萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

第80話 端月act.4-another,side story「陽はまた昇る」

2014-11-30 22:45:00 | 陽はまた昇るanother,side story
agleam 道標の陽



第80話 端月act.4-another,side story「陽はまた昇る」

きしっ、

靴下を透かして無垢材が温かい。
開かれた窓ゆるく光の軌跡を描く、瑞々しい風あわく頬なでる。
屋根裏部屋の空気は変わらない、穏やかな天窓の光に微笑んで涙こぼれた。

「…待ってたよね、信じて、」

想い零れて雪の駐屯地また映りだす。
凍てつく夜のクラブで青年は明るかった、けれど底に哀痛が探す。

『父は6歳で重症の小児喘息に罹っていて、その治療費を稼げる仕事が見つかったと言って祖父は出掛けて、そのまま死にました。そして通夜に多額の香典が届いたそうです、無記名で、』

ほら青年の声が語りだす、この言葉たち幾度もう考えたろう。
そして気づかされる「同じ」は哀しくて、そして五十年前の罪悪感が滴りだす。

「どうして…おじいさん、」

呼びかけ見つめるトランクに祖父を追いかける。
今は宝箱にしている祖父のトランク、その古い時間は温かいと想っていた。
遺された本たちも人柄を偲ばせ愛しくて、けれど五十年前に祖父が撃った一発が被害者をまた生んだ。

―樋本さんのお祖父さんが僕の曾お祖父さんを殺したから、だからお祖父さんは撃ったんでしょう?でも、

樋本勝次、彼が自分の曾祖父を殺した、そして祖父に殺された。

新聞記事にはなっていない、けれど五十年前の記事を照らせば解かる事実。
それは祖父の小説にも綴られていた、だから自衛官になった青年の声は正鵠だ。

『祖父が何をしてお金がたくさん届いたのか解りません、でも父の病気が治ったお蔭で俺が生まれたんです。だから祖父を知りたくて俺も自衛官になったよ、』

彼の祖父は自分の曾祖父を殺した、そして自分の祖父に殺された。
殺し殺された彼の祖父、この事実を知ったなら彼は何を思うだろう?

『 La chronique de la maison 』

パリ郊外の惨劇を描いた祖父の著作、あれは五十年前の現実の記録だ。
まだ彼は読んでいない、けれど読んでしまったら何を考え何を願うのだろう?

―あんなふうに言うのは樋本さんのお父さんも同じ考えなんだ、治療費のためにお祖父さんが死んだって…殺されたと思ってる、から、

曾祖父を殺した人も家族がいた、そして病気の子供と妻が待っていた。
それなのに祖父は殺してしまって彼は帰れない、その罪と命の代償に病気の子供は救われて、その子供の息子は自衛官になった。
誰が加害者なのか被害者なのか?そんな疑問にもう一人を考えてしまう。

『通夜に多額の香典が届いたそうです、無記名で、』

香典の贈り主は“Mon visiteur”五十年前の来訪者だろう。
その証拠まだ何も掴んでいない、けれど祖父が遺した記録は描いている。
けれどなぜ五十年前こんなことをしたのか解らない、そして続く連鎖の根源は何だろう?

―どうして観碕さんはこんなことしたの、お祖父さんが観碕さんに何かした仕返しなの?樋本さんのお祖父さんも、

なぜ殺し殺される?
ただ解らなくて涙ゆるやかに頬伝う、そして怖くなる。
もし伊達が祖父のしたことを気づいたら何と思うのだろう?

―樋本さんのお祖父さんを殺したのは、観碕さんだと思ってるんだ…僕のお祖父さんも加害者なのに、

もし伊達が知ったらなんていうのだろう?
そして樋本が知ったなら自分をなんて思うのだろう、復讐を願うのだろうか?
だって樋本には父親を救った祖父でしかない、それを殺した男の孫を赦せるのだろうか?

―それに樋本さんのお祖父さんには理由もあるんだ、解雇されて困って…でもお祖父さんもお父さんを、

解雇された困窮に犯した殺人は息子を病から救う願いだった。
それは祖父も同じだったかもしれない、父を護るために祖父は発砲したのだろう?
それでも、どんな理由があろうとも殺した現実は変わらない、そんな思案に想ってしまう。

いつか自分が殺される運命だとしたら狙撃手は誰だろう?

「…ぼくは文句なんていえない、でも…おかあさん」

呟いて涙そっと頬こぼれてしまう。
こんなこと哀しい、母を想うと尚更に哀しくて泣きたくなる。
どうやって母を護ればいいのだろう?そんな思案に階下の声が呼んだ。

「周、顕子叔母さまがいらしたわよー、」

味方、ひとりだけいた。

―おばあさまなら解かって下さる、きっと、

きっと英二には今まだ解ってもらえない、あの生真面目で激しい気性は何をするか解らない。
けれど顕子なら全て受けとめてくれる、その信頼に涙ぬぐい父の形見に微笑んだ。

「小十郎、きっと大丈夫だね?」

大丈夫、そう声にしてすこし息つける。
いま抱えこむ不安も孤独じゃない、だって味方が来てくれた。
きっと自分にとって誰より心強いひとだろう、その信頼に立ちあがると階下へ降りた。

「…ん、」

ひとつ頷いて仏間の扉を開く。
ふわり線香ゆるやかに視界が明るむ、そのテラス大きな窓辺で老婦人が微笑んだ。

「久しぶりね周太くん、あけましておめでとうございます、」

落着いたアルトの声は明るく透る、切長い瞳も涼やかに深い。
端整な眼差しは父を懐かしませる、この唯一の親戚に微笑んだ。

「あけましておめでとうございます、おばあさま…お元気そうですね、」
「元気に憎まれっ子はばかっていますよ、」

笑いかけてくれる白皙の顔は「憎まれっ子」と程遠い。
こんな冗談から気さくな大叔母が嬉しくて笑いかけた。

「菫さんはお元気ですか?雪と海も、」

菫色の瞳した英国ハーフのガヴァネス、真白な猫と茶色い犬。
あの空中庭園に誰も幸せでいてほしい、そんな願いに父そっくりの瞳は笑ってくれた。

「みんな元気よ、お土産を菫さんから預かってきたわ、どうぞ?」

話しながらテラスに差し向かい、白い封筒ひとつ渡してくれる。
受けとって、開いて見ると綺麗な便箋とカード2枚あらわれた。

……

Dear 周太

体のこと顕子さんから聴きました、喘息に効くレシピを贈ります。
同封したカードのイラストは周太さんのお父さん、馨くんが描いてくれたものです。
ずっと大事にしてきましたがお年玉代わりに差し上げます、その方が馨くんも喜ぶわ。

Happy New Year.あなたに実り多き年でありますように、毎日無事を祈っています。

Letitia Violet

……

ほら、自分はこんなに独りじゃない。
離れていても想い続けてくれる人がいる、それは自分の想いよりずっと大きい。
幼い父を愛しんでくれた菫色の瞳、彼女が今もよせてくれる想いは愛惜ごと温かで泣きたくなる。

―大事にしてくれたんだ、ずっと、

幼い父が菫に贈って、それから何十年も過ぎている。
それでも大切にし続けてくれた想いが瞳あふれそうで、ただ堪える肩を優しい手が包んだ。

「そのカード、馨くんがオックスフォードから贈ってくれたのよ?イギリスの薔薇は懐かしいでしょうって、」

深いアルトの声に見つめたカードは純白の薔薇やわらかに咲く。
一重咲き清楚な白い花、その隅に語られたままの言葉がアルファベットに綴られる。
この花に父は何を見つめていたのだろう?そんな想いに封筒もうひとつ差し出してくれた。

「私宛に馨くんが送ってくれた手紙のコピーよ、馨くんには恥ずかしがられそうだけどお年玉代わりに持ってきました、」

きれいな白い便箋そっと開いて筆跡あらわれる。
大人びた端正な文字、けれど少し幼い筆跡が遠い時間から愛おしい。
こうして父の記憶を贈ってくれる、そんな存在が嬉しくて笑いかけた。

「ありがとうございます、母と読ませて頂きますね…本当にありがとうございます、」

父の手紙は今まだ読めない、だってきっと泣いてしまう。
きっと母は泣くだろう、自分も泣いてしまう、そのままに封筒を抱きしめ尋ねた。

「部屋にしまってきていいですか、中座はお行儀悪いんですけど、」
「どうぞ?お茶で汚したら大変だもの、」

涼やかな切長い瞳が笑ってくれる、その眼差しが父そっくりに温かい。
こんなふう元旦に父の俤が来てくれた、この幸せに笑ってホールへ出た。

「あら周、中座なんてどうしたの?」

トレイ抱えた笑顔に訊かれて嬉しくなる。
だって母も楽しそうだ、この温かい休日に笑いかけた。

「今ね、おばあさまに宝物を頂いたんだ、汚したらいけないからしまいに行くの、後で一緒に見てね?」

この宝物はきっと母を泣かせて、それから幸せにしてくれる。
そんな温もりの真中で優しいアルト笑ってくれた。

「楽しみね、うんと良いものなんでしょう?周ったら泣きそうなくらい嬉しそうに笑ってるもの、」

ほら、母はすぐ見ぬいてしまうんだから?
また気恥ずかしいけれど幸せで笑いかけた。

「ん…まだ泣かないよ?」

まだ、なんて言ったあたり笑われそう?
そんな予想と微笑んで階段を昇り部屋に戻った。

―病院は明日の10時だから時間あるもの、お母さんとは夜ゆっくり読めるね、

ほんとうに良いお年玉だな?
その想い嬉しくて、そして贈られた温もりが涙こぼれそうになる。
けれど今泣いたら母と顕子に気づかれてしまう、だから笑ってデスクの抽斗ひいて、けれど引っ掛った。

「あ…?」

なにが引っ掛かるのだろう?

秋に帰ってきた時はこんなこと無かった、けれど今は開きにくい。
不思議で、サイドテーブルに封筒2つ置くとデスクの下もぐりこんだ。

―小さい頃はよく潜ってたな、洞窟ごっこして…あったかで、

クラシカルなデザインの勉強机は父の手製だと聴いている。
その温もり優しい空間が好きだった、今も同じに懐かしいまま視線が止まった。

あれは何だろう?



(to be continued)

にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

short scene talk ふたり暮しact.77―Aesculapius act.90

2014-11-30 22:30:03 | short scene talk
二人生活@故郷の朝
Aesculapius第6章act.3-4幕間



short scene talk ふたり暮しact.77―Aesculapius act.90

「ん…まさきさん?(あれっいないね昨夜は俺のが先に寝ちゃたみたいだけど)」
「…雅樹さん、先に起きたのかね?(でも起きても添い寝してくれるのにね早く出るからかな)」
「ん、(急いで朝飯したくしないとね昼飯はイイって言ってたけどね蒲団は後で干そうっと)」
「…あ、(もう雨戸も開いてるね雅樹さん起きてるんだね)外かね?」
「あれ?(なんで雅樹さん)雅樹さん、縁側で二度寝かね?」
「あ、おはよう光一(笑顔×欠伸)」
「おはよ雅樹さん、朝から縁側で寝てるなんて珍しいね、具合悪いの?(どうしたのかね心配)」
「ちょっと寝不足なだけだよ、驚かせてごめんね光一、(ほんとに心配してくれてる可愛いな萌でも驚かせてごめんね)」
「蒲団でも本読んでたよね、あのまま寝られなかったのかね?(勉強熱心なのはカッコイイけど心配だね)」
「うん、考えごとから調べものしたら朝になってて(困り笑顔×萌デレ)(ああこんなに心配貌してくれるホント可愛い幸せ)」
「ね、そんな寝不足で運転するの危ないでしょ、午後も青梅総合だよね?湯島で昼寝ちっとしたら?(いちおう目の覚めるモンなんか持ってかないと)」
「うん、出来たら昼寝するよ、家の風入れもしてきたいし(湯島でも独りになるの久しぶりだな光一も連れて行きたくなるなでも連れてくとまた照デレ)」


気分転換に会話短篇UPしました「Dryad3-4」幕間より雅樹と光一@朝です、
Aesculapius「Dryad4」読み直したら校了です、第80話「端月4」もう少し加筆します。

雑談ぽいやつ日付変わるころUPしたいですけど眠いです、笑
小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので、

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramのブログランキング FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山岳点景:陽色の梢

2014-11-30 22:00:00 | 写真:山岳点景
陽の五彩



山岳点景:陽色の梢

霜月って名前のとおり紅葉は霜で深まります。



赤、朱色に黄色、萌黄、それから深紅。
赤から緑まで五色/太陽光線の七色が霜月の梢を彩ります。



秋、限られた季の風光は樹木にあざやかです。

おーる18ブログトーナメント




にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚283

2014-11-30 01:15:10 | 雑談寓話
御曹司クンと呑んだ6月金曜夜、改札まで付いてきた御曹司クン曰く、

「だったら一緒に寝かせて、なんにもしないから、」
「バカタレ、さっさと帰んな?」

って問答してダッシュ+人混みで逃げて、
終電車内にて歯医者とメールしながら無事に帰宅した、

ホントなんだか色々だよね?笑

なんて思いながら風呂入ってパソコン開いて、いつもの調べもの&書き物して、
いつも通りベッドでも本を開いて読みながら思い出した、

そういえば転職のこと言い忘れたな?

いま6月だからあと1ヵ月半、最低でも2週間前には周知されるだろう。
その時までに話す機会なんてあるんだろうか?って思うけど今日のアレじゃ話すのも難しい、

このまま言わないでイキナリ当日転職とかなったりして?

なんて考えながら本読んで寝て翌朝、花サンと出掛けた、

「昨日、転職のこと御曹司サンに話せたの?」

やっぱり訊かれた、笑
きっと答えたらナンカ言われるんだろう、そんな予想と言った、

「話してないよ、それどころじゃなかったしね、笑」

こんなこと言ったらまた訊かれるんだろな?
って予想どおりドライブ車内、詰問された、笑

「それどころじゃないって、トモさんそれどういうこと?」


相変わらず眠いので短めですけどUPしました、
Favonius「少年時譚69」+第80話「端月3」校了、Aesculapius「Dryad4」加筆まだします
小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので、笑

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休日点景:寝子の秋

2014-11-29 22:00:00 | その他
至福の場所



休日点景:寝子の秋

特等席にされています、ので普段ナカナカ座っていません、笑



ヘソ天だらけまくりノンビリ至福、
でも↓起きた瞬間は変顔=ナンカ驚きすぎな貌、笑

あなたのペットちゃんのベストショットブログトーナメント



にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚282

2014-11-29 00:45:09 | 雑談寓話
御曹司クンと呑んだ6月金曜、店出てダッシュして改札一瞬で走りぬけて、
御曹司クンとは路線が違う=改札が違うからコレで逃げ切りだと思ったけど、

「おまえマジ脚速いなー…はぁ、汗かいちゃったろこの弩S、拗」

なんて隣から言われてナンダコレだった、笑
なんでコイツこっちの改札なんだよ想ったまま言った、

「こっちの改札じゃないヤツは戻りな、じゃ、笑」
「嫌だ、まだ一緒にいる、」

なんて即答しながらくっついてくる、
こんな駄々っ子さすがに持て余して言った、

「こっちは帰って寝たいんだから解放して?笑」

ホント勘弁してほしいな?
そう想ったまま言ったら言われた、

「だったら一緒に寝かせて、なんにもしないから、」

こいつバカだろうか?

「バカタレ、さっさと帰んな?」

ホント帰れよって想いながらホームへの階段へ向かって、
で、タイミング良く降車客の大群が来たから紛れこんだ、

あいつホントやばいかも?

なんて思いながら人混み縫いながら逆行してホームについて、
発車ベルに駆け込み乗車したらタイミング良く扉が閉まった、

うまいことマケてよかったな、笑

なんて思いながらも警戒して両を移動して、
混みあってる車両に紛れてからスーツのジャケットを脱いだ。
もしスーツの色で識別されて追われても困る+ダッシュして暑い、で、シャツ姿になって袖捲りした、

それにしても御曹司クンは困ったもんだ?

たぶん、泣き落とし+押しかけたら「愛いヤツ」想われるナンテ期待しているんだろう?
でもソウイウ強引手法は両想いの時しか成立しない、その比重が軽重あっても「想い合う」が前提で、
その前提無くして強引なコトしたら嫌われるのも当り前、っていう簡単なコトが解らない御曹司クンが憐れになった、

ホントあのままだと一生ずっと孤独だろうな?

いつか結婚はするんだろう、だって「御曹司」クンだ。
結婚も社会的ステイタスとして御曹司=後継者には必須、だから結婚して家庭も持つんだろう?
が、結婚&家庭=想い合えているという保証は無い、むしろ想いが希薄な方が御曹司クンはツツガナク共同生活が出来るタイプだろう。

ナンカこんなヤツの話は他にも聴いてるな?

なんて思いながら電車に揺られ文庫本を開いて、
そしたら携帯が振動したから開いたら定期便だった、

From:歯医者
本文:あの本も面白かった、ありがとう。
   今日は例の情報屋がうるさくてストレス溜まりかけてたけど、本で8割解消できたよ。

こいつも妄想ガキンチョ+ガキンチョ成長型にマトワリツカレてるんだったな?
そんなこと思いだして電車内なのに笑いたくなって、笑いこらえながら返信した、

Re :こっちも本でストレス解消中だよ、笑

くだらない戦い30ブログトーナメント

相変わらず眠いので短めですけどUPしました、
Favonius「少年時譚69」+第80話「端月3」もう少し加筆します、
小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので、笑

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第80話 端月act.3-another,side story「陽はまた昇る」

2014-11-28 22:50:05 | 陽はまた昇るanother,side story
first light 初光の刻



第80話 端月act.3-another,side story「陽はまた昇る」

ごとん、

座席ごと揺られて視界ゆるやかに披く。
もう車窓は明るい、いつの間に眠ってしまったのだろう?
すこし途惑い瞬きながら周太は座り直し、ダッフルコートの衿元そっと寄せた。

―やっぱり徹夜は堪えたのかな、すごく眠い、ね?

年越の警邏でほとんど寝ていない、この睡眠不足が眠りこんだ。
こんなふう電車で眠ることは久しぶりでいる、その記憶と握りしめた携帯電話を見た。

―英二にメールしようとして、そのまま寝ちゃったんだ、

どうしよう、きっと待ちぼうけさせている。
今ごろ何をしているだろう、仮眠だろうか巡回中だろうか?
どれにしても連絡がないと不安がらせている、その焦りにメール打ちかけ電車が止まった。

「あ、」

車内アナウンスと車窓の駅名に驚かされる。
もう着いてしまった、急いで降車したホームまた驚いた。

「…なんでこんなに人がいるの?」

思わず声こぼれて瞳瞬いてしまう。
まだ夜明けの時刻、それなのに人が多いホームに途惑わされる。
どうして今の時間こんなに混むのだろう?不思議で、けれど擦違う破魔矢に気づいた。

―あ、二年参りなんだね?

そういえば近くの寺社は初詣が盛況だ、列車も終夜営業かもしれない。
納得と駅を脱けて歩き、明けきらない住宅街の閑静にほっと息吐いた。

「…びっくりしたね?」

こんな混雑があったなんて知らなかったな?
初めて見た地元の姿に微笑んで歩く道が懐かしい。
こうして実家に帰ることも3ヶ月ぶり、その時間に緊張すこし逆上せてくる。

―お母さん僕を見てなんていうかな…SATに異動してから初めて逢うんだ、

異動して狙撃手になった、それから一度も母とは逢っていない。
本当は母こそ一番に反対していた進路、それでも押し切った息子に今なにを思うだろう?
そう考えだすと帰ることが怖くて、けれど自分の帰るべき家の門を押し開いた。

かたり、ぎっ…

古材が軋んで木造門ゆっくり開く。
その音も重厚な手触りも懐かしい、踏みこんで庭に微笑んだ。

「ん…きれいだね、雪山?」

雪山、そう名づいた山茶花が白く咲きほこる。
常緑の艶やかな梢に純白まばゆい、ふわり暁の風ゆるく花びら舞う。
かすかな甘い馥郁やわらかい、この大好きな花木の下ベンチに腰下ろした。

「ただいま…お父さん、」

笑いかけたベンチは父が作ってくれた。
この頭上の白い花木も植えたのは父だ、その香くるまるダッフルコートに陽色さす。
もうじき朝が明けてくれる、そんな空あわく輝かす朱色に携帯電話を開いた。

「…電話しても大丈夫かな、」

正月の日没まで奥多摩にいる、そう言っていた。
だから今も冬の尾根にいるだろう、勤務時間かもしれないのに電話して良いだろうか?
迷いながら、それでも返せなかったメールの想いごと久しぶりの番号を押した。

「じゃましたらごめんなさい…」

呟きながら期待と不安が交ざりあう。
出てもらえるだろうか?そんな不安コール3回、つながった音に微笑んだ。

「おはよう英二、あの…あけましておめでとう?」

笑いかけて、けれど返って来ない。
どうしたのだろう?不安になりかけて綺麗な低い声が呼んだ。

「周太?」

呼んでくれた、それだけで嬉しい。
そうして気づかされる、やっぱり自分はこのひとが好きだ。

―嘘吐かれても何も話してもらえなくても、僕は…好き、

ほら、呼んでくれたそれだけで想いあふれてしまう。
ずっと聴きたかった声、呼んでほしかった声、昨夜より前も待っている。
ただ嬉しくて、うれしい分だけ瞳の底あふれそうな想いに聴こえた。

「いてっ、」

今なんて言ったの?

痛い、そう言ったのだろうか?
そんなこと山に居る人に言われたら心配になる、そんな不安と訊いた。

「どうしたの英二?痛いって何かあったの、」
「大丈夫だよ周太、つねって現実か確かめたんだ、周太の声が嬉しくて夢かもしれないってさ?」

綺麗な低い声が笑ってくれる。
その言葉に安堵ため息吐きながら微笑んだ。

「ちゃんと現実です、あの…メールありがとう、返事できなくてごめんね…しごとだったんだ、」

どこに居たとは言えない、それでも理由だけは伝えたい。
こんな守秘義務に隔てられても繋がりたい人は電話ごし笑ってくれた。

「俺も御岳山で巡回中だよ、いま山茶花のところにいる、周太の木だよ?」

君の場所にいる、そんな今を笑ってくれる?
そう告げてくれる聲にまた信じてしまう、だって同じ木の下にいる。
こんなふう遠く離れても繋がれる、そんな今が嬉しくて羞んだ。

「ん…僕も山茶花のベンチにいるよ、いま家に帰ってきたところで…」
「じゃあ同じ花を見てるんだな、周太と俺、」

笑ってくれる声に純白の花ゆるやかに降ってくる。
いま電話のむこうも花は降るだろうか?いま共有したい時に微笑んだ。

「同じだね…あの、英二はお正月休み決まった?帰ってくる支度しておくから、」

帰ってきてほしい、あなたには。
だって自分の隣が居場所と笑ってくれた、あの笑顔を信じていたい。
今も笑ってほしい電話ごし溜息そっと訊かれた。

「周太、俺…そこに帰ってもいいの?」

そんな泣きそうな声で訊くなんて?

こんなだから憎めない、嘘吐かれても隠し事されても受けとめたくなる。
能力も容貌も秀でた人、それなのに泣きそうな矛盾が愛しくて笑いかけた。

「英二の家はここって約束したよね、違うの?」

まだ約束は生きている?

まだ終わらないのだと願ってほしい、だって幸せひとつ今も見ている。
いま純白の花ふたり繋がれて話している、この偶然は祝福だと信じていたい。
そんな願いに暁と花ふるベンチ、泣きそうな声が言った。

「ごめんな周太、ほんとうにごめん…ありがとう周太、」

どうして英二、そんなに謝るの?

そう訊いてみたい、けれど訊いても応えてもらえないだろう?
だって謝るのは「秘密」の所為だと解っている。

―僕に隠しごとしてるから謝るんでしょ、英二…観碕さんのこと、

観碕征治、祖父の同期で “Mon visiteur” 五十年前の来訪者。

そう自分も今は知っている、だって祖父の小説を読んだ。
そして小説は事実の記録だと確信している、だって彼にも会ってしまった。

『でも普通の自殺じゃないと俺は思ってます、たぶん父のために祖父は死んだんです』

ほら、雪の駐屯地の声は近い。
あの青年が話した事は小説に描かれない、けれど事実だろう。

『父は6歳で重症の小児喘息に罹っていて、その治療費を稼げる仕事が見つかったと祖父は出掛けて死にました。そして通夜に多額の香典が届いたそうです、無記名で、』

なぜ五十年前の惨劇が起きたのか、そのシナリオ描いたのは誰か?
曾祖父を殺した人、その人を殺した祖父、そして殺し殺された者たちの孫と孫。
こんなリンクをなぜ青年と自分が共有しなくてはいけないのだろう、こんなの哀しい。

―樋本さんに会ったなんて英二に言えない、今はまだ、

ほら、自分だって秘密もう抱いている。
お互い独りじめに秘密を隠しあう、この孤独の共有者は訊いてくれた。

「周太は次、いつ帰って来られる?」

逢いたい、そう願って訊いてくれる。
けれど解らない予定と笑いかけた。

「ごめんね、解らないんだ…でも英二が帰ってきても良いように支度しておくから、今日と明日と、」
「ありがとう周太、」

綺麗な低い声が微笑んでくれる、その笑顔が記憶で見える。
そうして公園のベンチが映りだす、あの夏の想い笑いかけた。

「英二、たぶん僕ね…どんな英二でも好きだよ?」

たぶん、なんて言うのは自分の突っ張りだ。

好きだから、好きな分だけ意地張りたくて突っぱねる。
そう解っているけれど気恥ずかしくて「たぶん」に隠れていたい。
そうしないと溢れてしまいそうな想いに綺麗な低い声は笑ってくれた。

「俺はどんな周太でも絶対に好きだよ、大好きだ、」

ほら、こんなところ素直なんだから?

こんなだから憎めない、こんなだから許してしまう、愛してしまう。
そうして離れられない唯ひとつの想い唇そっと噛んで、つっけんどんに言った。

「僕は絶対なんて言えないからね、英二ったら嘘吐きでえっちすけべで困らせるから、」

こんな言い方まるで子供じみている。
それくらい自覚はある、けれど自分でコントロールできない意地に大好きな声が笑った。

「俺は周太がエッチになったら絶対もっと大好きになるよ?周太、俺にいっぱいエッチになって困らせて?」

ほんとなんてばかなひと?

「っ、ばかえいじっいま巡回中なくせになにいってるの?ばかえっちへんたいちかんっ、」

また罵って心配になる、こんな会話を誰かに聞かれたらどうする心算だろう?
そんな心配しながら気恥ずかしくて首すじ熱くなる、ただ恥ずかしくて困るまま優しいアルトが呼んだ。

「周、なにを百面相してるの?冷えちゃうわよ、」

ほら、こんなとこ母に見つかってしまった。
見上げた先ベランダから母が笑う、その笑顔に唇なんとか開いた。

「あ、おかあさんあのっ…ただいま」

ああ今なんて言ったら良いんだっけ?
どうして良いのか解らない混乱にベランダの母は軽やかに笑った。

「おかえりなさい、英二くんに拗ねたいの解かるけど困らせても可哀想よ?お正月だし仲良くね、」

どうしよう今の会話も聴かれてしまった?
そんな母の台詞に芯まで熱くなる、きっと赤い耳もと綺麗な声が笑った。

「周太、お母さんにも明けましておめでとうって伝えてくれな?風邪とか二人とも気をつけて、またな周太?」

優しい言葉、けれど可笑しそうに笑って電話そっと切れる。
こんなふう置き去りにされて何だか悔しい、それなのに改めて想ってしまう。

―やっぱり大好き…僕ったら懲りてない、ね?

心呟いて気恥ずかしくなる、もう首から額まで真赤だろう?
こんな子供っぽさ自分で困りながら、けれど今すこし取戻せた幸せは温かい。


(to be continued)

にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山岳点景:晩秋暮柿

2014-11-28 22:00:00 | 写真:山岳点景


山岳点景:晩秋暮柿

霜月の柿は葉が落ちて実だけ、その陰翳がなんか良いです。

で、角度を変えると↓天然色あざやかになります。
朱色とオレンジを足して割ったような色+空の青と雲の白、コントラストあざやかな秋色です。

THE 統一ブログトーナメント BEST32ブログトーナメント



にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚281

2014-11-28 00:07:09 | 雑談寓話
城戸さん(仮名)問題

元彼な幼馴染に恋人ができた=御曹司クン衝撃自棄

他愛ない話

っていう流れな6月金曜夜@ダイニング個室、
なんだか懐かい感じの空気になりながらも適当な時間で笑った、

「そろそろ帰るよ、明日があるからさ?笑」

明日は花サンと約束している、だから席を立とうとしたら言われた、

「帰りたくない、一緒にいてよ?」

ドコのオジョウサンの台詞だろね?笑

こんなの彼女→彼氏な台詞だろう、ソレもカナリ定型文的な。
こんなアリキタリ展開が可笑しくてツイ笑ったら拗ねられた、

「なんだよもーなんで笑うんだよ?こっち真剣なのに、拗」
「へえ、冗談かと思ったけど?笑」

ホント冗談かと思いたい、その方が気楽だ、
だからそのまま帰ろうと思ったら御曹司クンも立ちあがった、

「冗談とか言ってないから、ホント今夜は一緒にいてよ?」

なんだか増々アレな台詞だな?
こんな展開に呆れ半分で笑ってやった、

「明日はデートなんだよね、邪魔な無粋はやめてくんない?笑」
「無粋とか関係ない、」

また言って鞄もう持っている、
そのまま店を出ようとするから訊いてみた、

「会計しないと食い逃げだよ?笑」
「もう済ませた、」

即答されて思い当る、さっき中座した時だろう?
その中座理由があるから帰りたくて、店を出て笑った、

「ゴチソウサン、じゃ、笑」

で、夜の街ダッシュした、笑

スーツ姿で鞄持ってダッシュする@金曜深夜っていうのは珍しいモンでもない、
飲んで終電ギリだったら誰でもダッシュする、そういう事は自分も何度かしてきた、
だからソノ時も街を走ったら御曹司クンが付いてきた、笑

「なんでいきなり走るんだよバカっ、拗」
「電車あるからね、笑」

なんて質問に応えて、
そんな状況でも酔いが回らない体質に両親(主に母親)へ感謝した、

酒強いのって母さん譲りだよな?でも母さんは飲んで終電ダッシュとかしたことないんだろな、笑

とか考えながら駅まで走って、
あらかじめポケットに入れておいたパスケース出して改札一瞬で走りぬけた、
御曹司クンとは路線が違う=改札が違う、だから安心したんだけど、

「おまえマジ脚速いなー…はぁ、汗かいちゃったろこの弩S、拗」

なんでコイツこっちの改札入るんだよ?


眠いので短めですけどUPしました、
Favonius「少年時譚68」校了+Aesculapius「Dryad3」加筆まだします、
小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので、笑

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Short Scene Talk 秋夕点景1-Side Story act.44

2014-11-27 23:00:02 | short scene talk SS
未来点景@秋夕餉
side story第80話+XX日後@陽はまた昇る続篇その後



Short Scene Talk 秋夕点景1-Side Story act.44

「んしょ、(土鍋も久しぶりだね英二よろこぶかな照)」
「周太、風呂の掃除したけど湯を張るのは夕飯の後?(笑顔)(風呂掃除は俺ってカンジだよな分担って夫婦っぽい幸)」
「あ、(またお手伝いしてくれたんだ嬉しいな)ありがとう英二、ごはんの後で良いよ?(笑顔)(だってきっと汗かくもの)」
「じゃあ飯の支度手伝うよ、もしかして鍋?(土鍋があるってことはそうだよな)」
「ん、今も帰り寒かったから…鶏鍋でどうかな?(鶏団子とか鶏の福袋とか色々したら面白いと思うんだけど)」
「鶏鍋いいな、周太の作るものなら何でも美味いよ?(幸せ笑顔)(ほんと周太は料理巧いから幸せ萌)」
「…ありがと(照)」
「周太、なんか手伝わせてよ?野菜切るとか色々あるだろ?(笑顔)(一緒に台所とか夫婦っぽいよな)」
「ん、じゃあ…(英二の料理技術を高めることさせてあげたほうが良いかな)鶏団子つくってみる?」
「それ初めてだな、教えて周太?(笑顔×微誘惑)(教えてって微妙にえろいよな喜いつも夜に周太が<以下略>)」
「あのね、すり鉢で練るの。野菜は細かく切って、あ、椎茸に詰めたのもしたいな?(いろんなバリエーション教えてあげたいな)」
「なあ周太、鶏団子の形って好きにしても大丈夫?(なんか粘土細工みたいだな面白い形とかで周太よろこばせたい笑わせたい)」
「ん、火が通りやすい形ならいいよ?基本は丸や小判型なんだけど、(どんなの作るのかな英二)」
「均一に火が通るならってことか、(じゃあ)周太、こんなのどう?(よろこんでくれるかな)」
「ん…えっ?(これって照→真赤)えいじこんなのだめですっやりなおし!(こんなのつくるなんて英二のばか照×真赤)」
「え?(なんで)なんで周太ダメなんだ?銀杏の葉っぱのつもりなんだけど、(笑顔×困惑)」
「え…(銀杏だったの僕ったら照×恥でも)…この形はだめです火がとおり難いでしょ(大きさ均等にしたからこうなんだろうけど照真赤)」
「そうかな周太、じゃあコレならどう?(笑顔)(こんどは大丈夫だろな均一だし)」
「ん?…(ごめんね僕の勘違いなだけでやり直させてってえっ)えいじこれなんのかたち?」
「菊の花だよ周太、和菓子屋でこういうのあるからしてみたけど、秋っぽくてイイだろ?(笑顔)(これなら喜んでくれるかな期待)」
「き…(菊はいつもなら好きだけどでもなんかさっきのあとだと照恥でも過剰反応ぎゃくにへんだよねでもどうしよう照×混乱)」
「周太?なんか顔赤いけど熱でもあるのか?(外寒かったからかな)」
「いいえなんでもありません気のせいです…(ああ恥ずかしい僕いまちょっと変だどうしよう照恥×混乱)」


英二と周太の家庭シーン1です、連載では縁遠くなってますが、笑

Favonius「少年時譚68」校了です、Aesculapius「Dryad3」加筆まだします、
雑談ぽいのもUP予定です、小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので

取り急ぎ、



にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村 にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へにほんブログ村

blogramランキング参加中! FC2 Blog Ranking

人気ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする