萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

soliloquy 初霜月の庭―another,side story

2014-10-31 22:00:00 | soliloquy 陽はまた昇る
言葉、彩々
周太某日



soliloquy 初霜月の庭―another,side story

黄金、それから朱色に緋色。

空の青色に色彩きらめく、視界いっぱい陽光まばゆい。
きらきら光ゆれて葉の色も変わる、そんな頭上の空に周太は笑った。

「ん、秋だね…」

季の名前に笑いかけて少し気恥ずかしい。
だって秋は自分にとって特別だ、その理由の声が呼んだ。

「ただいま周太、」

あ、予定より早く帰ってきた?
こんな予定外も嬉しくて振向き笑いかけた。

「おかえりなさい、英二…早かったね?」
「直帰したんだ、」

綺麗な低い声が笑ってスーツ姿が来てくれる。
革靴が芝生そっと踏んで、その白皙の笑顔きれいに笑った。

「お、急に紅葉したな?綺麗だ、」

見あげる切長い瞳から睫濃やかに翳おとす。
華がある陰翳は惹きこます、そんな横顔に気恥ずかしくて俯いた。

―ほんと王子さまっぽいんだもの、

幼い日に開いた絵本の挿絵たち、あの美しい貴公子がリアルにいる。
こんな考えする自分が気恥ずかしい、だってこんな発想の成人男子は「変」だろう?

―だめあんまり考えたらこんなの子供っぽいってまた笑われちゃう、でも…きれいで、

こんな想像してるなんて笑われる、でも綺麗は綺麗でしかたない。
そう思うから尚更に惹かれて見つめて、その横顔ふり向いて笑いかけた。

「周太、」
「…ん?」

呼ばれて見あげた笑顔が腕を伸ばす。
スーツの懐へ抱きこめられて、くるり視界が青と朱金になった。

「ほら周太、寝転がって見ると綺麗だろ?」

綺麗な低い声が耳もと笑ってくれる、木洩陽きらめいて額ふる。
赤い葉、金色の葉、さまざま光ひるがし舞って芝生の緑に自分に色彩ふらす。
きらきら光る葉色も抱きしめてくれる腕も温かい、この時間が幸せで周太は笑った。

「ん、きれい…でも英二ちょっとまって?」
「なに周太?」

綺麗な低い声は幸せそうに笑っている。
きっと笑顔も今すごく綺麗だろう、けれど「ちょっとまって」に起きあがり言った。

「英二、スーツの時は寝転ばないでって言ってるでしょ?草の汁で染みついちゃうんだから、」

ほら、こんなことも解らないで無邪気に寝転んでしまえる浮世離れの人、だから王子だって想ってしまうのに?


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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚255

2014-10-31 00:17:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚255

「三角どころか四角関係なんだ?はー…バイセクシャルならではって感じだけど、なんか大変だね、」
「はー…それじゃ転職も考えるわ、随分とメンドクサイことになってるじゃない?」

なんて歯医者と麻里に言われた連休、
そんな翌日は洗濯してから昼寝して、のんびりした後の夕方に待ち合わせした、

From:御曹司クン
本文:今やっぱり圏外の所にいるんだろうけど、誰と一緒なのかなとかすごい妄想してる。
  <中略>
  なんて書いている俺だから駄目なんだって解かってるのにゴメン、会える約束だけこの連休は待ってる。

っていうメールにあるとおり御曹司クンと待ち合せたんだけど、
こっちは山で遊んだ翌日だから正直なトコ眠かった、笑
しかも連休=渋滞が困るからお互い電車で待合せたら、

「あー…なんか駅の改札で待ち合せとか久しぶりだー…」

とか言って御曹司クンはちょっと笑った、
たしかに改札待合せは久しぶりで、その最初の記憶が懐かしくなった、

坊ちゃんクン←御曹司クンのセクハラの件で相談されたのが最初だったな?

そんなこと思いだしてそのまま言ってやった、

「坊ちゃんクンにセクハラした件の相談が最初だったよね、改札で待ち合わせは、笑」
「あ、久しぶりでイキナリSるとかひでえ、拗×凹」

なんて会話から始まって、
とりあえずコーヒー屋に座ったら御曹司クンは言った、

「ホントは色んなこと話そうって想ってきたんだけど、なにから話していいか解んなくなった、拗×笑」

とか言いながらコーヒー口つけて、だから言ってやった、

「じゃあコレ飲んで帰るね?眠いし本屋も行きたいから、笑」
「う、そんなこと言うなよもーーほんとおまえS、拗」

また拗ねて、だけど嬉しそうで寂しそうな貌してくれる。
こういう顔されたら前なら笑わせたいって想えてた、でも難しくなった今のまま笑った、

「正直なとこ、花サンのことでオマエのこと嫌いになりかかってるからさ?ごめんね、」

想いが違う、それなのにアレコレ既成事実を作りまくる遣り方は好きじゃない。
そういう価値観の違いって結局のところ大きいんだろう?そんな食い違いに御曹司クンは言った、

「なあ…それって俺が田中さんにセックスしたから怒ってるんだろ、もうしてないから…でも遅い?」
「愛のないセックスよりオマエのやり方は性質悪いって想ってるよ?笑」

これも本音、だから隠さず言った前で御曹司クンは凹×拗×怒な顔になっていく、
この貌のまま自分への感情も今ごちゃまぜなんだろう?

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Favonius「少年時譚54」草稿UPしました、
第79話「光点2」読み直したら校了、周太@松本駐屯地にて伊達との会話です。
Aesculapius「Chiron36」読み直したら校了です、明日はその続きを予定しています。
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第79話 光点act.2-another,side story「陽はまた昇る」

2014-10-30 22:30:00 | 陽はまた昇るanother,side story
cryopreservation 凍れる時間



第79話 光点act.2-another,side story「陽はまた昇る」

訊かれた言葉に雪が降る、けれど消えない。

「1962年4月に川崎の住宅街に近い雑木林で変死体が発見されている、こめかみを撃ちぬいた状態で拳銃を握っていた、」

低い声に小雪が舞う、ライト薄暗いグラウンドに白く積もらせる。
点々と足跡が走りながら隣の横顔は前を向いたままで、けれど周太に告げた。

「その遺体は退役軍人でな、戦後は元軍需産業だった会社に勤めたが解雇されて食い詰めていたらしい。その会社の技術顧問は湯原という姓だ、」

ほら、事実がもう追い詰められる。

「伊達さん…どうしてそんなこと知っているんですか?」
「湯原警部補のことを調べたって言ったろ、過去の事件はWEBでも見られる、」

低い声いつもの沈毅に応えてくれる、その声に足音はリズム崩れない。
どこにも嘘は無いのだろう、そんな空気のまま問われた。

「事件の翌々日の新聞、その技術顧問が訃報欄に載ってた。住所は川崎になってたが湯原の実家じゃないのか?」

本当はもう知っている、けれど確かめているだけだ?
そう解る、だから噤んでランニングする吐息が白い。

―お祖父さんの小説と同じ結論に伊達さんは辿り着こうとしてる、でも、

この男は何をどこまで調べたのだろう?
この事を自分は祖父の小説を読むまで思い至らなかった、けれど伊達は調べてしまう。
こんなふうに自分の限界また見せられながら走る吐息の隣、まっすぐ前を見つめる横顔は言った。

「その退役軍人の孫がこの駐屯地にいるらしい、湯原、話してみたいか?」

どうしてそこまで知っているの?

こんなこと自分は辿りつけなかった、もう14年懸けているのに?
それなのに他人の口から聴かされるなんて悔しくて解らなくて凍える唇が動いた。

「どうして伊達さんはそんなことまで知っているんですか?僕は…14年ずっと捜していたのに、」

解らない、なぜ他人の伊達が辿り着けて自分は無理なのか。
こんな想い前にも何度も抱いている、その俤が今は哀しい。

―英二も伊達さんも僕より優秀なだけなんだ、僕が出来ないだけって解ってるのに、でも、

父のこと、祖父のこと曾祖父のこと。
三人それぞれに優秀だった、その息子は自分だ、なのに自分は辿れない。
そんな現実が悔しくて哀しくて意固地な鎧が覆いだす、けれど軽やかに隣が笑った。

「一般人と警察官じゃ捜査能力が違って当り前だろ、2年の差なめんなよ?」

ぽん、

背中そっと敲かれて呼吸する、その空気に雪が涼む。
ランニングの体は温まりながら冷たい呼気に意識は冴えてゆく、そんな感覚と言葉に微笑んだ。

「なめんなよ、なんて伊達さんでも言うんですね?」
「湯原は言わなそうだな、」

すこし笑ったトーン返してくれる声は澱まない。
どこまでも後ろめたさが無い、そう解かる横顔に尋ねた。

「あの…どうしてこんなに僕に構ってくれるんですか?父のことそんなに調べて…僕に関わるのは危ないんじゃないですか?」

父のこと、それは警察組織の禁域に踏みこむ。
そう今はもう解っている、この理解を裏付けてしまう事実を口にした。

「本当は僕は処分されるはずでしたよね、現場で命令違反したんですから…なのに謹慎処分だけでした、それも実際には有休扱いになって周囲の誰もが不審がらないように処理されて…それに喘息も上の人は皆知っていますよね、入院したことにまでなってるんですから、」

2週間前に初めて現場で狙撃した、そのとき射殺命令に自分は背いている。
それで謹慎処分になったのに寮を脱け出して、けれど「喘息発作で入院」してしまった。
こんなにもトラブル続きの新人を除隊させないなど異様だ?その問いかけに沈毅な瞳すこし微笑んだ。

「湯原の教育係は俺だしパートナーだからな、一蓮托生の相手を放置したら俺も無事じゃ済まんだろ?」
「そうかもしれませんけど、でも伊達さんならパートナー解消してもっと優秀な人と組めます、」

さくっさくっ、

話しているランニングの足元は雪深くなってゆく。
照明に粉雪の白色きらめいて降りしきる、そんなグラウンドに深い眼差しが笑った。

「湯原は俺のこと嫌いなのか?」

すごいストレートな質問じゃない?

「え、あの…っ」

こんな質問は詰まらされる、だって予想外だ?
それに同じ質問された記憶が熱に逆上せてしまう、違うと解っているのに?

『周太…俺のこと嫌い?』

ほら記憶から綺麗な低い声が縋ってくる、綺麗な切長い瞳が泣きそうになる。
こんなこと今ここで思いだすなんて幾らなんでも呑気すぎてかつ大人気ない。

―まって英二のしつもんと意味ぜんぜんちがうから僕ちょっとおちついて?

ああ何だって今こんなこと思い出しちゃうんだろう?
こんな自分は緊張感が足りなすぎる、今どこで何をしているか考えたら雑念の暇なんて無いのに?
こんなふうだから両親に「のんきさん」だなんて呼ばれていたのだろう、そんな思案ごと首軽くふって答えた。

「あの嫌いじゃありません、この間も話したとおり僕は疑り深いんです…すみません、」

本当に自分は疑り深い、そう自覚している。
こんなふうに誰かを疑うことは苦しい、もう全て已めてしまいたくなる。
それでも14年ずっと捜している真実に今更もう諦められない、こんな本音に言ってくれた。

「疑って当然だ、俺も同じ立場ならそうしてる、」

当然だ、なんて言ってくれるの?

「俺も最初は何げない興味だったよ、湯原の配属に納得出来なくて少し探ったら湯原警部補のことを知ったんだ。しかも俺は突き詰めないと気が済まない性質でな、このことも知るほどパズルみたいにハマりこんで組みあがるたび懐疑的になってる、だから湯原の疑う気持ちは解かるよ、」

さくっさくっ、

白いグラウンドに足跡に陰翳は蒼い、その踏み跡は数が減っていく。
かすかに煌めく結晶たち儚くて、それなのに積もりゆく足元に先輩は微笑んだ。

「上がるぞ、風呂で温まって飯にしよう、薬も忘れるなよ?」

ほら、また瞳やわらかに笑ってくれる。
この眼差しを疑うなんて哀しい、そんな本音に少し微笑んだ。

「はい…あの、くらぶでのむって楽しいですか?」

飯の後は駐屯地内のクラブに行くぞ、その退役軍人の孫がこの駐屯地にいるらしい。

そう告げてくれた言葉を信じてみたい。
もしかしたら罠かもしれないとも思っている、それでも隣の男は信じたい願いに笑ってくれた。

「やっぱり湯原、クラブとか初体験か?」

あ、そんな訊き方されると思いだしちゃうのに?
そう思ったまま懐かしくて笑いかけた。

「はい、いったこと無いです…なんか伊達さんて僕の幼馴染と似ています、」
「そうか?前もそんなこと言ってたな、」

笑って応えてくれる声は低いのに温かい。
この温もりに懐かしみながら軽く走ってゆく頬へ雪なぶる、この冷たさも慕わしい。

―雪の御岳山を英二と、光一は山梨に連れて行ってくれて…お父さんも奥多摩に、

周、雪山を見せてあげるよ?

そう笑ってくれた冬の朝、あの日は今も宝物でいる。
あのとき雪の森で出逢った人に隣の笑顔すこし似ていて、そして唯ひとりの人にも少し似ている。
こんなふうに大切な俤たち重ねたくなるのは自分の弱さかもしれない、そんな想いごと雪は足もと深まらす。



(to be continued)

【資料出典:毛利元貞『図解特殊警察』/伊藤鋼一『警視庁・特殊部隊の真実』】

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山岳点景:紅葉の木洩陽

2014-10-30 22:00:00 | 写真:山岳点景
季の変わり



山岳点景:紅葉の木洩陽

葉色そまる秋は好きです、赤に朱金に黄色、ちょっと寒い空気に凛と映えます。

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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚254

2014-10-30 01:35:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚254

「え、トモったら転職するの?そのバイな同僚の人となんかあったとか?」
「何も無いワケじゃないけどね、転職は元からするつもりだったから、笑」

なんて会話に酣となりだした麻里との呑みゴハン@歯医者との山から帰ってきた夜、
何も無いワケじゃないってドウいう意味だ訊いてくる視線が声になった、笑

「ねえ、その何も無いワケじゃないってトモまさかえっちなことされたの?」

そういう発想になっちゃうんだ?笑
こんなとこからもバイセクシャルやゲイに対する意識が見えてしまう、
だけど最近の御曹司クン言動では友達の反応を否定も出来ない、それが哀しいなって思いながら笑った、

「自分はナンもされていないよ?でも他の同僚がちょっとね、笑」
「されていないなら良かったけど、ちょっとねって何ソレどういうこと?」

また訊いてくる貌が安心と驚愕のまぜこぜになっている、
それでも美人は美人だな思いながら可笑しくて笑った、

「二人で出張に行った先で一戦交えちゃったらしいよ?最後まではシてないらしいけどさ、笑」

麻里なら職場と無関係、二人と全く関わりない無い業種でいる。
そんなだから少し話したまんま彼女はちょっと狼狽えた、笑

「最後までってやだえっちだわ、って待って、男同士ってなにが最後なの?」
「説明してほしいワケ?笑」
「や、聴いてもみたいけど怖い気もする、うーん、」
「笑、」
「あ、今ちょっと揄い気味で笑ったでしょもーホント余裕ぶりが憎たらしい、」

なんて会話しながら酒と肴で笑って、そしたら訊かれた、

「でも、どうして彼が他の人と踏みこんじゃったコトがトモの転職に関係するの?」
「考えるキッカケになったからね、それにシたのは一人じゃ無かったから問題でさ?笑」

ホント複数にしかけるとか猿だろ?笑
って感想と笑ったら美人の眼が大きくなった、

「え、一人じゃないってその彼、他の同僚にも手を出しちゃったってこと?やだうそ、ええっ??」

あ、また混乱させちゃったな?
こんな一々のリアクションなんか可笑しくて笑ってしまった、

「麻里、さっきからびっくりしすぎのキョドり過ぎだよ?笑」
「トモがびっくりさせること言うからでしょ、ほんといつも余裕なんだから憎たらしい。それでどういうことなわけ?」

ちょっと怒りながらも訊いてくる、
こんな訊きたがりも可笑しくて笑いながら話した、

「職場に仲良い女のこがいるんだけどさ、彼がその子にちょっかい出しちゃったんだよね。で、彼女は彼が本気だと思ったから求められるままベッドインしたワケ。だけど大晦日に彼は彼女とカウントダウン中にメールしててさ、その文面を見ちゃった彼女がすごいへこんで自分に相談してくれたんだよね、それが一番のキッカケ、笑」

箸動かしながら呑みながら話して、そしたら麻里が訊いてきた、

「あのね?もしかして大晦日に彼がメールした相手って、トモ?」
「嫌だけどアタリ、笑」

ほんと嫌だけど正直に答えて、そんなテーブル越しため息吐かれた、

「はー…それじゃ転職も考えるわ、随分とメンドクサイことになってるじゃない?」

やっぱりメンドクサイって思うよね?

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Favonius「少年時譚53」+Aesculapius「Chiron36」読み直したら校了です。
第79話「光点1」読み直ながら続きを明日っていうか今日UPしたい思っています、校正ほか終わったら短篇かなと。
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山岳点景:黄昏前、秋の青

2014-10-29 23:53:00 | 写真:山岳点景
日没-2時間



山岳点景:黄昏前、秋の青

あるSA@中央道の裏手より、遠望は八ヶ岳です。

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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚253

2014-10-29 00:15:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚253

「三角どころか四角関係なんだ?はー…バイセクシャルならではって感じだけど、なんか大変だね、」

なんて歯医者に言われた焚火夜@連休の翌日、帰宅して久しぶりな友達と呑みゴハンした、

「久しぶりね、連休なにしてるの?」
「とりあえず山行ってきたよ、久しぶりに車中1泊で、笑」
「車中ってバスとか電車?」
「自分の車だけど?笑」
「シート倒して寝るってコト?私そういうの無理だわ、」
「麻里にはアウトドア自体が無理だろね、笑」

なんて会話から始まって、また恒例のよう訊かれた、

「もしかしてバイセクシャルの彼と行ったの?」

そっちの発想になるんだ?笑
こんな質問ちょっと可笑しくて笑った、

「違うよ、遠くにいる知り合いと現地集合の現地解散だった、笑」
「遠くにいる知り合いって?」

どういう意味ちょっとなに?なんて質問顔にありのまま言った、

「親戚のとこ行ったとき歯痛になってさ、それで行った歯医者だよ?笑」
「え、なんで歯医者と仲良くなってるの??」

そんなことあるの?
って不思議そうに訊いてくれるから答えた、

「親戚が常連してる歯医者なんだけどさ、そいつが大学の友達と知り合いだったんだよね。それで一緒に飲んで以来なんとなくメールしてる、笑」

ほんとなんとなく続いてるな?
そんな感想と箸動かしていたら麻里が笑った、

「なんとなくメールが続くってすごくない?ソンナに何をなんとなく話してるの?」
「メールは本のことだね、面白い本ありますかって訊かれたのが最初、笑」
「それすごくトモらしいね、それで本ごと気に入られちゃったんだ?」
「ソンナカンジかな、笑」

なんて会話しながら呑み+食べてたら言われた、

「でも泊りで山なんて、例のバイセクシャルの彼すごく嫉妬しそうじゃない?」

やっぱそこに話は戻るんだ?笑
こんな反応に河原の焚火会話を思い出して言った、

「同じようなコト歯医者にも言われたよ、転職のことも大変じゃないのってさ、笑」
「え、トモったら転職するの?そのバイな同僚の人となんかあったとか?」

すぐ訊き返してくれる顔は驚いて、そんな友達に言ってみた、

「何も無いワケじゃないけどね、転職は元からするつもりだったから、笑」

答えながらテーブル越し「それで?」って訊いてくれる、この問いかけに答えないワケにいかないんだろう?


Aesculapius「Chiron36」草稿UPしました、前の35は校了しています。
第79話「光点act.1-another,side story」加筆まで終わりました、読み直したら校了です。
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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚252

2014-10-28 00:10:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚252

「でも興味って意味では彼よりもあなたにだよ、だから遠くでも待合せて今も話してるし、」
「遠いから逆に話しやすいんじゃない?関わりが薄いから、」

なんて会話しながら歯医者と呑んでる連休@焚火の河原、
ちょっと考える顔からどっちか言うと美形な顔が訊いてきた、

「転職するのってさ、もしかして彼のことがらみとか?」

彼=御曹司クン、

だってことは言わないでも解かることで、
そしてこんなに気にしてくれること可笑しくて笑いながら言った、

「ゼロって訳じゃないよ?それが無くても転職はしてたけどね、笑」
「そっか、目的があるなら転職もありだし、」

なんて肯定しながら缶ビールかナンカ呑んでくれる、
こっちもノンビリ呑みながら携帯でメール返信してたら訊かれた、

「でも彼のことがらみが少しでもあるんなら、やっぱり彼には話し辛い?」

確かに話し辛い、だから今ちょっと困っている。
そんな本音と訊き返してやった、

「ズイブン気になるみたいだね、あらまし聴きたいワケ?笑」
「正直なとこ聴いてみたいよ、こっちは転職とかまず無理だから興味あるし、」

ってカンジに答えられて相手の立場がちょっと辛そうに想えた、
だってホントに現状満足なら「無理だから興味ある」なんて言い方はしないだろう?
そんなアタリも歯医者と御曹司クンは似ていて、なんだか懐かしいみたいでちょっと笑った、

「無理だから興味あるとかって御曹司クンみたいな言い回しするね?笑」
「似てるとかあると思うよ、後継ぎって立場にシンクロするし、」

何げなく応えてくる言葉は確かにシンクロしている、
だけどより冷静な相手に言ってみた、

「でも歯医者センセのが計算高いとは思うよ、嫌いなマセガキンチョを手なずけるとか御曹司クンは無理だから、笑」

古株従業員=歯科助手だかのオツボネサマの姪っ子に犯罪誘発+ストーキングされまくり、
っていう状況を笑ってやったら坊ちゃん歯科医はヘタレた、

「傷抉るなあ、それホント汚点だから洒落にならないよ?って解ってて言ってるよね、」
「解ってるから言ってるんだろ、ねえ?笑」

なんか虐めたくなったまま笑ってやって、そしたら歯医者は言った、

「ほんとSだよね、でも正直だし嫌味が無いから好きだな、」
「へえ、光栄だね?笑」

笑って流して、けれどまた訊かれた、

「それで、転職に彼はどういうふうに絡んでるわけ?」

ほんと聴きたいんだ?笑
こんな興味の惹き方に笑いながら答えた、

「友達に手を出してくれちゃったんだよね、おかげで彼女は彼に本気になりそうでさ、そういう板挟みがメンドクサくなったのも転職の契機かなって考えたよ?笑」

なんだか可笑しな三角関係だな?
そんな感想と笑ったら歯医者はため息ひとつ言った、

「それは面倒くさそうな板挟みだね?男が女と男に恋愛モードって、言ってるだけでややこしくなる、」

やっぱりコイツもそう思うんだ?
こんなまっとうな感想に言ってやった、

「ヤヤコシイよ、でも条例違反で捕まる不安よりはずっと楽だと思うけど?笑」
「また抉ってくるなあ、反論できないけど、」

困った顔で言いながらも不愉快がってはいない、そんな相手に本音すこし言ってみた、

「夏には次の職場に行くんだけどさ、でも今の職場このままいなくなっていいのか少し考えたりはするよ?御曹司クンもう同僚に手を出してモメそうなことなってるしさ、笑」

こんなワケ解らない事態はものめずらしいだろうか?
なんて思案に歯医者は言った、

「三角どころか四角関係なんだ?はー…バイセクシャルならではって感じだけど、なんか大変だね、」

だよね?

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第79話「光点1」加筆まだします、
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第79話 光点act.1-another,side story「陽はまた昇る」

2014-10-27 23:00:00 | 陽はまた昇るanother,side story
enclose 閉鎖文言



第79話 光点act.1-another,side story「陽はまた昇る」

それでも僕は赦せるの?

『今も使っているんだろう、同じ人間が2丁交互にな。そうすれば似たようなライフルマークになる、』

2週間ずっと言葉は響き続けている、そして習慣になった。
もし「今も」だとしたら自分は赦せるのか?この自問は今の日常だ。

「短連射は規整子を大にする、脚を使用して体は銃軸線後方まっすぐだ、両足は開け、背筋を使え、」

射撃場を響く声に雪が舞う、谷間の底は白銀そめてゆく。
見つめる標的も白く霞んで、それでも真直ぐ見つめて指示が来る。

「湯原、左手は銃把を握って肩に引きつけろ、2発目がぶれて当らんぞ、」
「はい、」

頷いて脇をしめ引き付ける、その手元を銀色かすめて凍えさす。
グローブ嵌めた手もトリガーの指だけは素肌に凍える、もう微妙な感覚が消えゆく。
12月下旬、山影に覆われた冷厳の大気はマスク透かして気管支から肺も冷やされる。

―発作でないで、お願い、

心裡そっと祈りながら号令を待つ。
緊張ゆるく背筋を昇る、視界も集中する、それでも意識の片隅ずっと考えている。

『今も使っているんだろう、同じ人間が』

父を狙撃した銃は「同じ人間」が今も使っている。
その現実ずっと見つめてしまう、だって今ここにいるかもしれない?

『この拳銃と弾丸は見覚えあるだろ?二丁目の暴力団事務所で押収された物だ、同じものが14年前も押収されたが今は消えている。だが盗難記録は無い、』

暴力団事務所で「同じもの」が押収された、その意味は?
なぜ父を撃った男がいた場所から14年を経て「同じもの」が押収されたのか、そして「消えている」のか?
その解答は今この近くに生きて存在しているかもしれない、そんな可能性が佇む雪のなか指示にトリガー弾いた。

「っ、」

呼吸にトリガー戻して200メートル先また狙撃する。
三転バースト機構がないタイプの小銃はトリガー戻すタイミングが掴めないと1度に3発撃ってしまう。
その微妙な感覚操作たどる指先は冷たい、それでも規定通りに5回の狙撃を終えて指示が響く。

「撃ちかたやめ、採点、」

指示に標的は下げられて監的壕が動きだす。
雪白む壕で採点係たちチェックする、その結果が無線で送られた。

「6番、82点、弾痕…」

告げられる射座番号と点数に溜息そっと呑む。
これでは全弾確実じゃない、そんな実力に半月前の幸運が疼く。

―腕と脚を撃てたのは運も良かったんだ、もし外していたら、

二週間前に初めての出動で狙撃した。
命令は犯人射殺、けれど自分は手首と脚を撃ちぬいている。
そうして殺さず逮捕させたて命令違反を問われた、あの全て後悔などしていない。
それでも今こうして採点結果に「幸運だった」と知らされる、そして少しだけ肚に治まってゆく。

射殺命令なのは逆に救いなのかもしれない、狙撃手にとって。

―殺さず確保って命令なのに誤射で殺してしまったら、責任も自分を責める気持ちもきっと、

自分の射撃能力は低くない、それでも訓練の今すら外した。
屋内か気候条件が良ければ全弾的中かもしれない、それほど降雪と低温は指先の感覚を狂わせる。
そして現場が今と同じ状態になる可能性もゼロじゃない、もっと過酷な環境下だって有得るのだろう。

そこでは手もとが今以上に狂うかもしれない?
そんな可能性を見つめるまま雪深い谷底の射撃場は指示が響く。

「次、ゼロ点照準射撃、」



聴いていた通り、簡易ベッドは粗末だった。

宿舎になる駐屯地の部屋は質素で最低限しかない、これも訓練の内なのだろう?
そう納得しながらアサルトスーツ脱いだ傍から呼ばれた。

「湯原、ジャージに着替えろ。グラウンドでランニングするぞ、」
「伊達さん?」

ふり向きながら疑問形になってしまう。
もう暗くなる窓辺、いつもの深い鋭利な瞳がすこし笑った。

「ランニングで緊張の疲れを運動疲労に変えるんだよ、でないと寝付き難いだろ?」

教えてくれながら伊達はジャージもう履いている。
ならってすぐ着替えると歩きながら話してくれた。

「あのベッドで熟睡するには体を疲れさせないと無理だ、しかも初めてじゃまず寝られんよ、」
「伊達さんも最初は眠れなかったんですか?」

聴きながら隣の「最初」が想像できない。
齢は2歳しか違わない相手、けれど年齢以上に落着いた眼差しが笑ってくれた。

「眠れたよ、俺も先輩に教わってランニングしたし雑魚寝に慣れてたからな、」
「ん…雑魚寝に慣れていたんですか?」

何げなく訊き返しながら出たグラウンド、しんと夜の底に銀色あわい。
ざくり、ランニングシューズの底に霜柱くだきながら低い声すこし笑った。

「よく学生時代は友達と酒飲んだまま床に転がって寝たんだよ、寒くて起きるから寝坊しなかった、」

ゆるく走りだしながら話してくれる、その声が澱まない。
この程度の運動なら普通に話せてしまう、そんな心肺機能すこし羨ましい想いに言われた。

「湯原、全力疾走はするなよ?呼吸も粗くするな、喘息に障らんよう気を付けろ、」

今想ったこと見透かされたのかな?
そんな言葉なにか可笑しくて笑いかけた。

「はい、のんびり走ります。あの、寒くて起きるって寒い場所で飲んでいたんですか?」
「友達の下宿だよ、山形の冬は寒いからな、」

さらり答えられて想い出してしまう。
このひとが半月前に言ってくれたこと、その信頼を見つめながら尋ねた。

「あの…大学の場所まで僕に話していいんですか?」
「なんでも話すって言ったろ、情報ツールは言い難いけどさ、」

すぐ応えてくれる声は低いけれど真直ぐ深く澄む。
どこにも嘘は無い、そんなトーンのまま伊達は言ってくれた。

「飯の後は駐屯地内のクラブに行くぞ、酒の量はうまく誤魔化して絶対に酔うなよ、いいな?」

ほら、約束ちゃんと憶えてくれている。
その言葉にふり向いた薄暮の雪、並んで走る顔は笑ってくれた。

「この駐屯地には事情聴取できそうな男がいるんだ、さっき情報を仕入れたばかりだけどな、」

なんて速いのだろう、まだ初日なのに?
思わず走る足ゆるんで、けれど伊達は静かに微笑んだ。

「普通に走れ湯原、周りに悟られるな、」
「はい…」

頷きながら鼓動そっと整える。
今ここで言われると思っていなかった本音に尋ねた。

「あの、走りながらだったら聞かれないから話すんですか?」
「ここだと監視カメラの場所も解らんからな、」

足ゆるめないまま応えてくれるトーンは変わらない。
そんな強健な声が尋ねた。

「湯原、おまえの曾祖父さんが亡くなった時の事は知っているか?」

とくん、

聴覚そのまま心臓が軋む、だって今なんて言った?


(to be continued)

【資料出典:毛利元貞『図解特殊警察』/伊藤鋼一『警視庁・特殊部隊の真実』】

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深夜雑談:びっくりした350ml

2014-10-27 22:50:00 | 雑談
深夜雑談:びっくりした350ml

気分転換に雑談ですけど、

週末、某SAのコンビニにて見つけたペットボトル清涼飲料水が人生2度目に不思議な味でした、笑
ココナッツウォーター100%らしいんですけど、

甘くなったコーンスープの乳化抜き+アクえぐみ添加

みたいな味で、
ココナッツのはずなのにココナッツミルクと全く違う匂い。
なんともいえない香と日本に無いタイプの味わいがインパクト大でした。
アレを美味しいって思う日本人はいるんだろうか?っていう疑問をたまーに思いだします。
で、子供の頃にココナッツそのものにストロー刺さってるので飲んだことあるんですけど、確かにアレと同じ味でした。

っていう他愛ない話です、笑

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