まあまあ
板ぎれにのって海を漂流していた犬を救助。
3週間も漂流!? 一見は元気そう。
救助隊員のみんなになででもらっている姿に感動
犬どころではない!!という考えもある。
けれど、少なくとも勇気づけられるはず。
何より嬉しい
首輪をつけているので飼い主はいるけど・・・
生存していらっしゃることを
四月に入り新年度ということで、こんな悲惨な状況のなかでも、
人生初めての就職先で、簡素な入社式もしくは辞令をもらった若者たち。
それでも働ける場所があるだけで、幸せだとしみじみと語る。
その中に、東京電力新潟原子力発電所に就職が決まり
避難所から家族が準備したわずかな衣服だけを持ち、旅立った若者。
原発事故に直面、避難生活が続く中、息子がこれから向かう職場は
原子力発電所だという皮肉で複雑な思いの父親。
一方では長年勤務していた企業が建物ごと流されたり、全壊、半壊のため
解雇される従業員が多数でているという。
気の毒だと言っている私たちには、所詮本当の苦しみはわかるはずもない。
身をもって体験した者にしか分からないことは多々あるだろう。
それでもTVでさかんに流れている「今私達にできること」をやっていきたい。
無駄な買占めはしない。
節電。
無駄なメール、通話はしない。
使っていないコンセントは抜く。
風潮に惑わされない。
” 原発議論と地域 ”
「原発関係の従業員や家族は、肩身の狭い思いをしながら、ここで暮らしている」
福島第一原発の事故後、避難所で耳にした言葉に複雑な思いになった。
東京電力と関連企業の従業員は福島県内に約一万人。
事故対応にあたる人もいれば、ふるさとを離れて避難所生活を送る人もいる。
事故を起こした東京電力の従業員や家族は、被害者としても苦しんでいる。
ヒトもモノもカネも、地元は原発に大きく頼ってきた。
発電所があることで福島県に入った交付金は、累計で約2700億円。
地元には立派なホールや温泉施設が数多く建った。
原発の定期検査、設備改修、広報行事なども経済効果を生む。
3月で営業運転から40年となった福島県の原発は、地域の経済と社会にがっちりと組み込まれてきた。
原発の地元では、東電を頂点に下請け、孫請けの関係が幾重にもつらなる。
親類や知人の誰かが携わる原発に対して、モノを言いにくい雰囲気がある。
一方で、同じ福島県内でも原発の地元以外は無関心層が多い、と感じる。
経済的な恩恵は局所的で、多くの県民は意識していないのだ。
このため、県内では大きな反対運動もなく、「原発との共生」が唱えられてきた。
今は「もう原発を許せない」という声が県民から噴出する。
一方で、避難所を訪ね歩くと
「原発がなくなれば、地域の産業はどうなるのか」と不安を抱く人にも出会う。
日本国内には、13道県に計54基の原発が点在する。
集中するのは福島、新潟、福井の3県だ。
4年前の新潟県中越沖地震に続き、2県が巨大地震に襲われた意味は大きい。
今後、原子力推進の是非は国民的な議論となるだろう。
一方で、全ての原発を直ちに止めるのは現実的でない。
今動いている原発とどう付き合うかが、地域の課題になる。
地元に原発は本当に必要なのか。
必要ならば安全のために何を求めるべきか。
地域振興ばかりに目が向いてきたこれまでを問い直す、絶好の時期だ。
遠慮も無関心も、地域のためにならない。
取材から悲痛な声が聞こえる。
果樹農家は「夏のお中元企画中止を百貨店から伝えられた」といい
旅館経営者は「観光シーズンを目前にキャンセルが相次ぐ」と話す。
住み慣れて大好きだった福島県は、一変してしまった。
地域にこれほどの打撃を与える原発との付き合いを
全国で考えてほしい。
被災地からそう伝えたい。
( 朝日新聞、“ 記者有論 ” から )