萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:玄冬

2015-09-30 22:42:00 | 写真:山岳点景
黒白の季



山岳点景:玄冬

冬、湿原は墨絵の世界。
明日から十月、錦秋の季ですが冬のモノトーンも惹かれます、笑

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深夜雑談:月よりも

2015-09-28 22:40:44 | 雑談


昨日は中秋の名月、今日はスーパームーン。
だからカメラ持って撮り行きたいなあ想うのに、やたら眠い。。
それでも外に出たら月は明るくて、でも撮ってはいないので昨夜&前の写真にて、笑

最近のエントリー3ブログトーナメント



そんなワケで加筆校正もなかなか進まずです、笑


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山岳点景:霧、秋峠

2015-09-28 12:10:08 | 写真:山岳点景
秋草の紗



山岳点景:霧、秋峠

霧の明神山@山梨県にて、尾花が咲きだしました。



視界全面すすきの尾根、ここは自分にとって尾花のイチバン名所です、笑



霧すこし晴れると、雲間の陽に花穂きらめきます。
けれど変わりやすい秋山の空、また雲が流れて頂上は白紗の奥です。



昨日の南関東は雨×曇×ときどき晴れ。
どっか登りに行く予定が天候不安+ナントナク遅め出発→散策コースになったんですけど、山の秋花をノンビリ見られました、笑



釣船草ツリフネソウ、晩夏から秋に咲く花です。
沢沿いの道に生えていることが多いんですけど、草原地帯でも見かけることがあります。
この写真より濃い花色も多いです、まだ見たことありませんが白花も稀にあるんだとか。



時雨すこし降った後、雫ふくんだ赤紫あわい花は可憐です。
はかなげな花姿どおり絶滅が危惧される種で、環境省レッドリストには載っていませんが1都3県で指定を受けています。



野紺菊ノコンギクも咲いていました。
秋の山野ではお馴染の花です、畑周辺から山地まで広く見られます。



やさしい薄紫は枯野でも映えます。



野生種の苺、たぶん苗代苺ナワシロイチゴです。
今シーズン最後の実だと思います。



標高1,100mあたりの眺望、朱色の霧が尾根を流れていました。
雲間さす薄明光線が水の粒子に乱反射して染まります、ナンテ理論よりただ綺麗でした、笑



帰り道、中秋の名月が現れました。



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第83話 辞世 act.15-another,side story「陽はまた昇る」

2015-09-27 22:30:01 | 陽はまた昇るanother,side story
零の初歩
周太24歳3月



第83話 辞世 act.15-another,side story「陽はまた昇る」

午前3時55分、雪が止んだ。

「晴れるぞ、国村さんの眼は確かだな、」

声の先、梢はるかな夜を雲がゆく。
暁まだ遠い空、それでも動く風あわく光がにじむ。
ゆるやかに透けてゆく月の影が蒼くて、なにか眩しいようで周太は瞳ほそめた。

「はい…いつも当るんです、」
「山の申し子だな、噂どおりだ、」

応えてくれながら隣、さくり雪すくって火種にかける。
燻ぶらす音かすかに炎すくむ、治まってゆく火勢に先輩が言った。

「湯原、俺はメールが下手だ、」

今、いきなりそれ?

「はい…?」

今こんな時こんなこと言うなんて?
すこし意外で見つめた真ん中、マスク黒い横顔は続けた。

「それに筆不精だ、だから湯原から預かった携帯もメールちゃんと返さないかもしれない、とくに彼女なんか解らん、」

そのことを言いたいんだ?
気づいた意図につい笑ってしまった。

「あの、伊達さんちょっと困ってますか?美代さんからメール着たらって、」

女の子とメールする可能性に困っている?
この男らしくて可笑しくて、笑ってしまう肩かるく敲かれた。

「おい、そこまで笑わんでもいいだろ?」
「すみません、でも伊達さんらしくって楽しくて、」

笑いながら雪すくって火にかける。
ちいさな炎ながめながら低い穏やかな声は言った。

「俺はアテにならんってことだ、だから帰ってこい、」

帰ってこい、

こんな言葉が今は優しい、だから泣きたくなる。
だって今ほんとうは怖くて不安で、すがりたい本音に声が続く。

「湯原が行く先は雪崩の巣だ、それでも絶対に無事で帰らせてやる。だから俺の指示を必ず聞いてほしい、どんな指示も信じてほしい、」

どういう意味だろう?

―なにか考えてる、ね…伊達さん?

俺の指示を、どんな指示も。
こんな言い方なにか意図がある、知りたくて、けれど問い質す時間なんて今はない。
どうせ訊いたところで「その時」まで言わないのだろう、そんな男だともう知っているから微笑んだ。

「伊達さんの指示に従います、」

六ヶ月、秋から今この時まで過ごした時間に賭けていい。
そう想えてしまう眼ざしが真直ぐこちら見て、そっと笑ってくれた。

「絶対に帰ってこい、いいな?」
「はい、」

うなずいて両手に雪すくいあげる。
グローブ透かせる冷気どこか懐かしい、ぱさり掛けて火が消えた。

「行くか、」

低い声しずかに徹る。
その響きに微笑んで周太はライフルとザック背負った。

「はい、」

立ちあがり踏みだした一歩、さくり雪埋もれる。
装備に一歩が重たく沈む、数時間の夜に積もってしまった変化に低い声が曇った。

「積もったな、踏み抜きとか気をつけろよ?」
「はい、」

ならんで歩きながら雲が速い。
天候刻々うつろってゆく、そんな夜空に言葉が続く。

「上は風が強いぞ、吹き倒されないように気をつけろ、」 
「はい、」
「ライフルは背負ってダブルストックで歩け、アイゼンを岩や根にひっかけるなよ?」
「はい、」

話して、肯いて、そんな繰りかえしと雪をゆく。
さくり、ざくり、ならんで歩いて着いた森の底、青いウェア姿たちの声が聴こえる。

「今度こそ国村さんと宮田さんの歓迎会しましょう?慌しくて延期したままだ、」
「そうだったね、そこらへんヨロシク?」

落着いた透る声、底抜けに明るい声、どちらも懐かしい。
あの声たちと毎日いつも笑っていた、そんな時間もう遠いまま長身が頭下げた。

「国村さんと浦部さんにも辛い役をさせます、黒木さん達には俺が志願したこと伝えてください、」

この声、英二だ。

「…、」

とくん、呑みこんだ声に鼓動もう疼く。
あの声と今から歩きだす?熱くなる首すじに声また聞えた。

「宮田さんがいちばん辛いよ、同じ山ヤを撃つ手助けなんて…どうして、」

どうして、本当にどうしてだろう?

『辛いよ、同じ山ヤを、』

こんなこと辛いに決まっている、あのひとには。
あのひとは山岳救助隊で命を救うため駈けている、そんな人に何をさせるのか?

―僕がさせるんだ、たとえ任務でも僕が、

こんなことのために自分たちは出逢ったのだろうか?
そんなこと想いたくない、でも現実のまま低い声そっと言った。

「…いちばん辛いのは湯原だ、」

言葉にふりむいて沈毅な瞳が見つめてくれる。
いつもどおり静かに深い明敏な瞳、マスクでも蔽えない声は静かに笑ってくれた。

「胸を張れ、いいな?」

胸を張れ、そんなこと今ここでも言ってくれる。
こういう人だから疑うなんて結局できない、ただ信頼と微笑んだ。

「はい…行ってきます、」

笑いかけ敬礼ひとつ、それから独り歩きだす。
ざくり踏みしめる背には視線がある、それが温かい。

―ほんとうに心配してくれてる、伊達さんは…お父さんのときは?

いま見送ってくれる眼ざしは温かい、でも父はどうだった?
そう想ってまた考えだす、14年前あの瞬間、岩田は何を想ったろう?

『…すまない、湯原、』

あの謝罪は、殺害した相手と息子どちら宛だろう?

「…事情があったんだ、」

マスクの蔭につぶやいて呑みこんで、肚の底へ落としこむ。
こうして繰りかえすたび薄れてほしい、この14年の感情どうか昇華させて?

―お父さん、お父さん、ゆるしてあげるって難しいよ?僕は…殺したいってもう思えないけど、でも、

お父さん、どうしてあなたは最期あんなふう願えたの?

『犯人を救ってほしい、』

今もし会えるなら訊きたい、どうして父は最期の最後に「救ってほしい」なんて言えたのだろう?
撃たれて息ひきとる間際のとき同期の腕のなか父は言い遺した、あのとき父は真相を知っていたと今は解かる。

―だから犯人って言ったんだよね、お父さん…佐山さんのことだけじゃなくて、観碕さんと…岩田さんにも気づいていたんでしょう?

あの言葉の本当の意味を知ったなら、言葉ひとつ託された父の友人は何を想うのだろう願うだろう?

―お父さん、もし安本さんが知ったら…僕がちゃんと話すほうがいいの?もし帰られたら、

さくり、ざくり、雪を踏みしめ想いめぐる。
でも全ては「帰られたら」だ、その一歩の行先ほんとうは解からない。

いま歩く一歩、この先にあるのは帰路だろうか、それとも終の涯?

「…でも死なせないよ、僕は、」

約束そっと笑って、ほら父が笑ってくれる。
いま現実に笑ってくれるわけじゃない、けれど歩く雪面に風に父の俤とおる。
そう想えてしまうのは道連れのせいかもしれない、そんな想い立ちどまった森あおいで声こぼれた。

「…りっぱだね、」

空いっぱい、おおらかな梢が月を抱く。

のびやかに枝いくつも広げ雪嶺に立つ、その幹周り幾つあるだろう?
雪埋もれた根も深く広く張りめぐらせここに立つ、そんな大樹に惹きこまれる。

「大きいね…300年はこえてるの?地衣類もいっぱいだね、」

語りかける木肌はまだら模様、この斑ひとつに地衣類や蘚苔類が生きている。
こうして幾つも命かかえ古木は生きてきた、その姿に願ってしまう。

「…春の君も見たいな、新芽きれいだろうね?」

春、芽ぶきの大樹を見たい。

萌黄やわらかな緑に梢おおわれる、その姿きっと美しい。
根元には菫が咲くだろう、春先がける花さまざま香ほころぶ、片栗も咲くかもしれない。
薄紫、紅紫、うす桃色に白、黄色、やさしい色に森の底は覆われて、そのとき大樹も春の芽いっぱい緑に萌える。

その姿を見たい、こんな重荷すべて超えた自由の目で。

「…お父さん、僕は願ってもいいかな?」

マスク遮らせて声くぐもる、でも自分の聲だ。
こんな時こんな願いは不謹慎だろう、警察官として本分を外れる、でもこれが自分だ。
いま自分は任務のためライフル銃を背負って拳銃も携える、それでも願いは古木ひとつの春だ。

「お待たせしました、」

とくん、

声ひとつ鼓動ひっくりかえる、だって気づかなかった。
いつの間に来たのだろう?驚いた呼吸ひとつ仰いだ先、青いヘルメットの笑顔ほころんだ。

「行きましょう?」

ああ、やっぱり君だ?

―英二、ほんとうに一緒に?

想い見つめた夜の森、白皙まばゆい笑顔は切長い瞳が美しい。
青い登山ウェアに赤と黒の登山ザック負う、その広やかな肩が逞しい。
この背格好も瞳も忘れられなかった、だから今も鼓動はずんで声もでない。

「…ど、」

どうして?

訊きたくて、でも声すぐ呑みくだす。
もし声を聴かれたら正体を明かしてしまう、それは自分の立場に職務違反となる。
だからなおさらに声ひとつ掛けることもできなくて、ただ沈黙のまま頷いた。

行きましょう?その言葉こそずっと欲しかったから。



(to be continued)

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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚373

2015-09-26 20:45:03 | 雑談寓話
師走の半ば夜、再会飲みで御曹司クンは泣いた。
恵まれているようで我慢だらけ、そんな事情は知ってる、
だから泣きたいだけ泣かせて、それから訊いてみた。

「で、いちばん最近の我慢した原因は?笑」
「俺が我慢してるとかさー言ってくれんのホント…おまえくらいだ、」
「花サンも気づいてると思うよ、おまえの我慢もさ?」

なんて対話@ダイニングバーにて御曹司クンは言った、

「…どうかなー気づいてても聞いてくれないんなら無視と同じじゃね?」

あれ、コイツにしてはやたらシニカルだな?
って思わせる顔で、そんな顔&台詞に言ってやった、

「気づいても聞かないのはオマエも同じだろ?笑」
「…どーゆー意味だよそれ?」

また拗ねたカンジに訊いてくる、
まだ涙目な質問者に訊き返してみた、

「花サンの手首の傷、気づいてるクセにオマエは訊いてやらないだろ?そういう態度のオマエだから訊けないんじゃない?」

古い傷、そして三年以内の傷。
そんな彼女の手首に無責任と言えない男は言った、

「結局は俺が悪いってことかよ?」
「どっちもだろ、おまえらはさ?笑」

答えながらつい笑いたくなる、だって呆れた似た者同士だ?
だからこそ気掛かりで言ってやった、

「花サンはどっちも悪いって気づいているよ、だから悩んでるんだろが?コノママ付き合ってイイのかってさ、」

解ってる、でも離れがたい。
そんな彼女の本音に御曹司クンは言った、

「悩んでるクセに結婚とか言い出すのおかしくね?」

そこ気づいちゃったんだ?
この通りな正論と矛盾に笑った、

「上から目線ぽい?笑」
「マジそれだよ、そーゆーの俺キライ、」

本当にキライなんだろな?
って貌でビールすすってる、そんな顔も仕方ないなって思う。
理由なんであれ上から目線は愉しくない、そういうの特に敏感な男は言った、

「バイセクシャルな俺を憐れんで結婚するってカンジじゃん、そーゆー目で見られんのマジキライ、」

マジキライ、も仕方ないだろな。

なんてカンジに珍しく花サン<御曹司クンな気分だった、
でもソレ言ったら調子に乗るんだろう?
そう思うと安易な賛同はリスクが高い、で、訊いてみた、

「おまえは何のために花サンとつきあってんの?」

ワリと根元的質問、そして御曹司クンは考え込んだ。

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ちょっと書いたのでUPします、遊びにアラズな出先なんですけど眠いです、笑
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移動中に取り急ぎ、笑



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第83話 辞世 act.14-another,side story「陽はまた昇る」

2015-09-25 00:35:03 | 陽はまた昇るanother,side story
春雪の夜
周太24歳3月



第83話 辞世 act.14-another,side story「陽はまた昇る」

頬なぶる小雪、けれど夜の雲かすかに明るます。
そのうち月がでるのだろうか、ふる雪を透かして空仰いだ。

「…ほんとに吹雪だ、」

雪ふる林のはざま、見えるはずの山頂はない。
風雪に融けこんだ闇は薄青くかすむ、そんな視界に低い声がすこし笑った。

「国村さんが言ったとおりだな、ジャスト1時間だ、」
「はい、」

うなずいた先、黒いマスクとヘルメットに火影ゆれる。
深けてゆく刻限に焚火は温かい、座りこむ温もりは安らがせる。

―こんな時なのに僕、なんか安心してる…ね、

朱色ゆるやかな光、温度、けぶる木の香。
ふる雪にも温もり明るます、ただ優しい時間におだやかな声が言った。

「あの山岳レンジャー、防犯カメラの男と似ている、」

とくん、

鼓動ひとつ息止めらる。
言われたことの重み胸圧して、咽かけた呼吸のみくだした。

―伊達さんに気づかれた?英二とお父さんの、

この男に気づかれてしまった、あの人の存在を。
それでも今は何も調べられない、そんな山懐にすこし微笑んだ。

「そうでしたか?」
「あの男、宮田は湯原の同期だったな、」

低く告げる言葉に鼓動また絞められる。
この追及は逸らせるのだろうか?不安せまらすまま声が続ける。

「同一人物なら辻褄があう、あの画像の日は山岳レンジャーが本庁に来ていた。あいつの家族について知ってるか?」

ほら核心ついてくる、答え方まちがえば曝される。

―もう同期だって知ってるんだ、仲良くしてたことも調べてるかも…でもどうして伊達さん、

なぜ伊達はこんなにも調べるのだろう?
目的は何だろう、こんな時までなぜ訊くのだろう、そのままに声がでた。

「どうして今、そんなこと訊くんですか?なぜ伊達さんがそこまで拘るんですか、」

踏みこむ理由、それはどこにある?
問いただした雪の夜の底、低い声は穏やかに言った。

「納得いかないからだ、なぜ湯原が指名されたのか、」

落着いた声、けれど燻ぶっている。
ぱちり、爆ぜた炎に薪くべながら低く続けた。

「一名だけ行くなら今回の状況だと俺だ、まだ経験が浅い湯原が選ばれるのは何か仕組まれているとしか思えない。同行者が同期だってこともな、」

たどり着いてしまうかもしれない、この人なら。
その頭脳に確かめたくて口開いた。

「伊達さんは、…宮田が僕の同期になったことも、仕組まれたことって考えるんですか?」

君と出逢った、そのことすら意図がある?

それなら君は何者なのだろう、自分が見てきた君は嘘?
聴かせてくれた言葉は、約束は、ほんとうは誰がくれたものだろう?

英二、君は誰?

「まだ解らない、俺は、」

ぱちっ、炎の音に声は透る。
火影ゆれるマスクの顔すこし傾けて伊達は言った。

「似ているけど断定はまだできない、あいつと話したこともないからな?相手を知らないで判断は難しいだろ、」

落着いた声は冷静なのに温かい。
その声に見つめた小雪の夜、沈毅な瞳すこし笑った。

「どっちにしても今は信じるしかないだろ、今はパートナーだからな?」

今はパートナー、それなら信じるしかない。
そんな現実の底は雪に炎あかるい、ゆるやかな熱の火端でうなずいた。

「はい、…そうします、」

うなずいた視界、金色ふわり舞いあげて小雪にとける。
こんなふう炎ずっと見るのは初めてだ、その温もりに穏かな声が言った。

「すこし寝ておけ、夜明の雪道はきつい、」


(to be continued)

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第83話 辞世 act.13-another,side story「陽はまた昇る」

2015-09-21 23:35:02 | 陽はまた昇るanother,side story
此岸にて
周太24歳3月



第83話 辞世 act.13-another,side story「陽はまた昇る」

ぱちり、金いろ爆ぜて火の粉が舞う。

三月なかば過ぎの山の夜、凍れる雪の川に焚火は温かい。
朱色やわらかな炎はなんだ落着かす、雪嶺の火端で先輩が笑った。

「あの小隊長やるな、さすが後藤さんの秘蔵っ子だ、」

ぱちっ、火音に笑った声は低いくせ透る。
マスクの黒に覆われる横顔は表情も見えない、けれど眼ざし明るくて周太も微笑んだ。

「後藤さんの知り合いだって、伊達さんもご存知なんですか?…あ、」

名前つい呼んで周り見まわしてしまう。
こんな時こんな所で本名は迂闊だ、気づいて首すじ逆上せるまま笑われた。

「名前つい呼んでまずいって思ってるだろ?でもここなら安全だ、隠れる場所なんか無いからな、」

言いながら薪くべてくれる手元は慣れている。
その仕草に懐かしい人たち見るから気懸りで尋ねた。

「ありがとうございます、でも七機の人たちもビバークしていませんか?…みなさん慣れてるし、」
「SATは敬遠される、こっちには来ないだろ、」

さらり答えられて鼓動が絞まる。
言われた現実が今は傷んで、そんな想いに伊達は指さした。

「川むこう灯りが見えるだろ?山岳レンジャーは集まってやってるな、県警も一緒か、」

川音に透かした闇の先、赤色ふたつ夜に明るい。
あそこに懐かしい人たちがいる、つい見つめてしまう視線そらし笑いかけた。

「伊達さんは焚火じょうずですね、山は慣れているんですか?」
「親戚の手伝いしてたからな、」

応えてくれる声は穏やかに低い。
からり、薪くべながら教えてくれた。

「後藤さんのことは俺も知ってるよ、同郷の大先輩だからな。あの小隊長に期待してることも有名だぞ、」

そんな話を聴いたことあったな?
思いだしながら可笑しくて、つい笑った。

「さっき伊達さん、さすがだなって言って笑いましたよね…あれ可笑しかったです、」

あの間合いで言われたら笑ってしまう。
また記憶ぶりかえす焚火のほとり先輩も笑いだした。

「つい本音が出ちまった、さすが弁が立つなってさ。理路整然と追い詰めてくれて嬉しくってな?」
「追い詰めてって…班長のこといじめたいみたいですよ?」

言葉つられて笑って、ぱちり炎また爆ぜる。
その光に低い声が言った。

「いじめたいよ、腹立ってるからな?」

こんな言い方、伊達には余程のことだ。

いつも落着いて冷静、公正で理知的、そんな評価される男に「いじめたいよ」は似合わない。
意外で見つめた真ん中、マスクの翳で沈毅な瞳は微笑んだ。

「上官として信じたかったから腹立つ、」

ああ、その気持ち自分は良く解かる。
信じたかった、だからこその溜息ひとつ笑いかけた。

「信じたいからってわかります…僕も、」

自分だってそうだった、あのひとに。

―だから英二に腹が立つんだ、いつも話してくれない…お父さんのことも、

父のことを追いかけて今、ここに自分はいる。
その想い全て裏切られる気がして、そのくせ再会はうれしかった。
うれしい分だけ悔しくて哀しくなる、そっと溜息こぼれて言われた。

「湯原、彼女の連絡先と伝言をくれ、」

からん、

燃え崩れる木音に言葉が傷む。
ゆらめく火影ごと熱なびく、温かな火端で伊達は続けた。

「新宿でも言った通りだ、引受人が一人だと辛い、引受人自身のためにも助け合える人間がいるほうがいい、」

落着いた声、でも本当は何を想うのか今は解かる。
それくらい時間を共有してくれた人に微笑んだ。

「はい…預かってもらえますか?」

ポケットからチェーン引っ張りだし外す。
そのまま差しだした掌に沈毅な瞳が訊いた。

「携帯を俺に預けるって言うのか?」
「はい、」

うなずいて見つめた真中、黒いマスクが火影に赤い。
むきあった瞳も朱いろ一点ゆらす、あかるい光のほとり口を開いた。

「もし美代さんからメールが来たら返信してもらえますか?僕が無事って想えるように…受験生なんです彼女、今は集中しないといけない大事な時で、」

きっと伊達なら代り務めてくれる。
信頼と見つめながら想い言葉にした。

「今日は前期試験の発表だったんです、でも落ちて…後期日程で受けなおすんです、その試験日まで心配かけたくありません、お願いします、」

これだけで伊達には解るだろう、そして考えてくれる。
ただ信じて開いた掌に震動が起きた。

「あ、」

火影ゆれる手の上、ちいさなランプ点滅する。
ふるえる音かすかな前、低い声かすかに笑った。

「メールか?遠慮するな、」
「…はい、」

素直に開いた画面、発光が闇にまぶしい。
あわいブルー見つめながら受信ボックス開封した。

From  :関根尚光
Subject:瀬尾その他
本 文 :おつかれ、ひさしぶりだけど元気か?
     来月どっかで時間つくれるか?瀬尾の祝いのこと打合せしよう、俺も報告っていうか相談あるんだ。
     英理さんからもメールか電話いくとおもうけどよろしくな。

久しぶりの名前、これからの約束、報告と相談。
どれも嬉しくて温かい、だから余計に締めつけられて泣きたくなる。

「…っ、」

マスクの翳そっと呑みこんで喉つまる。
だって今こんなとき思いだしてしまった、自分には大事な人たちがいて、そして明日を疑っていない。

―もし僕が死んだら最期にメールしたって想わせるんだ、関根に…英理さんにも瀬尾にも辛い想いさせて、

電子文字のむこう友達は今きっと笑っている。
笑っているだろうから繋げていいか解らない、だって今この現実を知られたら苦しめる。
きっと怒るだろう、泣くだろう、そんな真直ぐな相手だから哀しくて辛くて、どうしていいか解らない。

「どうした湯原?」

呼びかけて肩そっと温もりふれる。
大きな掌に呼吸ひとつ、黙って携帯電話さしだした。

「読んでいいのか?」
「…はい、」

うなずいた前、マスクの瞳が画面におちる。
まなざし微かに動いて低い声がすこし笑った。

「楽しそうなメールだな、だから返信に困ってるのか?」

ほら解ってくれる。
こんな理解が今は安らげて小さく笑った。

「はい、困っています…約束していいのかなって、」

約束したい、でも明日が解からない。
こんな現実と焚火ながめながら先輩は言った。

「俺が約束する、来月も無事だ、」

ほら、約束をくれる。

こういう人だから結局は疑えない、それだけ素顔も見てしまった。
この6ヶ月の時間どうしても信じたくて、ただ信頼に微笑んだ。

「はい…返信させてもらいますね、」

掌のなか電子文字は明るい、その画面ひとひら小雪が舞った。


(to be continued)

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深夜雑談:悪戯坊主の芸術

2015-09-21 23:00:00 | 雑談
加筆あいま気分転換に雑談します、笑

昨日の朝、出かけようって支度していたら悪戯坊主のう○○な臭いがして、
猫トイレをチェックしたらヤッパリ○○こがあったんだけど、

アレなんだっけ、そうだストーンサークルだ。

環状列石、石ぐるり円形に並べて中央に一本石柱を立てるアレ。
アレそっくりに悪戯坊主の○ん○がならんでいる@猫トイレのトイレ砂の上。
丸いのが5つ+円柱状ひとつ、倒れることなく屹立してナンダカおごそかだ。

こんなこと初めてだ、ていうかドウやってやったんだろう?

なんて疑問と大笑いさせられた連休2日目の朝だった。
なんて書いている今すでに連休4日目の深夜0時、悪戯坊主は元気です、笑

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山岳点景:毒茸譚

2015-09-21 09:35:09 | 写真:山岳点景
恩恵と礼儀



山岳点景:毒茸譚

昨夜、ベニテングダケについて書きましたけど、
毒茸だと知りながら食べるコトが肝試し×食い意地から一部で流行っているそうです、笑
一本くらい食べても大丈夫ってカンジらしいんですけど、なんでソンナ発想になるのか?
っていう原因は、毒素自体がうま味成分ソックリなことにあります。

テングタケ科の毒成分=イボテン酸はグルタミン酸と類似の構造

グルタミン酸はうまみ成分の代表、
アミノ酸の一種で昆布に多く含まれていることが知られています。
ちょっと知られていないのは過剰摂取が死にいたることです、が、人間の致死量は体重50kgに1kgです、笑

グルタミン酸は興奮性神経伝達物質の一つです。
内因性興奮毒としての性質を持ってるんですけど、脳虚血など病的状態においては大脳皮質で神経細胞を破壊します。
ようするにグルタミン酸が多くなりすぎるとアウトってことなんですけど、うつ病もグルタミン酸の神経毒性が起こすという仮説があります。
こうした不調はグルタミン酸の作用をコントロール=ブレーキになるミネラル分であるマグネシウムが欠乏することで起きます。
そのため、マグネシウムなど不足しているミネラル分の投与で犯罪者の脳が正常化→再犯率の低下って実験データもあります。

で、イボテン酸はグルタミン酸ナトリウムの約10倍ほどうま味を感じさせます。
人間がうま味を感じる最低濃度はグルタミン酸ナトリウムの約0.02%、対してイボテン酸は0.001~0.003%なんだとか。
そのためイボテン酸をふくんだ茸はグルタミン酸由来の旨味調味料と同じように美味しく感じられるってワケです、が、落とし穴があります。

グルタミン酸は上述したとおり、脳に興奮を伝える神経伝達物質です。
その点でもイボテン酸は類似しており、グルタミン酸よりも3~7倍の興奮作用があると言われています。
またイボテン酸は乾燥などでムッシモールという成分に変化するんですけど、ムッシモールは抑制性の神経伝達物質と構造が似ています。
抑制性=脳の働きを不活発にするってことですが、この抑制と興奮がイボテン酸を摂ることで同時に起きるワケです。

で、抑制×興奮の相乗効果で中枢神経が混乱させられます。
症状は精神錯乱、アルコトナイコト言いだす譫妄、躁鬱、幻覚、昏睡状態に陥るそうです。

またベニテングダケは微量ですがα-アマニチンを含んでいます。
α-アマニチンは猛毒成分でタンパク質の合成を阻害します、で、細胞組織はタンパク質で作られてるワケですから、

タンパク質の合成がダメになれば細胞組織は壊死するワケです。
具体的にどうなるかというと内臓あちこち細胞からダメになって多臓器不全を起こします。

α-アマニチンは一般的な加熱調理では分解されず、解毒剤も存在しません。
そのため中毒の治療は対処療法しかなく、摂取直後に胃を洗浄することが最も効果的な方法になります。
ですが遅効性なため、摂取10時間以内は症状がほとんどなく摂取後24時間経過して気づくことも多いそうです。
そんだけ時間経過すれば毒素は胃から吸収完了→そうなれば胃洗浄などの対処療法も当然効果がありません、いわゆる手遅れです。
そうして吸収されたα-アマニチンによりタンパク質は合成できず、細胞組織の壊死は進んでゆき多臓器不全に陥ります。

初期症状は下痢と痙攣、一時的に症状が治まっても偽回復期で4~5日間に肝臓と腎臓の細胞破壊は進行して機能障害を起こします。
そうなると約15%は腎不全・肝不全、昏睡、呼吸困難などが進行し約10日で死亡、全中毒者の50%は最終的に死に至ります。
こうしたケース以外でも後遺症の残ることが多いそうです。

このα-アマニチンはテングタケ科の他の茸にも含まれます。

で、なぜベニテングタケは一本くらい食べても平気なんて言われるかというと、利用されていた歴史の所為もあります。
イボテン酸の薬理作用=興奮&幻覚作用をシャーマニズムの儀式に使ったり、戦争の士気高揚に利用されていたんだとか。
そうした前例から「一本くらい食べても大丈夫」って意見も出てきたようです。

が、毒物の致死量は個人差があるため保証ナンカありませんよ?笑



登山などアウトドアの流行りでキノコ採取も楽しみにされる方が増えているそうですけど、危険が2つあります。

1.無断採取は「盗掘」犯罪

山で採れる恵みは山の所有者のものです、
個人所有の山ではなくても入会地として入会権が定められ、地元の方の生活資源として管理しているケースが多くあります。
登った先、見つけたからって勝手に採れば犯罪になることを知ってください。

2.誤食→中毒死or後遺症

毒キノコと食用キノコは似ているものが多くあります。
例えばテングタケとタマゴタケ、どちらも同じ赤い笠なところが特徴なんですけど。
トップ写真の通りテングタケは白いイボ+白い柄、根元にリング状のツボ+笠の下に膜状のツバがあります。
でもこの白いイボが雨で流れ落ちてしまうと2番目の写真みたいなカンジです、この状態だとタマゴタケと間違えたりするワケです。

で、毒キノコと似ている食用キノコは美味で知られることが多いんですよね、笑
それで食べてしまい中毒にいたることが毎年ずっと絶えません、死亡、そうでなくとも後遺症で苦しむことになります。
ベニテングタケで書きましたが、タンパク質阻害成分や神経毒に起こされるため細胞自体が壊死→細胞の再生が困難→後遺症になるわけです。

また震災後は原発の影響から放射能物質の含有量が規定値を超えている→採取禁止になっているエリアもあります。
そうした情報も無断採取のケースでは解りません、で、食べてしまうと数年後に放射性物質による内部被ばくなんてコトに。

法的リスクと身体的リスク、どっちにしても素人だけでキノコ狩はしないほうが無難です、笑



山の恵みは地元のひと+野生獣に権利有・部外者はノータッチが無難です、笑
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山岳点景:標高千七百の花、秋

2015-09-20 23:15:32 | 写真:山岳点景
秋野にて



山岳点景:標高千七百の花、秋

ひさしぶりに山歩きしてきました、メイン目的は↑この↓花です。



松虫草マツムシソウ、晩夏から秋の花です。
本州から九州まで山や高原に咲きます、薄紫やわらかで可憐な印象です。



しなやかに細い茎はかすかな風にゆれます。
この花が自生しているところを見たいなーと思ってました、で、今日は叶ったわけです、笑



もうひとつ叶った花がありました、竜胆です。



この場所では10月・秋の終わりに咲くそうです、が、今日2株ほど見ました。
今年は秋冬の訪れが早いのかもしれません。



花屋でよく見る竜胆よりも、紫色やわらかな花でした。



秋の山野草といえばコレ↓鳥兜も咲きだしていました。
鳥兜トリカブトは毒草として有名です、茎の汁も危険なので触らないでくださいね?
とはいえ青紫あざやかな花色と個性的な姿はおもしろくて、つい観察してしまいます、笑



そんな森の底はこんな↓キノコも生えていました、毒キノコ代表みたいな紅天狗茸ベニテングダケです。
精神錯乱+嘔吐下痢など消化器系中毒+筋肉痙攣などヤバイことになります。



毒成分はイボテン酸といって、うまみ成分のグルタミン酸と類似の構造です。
そのためイボテン酸をふくんだ茸はグルタミン酸由来の旨味調味料と同じように美味しく感じられるってワケです、が、中枢神経の変調をきたします。
イボテン酸は不安定な物質でムッシモールという成分に変質しやすいです、そのためイボテン酸を摂るとムッシモールの作用も同時に起こします。
イボテン酸=興奮、ムッシモール=抑制、そのため抑制×興奮の相乗効果が中枢神経を混乱させてしまい結果、精神錯乱や昏睡に陥るワケです。

下痢嘔吐や痙攣の原因はα-アマニチンという猛毒成分で、細胞組織を壊死させる物質です。
これは加熱調理程度では分解されず解毒剤も存在しません、そのため対処療法になりますが遅効性で症状がほとんどでないため手遅れになりがちです。
一時的に症状が治まっても偽回復期で、約15%は多臓器不全を起こし約10日で死亡、全中毒者の50%は最終的に死に至ります。
もし助かっても後遺症が残ることが多いそうです。

っていう危ない茸ですが、ヨーロッパでは幸福のシンボルとして親しまれています。



女郎花、野原薊、吾亦紅、野紺菊、さまざまに秋の花咲く今です。



白樺は黄葉が始まっていました。



青空×陽ざし強い山道は歩いていると軽く汗ばみます、が、陽が翳ると肌寒い。
尾根で湯を沸かして紅茶を飲みましたが、熱い飲み物がおいしいかったアタリもう秋です。



花畑ふちどる林は葡萄の蔓が紅葉そめます。



戻った駐車スペース傍ら、山桜は紅葉あざやかです。
標高1,700メートル@山梨県某所、夏も歩いたコースは1ヵ月半で姿を変えていました。


去年の9月、和んでもらえたら嬉しいです。
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