萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山遊雑談、野生の遭遇

2023-06-10 11:19:20 | 解説:用語知識
都市の埒外=アウトドア、共生と回避


山遊雑談、野生の遭遇

今ちょっと晴れてきました、稜線まだ雲の中ですけど。
キャンプや登山ハイカー多くなるかもなあと。

コロナ過から密を避けたレジャーとしてアウトドアが流行してますけど、
登山の遭難事故増加だけではなく、キャンプや渓流釣りの事故も増加しています。

・人による盗難
・テントに押し入るor連れ込んでのわいせつ行為

などなど、マナー違反を越えた犯罪事故が起きているんですけど。
野生獣による事故が、天災×人災どちらも原因となって起きています。

野生獣との遭遇による遭難事故は北海道や秋田がよくニュースになりますけど、本州九州四国どこでもあります。
東京の奥多摩、神奈川の丹沢も、鹿はもちろんツキノワグマがどこでもフツーに棲んでいます。
もちろん富士山にもクマ、沢山いますよ?

クマが人を襲う原因は主に、
①急に人と遭遇してビックリして襲う
②人間の食べ物を好んでしまい、人を襲うようになる
③人間をウッカリ食べてしまい食人癖がつく

③は、①や②が要因となって人間の味を憶えた為に起きる事故ですけど、
ようするに①や②がなければ、③は起きないとも言えます。

なので①を防ぐため「今から通るから鉢合わせないようお願いします」と知らせる音として、熊鈴は登山必携アイテムになっています。
鈴だけだと不安な場所・野生獣の気配が強いときは、ホイッスルを吹きながら歩くのも有効です。
また人の数が多いと遭遇を避けてくれやすいので、ラジオを鳴らす・声高に会話しながら歩く、も登山慣れした人はやります。

②は食べ残しの廃棄、食材やザックの保管がアマイことが原因に。
きちんとしたベテランに教わっていないキャンパーや登山客は、こういうミスしがちなようです。
テント泊で荷物・靴を外に出しっぱが原因の遭難事故はすごくよくある話なんですよね、クマに限らず。
【写真:白山風露ハクサンフウロ】


テント外に出しておくと、
・夜露・霜・雪で濡れたり凍ったりで履けない、使えない
・野生獣に持ち去られる
・盗難
登山靴をダメにして行動不能で遭難、ザックや荷物を盗まれて装備不備で遭難、なんてことも。

特に怖いのが食料を野生獣が食べてしまったとき。
コレで味を覚えたクマが、今度は人を襲い→ウッカリ人肉の味を覚えて食人クマになる。

そうして近年も、北海道や秋田で人食いクマ事件が起きているワケなんですけど。
食料をクマに食べさせてしまったミスが、人を殺してしまう事故に繋がることを意識して、荷物管理してもらえたらなあと。

キャンプ場ある地域=山岳地域は野生獣の住まいです。
そして人数少ないほど襲われやすく危険なわけで、
ソロキャンプ流行しているけどソコラへん理解しているのかなあ、と。

登山でも、野生獣の気配が強い場所を通るときは熊鈴+αの対策をとります。

○クマ避け用の鐘が設置されている場合は必ず鳴らす
○ホイッスルを吹く(登山アウトドア専門店にあります)
○ラジオや大声の会話で多人数に感じさせる
○クマ撃退用スプレーなどの携行

っていうような基礎知識やら技術やら無いと事故っちゃうアウトドア。
最初まずは経験者と同行・教えてもらって始めないと、ホント不幸な事故に繋がります。

って言われて「自分は大丈夫☆」思っちゃった自己流アウトドアの方いたら、既に遭難しています。
っていうことを警視庁山岳救助隊の方の手記にありましたけど、ホントそうだなあと。

ソロキャンプ自由で楽しいですけど「単独ひとり=救助が呼べない状況」ってことを理解した備えが大事で。
安全確保&犯罪や野生獣の襲撃ターゲットにならないための防御策が必須だってコトです。

特に女性のソロは…あぁーと。
ここんとこのブームで女性だけのキャンパー狙う犯罪も増えているし、
野生獣も女性ターゲットで襲われやすくて、クマに食人されるのも女性が多いんだとか。

道迷いしやすいのも女性なんですけど、
東西南北をぱっと判断できる感覚が、女性は脳の構造から苦手だと言われています。
たしかに女性で方向感覚が鋭い人って少ないなあと。
そんなわけで地図読みも苦手な女性は多くて、登山だと同行者にくっついていくダケしかできない人も少なくありません。

そういうわけで「迷った」自認も遅くて、
迷ったと気づいても、元来た道を戻ることも出来ず進んだ結果→痩せ尾根や源流部に転落死なんてことも。

観天望気も女性は苦手な人が多いなあと。
いつごろ雨が降るとか、日が暮れるとか、そういう予測ができにくい。
そうすると悪天候に巻きこまれやすくて結果、天候遭難→低体温症から行動不能に陥り遭難死なんて事例も。

遭難事故は必ず他人に迷惑かけることで、迷惑行為になりかねない。
そうした自覚がないと学ぶ意志がない=知識と技術と経験がない=遭難事故を起こして当然=という考えから遭難するからです。
登山でもキャンプでも、遭難は自分にも起こりうるんだという想像力が、慎重な準備と行動になって自助=安全楽しいアウトドア時間をつくってくれます。

きちんと専門書で学んで、経験者に教わって、
装備技術シッカリ、安全に楽しい時間を過ごしてもらえたらいいなあ思います。
【撮影地:山梨県】


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山遊雑談:夏山リアル、悪天候のち遭難

2023-06-03 00:58:10 | 解説:用語知識
悪天候の夜、アウトドア=都市の埒外について


山遊雑談:夏山リアル、悪天候のち遭難

2023年1月~5月=58件

コレ何の数字?っていうと、神奈川県内遭難事故件数です(2023年1月~5月21日までの発生件数) 
単純計算→1ヵ月10件超=一週間2~3件ずつ遭難事故が起きているってことなんですけど、
西丹沢も山開きした前後になる5/20・21、この2日間で6件の遭難が起きてしまったんだとか。
神奈川の山域は丹沢足柄箱根いずれも標高2000メートル未満、しかも都心からアクセス簡単な低山だからこその事故多発なんですよね。

低山だと、
○作業道や獣道が多い→道が交錯して間違えやすい→痩せ尾根や谷に踏みこんでアウト
○低山だから安全と誤認しがち→ビギナー&にわかサン単独踏みこんで遭難(コレが最悪要因)
○所要時間を読み違えてスケジュールミス→疲労と日没による行動不能
○装備不足による遭難→照明具の不携帯・積雪時のアイゼン不携帯・登山靴など服装の不備
○雨具防寒具の不携帯による低体温症からの行動不能・死亡事故

丹沢あるあるは、
○スケジュールミスによる道迷い・行動不能・脱水症状←丹沢山域は全般的にロングルート、照明具&補給水分は多め必須。
○木道スリップ事故←原因:トレイルラン・バス時間に焦って走った
○ダブルストックによる転倒滑落
○雨後の脆い足場に転倒滑落
○沢登り・渓流釣りで転倒滑落、水難事故
○鉄砲水で押し流される

丹沢=水の山と言われるほど保水力が高く、湧水・滝・渓流が多いんですけど、
雨後は生活道路や林道を横切る川・滝がフツーに出現したりします。
登山道の水没・含水による崩壊は、推して知るべし。

キャンプ場も同様で、テント設営の場所は要注意。
降雨や増水のために水没・テントや車ごと流された事故がシーズンごと起きています。

山の天候というか特徴として、
・夜に降雨や霧が発生しやすい=夜に気温低下→大気中の水分が冷えて落ちてくるため
・湿気や雨をふくんだ土砂や古木が崩れやすい
そのため、
川や崖から離れて設営・テントの入り口を川に向けない・テント周りに溝を掘る…などなど基本の知識&技術が必要なわけです。

こうした山あるある天候変化による死亡事故は、毎年どこかで何度も起きています。
・渓谷の中州に設営したキャンパー→夜間の増水で車ごと流され水没した事故
・崖下にテント張ったキャンーパー→夜間の倒木崩壊に巻きこまれた事故
どちらもコロナ過後に丹沢で起きた事例です。

なにより大前提として「悪天候時その後はアウトドア中止」があるんですけども。
登山はもちろんキャンプも悪天候NG。

悪天候予報はホント危険・絶対中止です
荒天のため、キャンプ地管理人が退去を促したキャンパーたち=大騒ぎBBQパーリーピーポーがいたんですけど、
会社同僚その家族たちの大人数かつ飲酒のためか横柄で、管理人さんの心配も聞き入れることがなくて、
地元の公務員さんが注意というか救助に行っても移動せず、結果、幼児を含む全員が流された死亡事故がありました。

というわけで、
今この悪天候のち危険度Max→登山NG・ぜひ計画変更をっていう話です。

ツイデに言えば、
山は電波届かない圏外だらけなので救助要請はもちろん、スマホで地図見るのも困難です。
山系WEBサイトいろいろあるけれど、山中ではソレ見られません。

最近ホント、登山系やアウトドア系のマンガやアニメ&ユーチューバーやブロガーさんとか多いですけど。
そういうの見た・TV・流行り雑誌の情報でアウトドア始めた人が起こす事故、ずいぶん増えているのだとか。
そういうの自分も見てみたりしましたけど、きちんと教わっていない=技術も基礎知識も充分とは言えないモノが多いなあと。

楽しい部分は出すけれど、
危険喚起&ルールをきちんと出しているものは限られているんですよね。

たとえば、
ものすごく基本=入漁券・採取券の説明もない、焚火エリアの説明もない→無許可の釣りやキノコ狩り&焚火が現実に問題となっているし。
登山技術=地図読み・コンパス方角判断・観天望気が必須なことも説明なくて、マイナールート紹介している時なんか遭難事故が心配になります。
テント泊では登山靴やザック・食料保管はどうするのかーの説明はしないorアマイ安易でホントヤバいなあと。

ようするに制作者本人が知識技術シッカリ備えていない、
だからソコントコきちんと描けないのかなーというものが多いなあと。

山域の管轄警察署では初心者だけNG・ベテランと同行しましょう教わりましょうアナウンスしているんですけど、
そのHP見ることも・看板気づくこともナカナカしてくれないし、登山届もちろん出さないし・その存在も知らないし。
だから現実リアルに遭難が急増しているのは、ソウイウ原因もあるんじゃないかなあと。

コロナ過からキャンプは密を避けたレジャーとして人気になってますけど、キャンプ中の事故も増加しています。
人による盗難、わいせつ行為も多く起きていますが、野生獣の事故はホント怖いです。

野生獣との遭遇による遭難事故は北海道や秋田がよくニュースになりますけど、本州九州四国どこでもあります。
東京の奥多摩、神奈川の丹沢も、鹿はもちろんツキノワグマがどこでもフツーに棲んでいます。
もちろん富士山にもクマ、沢山いますよ?

熊鈴は「通るから鉢合わせないようお願いします」と知らせる登山必携アイテムになんですけど、
とにかく遭遇しないことが二次遭難も他人を巻きこむ食人獣害も防ぎます。
クマ対策は誤解も広がっていて、それが遭難誘発に繋がっています。

っていうような基礎知識やら技術やら無いと事故っちゃうアウトドア。
最初まずは経験者と同行・教えてもらって始めないと、ホント不幸な事故に繋がります。

って言われて「自分は大丈夫☆」思っちゃった自己流アウトドアの方いたら、既に遭難しています。
っていうことを警視庁山岳救助隊の方の手記にありましたけど、ホントそうだなあと。

遭難事故は必ず他人に迷惑かけることで、迷惑行為になりかねない。
そうした自覚がないと学ぶ意志がない=知識と技術と経験がない=遭難事故を起こして当然=という考えから遭難するからです。
登山でもキャンプでも、遭難は自分にも起こりうるんだという想像力が、慎重な準備と行動になって自助=安全楽しいアウトドア時間をつくってくれます。

夏の丹沢はヤマビル天国なんですけど、そこをヘソ出しタイツスタイルで歩くひとが現実にいるんですよね。
派手ピンク×サイケ柄タイツスタイル推定50代ご婦人グループとか、登山口のバス乗り場な公園で見ちゃったりするんですよね。
ホントありえない、笑

そーゆー装備不足どころかアレなひとが遭難したとして、
ソレを誰かの命を危険にさらしてまで救助活動するべきなんでしょうか?
っていうのが地元住民の本音だし、生活の用事以外で登るのは控えようっと遭遇したくないもんねってなります。

ソンナワケで・きちんと専門書に学んで経験者と同行して教わって、
装備技術シッカリ、安全に楽しい時間を過ごしてもらえたらいいなあ思います。
そして、暴風雨のち最低2日間は山に川に入らないよ事故っちゃうよってあたり考慮して・無理ない楽しい計画でアウトドア楽しんでもらえたらなあと。
【撮影地:山梨県】


この↑写真たちは雨後や霧の撮影ですけど、きっちり装備+無理ないルート設定と計画でしています。
ソレどうやってるの?ってなったなら雨上がりや霧・雨・雪での山歩き撮影はNG、知識も技術もなくやったら事故って後悔モノです。
いつも書いてるケド、野外での撮影は三脚NGです=芽や根を潰して植生を傷つけるためNG+三脚を枝や岩に引っかける転倒滑落による遭難事故が絶えません。
写真撮影も山野の撮影はもちろんアウトドア=山の知識と技術とマナー遵守は必須です。
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山遊雑談:雪山、冬リアル

2023-01-04 00:57:00 | 解説:用語知識
冬山、冷厳の時間


雪山シーズン始まったばかりですけど、雪山の遭難事故ニュースが多いなあと。
あいかわらず富士山も遭難が多いですけど・ちょっとどーなんだろ?って事故×それに対するコメント多すぎるなあと。

→スケートリンク状態
冬季の富士山雪面を「スケートリンク状態」って遭難事故ニュースコメントに入れている方が散見されますけど・
スケートリンクはまだブレードが効きます、で、冬季富士山=コンクリート状態=ブレードどころかピッケルのブレードもスピッツェも効きません。
スケートリンクは転んでもブレードで止まれたりしますけど・冬季富士山は転んだら滑落→摩擦で身ぐるみ剥がれて真っ裸の死体になることがフツーです。
ソレは八千峰やマイナールート・初登を制覇しているようなプロでもあるあるな事故例で・ソンなんだから複雑骨折でもナンでも助かったらカナリ運がイイ。
ついでに言えば・シャッターぶち壊す爆風が吹き荒れるのが冬富士*雲の動きの速さで下界からでも解ります

→冬キャンプ
冬季のキャンプ場=夜ないし夜明けは零下→寒さで凍えます。
アニメやマンガなんかでソロキャンプ&冬キャンプを推奨?しているようですけど、
キャンプ場ある地域=山岳地域の冬は、朝晩の冷え込み11月から一桁~マイナス→住宅のベランダにも氷が張る寒さです。
特に年明けからの寒さは厳冬期マッタダナカへ・伊豆地方でも山間部は池が波のまま凍りついたり&丹沢のキャンプ場に至っては言うまでもなく。
ゆ〇キャン△で年明けに山中湖のキャンプ場シーンありますけど、雪も低温下もあんなもんじゃなく・夏仕様テントは凍りつくし道も地面も氷化が当たり前。
自分も冬キャンプしたことあるけれど・テント泊=凍死しかねないので、バンガロー借りて暖房キッチリで楽しみます。
ちなみに車中泊でも冬季の夜車中はカナリ冷えこむため凍死しかねませんのでアシカラズ。

ここんとこ暖冬だった×コロナ過でアウトドア流行していますけど←このアタリから登山orキャンプ始めた方々にとって、通常の冬は未知の世界だと。
そんでまたアウトドア系マンガやアニメの大半がココントコの暖冬=冬リアルだと思って描いているから、マズイなあ思います。
たとえば上にも書いたけど・ゆる〇ャン△の山中湖キャンプは描写がだーーーーいぶ甘すぎる、冬季の郡内地方あんなもんじゃないです。
特に山中湖は湖が凍る=零下二桁が当たり前、午後14時になれば再凍結×雪は解けないし氷柱は伸びる、道路も凍結するから冬季閉鎖も多い。
で・山中湖は標高1,000メートル=冬季の山ってそういうことで、ソレは標高もうちょっと低くても北面なら同じようなモンになるってことです。

山は南面と北面で体感温度10度違う、って聞いたことありますか?
コレを知っているといないとでは遭難したときの生存率も大幅に変わってしまうんですけど。
で、ソレは同じ山域のキャンプ場でも同じことで・たとえば丹沢の南面と北面では冬季のコンディション全く違う状態になるってことです。
また水際もだいぶ違います、たとえば渓流=川霧による気化熱のため低温化しやすいので、河川の近くでテント泊するならどの位離れると安全確保か?って話になります。

っていうような基礎知識ちゃんとないと事故っちゃうのが冬アウトドアなので、
まずは経験者と一緒に教えてもらいながら始めないと、ホント不幸な事故に繋がってしまうんですけど。

って言われて「自分は大丈夫☆」なんて思っちゃった自己流アウトドアの方いたら、既に遭難しています。
っていうことを警視庁山岳救助隊の方の手記にありましたけど、ホントそうだなあと。

登山靴が合わなくて立往生
アイゼンなく雪山に踏み込んで立往生(けっこういる)
水分補給しないで登って高山病(家族連れでけっこういる)←装備不足どころじゃない
散歩スタイルで軽率に山に踏み込んで立往生・どころか体調不良で行動不能←準備不足どころじゃない
暗くなって立往生←冬山の日没は14時、って知らないで踏みこんじゃった・スケジュール管理不足どころじゃない

なんていう初歩的ミスで遭難しかけている方・している方、なんど見ちゃったことか。
っていうのがコロナ過前の話なので(コロナ過以降ガチ登山控えているので笑)今ソート―件数あるのも肯けてしまうなあと。

登山もキャンプも、知識と技術と経験がないとホント事故ります。
それは自分にも簡単に起きうることで、ソレを認められないならヤル資格も当然ありません。
だって遭難事故=必ず他人に迷惑かけることで、迷惑行為なりかねない自覚がない=学ぶ意志がない=遭難事故を起こして当然という考え⇒遭難するからです。

そーゆー輩が丹沢エリアもココントコ増えていて、
オカゲでなおさら丹沢を歩こうって気にならないんですよね、もらい事故したくないから。笑
ホントありえないんですけど・夏の丹沢=ヤマビル天国でヘソ出しタイツスタイルで歩くヤツとかいるんですよね。
ショッキングピンクなサイケ柄タイツスタイルな推定50代ご婦人とかいらっしゃるんですけど・アレはヤマビル吸血美容法とかあるんでしょうかね?
っていう方とか登山口に近い公園たまーにいたりするんですけど・率直に言って、頭ちょっとアレなひとなのかなーなんて思っています。

ストックの使用法もちゃんと教わっていない→事故や環境破壊に繋がっていることが問題視されています。
ストックの先端にはカバーついているんですけど、アレ通常はつけたまま使うってご存知でしょうか?
じゃ―何のためカバー外せるのか?いうと、雪や氷で滑らないためのスピッツェがあるから。

よーするに雪山で使うための尖がった滑り止めがあるわけなんですけど、
アレ無雪期の時もカバー外しちゃうと、登山道・木道・小屋の床に穴を開けて迷惑行為になります。
なのでモチロン冬季でも小屋や無雪のときはカバー装着して使うワケです。

また・ダブルストックはストック頼みになる×姿勢を崩しやすいため、転滑落の原因になりがちなんだとか。
警察の山岳救助事例でも、ダブルストック使用者による転滑落事故について警鐘を記されています。
よーするにストックの先端が滑る→両手がふさがっているため手を付けないまま転倒→滑落。
転んだ・落ちた後も両手が使えないためヒドイ転び方や落ち方になり…なんだとか。

そして冬季に限らずではあるのですが、観天望気が出来ないならアウトドアはしないほうが良いと思います。
天気の崩れ=危険だっていう実感が無いならアウトドアは無謀というか、死に行くようなもんです。

ってアタリきちんと学んで教わって、経験者に学んで、
安全に楽しんでもらえたらいいなー思います。

この迎えた2023年、どうぞ慶事ふりつもる善き年になりますように。
【撮影2016.04.29/2017.01.15】

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山遊雑談:雪山、冬のリアル

2022-01-01 01:29:36 | 解説:用語知識
冷厳、瞬き凍る


山遊雑談:雪山、冬のリアル

雪がふるな?って感覚、わかりますか?

5年ぶり厳冬期シーズンらしくなる、
なんて予想の今シーズン、丹沢山麓の今朝は雪が降りました。
雪雲っぽい空だな・あれ?湿度×冷感コレはー思って布団と洗濯モンとりこみだしたら、真っ白ひらり。

今シーズンの丹沢山麓エリアは一桁or零下、稜線はカナリ低温×降雪・凍結すごいだろうなあと。
ここんとこ冬だ言うても零下になることも少なかったけど、やっと冬らしい感覚にワクワクしたり。笑
その反面・今シーズンは遭難事故件数が増えるんじゃないかな?とも思ってたんだけど、

あちこちで同じことヤッパリ思ってたんだなあー@SNS各所

ココントコキャンプ流行っている←ゆ〇キャン△とかアニメ他の影響だったり、
コロナ禍でアウトドア流行り→登山もトーゼンここ2年増えているみたいだし、

よーするに暖冬続きシーズンに始めた層が危険、
よーするに=ガチ厳冬期を知らない&経験者にきっちり教わっていないアウトドア好きサンたち。
暖冬期シーズンしか知らないから当然・冬のリアルは全く知らない。

なんて書いていると「ソンナに寒いってドンだけよ?」思う方もあるだろなー思ったので↑写真を貼ってみたんですけど、
上は三頭大滝=標高1,079メートルにある奥多摩の滝、1月上旬の様子です。
下は奥多摩3月下旬の様子、4月もコンナ感じな年もあります。
どちらもフツーの厳冬期シーズン@東京都の山です。

東京で滝が凍るの?ちっさい滝じゃない?
と思う方もあるだろうけれど、三頭大滝=落差35メートル。

落差から水が流れ落ちるスピード×水量を考えると、
どんだけ寒いのか?想像つくんじゃないかなと。笑

ゆるキャン△ってアニメは登山いつも一緒する身内の兄サンおススメで観たんだけど、
たぶん作者サンはガチ冬シーズンを知らないで描いているなって思う。
山中湖で1月だったかな?にキャンプしてエライ目に遭うって話があるんだけど、
山中湖1月は湖凍結する・湖畔も凍結積雪・昼間も零下っていうのがフツーだから、あんなノンビリしたもんじゃないだろな?と。

山中湖の標高約1,000メートル=三頭大滝と同じくらい、滝も凍る寒さなんだよってコト。
そんなカンジで山梨長野の冬はフツーに零下だから、あのアニメの装備で12~3月は耐寒アウトじゃないかな?と。
絵柄もカワイイし人間関係もカワイイし・のんびり見るにはおススメなんだけど、アレで冬キャンプ知識を得たツモリになったらカナリ危険だろな?思う。

ガチ冬キャンプするんなら・ソレ用テント&テント用ストーブ無いと低体温症でアウトの危険、
山梨長野エリアは11月から雪が降る&零下→テント泊カナリ凍えるから重装備必須、
だから自分はいつも冬キャンプ=ストーブ有り小屋を借りてやってました、笑

雪山ならナオサラ装備重要で、
言うてしまえば→登山装備の質=金額ケチしないコト。
よくある「安くてコレでも」みたいなギアって壊れやすい×低温湿気水気に耐えない→凍傷しちゃうんじゃないかな?と。
凍傷で済めば命あるけれど、夜間の気温低下に耐えられないまま…ナンテコトもあるのが山だしアウトドアのコワイとこ。

山はコンビニなんてない、
キャンプ場も管理人さん常駐じゃないトコもある・夜間は帰っちゃうトコも当然あって、
気温低下はとーぜん夜から夜明けがスゴイから・イチバン危険時間帯にこそ、救けなんてナンも無いってこと。
そしてキャンプ場の多くは夜間営業スーパーなんて近くにない+コロナ禍で時短営業してるからナオサラ無い。

っていうようなコトはキャンプ&登山どっちも・きちんとした経験者と同行してキッチリ教われば良いんだけど、
たぶん経験者と同行して実践教わってみないと分からない→生兵法はケガのモトになっちゃうコト、ほんと多いんじゃないかな?と。
同行しないと実技のコツ解りにくいし・なによりマナーというよりもルールを理解できなくて大事故につながる危険があるんじゃないかなあと。

実際、コロナ禍→アウトドア増加から遭難事故件数も急増していて、
でも、丹沢も奥多摩も件数あまりに多すぎてニュースにならない・なんて現実を知らない方も多いだろうな?と。

そんなわけで新年はじめ=正月キャンプ&登山される方も多いだろうなあと、なんとなく書いたんですけど。
どなたも装備&知識&技術きっちり的確に適格に、どうか無事に楽しめますように。


年末年始は雪ちらつく丹沢、登山の方は冬装備万全で安全に楽しまれてくださいね。
アニメ観たの何年ぶりだよ?なココントコ×5年ぶり位?ガチ厳冬期になりそな今シーズン。
【撮影地:東京都檜原村三頭山2015.1/2017.3】

早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
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山遊雑談:富士北麓、冬道リアル

2021-09-22 03:00:01 | 解説:用語知識
零下、凍てつく天地で


山遊雑談:富士北麓、冬道リアル

富士北麓の冬=10月下旬~4月上旬だなー思うのは、雪が降る×路面凍結するから。
そして・路肩の雪ツッコんだ車の多発シーズンだから。

山梨と長野は、学生時代からキャンプその他しょっちゅう行かせてもらってて、
たいてい月4位=週末は甲信→コロナ禍ずっと行けず寂しいココントコなんだけど。笑
いつも八ヶ岳~霧ヶ峰の帰路は富士北麓を通って神奈川へ抜けること多くて、例年・雪を見るのは10月~4月下旬になる。

4月に雪?って思う方もいるだろうけど、
4月の吹雪に遭った初体験@山梨県郡内地方の町でした。
何年かごとに関東地方の平野部も4月の雪はあるし、桜の通学路で雪合戦した記憶もあるけれど、
ガチに吹雪いて4月の町中でもホワイトアウトになるのは驚いたし、富士急行線がフツーに走っていた事もびっくりでした。

なんでコンナン↑書きたくなったかいうと前回同様・ゆるキャン△で冬の山梨道路がゆるく描かれていたから。
正月の朝に車走らせるんだけど、あんなハンドル操作したらブラックバーン×アイスバーンで道路ツッコむなあと。
スピードメーターは40Km出していない表示で、とはいえ低速でも凍った道路で急ハンドル+ブレーキ踏みこみはNG。
秋冬の山間部はどこも路面凍結アタリマエ、雪が無くても空気中の水分が冷えた路面で凍ってブラックバーン→スリップ事故多発します。

ゆるくてノンビリ観られる番組は好きで、
山の兄サンおススメだけあってキャンプと自然の描写もキレイだし、
変なイジワルが出てこない話は好みなんだけど、冬キャンプ&冬ドライブの描写がユルイのはドウなんだろ?と。
アニメもの→ファンが真似っこしがち+聖地巡礼?しがちだから、結果として迷惑行為になるのはよくある話だけど。
キャンプも登山も=アウトドアは命の危険もあるのが現実で、アニメ知識だけで来られると遭難するからおススメ出来ないなあと。

ゆるキャン△の作者さんはファンが迷惑かけない配慮かなりしてるよーと山の兄サンは教えてくれる。
そして舞台になっている地元の身延町も、町おこしに歓迎しているから良い関係なんだろなーと。
とはいえ・冬アウトドアの「寒さ=危険」がちょっとユルイのが気になるなあと。

身延山は観光地として有名でロープウェー有り、一見とても気軽な山に思われがち。
なんだけど遭難事故もあるのが現実で、たいてい復路の下山=夜間の低温+疲労から遭難死に陥るようです。
たとえば駐車場200メートル付近で遭難死した例は、ロープウェーで登った帰りに歩いて下山しようとした結果のこと。
3年くらい前には登山した帰路に道迷い→河原で遺体が発見されましたが、低山=作業道や獣道が錯綜しがちなことも原因なのかなと。

登山もキャンプも、なんも装備なくても大丈夫ーなんて思って来るモノではないです。
なにも技術を知らなくても平気ーなんて来る場所でもありません。
それは運転技術もです、山は道路も危険だらけですから。

紅葉シーズン秋、山の道は路肩かなり滑ります・凍っていなくても。
ナゼかっていうと落葉で滑りやすくなるから。
なんで落葉が滑るのか?→わからない方は秋の山の走行ホント危険ですよ?

ホントしょっちゅう見るんですよね、事故現場@山の道路。
乗用車のツッコミもだけど、バイク事故ほんと山は多いなあと思います。
地元のヤビツ峠への道はよく転んだバイクを見るんですよね、崖に落ちかけた車体に困ってたり。
奥多摩でも湖に落ちた現場検証を見たり、三頭山の路肩で警察官に応急処置を受けている血塗れバイク乗りさんを見たり。

山梨では山伏峠、バイクのスリップ横転事故もう何度か見ているんですけど。
11月ごろ・路肩に雪×路面ブラックバーン状態のなか、目の前で中輪バイクがスリップ横転しました。
そのバイク乗りさんは地元の方らしく、すごーく気をつけて減速×重心とりながら走っていたので、横転しても怪我はなし。
滑り始めてハンドルとられながらも、周囲の車が避けられるように道路の端へ滑っていってから横転していました。

こっちは山の兄サン=いつも山一緒する身内の兄サンが運転していたんだけど、
この兄サンも山間部の道+雪道の熟練者だったので、目の前でスリップされても避ける+こっちは滑らずに行けて。
コレが運転技術が無い人だったら、びっくり驚いてスリップ→バイク接触して大惨事になりかねなかったんですよね。

ホント秋冬=降雪や降霜シーズンは、安易なアウトドアしちゃうと遭難×事故ります。
道路が凍る気温で事故→放置されたらアタリマエだけど凍死するし、当然テント泊は難易度高×重装備。
山の10月はキャンプ場も道路も凍死しかねない場所が少なくないです、山梨や長野は町中でも10月の夜は凍死が有り得ます。

っていうわけで上の写真は冬の山中湖、湖面凍結する零下・路肩の雪は氷になっていました。
撮影したのは14時くらい、すこし解けている水は16時ころから再凍結→アイスバーンが育つワケです。
下は河口湖畔の森12月中旬、路肩に氷化した雪あり+雪が無い道路もブラックバーンで凍っていました。
※標高は山中湖>河口湖、河口湖のほうが標高が低い=気温ヤヤ高いです


在宅だった→夕方ツイ爆睡してコンナ時間なんとなく雑談を、笑
アニメ観たの何年ぶりだよ?なココントコですけど・なんにも考えずに楽しめるのもいいなー思います、笑
【撮影地:山梨県山中湖2018.2/河口湖2018.12】

早く越境して山歩けるよーになりますよーに。
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山遊雑談:秋冬キャンプのリアル

2021-09-16 01:34:16 | 解説:用語知識
絶景と危険のオモテウラ


山遊雑談:秋冬キャンプのリアル

凍ってる×積雪の湖、コレ↑ドコの写真か解りますか?

解)山中湖@山梨県山中湖村、2015年2月に撮影したんですけど。
コレ↑何もメズラシイ景色なのではなく、毎冬ご常連な光景です。
で・この写真ナンデ載せたのかというと、ゆるキャン△で山中湖の冬がカナリ温かく描かれていたから。

いつも山一緒する兄サンは身内近居なんですけど「コロナでずーっと山登れてないから最近コンナン観てるよ、」
なんてカンジに誘われて・去年からヒロシのぼっちキャンプとか観てるんだけど、
今夏になって新規・ゆるキャン△=実写・アニメ共に観せてくれた。
キャンプ好き女子高生の話でタイトル通り・ゆるーくてノンビリした話は癒されて嫌いじゃない。
んだけど・山中湖に限らず「冬キャンプ」描写自体が現実リアルよりユルイんじゃないかな?と。

〇山中湖で冬テント泊は高難度
〇秋冬ソロキャンプは「無人=野生獣」+低温対策に要注意
〇秋冬の山間部は道路が凍結・雪が無くても朝晩ブラックバーン
〇同じ県でもエリアで気温が10度以上違う+同じ山でも南と北で10度違う

山中湖に通常テント泊で冬キャンプしたら凍死します、零下20度だから。
冷凍庫がマイナス18度>冷凍庫より低温な冬季山中湖の夜=凍死アタリマエ、冬用テントetc本格的な冬装備が必須です。
山中湖は標高1000メートル付近、山間部のキャンプ場ならどこも似たような感じになります。
高地は10月11月から冷えこみ雪が舞うこともあり、秋=低体温症から凍死の危険もあるわけです。
数年前も身延山ロープウェーの復路を徒歩で下山し、夜間の低温+疲労から駐車場200メートル付近で遭難死した例もあります。
秋冬キャンプは冬装備きっちり具えないと無理危険・低体温症それ以上のコワイ世界です。

特に内陸部の県は、同じ県でもエリアによって気温差が全く違います。
たとえば山梨県は甲府地方の温度がよく表示されますが、山中湖のある郡内地方との気温差が激しいことで有名です。
10度違うこともザラ、特に冬季は甲府が雨や晴天でも郡内地方は雪×風→吹雪のためホワイトアウトなんてことも。
そんなわけで郡内地方の冬は零度=温かい日だねえーという感じです。

ちなみに本栖湖は凍結しませんが、寒いです。
本栖湖は深い=対流があるため凍結はしませんが、低温なことは変わりません。
あのあたりの道路は凍結けっこうコワイ×路肩路面の雪が急に現れたりもするので要注意です。

じゃーナンデ山梨や長野や秋冬キャンプをアンタ知ってるのよ?
って言うと、登山や秋冬キャンプ@甲信の常連だから。笑

たぶん作者さん、近年の暖冬のイメージで山中湖その他を描いているんだろうなー思います。
山梨県や長野県の描写も暖冬の景色だなあと←普通の冬季では見られない地面が出ているから。
おそらく甲府を基準=山梨県イメージで見てしまって寒さが緩い+雪が少ない温かい時に偶然取材してしまったのかな?と。
とはいえ暖冬でも雪や氷もうちょっとあるだろー思ったりはします、ソンナワケで霧ヶ峰@長野県2019.12 暖冬な写真です。
朝に撮影しましたが草は霜×樹は氷柱がついていました、これでも暖冬なんですよね。笑


秋冬キャンプは確かに楽しいんですよね、自分もキャンプなら秋が好きです。
学生時代の友人にキャンパー野郎がいて、9月~11月はテント泊キャンプによく誘われていました。
ソイツは父親がアウトドア好き→子供の頃からガチのキャンプしまくり、装備あり×技術あり×経験値が高いヤツで。
とはいえ低温対応テントはサスガに無い・っていうか寒いので、冬はキャンプ場のログハウスを借りて雪山を楽しんでいました。

その行先ほとんど長野か山梨だったので、ゆるキャン△に出てくるキャンプ場かなり行ったことアリで。
社会人になってからも登山に行ってるエリア=近年の暖冬も通常の冬も見ているとこなワケで、
あーあそこ〇月以降は雪だよなーとか・霜で真白になるなーとか・道路凍っちゃうだろーバイク危ねーチェーン必須だろとか。
そーゆー現実リアルを体感しているので、ドラマやアニメを信じて行った人が事故ったり遭難しないか?心配だなあ思います。

秋冬キャンプは人がいない=野生獣と遭遇する危険が増えます。
秋は野生獣が冬に備えて食べ込む時期で、朝夕の行動が活発になって遭遇率も高×冬は食料を求めて里に近づくことも。
特にクマは女性を狙った例が多いんですけど、ソロキャンパー狙いの犯罪者もいたりするので女子高生には勧められないなあと。
なにより秋冬キャンプは低温→複数人テント一つだと互いの体温で暖をとりやすい+低体温症etc非常時の備えに同行者アリが安全です。

で・キャンプ場は山に多いですけど、途中の道も当然ながら標高が高いです。
また山は斜面の向き=日照時間の差からも温度差が激しく、北と南で10度違うこともザラです。
そのためカーブ曲がったらイキナリ雪・無雪でも路面凍結なんてあり、朝は8時9時まで凍結・午後15時から再凍結だと思って無難です。

山行くと、雑誌や流行やアニメや漫画やドラマの影響で来ちゃったカンジをケッコウ見ます。
装備から遭難している方もザラ、装備ありでも初心者だけで来ちゃった危険なコトになっていたり。
特に怖いなー思うのは、登山ツアーやSNSで知り合った=いわゆる初対面パーティーはホント危険遭難ツアーだなあと。
なんで初対面パーティーが危険か?の理由が解らない方は、先ず信頼できる経験者に同行きちんと教えてもらって無難です。
ちなみに・アウトドアガイドや登山ガイドを自称する事故多発させる輩もいるので、よく調べて依頼した方がいいかと思います。
アニメ観たの何年ぶりだよ?なココントコ。笑
【撮影地:山梨県山中湖2015.2/長野県霧ヶ峰2019.12】

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山歩雑談:気軽な遭難事故

2020-11-09 20:20:23 | 解説:用語知識
山は本性が見える?


山歩雑談:気軽な遭難事故

かなーり以前、検索した偶然に閲覧したブログ記事があって、
奥多摩で遭難事故したヒトの記録だったんですけど、

×初登山
×単独行

おいおいワザと事故りにいったんだろオマエ?すぎる条件に呆れました、笑
こういうNGハイカー多いんですよね、

・標高2,000メートル未満
・東京都心からのアクセス簡単

っていう条件の山域で多く出没します、
具体的に言うなら・たとえば、

〇奥多摩:中央線&青梅線で新宿直結
〇大菩薩~奥秩父:中央線&青梅線で新宿直結
〇丹沢:小田急線で新宿直結

今、ソーシャルディスタンスで遊ぶ=アウトドア!ってイキナリサンが多いエリアです。
そして山は知識×経験なしでは死に直結します、低山でも高山でも変わりません。

設問1.足の痙攣、嘔吐、意識混濁、原因は何が考えられる?対処は?
設問2.遠雷が聞こえた時の天候予測、判断と行動は?
設問3.秋の山、時間ごとの特徴は?
設問4.空気に湿度と冷気を感じた時の天候予測、行動判断は?
設問5.秋の山、アイゼンは要or不要?その理由は?

なんてコトを“自力”で回答解決=「自助」できないなら遭難の可能性は高いです。
それは低山でも高山でも同じです、どれも「山」ですから。

特に今シーズンは感染病防止のため、山岳救助隊の駐在なし&山小屋の使用制限もあり。
通常通りの救助体制がとれない状態です。
まして登山者同士での救助など感染症の恐れからオイソレできるもんじゃありません。

ようするに今シーズン、
遭難しても救助なんて無理ムリしないよ?ってコトです。

っていうか「遭難しても大丈夫」って考えは通常時でもアウト・そんなヤツは登る前から遭難してますから。笑
そーゆーやつが初心者に多いから、しょーもない遭難事故がなかなか減りません。
そーゆーやつが救助隊員や救助協力者を巻きこんで、死なせます。

きちんと準備=知識×装備×経験者の意見×慎重な判断に登って、それで遭難したら仕方ない。
がんばったけど避けられなかった危険について助け合うのは「相互扶助」そーゆーのは誰でもある。

だからこそ努力ゼロの他人任せタイプが遭難しても助けません、関わるとしてもホントの最低限まで。
そーゆー他人任せ=相手に責任をなすりつけるタイプは他人を際限なく巻きこむ→自分も遭難させられる危険が高いからです。

実際に数年前、
低山で道迷い遭難したオバサンが、救助してくれた警察の山岳救助隊員にトンデモナイ非常識をして問題になりました。
四国の某山ではサンダル履きのコンビニ軽装男が遭難→警察の救助隊員を殉職させ、その死に対する不遜が批難されました。
どちらも準備不足&自己責任皆無、無責任な準備不足が原因の遭難+責任感も無いから反省も感謝も、弔意すらありません。

だから、装備も無いクセ登って疲労困憊なヒトを見たら「引き返したほうがいいですよ?」と声かけるだけです。
手当もしないし何も助けません、その手のヒトは「あんたのせいで」なんて責任転嫁しかねませんから。
実際、遭難救助者に対する裁判の事例もあったからナオサラです。

そーゆーヒトが子どもを巻きこんでる場合、自分は子どもの手当だけはします。
でも連れて下山はしません、親の保護責任に任せるだけです。

山では自分のことは全部自分でするのがアタリマエの世界です。
山にコンビニなんかありません、電波の届かないことも珍しくない、人間社会の便利も甘えもアタリマエに通用しません。
誰に責任転嫁しようとしても「自助」すべて自分です。

だからこそ、自助の範疇を超えた相互扶助はありません。
助けてもらえなくてアタリマエ、自分に出来る範囲のところで楽しむのが山のルール・ルールから外れたら死ぬだけです。
ことに今シーズン・救助隊などプロも慎重な状況下では、慎重になりすぎるくらいの装備×判断が求められるのではないかなと。
【撮影地:標高2,600メートル付近@山梨県2016.11】


そんなわけで山は「初心者は経験者と登る」がアタリマエなんですけど。
その経験者もいつも一緒の相手ならイイですけど・感染症防止もあるからマッタク他人と一緒するのは難しい面もあるかと。
言ってしまえば・未経験者や初心者が山を始めるには、今シーズンは止めたほうが良いんじゃないかなー思います。
もし感染とかなったらモメますし、感染を恐れて指導ちゃんと出来ないとまた責任問題になりますしね?

そんなこんなで未経験者や初心者がイキナリ単独やろうとするって多いかもしれないんですけど、
山は知識×経験なしでは死に直結します、低山でも高山でも変わりません。

高山では遭難しやすい、っていうのは無知でもなんとなーくわかるかもしれません、
低山でも遭難ってなんで?って思うひとは多いだろなーと。

「低山=生活の山」ってヒントでいくつの危険性を考えられますか?

生活の山=道が多い

道迷いしやすい
ナゼかっていうと「あ?この道でいいかなー」なんてナントナク進んだら作業道=迷います。
そんなわけで転落死あるある「あ、あっち行ったら近道じゃない?」で無理やり進んで崖から転落なんて多いです。

生活の山=水がある

滝や渓谷が多く転滑落が危険
俗に「水の流れを沿って行けば山を下れる」なんて言いますけど・アレほんとは危険です。
水の流れ=水は地面を削りとる=断崖や滝に繋がる、って地形も多いのがリアル山です。
そこを知識も技術も無いクセ無理に降りようとするから・ホント簡単に転落死します。

また人間にとって生活の山は、野生獣にとっても生活の場だったりします。
野生獣に遭遇したらドウなるか?対処どうしたらイイか?

「あ、子熊だ!」

って時・わーわー写真撮りまくるナンテしてたら死にますよ?笑
野生獣の子ども=親が近くにいる=子連れの獣は危険・っていうのは山の常識です。
親なら子どもを死にもの狂いで守ろうとするでしょう?熊に限らず・どの動物も同じです。

ソンナカンジでやっちゃったら死ぬよ?が多いのも山なんですけど、
どんなNGあるの?っていうと、

○単独行
○地図なし
○登山計画なし
○道迷いの対処も知らない←迷ったら「元来た道を戻る=登り返す」大原則を知らない。
○装備不足&レベル不足←各自装備・安全確保は自己責任、最低でも「山の三品」必須。

上の5つは警察・消防・民間どの山岳救助隊でもNGに挙げています。
これ5つ全部当てはまって遭難したら、そりゃー救助隊員に怒られてアタリマエ。
山の常識ワキマエナイ危険と恥をキッチリここで覚えないと次は死ぬ、だから鬼のように叱ってくれます。

上の5つ揃ったトンデモ遭難者は遭難時の対応まったく出来ません。
本人が対応できない分だけ=救助する側が無理を強いられます、そのために救助隊員が重傷・殉職した例は少なくありません。
それでもトンデモ遭難者は「救助隊員が死んだけど登山自体は楽しかった」なんて言っちゃったりします、
それくらい無謀遭難者は「自分が悪かった」自己責任が皆無、コレって犯罪者とよく似た心理だなあと。

なぜダメなのか反省しない=学習能力が無い→反省しないから欠点克服も出来ない。
そして同じように遭難して、次は死んでしまった例はいくつもあります。
1968年の西穂高遭難事故とかホントソレ。

で、なんで上5つダメなのか?っていうと、
長くなったから興味ある方は過去記事「秋山遭難」でも参考に、笑

誰もが自由に山を歩いてイイ、というために「自助」自己責任が山のルールです。
自己責任無き者は来るなという不文律、それは人間が曲げようとしても変えられない「山」自然界の掟みたいなもんだなと。
きちんと謙虚に学んで、教わって、ホントの意味で山を楽しんで歩けたらいいなあって思います。


撮影地:谷川岳の標高1,500付近より@群馬県

載せた写真どれも11月の山です、
もう雪が降るんですよ?標高2,000メートルなくても、笑
谷川岳も豪雪で知られていますが標高2,000未満の山、丹沢も2,000未満×麓から雪が見えなくても・森の底は雪あったりします。
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登山撮影:花の行方と黙秘事情

2018-05-24 23:53:16 | 解説:用語知識
花、愛でるなら。
山の写真常識


登山撮影:花の行方と黙秘事情

春、山は花時間が始まります。
ソンナ山歩きはちょっと進むごとカメラ立ちどまり、が楽しいんですけど・
有名な花名所ではたまーに・というかワリと高頻度で危険なヒトを見かけます。

どんな危険かというと例えば・断崖の花。
石楠花シャクナゲ


山では斜面に花が咲いているナンてよくあるコト。

斜面=足場が悪い=滑落注意。

なんですけど、
ソンナところで三脚つかえば→三脚の加重で足場崩れてカメラごと転落するし、
ファインダーばかり気を取られて踏みだせば→崖から転落滑落するワケです。

撮影時は足場要確認→落ち葉の下が崖・残雪だと踏み抜き転落や転落。
三脚は使わない→枝・根っこにひっかけ転倒転落もよくある話。
三つ葉躑躅ミツバツツジ


撮影時に枝を折ったりするヒトもあるそうですけど・ソンナことするヤツって山神に祟られますよ?笑

ホント冗談ではなくある話・昔から。
ソンナ一例あげるなら例えば、

「石楠花は山姫の花簪」

山姫は山の女神を呼ぶ古い言葉ですが、
山母ヤマハハ、山姥ヤマンバ・ヤマウバ、山嬶ヤマカカ、山女ヤマオンナ、
などなど・さまざまな呼び名で全国いたる山に彼女たちを伝える物語があります。

どれもが女性の姿をした山を司り守る存在、ようするに山の主のことなんですけど、
山の女主が春、髪を飾るために咲かせる花簪が石楠花シャクナゲなんだとか。

ある娘ないし男が山を通り、
美しい石楠花に見惚れて欲しくなり、摘みとり、
そうして帰る道すがら、後ろから声が追いかけてくる。

「花を返せ」

その声を無視して逃げ続け、
けれど山から出ること叶わずに行方不明になる。

っていう伝承なんですけども、
この「行方不明になる」っていうのは昔も今もようするに遭難事故ってコトです。
石楠花シャクナゲは崖・急斜面・高地の岩場などに群生することが多いんですけど、
崖も斜面も岩場もよーするに転落滑落しやすい遭難ポイントなんですよね。

危険なところに咲く花=摘もうとすれば転落死の危険

危険だから「山姫の花簪に触れてはならない」と伝承されているわけです。
こんなふうに昔話伝説といったモンは物理的事情×危険回避の知恵から生まれています。

ソンナワケでここに掲載している石楠花も撮影地は急斜面地帯です、
ヤタラ踏みこんだら危ない場所・なので「某所」としか書けません、笑
石楠花シャクナゲ


落葉樹の森の底、落ち葉の底から花は咲きます。
もし・落葉の下なにあるか?気づかず踏めば花芽は折られ枯死するわけです。

早春なら三角草ミスミソウから始まって、
碇草イカリソウ、二輪草ニリンソウ、片栗カタクリ、菫スミレいろいろ、
晩春ゆっくり上がる気温に山吹草ヤマブキソウ、海老根蘭エビネラン、春蘭シュンラン、

書き切れない多種多様な花が落ち葉の下で生きています、
それらの植生きちんと理解して・見分け方~踏まない注意と知識技術ちゃんとして、
花の命きちんと尊重することが・山野の花を撮り続ける時間を保ってゆく方法だってコトです。

そんなふう咲く夏の花、銀竜草ギンリョウソウが好きで毎年いつも撮りに行くんですけど、
ヤタラ踏みこまれて花芽を踏みつぶされたら群落が消えてしまうので「某所」としか書けません、笑
銀竜草ギンリョウソウ


それから・山カメラで直接的カナリ危険なコトは、

野生獣との遭遇。

カメラの撮影時って息をツイひそめて静かになるもんです。
注意力もレンズ集中して、周囲への注意は散漫になりがち。

呼吸薄くなる=においが薄まる→野生獣に存在を気づかせられない
静かになる=音がしない→野生獣に存在を気づかせられない

野生獣の危険は「出会いがしら」存在を予期せず出遭うと驚き、襲いかかります。
ソンナ野生獣たちは山が棲家です・姿が見えなくてもフツーに山で棲んでいます。

自分の存在をきちんと知らせて歩く=熊鈴・ラジオ・笛
野生獣の気配がしたら静かに立ち去る=臭い・糞・爪痕など痕跡を見つける知識技術

ここに載せている写真の撮影地でも野生獣の痕跡に出遭います。
今回の写真のときは南斜面からの風に肉食獣特有の臭いがしました、笑
ソンナ山道のかたわら、樹皮ぐるり剥がれて食べられていた木もあったり・ってワケで「某所」としか書けません。
どうしても読んで欲しい記事 3ブログトーナメント

撮影地:石楠花群生地@山梨県某所2018.5

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登山装備:春山の雪―天候遭難事故

2018-03-22 21:57:30 | 解説:用語知識
関東の春山リアル、彼岸の雪


登山装備:春山の雪―天候遭難事故
奥多摩で13人の遭難がありましたけど、
こんな悪天候に仕事他シカタナイ事情以外で登る人間は、二度と山に来るなと思います。

ソンナワケで上は今回の現場になった三頭山、4月に撮った写真です。
春の奥多摩でこんな天候よくあるコト・っていうか今回の積雪まだマシな部類で。
死者は出なかったみたいだけど「まだマシ」にノッカレタこと二度はない幸運だから、もう二度と山登らないほうがいいんじゃないかなと。

昨年今ごろ・高校生の大量遭難事故が起きました。
あのとき報道も沢山されて、春山遭難の怖さも喧伝されて、
ソレでもコンナ愚かな遭難事故がまた起きているあたり「自分だけはダイジョーブ」っていう傲慢がムカつきます。

「彼岸の雪」

今時分、春の彼岸あたりの雪。
彼岸=あの世、この世から去った人たちがあの世と行き来する時で、
そんなとき降る雨や雪は彼岸の人たちが涙し、名残になごり雪ふらして、
去りがたい寂しさに仲間を誘う=ヨウスルに死者を増やしたがる時だから山に入っちゃいけない。
山は異界、死者が生まれ変わるまで住むところ。
だから彼岸の雪に山へ入れば死者に列なりたいという意思表示、だから春雪の山は死者を呼ぶ。

なんて言い伝えもあるんですけど、
そんな伝承が生まれるくらい春山の雪は危険だってことです。

天候悪化は自然災害、でも遭難事故は人災でもあります。
天候変化は自然摂理だけど、そこに巻きこまれない知識と常識と決断は誰でもできることです。
昨春の高校生遭難事故は指導者がド素人だったことが原因だけど、今回の遭難者もソレとなんら変わりません。

1.降雪時は雪崩が起きやすくなります、そんなとき入山は「遭難死してもかまいません」って宣言です。
2.大雪予報が出ているとき入山は「遭難死に行きます救助要りません」って宣言していること。
3.登山技術で最重要は「ゼッタイ無理しない」ちょっとでも不安要因あらば中止する判断力。

コレ↑昨春も書いた記事とほぼ同じです。
コレUPしたけど今春も同じようなオバカ遭難者がいて、
その原因なんだろなって考えると色んなものに腹立ちそうで嫌だなあと、笑

春山は積雪期×雪崩多発期です。
特に関東地方の3月はドカ雪がくることも多くて、

ドカ雪×気温上昇=雪崩&濃霧

なんてことはザラなんだけど「え?濃霧?なんで??」
なんて疑問を持っちゃった登山好きいたら、あんた素人すぎるよ春山ゼッタイ登るなよ?笑


雪崩の起きる気象条件があり、低山でも雪崩は起きます。
春は特に雪崩が起きやすい条件そろい踏み、
かつ・気温上昇から霧も起きやすい時です。

1.雪崩は傾斜24度あれば起きる
2.気温上昇で融けて凍結のくりかえし→雪面が緩む=春は雪崩が起きやすい
3.低気圧が通過する=降雪により積雪で不安定な雪面になる→人為的要因でも発生しやすくなる。
4.気温上昇で融ける=水蒸気が起きる→濃霧→雲を生み降雪降雨が起きる。

ようするに、
降雪日と翌日×気温あまり冷えこまないと雪崩が起きやすいワケで、
温められた雪が溶けるとき起きる水蒸気が霧になり雲となり視界不良、
ようするに春の雪は雪崩も道迷いも誘発しやすいよって話です。

そんな天候下で傾斜24度からの斜面を歩けば雪崩を誘発しやすく、
そういう条件まみれの春の雪山で訓練するとかアリエナイ素人判断→そうして昨春の高校生大量遭難事故は起きました。
で、今春は降雪と濃霧による視界不良で大量道迷い遭難が起きちゃったみたいですね。

警察や消防の山岳救助隊は遭難救助の専門家、
悪天候下こそ遭難が起きる=救助活動を行う可能性があり、そのため悪天候に訓練を行う必要もあります。
が、スポーツとしての登山やスキー競技は難事故を起こさないことが一番重要・悪天候を選ぶ理由も意味もありません。
むしろ悪天候に中止判断できないことは素人判断丸出し恥さらし、もう二度と登るなの罵詈雑言されても仕方ありません。


積雪期の山は難易度が夏山とまったく変わります、装備も経験知識もなく登れば遭難してアタリマエ。
そうした事故が奥多摩はじめ東京近郊の低山は多く起きるんですけど、
そんなこんなで昨日も遭難しまくったみたいですね?

3月、桜が平地で咲きだしても山は降雪の季節です。
軽アイゼン持っていてアタリマエ・ヘッドライトもアタリマエ、ストックもアタリマエ。
ようするに冬装備で登ってアタリマエの世界なんで↓去年の記事くりかえすけど。

○防寒
山の気温はかなり低く零下もアタリマエ、風・降雪・日照で体感温度の変化が激しいです。
・ハイキングでも冬季は防寒着しっかりで・爪先も指先も冷えるので装備が要ります。
・貼るカイロもおススメ、貼るポイントは尾てい骨=全身の骨が繋がる部分なので骨伝導により全身が温まりやすくなります。
・いわゆる「首」がつく部分も温めるポイントです、足首からふくらはぎはゲイターで・首はネックゲイター・手首も露出しないように温めます。

○3月は登山用ウェア冬仕様。
・登山用の冬用インナーはおススメ。
・夏ウェアでもレインスーツ・ゲイターなど利用して使いまわすことも可能です、その場合は冬インナー必須。
・防寒&防水をしっかりすること、ゴアテックス素材・ヒートテックなど材質は吟味、ケチらないことが遭難防止の第一歩。
※低山でも滝・渓流などがあると気温かなり低く、凍傷・低体温症など普通に起きやすい条件です。

○北斜面・渓谷は想像以上に低温なので要注意。
南斜面は雪なし陽だまり、が、北斜面は積雪凍結+太陽まったくささず、なんてアタリマエ。
南と北では同じ山でも体感温度が5~10度も違うと言われています。

○登山用ストックを一本で使うのもおススメ。
二本使いのダブルストックはストックに頼りすぎて逆にリスク高いです、山岳救助隊でも一本使いのシングルストックを推奨しています。
※シングルストックならTグリップ+衝撃吸収システムが持ちやすく疲れにくいです。

○降雪がなくとも軽アイゼン必携
三月の山は積雪期、朝は凍結+午後は急激に冷え込みます。山は五月まで降雪アタリマエです。
たとえば奥多摩は東京都心部とは天候も気温もまったく違います、凍結や急な降雪も珍しくありません。
都下だから~近郊だから~と甘くみた結果の遭難事故が多発しています、奥多摩や丹沢は特に多く=珍しくないためニュースにならないほどです。

○ヘッドライト必携
急な天候悪化=降雪・吹雪、時間ロス=日没後の行動…など照明器具が必要なアクシデントが山ではよくあるコトです。

○クマ鈴は低山でこそ必携
春山は冬眠から目覚めるとき+冬眠明けで痩せているため身軽=空腹×敏捷なため襲われやすいです。
奥多摩も丹沢もツキノワグマの生息地、かつ食料が乏しい時期は低地へ降りてくる可能性も大です。
クマは突然の遭遇に驚くと攻撃する習性があります、遭遇回避のためにクマ鈴・話し声を。
注※クマに遭遇したら撮影は危険、ヘタな動きや音でクマを刺激し攻撃されます。
要注意※山菜があるところはクマの食事場所=遭遇→餌ドロボウと認識され攻撃されます。

○耐寒できるビバーク装備
春山は雪が融けては凍るくりかえし→凍結による転倒・雪崩・滑落・天候急変などで行動不能に陥る危険性が高いです、
その場合に最低一晩は耐え抜けるビバーク(緊急露営)できる装備は必携です。

○雪山で三脚を担いでいくのはハイリスク
重みで雪に沈みやすい・冬の強風に煽られやすい・知らずに雪庇で設置し事故…など。

○山の情報きちんと把握
山小屋・ビジターセンター、気象予報・天気図などで事前情報を得る。
※山の天候・地形は毎日変化します、新しい情報ちゃんと調べて無理ない安全な登山計画を。

○山小屋・ビジターセンター・山岳救助隊に従う
その山のエキスパートは新情報+経験値がイウマデモナク信頼度大、その情報・指示を遵守して無難です。

○どんな状況でも自力下山できる山行計画
自分のレベル把握+適切な装備+悪天候や体調不良の撤退判断力、など無理ゼッタイしないこと。

積雪期の山は平地とまったく違う常識の世界、
標高1,000メートル@東京でも雪崩は起き、東屋も潰してしまう威力があります。

そんな雪崩の痕@標高2,000未満のリアルがこれです。
ちょっと真面目に53 ブログトーナメント

撮影地:三頭山ほか奥多摩の山@東京都檜原村&奥多摩町3~4月

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登山装備:秋山遭難、気軽×危険

2017-11-18 10:04:16 | 解説:用語知識
安全確保は自己責任@山


登山装備:秋山遭難、気軽×危険

秋、遭難事故が多発しています。

「遭難したら警察or消防が助けにきてアタリマエ」

なんて安易な考えが一番の遭難原因だよって前にも書いたけど、
そんなトンデモ遭難者予備軍に先週末また遭いました、…あいたくないなあ二度と。

○下山途中の12時過ぎ遭遇(そいつら登り中)
○普段着
○運動靴
○登山装備ナシ

な、20代カップルだったんですけど、
おそらく何度も同じこと言われていたんだろうけど、

「この先は凍結ありますよ、」

と言っても笑って登っていきましたが、
アレたぶん下山時かなりエライ目に遭ったんじゃないかなあ、と。
こーゆー無謀登山から遭難事故するのは20代が多いんですよね、

若いからダイジョーブ、

なんてコト山ではありませんから、笑
ヘッドライトも無く午後から登ったりしたら、夜目が利く×ルート熟知の超プロでない限り事故ります。
この11月も2件4名の20代がソンナコトやらかして暗くなり行動不能→救助要請しています。

こーゆー奴らには救助有料化でイイと思います。
もう見かけても強いて止める気になりません、ただ「誰にも迷惑かけるなよ」だけ思います。
山はミス一瞬で危険に墜ちます、だからメンドクサイバカに巻きこまれたくない・だから救助隊員さん達も巻きこまれてほしくありません。

そんなバカップルに出遭った先週末は、遭難事故が多発しました。
山梨県警データ引用すると、

<山梨県警管轄山域2017.11.11~13の三日間>
遭難事故件数 8件
道迷い 1件・30代男性
滑落 1件・60代男性
転倒 3件・60代男性・40代女性・70代男性
体調不良 1件・70代男性
死亡 2件・40代男性・80代男性

全て標高2,000メートル以下で起きた遭難事故です。
内5件は下山時の遭難事故、体調不良1件は渓谷ルートのトレッキング中でした。
死亡2件については本人の証言がないため不明です。

登山は下山時に遭難事故率が高くなります。
登る時は体力も時間的余裕もあるけれど、下山にはドッチも減っているわけで、
ソンナ焦りが判断ミス×慎重さを欠いて結果、遭難事故になるワケです。

死亡した40代男性は写真撮影に出かけた後、連絡が途絶えました。
遺体発見は滝壺、踏み外して転落したことが直接の死因でしょうか。

写真撮影時の遭難事故は多いです、
特に三脚使用者の事故例は多く、雪山の烈風で三脚ごと吹き飛ばされた遭難死者もいます。
また三脚を据えるポイントが甘いためにカメラごと転倒・危険地帯に踏みこんだ果ての事故例も。
写真に囚われすぎた結果の遭難事故は絶えません。

死亡80代男性はキノコ狩りで入山したまま戻りませんでした。
山麓の渓谷で遺体は発見されたそうです。

この捜索に偶然あいました、
12日は当初、大菩薩嶺を登るつもりで行ったら警察がやたら出ており。
ぷらす団体ツアーも多く混雑していたので、あーこれ止めようと北奥千丈岳に登ったワケです。

キノコ狩りに限らず、タケノコ狩りなど採集目的の登山も事故が多いです。
無理な体勢で採ろうとした結果の転滑落、採集ブツを探して迷いこんだ結果の道迷い、
採集ブツ=野性獣の食料=野性獣の遭遇ポイントであるため、野性獣に襲われることもあります。
ツキノワグマも人間を狙った食害=ようするに人食いクマの事例も報告されています。

秋は冬眠前で野性獣も活発に食餌を探しています、
早朝と夕刻は活動時間なので要注意、クマ鈴やラジオ・話し声・笛などで警告しつつ歩いてください。


秋山は天候変化めまぐるしく、日没もビックリするほど速いです。
降雪もフツーにあります、先々週に登った奥白根山は雪×凍結で踏み跡すら不明瞭なルートもありました。
先週末の北奥千丈岳でも残雪・路面凍結・氷柱を見ました、もし道迷い・行動不能で夜明かしするなら装備ナシでは凍死でしょう。

そんな状況アタリマエな秋は遅くても14時には下山完了が安全原則なんですけど、
そういう基本も知らないナンチャッテハイカーや添乗員に引率されてるツアーもいます。
人任せにしていたら

キャンプや散策ついでの無防備登山も多いです。
たいがい「行けるとこまで行ってみよう」なんて安易な考えから登るらしいですけど、

行けるとこまでが果てるとき=体力限界→遭難死

山で体力限界になれば「逃げられない」死を待つしかないってことです。
特に気候の良い時季はよく無防備登山から行動不能、最悪は疲労凍死なんてこともよくあります。

汗や湿度・雨や雪に濡れる×山の強風→体温が一気に奪われる、体温が低下すると動物は動けなくなります。
登山による疲労でカロリーを失った×体温を奪われたらドウなるか?

簡単に疲労凍死に陥ります。
実際、駐車場から200メートル地点で疲労凍死した例もありました。
ある山寺で「なんとなく紅葉に誘われて」参道を逸れ登山道に入り・迂回ルート悪路に力尽きて死亡に至ったものです。

ルート把握×装備×体力レベル把握ちゃんとしていれば防げたことです。
この遭難者はドレも備えておらず、気軽に登山道に入りこんでしまった結果の死でした。

平地と山地は気象の別世界、
特にこれから11月の山は降雪があたりまえ、雪山装備+車もタイヤチェーン必携です。
昨シーズンも11月初旬、標高2,000あたりから雪道になった林道で立ち往生している車いっぱい見ました。
登山道でもアイゼンなしで登っちゃって立ち往生、なんて迷惑ハイカーもよく見られます・見たくないけど、笑
そんな11月初旬@北奥千丈岳の山頂はコンナカンジです。


○単独行
○地図なし
○登山計画なし
○道迷いの対処も知らない←迷ったら「元来た道を戻る=登り返す」大原則を知らない。
○装備不足&レベル不足←各自装備・安全確保は自己責任

上の5つは警察・消防・民間どの山岳救助隊でもNGに挙げています。
これ5つ全部当てはまって遭難したら、そりゃー救助隊員に怒られてアタリマエ。
山の常識ワキマエナイ危険と恥をキッチリここで覚えないと、次は死ぬからです。

こーゆートンデモ遭難者は遭難時の対応をまったく出来ません。
対応できない=救助する側が無理を強いられます、そのために救助隊員が重傷・殉職した例は少なくありません。
それでもトンデモ遭難者は「救助隊員が死んだけど登山自体は楽しかった」なんて言っちゃったりします、
それくらい無謀遭難者は「自分が悪かった」自己責任が皆無です。

なぜダメなのか反省しない=学習能力が無い

ってことです、反省しないから欠点克服も出来ないワケです。
そのため同じように遭難して、次は死んでしまったなんて例いくつもあります。

なんで上5つダメなのか?っていうと、

1.単独行=アクシデント対応が困難。

山は危険な場所、アクシデントが普通に起きるところです。
たとえば「道迷い」のとき二人だと話し合うことで冷静になれます。
もっと差があるのは「野性獣との遭遇」クマなどに襲われる危険度は単独だとかなり高いです。
転滑落でも複数人数なら、無事なほうが救助対応&通報できるため生還できるパーセントが高くなります。

2.地図なし・登山計画なし・道迷い対処も知らない

この三つそろえば「道に迷う」条件コンプリート、笑
道迷い遭難の行く先は→崖や滝を無理に降りようとして転滑落→遭難死、
なんてこと珍しくありません。

で、こういう遭難事故は低山に多発しがちです。

標高が低い=安全、っていう誤解が事故直結なワケです。

標高が低い山は仕事での入山も多い=作業道が多い。
標高が低い山は野性獣も多く棲む=獣道が多い。

こういう道は登山図に載っていないものも多いです、
そのため登山ルートを知らず歩いて迷いこむ、なんてよくある話。
実際、行方不明看板よく見るのは標高2,000メートル未満の山域が多いです。

あと、よくあるのが「赤テープ」の誤認です。
登山ルートを示す赤テープだと思って辿ったら、途中で消えてしまった。
なんてよくある話で、元来た道を引き返せばいいのに無理に下るから迷います。

3.装備不足&レベル不足

水筒も各自で持たず、運動靴でジーパンで、帽子も被らず、

悪天候の予兆も無視・午後からでも無理に登る。
コースタイム知らず日没までに下山できない。

なんてヒトたまに見ますけど、ホント迷惑なんで止めてください。
こういう迷惑ハイカーは救助したくありません、それはマジメな登山者の誰にも共通する本音です。
先週末もそんなご家族連れを見ましたけど、

「〇〇山ではオマエが滑落したろ、あんときは連れて来なきゃよかったと後悔したよ、」

なんて息子に言ってたオトウサンがいましたけど、
だったら息子のジーパン×運動靴×手ぶらを今日もナントカシテカラ来いよ思いました。
あーゆーことやらせた結果「山なんて装備ないほうがカッコイイ」なんてバカ発想して結果、迷惑遭難者になるんだろうなあと。

また登山ツアーは要注意です、
登山ツアーは初対面同士+レベル違いも多く、引率の添乗員自身が山の知識皆無なんてことも。
実際に今夏、1時間以内に雷雨がくるだろうトコをムリに登っていく登山ツアー団体を見ました。

その30分後に麓でも雨が降りだしました、山は黒雲に覆われていたので視界も足場も危険だったと思います。

こーゆー団体がいると、自分は場合によってコース変更もします。
理由は・集団遭難なんかされたら面倒ハッキリ言って見きれないから・で、マイナーだけど自分は慣れたルートに避けます。

ここ近年、登山がファッションみたいに流行って、
イケメン俳優がボルダリングや登山をやってる俺カッコイイーみたいなこと言ってたり、
テレビ企画で登山させて感動するでしょうカッコいいでしょうみたいなこと演じちゃったりして、

そうだ山に登ろうWEBちょっと検索、

なんてヤマレコやハイカーブログとか見て、
軽装備カッコいいとか・無理矢理コースタイムがデキルヤツとか勘違いして、
そんなこんなで無謀無防備ハイカーになっちゃって結局、迷惑かけたくせに逆ギレしたりなんかする。

そうなりそうなヤツを先週末に見た&遭難事故多発していたので、朝からUPしてみした。

山に関してはホントに「無知は有害」バカしちゃった結果、遭難死とか哀しい結果を招きます。
もっと哀しいのは無知無謀のバカ行動に巻きこまれた救助者まで、ケガや死に至ることです。

山を歩きたい誰もが・自己責任ちゃんと自覚して、無事安全平和に山を楽しめるといいですね。
聞いてください14ブログトーナメント

撮影地:山梨県、栃木県、東京都

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