。笑
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雨あがる朝に×William Wordsworth

2023-11-07 20:49:00 | 文学閑話翻訳詩
清閑、雨光る朝
雨あがる朝×ワーズワース「決意と自立」


雨あがる朝に×William Wordsworth

But now the sun is rising calm and bright;
The birds are singing in the distant woods;
Over his own sweet voice the Stock-dove broods;
The Jay makes answer as the Magpie chatters;
And all the air is filled with pleasant noise of waters.

けれど今 陽は穏やかに輝き昇る
はるかな森に鳥たちは歌う
野鳩はやさしい声に雛を抱き
カケスはカササギの囀りに答え
歓びの水音に大気すべて満たされる
【引用詩文:引用詩文:William Wordsworth「Resolution and Independence」抜粋自訳】


【撮影地:長野県2023.10.18】

雨風が激しい今夜のリアル神奈川ですけど、秋晴れ予報な朝を楽しみに。
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瞬きの華× Edmund Spenser

2023-11-06 09:17:06 | 文学閑話翻訳詩
秋ばら、光の一日
エドマンド・スペンサー×秋ばら


瞬きの華× Edmund Spenser

Lo see soon after, how she fades, and falls away.
So passeth, in the passing of a day,
Of mortal life the leaf, the bud, the flower,

ほら 見るうちに、消え失せて、散り落ちる。
こんなふう過ぎ去って、一日は過ぎゆき、
終わる定めの命に葉も、蕾も、花も、
【引用詩文: Edmund Spenser「The song of the Rose 」抜粋自訳】


秋の朝は空気が澄みわたって、すこし傾いた光がきれいに映してくれます。
11月の山は日暮れカナリ早い&ツキノワグマ遭遇も増えています、登山やキャンプの方はくれぐれもお気をつけて。
【撮影地:神奈川県2023.11.4】

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